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校長室便り
中1CTP「日本語ディベート」の授業見学
今日の2限目に1年2組のCTPの授業(粂谷先生と富永先生)を見学しました。
本校では、中1、中2で日本語ディベートを行い、中3では英語ディベートを行います。これは、附属中ならではの取組です。中1の「日本語ディベート」の最初の論題は以下の通りです。
【論題】
東京ディズニーランドのメインキャラクターは、ミッキー&ミニーから、ドナルドダック&デイジーに変更すべきである。是か非か。
1班4名(3名)で、9班編成です。4名は、立論2人、質問1人、第一反駁1名に役割分担しています。教室内では、肯定側、否定側、審判が一つの単位となり、3か所で試合が行われます。この日は、2試合行いましたが、それぞれの班は、肯定側、否定側、審判をローテーションで体験します。
↓全体的には、こんな感じです。
「今朝は4時に起きて立論を考えました」という生徒もいるくらい、白熱した試合が繰り広げられました。以下の写真の数々を見れば、それが誇張ではないことがお分かりいただけると思います。
作戦タイムのひと時です。
そして、試合が再開されました。
今回の論題はこれで終わりで、次回から新しい論題で準備を始めます。そして、3年生が修学旅行に行く11月の第1週(スペシャルウィーク)に「学年ディベート大会」が実施されるようです。お楽しみに!
中2「理科」の授業見学
中2「理科」の2章「生命を維持するはたらき」では、「血液はどのようなしくみで、栄養分や酸素、二酸化炭素などを運ぶのか。」について学んでいます。
今回は、ヒトと同じ脊椎動物である魚類「ドジョウ」を材料とし、尾びれの血管や血液の流れを観察しました。なお、教科書では「メダカ」を使っていますが、メダカだとすぐ弱ってしまい、観察後には死んでしまうことが多いことから、本校では、より丈夫な「ドジョウ」を材料として使っています。ちなみに、去年、実験に使ったドジョウは今も生物室の水槽で生きています。
まずは、魚屋で仕入れてきた食用のドジョウを一匹すくい、チャックの付きの袋に、水とドジョウを入れます。これで、生きたままドジョウを観察できます。
顕微鏡にスライドグラスとドジョウ入りの袋をセットし、顕微鏡で尾びれを観察します。生徒は生き物の観察を嫌がることなく、全員が興味をもって、顕微鏡で観察していました。これは素晴らしいことだと思います。
ドジョウの血液の流れの動画です↓
https://youtu.be/a_AkRtaAApc
https://youtu.be/vHi3pRdmwH8
https://youtu.be/SmvgaKJLLsU
観察が終わると、ドジョウを水槽に戻します。ドジョウは生物室の水槽で飼育します。
生徒は、血管の分布や血液の流れについて、スケッチをしたり、観察で気づいたことや考察をプリントにまとめます。そして、班ごとに自分たちが気づいたことなどについて、順番に発表しました。
↓レポートの一例を紹介します。
動脈と静脈の違いや分布、赤血球の色の見え方、心拍数と血液の流速との関係、尾びれに付着している寄生虫?など、細かいところまで、よく観察しています。
ドジョウの血流 レポート.pdf
身近な風景 ~中秋の名月
明日は、満月で大安です。「何かいいことありそうですね。」
高3・フードデザインの授業見学
今回のメニューは「春巻き(6本)、ほうれん草とツナのポン酢あえ」です。
今日の授業は、まず、春巻きやほうれん草に関する学習から始まりました。
春巻きには、中国料理とベトナム料理があり、それぞれ使う皮が違いますが、今回は中国料理の春巻きを作ります。
「春巻き」の料理で、ポイントとなるのは、具を春巻きの皮で包むところだそうです。きれいに包めれば、それだけ見栄えや食感もよくなります。まずは、具となる、春雨(ゆでる)、豚肉(下味をつける)、たけのこ・しいたけ(ほそぎり)、ニラを炒め、調味料で味付けします。
生徒たちの包丁さばきや炒め方も手慣れたものになってきました。
そして、いよいよ今回のポイントである、春巻きの皮で具を包みます。
くっついている皮をはがす作業も重要です。
皮の包み方もやっているうちにうまくなってきます。
おいしそうに揚がっています。
ほうれん草とツナのポン酢あえも完成し、お楽しみの試食タイムです。
最後に、生徒の感想を聞いてみました。
「今回の料理では、春巻きを巻くところが一番難しかったです。でも、やっているうちにコツがつかめてきました。」
「具のタケノコがいい食感です。おいしくできました。」
「春巻きの揚がり具合がちょうどいいです。パリッとした食感がたまりません。」
「思ったより簡単にできたのでびっくりしました。家でも作ってみたいです。」
*皆さんの自己評価は非常に高く、春巻きを頬張る姿からは、満足感、達成感が感じられました。調理実習は、究極のアクティブラーニングだと思います。
ボート部全国大会~下野新聞掲載
8位入賞となった藤倉さん、木村さんのインタビュー記事が載っています。
(2020年9月29日付け下野新聞18面掲載、掲載許諾済)
ボート2020.9.29.pdf
身近な風景 ~中秋点描
アキアカネが稲穂の周りを飛んでいました。
佐野市では、古代米を栽培しているところがあるようです。佐野市富士町で見かけました。
古代米とイナゴ
ソバの白い花が青空に映えています。
真っ赤なヒガンバナに交じって、薄いピンクの花も時々見かけました。
場所によっては、ヒガンバナはまだ蕾も多かったです。
田んぼの土手のヒガンバナが満開になると、稲穂(黄)、ソバ(白)、ヒガンバナ(赤)、その他(緑)と、色とりどりになりますね。来週が楽しみです。
身近な風景 ~ヒガンバナ③四~六分咲き
↓ さて、今日(27日)はどうなっているでしょうか。
9月27日(日)、校庭前庭のヒガンバナは四分咲きくらいです。
佐野高校では、前庭以外でもヒガンバナが咲いている場所が他にもありました。
西門近くの部室棟の近くです。四分咲きくらい。
寮の前の駐車場の角です。
佐野でヒガンバナの名所の一つである三毳山公園内にある「万葉庭園」に行ってきました。
綺麗に咲いている場所もありましたが、全体としては、まだ四~六分咲きといったところです。10月に入った頃から来週末(10月3日,4日)くらいが満開ではないでしょうか。その時の風景が楽しみです。
「女子セブンスユースアカデミー」秋田若菜さん
9月19日、日本ラグビー協会は、22日と27日に行われる「女子セブンスユースアカデミー」の参加選手を発表しました。高校3年2組の秋田若菜さんを始めとする、アカデミー生(10名)と候補生(15名)が選ばれました。秋田さんは、高校1年の時から連続して選ばれています。
昨年12月27日に大阪花園ラグビー場で開催された「U18花園女子15人制大会」に東軍として参加した時の写真です。(石井先生撮影)
「女子セブンスユースアカデミー」は、世界と戦える可能性を秘めた人材をユース世代から発掘し、育成・強化に取り組むプログラムで、多くの日本代表選手を育ててきました。
秋田さんは、昨年の「太陽生命ウィメンズシリーズ」でチャレンジチームの主将を務めており、2024年のパリオリンピックを目指す若手「女子セブンスユースアカデミー」の中心メンバーでもあります。23日、本人から話を聞かせてもらいました。
Q9月22日に行われた「アカデミー」では、どんなことをやったのですか?
本来なら、全員がそろって活動をするのですが、新型コロナの影響で、すべてズームを使った遠隔で行なわれました。9時から15時まで、各1時間のプログラムを4コマ受講しました。以下のような内容でした。
1コマ目:「コミュニケーションゲーム」(ほぼ6ヶ月ぶりに仲間とコミュニケーションをとることができました。
2コマ目:「SアンドC(ストレンクス(筋トレ)とコンディショニング)」、(どういう筋トレをすればいいのか、目標値を設定します)
3コマ目:「ラグビーのスキルの研究」(海外の選手のプレーを見て、プレースタイルなどについて話し合います)
4コマ目:「オリンピックについて学ぶ」(オリンピックに出るためには、まず、オリンピックについて知ることが重要です。)
Q「アカデミー」に参加して、どんなことを感じましたか?
今回は、ズームでの参加でしたが、仲間と会うのは久しぶりだったので、コミュニケーションの大切さを再認識しました。また、オリンピックという目標に向けての気持ちや今できることを共有できたことが大きかったです。
*現在、秋田さんは、クラブチーム「アルカス熊谷」に所属して、練習しています。「女子セブンスユースアカデミー」は、高3の12月までですので、さらに上部団体である「女子SDS(セブンズ・ディベロップメント・スコッド)」に選抜されることを目標にしているそうです。
新型コロナの影響で練習や試合にはまだ様々な制約がありますが、2024年のパリオリンピックを目指して、頑張ってください。応援しています。
身近な風景 ~ヒガンバナ②
左(9月22日)、右(9月24日)
中3「数理探究」出前授業
テーマは「連分数の魅力 ~数当てゲームと近似のお話~」でした。
「数理探究」は、附属中の学校設定科目(本校独自の科目)です。数学分野と理科分野で発展的な学習を2時間連続でじっくりと取り組みます。
本日の講師の鈴木先生は、大学では数学の一分野である代数学(簡単に言えば、数や式の性質・扱い方に関する学問)の授業を主に担当しています。
今日のテーマである「連分数」とは、分数の分母に更に分数が現れる式で、分子の数は全て1で表されます。例えば、こんなふうに
この「連分数」を使いこなすと、例えば、円周率 π=3.1415926…を近似分数で表すことができるのです。(これは感動でした。)生徒たちは、電卓を使いながら一生懸命に計算していました。
ところで、世界では「円周率の日」が3つあるそうです。
まず、3月14日、これはわかりやすいですね。
次は、7月22日、7分の22(22/7)=3.142857… となります。これはアルキメデスが発見した近似分数です。
そして、3つ目は、中国の「円周率の日」である12月21日です。12月21日は、元旦からちょうど355日目にあたり、355/113=3.1415929…となります。
このような円周率の近似分数は、先人たちが苦労して導き出したものですが、「連分数」を使って計算すると、5分もたたないうちに求めることができるのです。
このほか、1年は365日とされていますが、実際には、1太陽年は365.2421895…と割り切れません。現在、多くの地域で採用されている「グレゴリオ暦」では、うるう年は、4年に一度ですが、100年に一度は例外で平年になります。さらに、400年に一度、例外の例外でうるう年になります。そうすると、400年間でのうるう年の数は、100-4+1で97回となりますね。つまり、
365+97/400=365.2425…と近似しています。
一方、「イラン暦」という暦もあり、そこでは、4年に一度うるう年、は同じですが、128年に一度、例外で平年、となっています。128年で31回、うるう年がありますので、近似値は以下のようになります。
365+31/128=365.2421875…
となり、グレゴリオ暦より近似しています。
このような近似分数は、連分数を使うと、簡単に求めることができるのです。
本当に、魔法のような分数なのです。
数学って、すごいと思いました。
最後に、一緒に授業を受けた3年1組の生徒と、校長室掃除担当の3年2組の生徒に今日の授業の感想を聞いてみました。
3-1
青木さん「初めは数字がいっぱい並んでいて、うわ難しそうと思っていたのですが、実際にやってみると、意外とスラスラできて楽しかったです。特に、3.14や√2などといった無理数を近似分数で表すことができることに驚きました。今回学んだことを、今後の数学や生活で生かせたらいいと思います。」
山口君「連分数を使うと、近似分数が電卓を使うと簡単に求められるのがすごいと思いました。」
大島君「無理数でも連分数を用いることで表すことができることが分かりました。イラン暦の40万年に一日のずれという正確さに驚きました。」
3-2
坂田君「連分数という存在自体知りませんでした。計算で近似分数を求めるなど、ワクワクして楽しかったです。数学がさらに好きになりました。」
鈴木君「連分数を使って近似値を求めることができることに驚きました。」
*「連分数」は、数学の先生によると、高校の「数学Ⅲ」で、発展的な内容として一部紹介されているそうです。
特にありません。