日誌

自然いっぱいコーナー

絶滅危惧植物「ミズアオイ」の栽培開始! 

 絶滅が心配されている「ミズアオイ」の栽培が始まりました。5月9日(金)小学部の児童たちが中庭のビオトープの周辺に用意されたプランターに種をまきました。
 この活動は、総合的な学習の時間に実施され、身近にある自然に触れ、命の尊さについて身体全身で感じることを目標としています。
 きれいに咲いた「ミズアオイ」が紹介できるように、大切に栽培していきましょう。
 
 
 

自然の厳しさに目を背けずに!

 シジュウカラの孵化が予定されていた巣箱の近くまで行くと、写真のような状態に・・・。心配して中を見ると、巣だけ残されていて何も居ませんでした。巣箱の下に2本のビスでとめられていた標識も見あたりません。きっと、木登りの上手な動物が、鋭い爪でひっかいたのかも知れません。近くの木で、シジュウカラの親たちが鳴いているのを見て、少しほっとしました。
 可愛いヒナたちを紹介できなかったことは、とても残念です。しかし、このようなことは決して珍しいことではないのです。改めて、命の尊さを考える機会とします。
 これからも、こんなことに耐えてがんばっている親鳥たちを、みんなで応援していきましょう。
 

卵はお父さん鳥も・・・!?

 シジュウカラが卵をあたため始めてから、約9日が過ぎました。シジュウカラの場合、抱卵から2週間で孵化し、あっという間に巣立ってしまいます。この点、猛禽類のように強い鳥は、卵の数も少なく、ゆっくり巣立ちます。シジュウカラのような小鳥たちは、多くの卵を産んで、できるだけ速く巣立つことが生き延びるために必要なことのようです。それから、猛禽類は、第1卵を産んですぐに抱卵しますが、小鳥たちは最後の卵を産んでから抱卵します。なぜかというと、小鳥は産む卵の数が多いため、孵化する日を同じにする必要があるからです。ひな鳥の成長を均一化するためなんですね。
 ところで、写真の親鳥はお父さん鳥でした。お母さん鳥と協力して卵をあたためているんですね。そして、車椅子の生徒の観察のために、木から巣箱を外しても、抱卵をやめない親鳥に感激しました。(撮影はすべて生徒による)次回は、可愛いヒナたちをご紹介します。お楽しみに・・・。
 

 

軒下の巣箱で、山の鳥は繁殖するか?

 ある年の生徒の質問に「自分の家の軒下に巣箱をつけたら、シジュウカラは繁殖するか?」というものがありました。この疑問に対して、自作した巣箱を家に持ち帰って軒下につけて観察した生徒、校舎の軒下につけて観察した生徒など様々でした。
 それぞれの観察結果はこうでした。家々が立ち並ぶところや、校舎の軒下ではスズメが利用すること、家の周辺に森林があれば、その庭の木々に巣箱をつければシジュウカラなどが利用することもあるということです。
 それでは、現在の学校裏山の様子はどうでしょうか。今までの観察では、スズメが山に巣をかけた記録はありませんでしたが、今年は2箇所で営巣と産卵が確認されています。
 どうでしょう、写真でも明らかなように、スズメの巣箱から見ると、木々が伐採されて道がきれいに整備されているところだということがよくわかりますね。
 このような事例からも、人間と自然の関係を考えるよい機会としたいですね。 

ナガサキアゲハよ、飛んで来い!

 栃木県内でナガサキアゲハが初めて確認され、撮影に成功したのは平成19年5月12日のことです。撮影された場所は、本校裏山のあしかがの森 足利病院「ほたる沢公園」です。撮影者は、本校元校長田村澄子先生のご主人、画家の田村直樹さんです。
 これに先駆けて、本校の校庭には、平成11年に実施された県立学校個性化アクションプランによって、「ちょうの里」として、シロダモ、ダイダイ、夏みかんなど、蝶が好む柑橘系を中心とした10数種類の木々が植えられました。
 当時のこと、田村先生の御指導によって、アオスジアゲハの越冬サナギ、通称オキクムシを採種したり、食草であるウマノスズクサを「ちょうの里」に植えたりしました。
 ナガサキアゲハはクロアゲハに似ていることから、なにげなく校庭を飛来しているのかも知れませんね。今度、よく観察してみましょうね。