校長室便り

校長室便り

【高校】わかやま総文祭「自然科学部門」

7月31日(土)、和歌山県紀の川市の「近畿大学生物理工学部」を会場として、第45回全国高等学校総合文化祭「自然科学部門」の発表がありました。本校科学部を代表して、高校3年4組の戸室琴乃さんと3年3組の青木華瑚さんが、「トウキョウサンショウウオの保全活動」に関する発表を行いました。

発表は、7月31日の16:51~17:07までの16分間で、発表時間は12分以内、質疑応答は4分間以内、ということになっています。当日の行きの新幹線の中でも発表内容の最終チェックを行っていました。


研究発表は、物理部門、化学部門、生物部門、地学部門からなり、それぞれが2会場に分かれて行います。本校の発表は、生物部門の第1会場です。

審査委員の2人の先生(近畿大学教授等)と30名程度の観客を目の前に、発表が始まりました。まず、青木さんが前半を担当しました。正面に座っている方が審査委員の先生です。かなり緊張しますね。


後半の担当は戸室さんです。

2人の発表は、ほぼ完璧でした。プレゼンについては、もう佐高の「お家芸」という感じで、わかりやすく丁寧、安心して聞くことが出来ました。皆さんは、佐野高校の中でお互いの発表を見聞きしていますので、うまくできて当たり前くらいに考えているかもしれませんが、他校の発表と比べると、佐高の発表は、何を伝えたいか、といった内容に合わせてメリハリをつけたりしていて、明らかにわかりやすいです。話すスピードも重要です。これまでに10回以上は発表の練習をしてきた成果がありましたね。さすがでした。

発表後の質疑応答です。質問は高校生1名と審査委員1名からありました。

審査委員からは、「なかなか良い研究である」というお褒めの言葉をいただきました。審査委員の質問は制限時間で途中になってしまいましたが、2人は休憩時間に直接、審査委員の先生のところに行き、途中になってしまった質問内容について答えたり、発表の際の心得など、有益なアドバイスもいただいていました。
やれることは全てやった」という感じでした。


充実感を持って、会場を後にしました。お疲れさまでした。

【中高】美術部、旭城祭の巨大壁画

7月30日(金)、中高の美術部は、9月4日(土)に開催する「旭城祭」で展示する、恒例の「巨大壁画」の制作中でした。今回の壁画は、高校2年1組の塩原明莉さんの原画をベースに、美術部員全員で制作します。

7月29日(木)、段ボールを貼り合わせて、壁画の土台を制作しました。この段ボール上に壁画が描かれていきます。




7月30日(金)正午、今日の午前中で、壁画の背景となる部分の下絵が完成しました。水性のペンキを使って描かれています。




この背景の上に、何かが描かれていきます。何が描かれるかは「お楽しみに!」ということでした。今までの壁画とは全く違ったものになるそうです。
それでは、楽しみに待つことにしましょう。

【中1】ウーパールーパーの繁殖

7月28日(水)、中学1年3組の板橋風花さんが、校長室に「ウーパールーパー」を持ってきてくれました。「ウーパールーパー」は、「日本両棲類研究所」の篠崎所長(先日実施した創立記念講演会の先生です)が命名した愛称で、成熟しても幼生のままでいる個体は「アホロートル」と総称されています。

まだまだ幼生です。

板橋さんの話によると、ちょうど1年前の7月頃、弟さんとお父さんが、ウーパールーパーの幼生2匹(数センチ程度)を300円で買ってきたそうです。
それを家で育てたところ11月くらいには20センチ近くまで成長し、おおよそ12月から4月にかけて、産卵を始めました。(ということは、オスメスが1匹ずついたんですね。)卵の数は約500。それが、発生し成長し大きくなっているそうです。

成長した「ウーパールーパー」

産卵した卵塊(ばらばらに産み付けているようです)

ちゃんと発生が進んでいますね。これらが全て成長したそうです。500匹ですから大変でしたね。いろんな方に分けたりしたそうです。

今回は、学校でも飼えないかと持ってきてくれました。

そこで、生物室に水槽を用意し、水温が馴染むまで一日、容器に入れたまま、水に浮かべておくことにしました。

一日後の29日、水槽に移してやると、動き回っていました。板橋さんがエサをやると、食いついてきました。今は、5,6センチですが、これが冬には20センチ近くになるということです。生物室に新たな生き物が仲間に加わりました。板橋さんが、ちょくちょく面倒を見てくれるそうです。(安心しました!)

板橋さんは、このことがきっかけで、両生類(特にサンショウウオ)に興味を持ったそうです。また、板橋さんの話を聞いていて、家で繁殖させているお父さんの飼育技術も凄いなと思いました。

【中3】シンカゼミ・フィールドワーク

7月29日(木)10:00~11:00、中学3年の黒尾さん、山本さん、舩江さんのグループが、早稲田大学教授の金 敬黙先生に、Zoomを使ってインタビューを行いました。

3人は「日本と韓国の交流を深めるために」というテーマで、どうしたら良好な関係になることができるか、また、そのために自分たちで何ができるのか、について研究しています。

始めは、韓国について理解を深めるサークルが、早稲田大学にあることが分かり、そのサークルの方と連絡を取ろうと、中村先生を通して大学に連絡をとりました。ところが、サークルの学生はすでに卒業してしまっていたので、韓国に関して生徒の質問に答えていただける早稲田大学の金 敬黙先生を紹介してくださいました。

金教授は、3人の質問にとても丁寧に答えてくださいました。

また、中学生として、こんなことから初めてはどうか、といったアドバイスもいただき、とても参考になったようです。

金教授は、学生達で行われるゼミ(Zoom)に参加することも誘ってくださいました。3人はこのように対応していただけたことに感動し、とても、やる気がでてきたようです。あまり堅苦しく考えずに、楽しみながら研究できるといいと思います。頑張ってください。

【中学】第9回科学の甲子園ジュニア栃木県大会

7月28日(水)13:30~16:00、化学室東で、今年度の「科学の甲子園ジュニア栃木県大会」出場にむけた勉強会を行っていました。本校からは、2チーム14名(2年生10名、1年生4名、希望者)が出場します。

大会は、8月28日(土)に栃木県総合教育センターで行われますが、すでに、実技試験の課題(かなりの難問です)が出ており、当日までに準備しなければなりません。夏休み中ですが、何度も集まって対策を練って仕上げていきます。



皆、やる気と好奇心に溢れています。知恵を絞って、いいアイディアを考えてくださいね。応援しています。