校長室便り

校長室便り

【中高】旭城祭校内公開~「アンブレラスカイ」

9月2日(金)今日の13時から、学校祭(旭城祭)の「校内公開」が始まりました。今回の校内展示の目玉として、中庭に「アンブレラスカイ」を制作しました。今日はあいにくの雨模様ですが、雨に傘(アンブレラ)はつきものです。雨の降る日でも、人々に明るい希望を与えてくれる「アンブレラスカイ」のような人になってくれるといいですね。

「アンブレラスカイ」は、館林市の「城町アンブレラスカイ」が有名です。今回の「アンブレラスカイ」も、館林で「アンブレラスカイ」を制作している谷田川敏幸様に、プロデュースしていただきました。

谷田川さん(右端)と中高の実行委員・生徒会役員との顔合わせ

 

高校の生徒会長が、館林のアンブレラスカイ(7月4日から8月27日まで開催)を見て感激し、中高生がみんなで楽しめる企画として、「旭城祭で実現したい」という強い思いに駆られました。そこで、アンブレラスカイを私費で企画・運営・実施をされている谷田川敏幸様に直接会い、その気持ちを伝えました。

最初は「そんなに簡単にできるもんじゃないよ」と、軽く断られたそうですが、「どうしても作りたいんです」とあきらめない生徒会長の熱意に根負けし、応えてくださいました。

8月30日(火)、急遽、本校に来ていただき、中庭に「アンブレラスカイ」が設置できるかどうかを見ていただきました。その結果、管理棟と教室棟に平行するワイヤーを5本張り、そこにアンブレラを100個程度をつるした「アンブレラスカイ」を制作することは可能であることがわかりました。アンブレラは谷田川さんが無償で提供していただけることになりました。

谷田川さんは、すぐさま設計図を書いてくださり、必要な材料(単管等)を算出しました。そして、生徒会担当の川俣先生が、ホームセンターに出向き、材料がすべて揃っていることを確認しました。

8月31日(水)、この日の午後から生徒たちは作業を始めます。それに間に合うように、事務室の公使さんと、生徒会担当の増田先生と私で、材料を買い出しに出かけました。

これらを単管というのだそうです。

軽トラを借りて、佐高まで運びます。

(ちなみに、私も運びました)

これで、材料は揃いました。

8月31日(水)午後、アンブレラをつるす土台の設置作業に取りかかりました。

公使さんや先生方の指導の下、生徒たちは安全第一で慎重に作業を進めました。

(なお、写真撮影時のみ、マスクを外してもらいました。)

地中深く杭を打ち、簡単には倒れないような土台を作ります。

ワイヤーを張っています。

張ったワイヤーにアンブレラをつるします。

9月1日(木)10時、すべてのアンブレラをつるし終わりました。根気のいる作業でした。

 

9月1日(木)午後、安全性を高めるため、ワイヤーを支える単管の数を追加するなどの補強作業を行い、ようやく完成しました。お疲れ様でした。

ものすごい集中力とチームワークでした。高校生の情熱がなかったら、2日間でここまでやろう、なんて誰も思わないでしょう。

 

9月2日(金)今日は校内公開です。今まで、閉じていたアンブレラを開きます。

幸いにも、傘はワンプッシュで開きます。

色とりどりのアンブレラが広がると、風景が一変します。虹のように輝くスカイが現れました。

 

この日、館林から谷田川さんが、完成した「アンブレラスカイ」を見に来てくれました。「これだけしっかり作ってあれば、倒れる心配はありません。下を通っても安全です。」建築工事の専門家から、安全性のお墨付きもいただきました。本当にありがとうございました。

ここまでのものができるとは、ちょっと信じられない気もしましたが、熱意とそれを裏付ける緻密な計算と勝算があったからだと思います。また、生徒と教職員、そして谷田川さんが一致団結し、同じ目標を目指していたことが大きかったと思います。

素晴らしいチャレンジの成果を明日、保護者の皆様にも見ていただけることを本当に嬉しく思っています。

 

【高校】県総文祭総合開会式

8月31日(水)、栃木県総合文化センターで、「第44回栃木県高等学校総合文化祭総合開会式」が開催されました。本校からは、弁論の若林仁瑛君が、記念発表を行いました。数百名の観客を前に、堂々とした弁論に大きな拍手が送られました。

楽屋で撮影しました。

 

大嶋浩行先生が若林君を引率してくれました。

夏休み中に総文祭(東京)ですでに発表していますので、余裕のある、完璧なパフォーマンスでした。多くの観客の心に響く圧巻の弁論でした。とても良かったです。

 

なお、自然科学部会の発表は、ポスターが展示されていました。

これが佐野高校科学部のポスターです。

【高2】「ひろしまジュニア国際フォーラム」参加報告

8月29日(月)放課後、「第7回 ひろしまジュニア国際フォーラム」(8月16~20日、オンライン)に参加した高校2年2組の青木藍花さんが、校長室まで報告に来てくれました。

グループGの「平和宣言」

このフォーラムは、「平和な世界の実現に向け私たちができること核兵器廃絶と復興・平和構築に向けた取り組み)」について、国内外の高校生等が討議や交流等を行い平和のメッセージを世界に発信することを通じて,次の世代の人材を育成することを目的にしています。

このフォーラムは、広島県内の高校生に加えて、県外の高校生(5名程度)、海外在住及び海外からの留学生(20名程度)で、50名程度の高校生で実施されました。青木さんは、県外高校生の一人として選ばれました。

 

それでは、このフォーラムについて、青木さんに聞いてみましょう。

Q1:フォーラムではどんなことが行われましたか?

→「まず、今回のフォーラムは、すべてオンラインで実施しました。AからJまでの10班に分かれ、各班5名ずつで活動しました。私の班には、広島の高校生に加えて、フィリピンの高校生やハーフの高校生がいました。5日間、日本語は全く使わず、英語だけで会話や話し合いが行われました。」

同じ班のメンバーです。もう一人、男子生徒がいます。(本人たちから、HP掲載の了解をいただきました。)

 

Q2:具体的な活動内容を教えてください。

1日目は、オリエンテーションで、広島の平和公園のオンラインツアーやチームビルディングを行いました。また、被爆体験証言,平和構築に関する講話がありました。

2日目は、核兵器廃絶をテーマに、講義・グループディスカッションを行いました。

3日目は、復興・平和構築をテーマに、講義・グループディスカッションを行いました。

4日目は、班ごとに「広島宣言」(英文)を作成しました。

5日目は、各班が作成した「平和宣言」の発表を行いました。発表に当たっては、リーダー、タイムキーパー、メッセンジャー、プレゼンター(2名)といった役割分担を行いました。私は、プレゼンターを担当しました。

 

Q3:この活動を通して、どんなことを感じたり、学んだりしましたか?

「今回の体験は、自分の将来のことを考える上で、大きな転機になりました。フォーラム参加で、自分の考え方が大きく変わりました。それは、大きく2つあります。

一つは、共通の言語として「英語」の持つ力の大きさを実感しました。住んでいるところや生活が全く異なる様々な国の人とも、英語を使うことで、コミュニケーションや議論することが出来る、そのことに感動し、本当に凄いことだと思いました。

もう一つは、今までは、「戦争がなければ平和である」と思っていましたが、実はそうではないことがわかりました。同じ班のフィリピンの高校生からは、フィリピンではLGBTQといったことは意識されておらず、差別が普通に起こっているという現実を聞かされました。他にも、差別や偏見はいたるところに残っており、そういった状況の中で生活する者にとっては、戦争でなくとも、平和であるとは言えないのではないかと思いました。改めて、平和って何なのかを考えました。」

 

Q4:そのような考えは、青木さんの班で作った「平和宣言」にも活かされているのですか?

→「平和宣言は、まず前半で、核兵器廃絶について、課題と解決策、私たちの役割、広島の役割を盛り込みました。さらに後半では、戦争だけではなく、様々な差別のない平和を構築することについて、課題と解決策、私たちの役割、広島の役割から、まとめました。核兵器廃絶については政治の果たす役割が大きいですが、平和構築については、逆に、政府ではなく、小さな企業や私たちの行動が果たす役割が大きいと考えています。」

 

英文の「平和宣言」です。

そして、この宣言で目指している内容を具体化し個人の行動レベルに落とし込んだものが、以下の「Action Plan」です。8月31日までに完成させ、提出しなければなりません。

 

内容は、

1 平和に関する「ワークショップ」(講話等)を開催する。

2 平和を伝える子供向けの「絵本」を制作する(課題研究のテーマ)。

3 平和に関する豆知識などを伝えられる「掲示板」を校内につくる。

以上の3点です。

青木さんの「Action  Plan」

*ぜひ、学校の生徒や先生を巻き込み、フォーラムで考えた「平和構築」を実現させてください。応援しています。

青木さんには、「表彰カード」を手渡しました。

【高3】高校竜王戦「準優勝」竹熊君を取材

8月30日(火)放課後、佐野ケーブルテレビが、高校将棋竜王戦「準優勝」竹熊君の取材に来ました。大会の裏話や今後の目標などについて、校長室で堂々と答えていました。

 

なお、校長室での取材終了後、渡良瀬川で練習をしているボート部の取材にも行かれたようです。本校生の活躍として、将棋の竹熊柊君、ボート部の藤倉望妃さん、堀越紅羽さんの3名を特集していただけるそうです。大変ありがたいことです。佐野ケーブルテレビさんがどんな番組にしてくれるのか、とても楽しみです。

佐野ケーブルテレビに加入されている方は、9月5日(月)に放送されるそうですので、そちらをご覧になってください。

【中高】県立博物館「開館40周年記念特別企画展」

8月30日(火)放課後、栃木県立博物館で考古を担当されている島田佐智夫先生(2年前まで本校で勤務)が、訪ねてきてくれました。9月17日から、県立博物館の開館40周年記念特別企画展鑑真和上と下野薬師寺」が始まります。そのチラシと招待券を持ってきてくれました。

この企画展、毎年開催されている企画展とは、規模も力の入れようも桁違いなんだそうです。何しろ、県立博物館ができてからちょうど40年という大きな節目に、県博の「考古」「美術」「歴史」の3つの分野の担当がチームを組み、総力を挙げて取り組んでいます。島田先生も今回の企画を担当されているそうです。また、通常の自然科学系の常設展の展示も取っ払い、展示フロア全体を使って企画展を展開しています。想像を絶する規模感です。ちょうど、国体期間中でもあるので、県外からの観客も多いのではないでしょうか。

これはもう、行ってみる価値は大ありですね。企画展がスタートしたら、自分が見学した感想などもお知らせします。お楽しみに!

【中1】「中学生全国空手道選手権大会」第3位

8月30日(火)昼休み、「文部科学大臣杯 第64回小学生・中学生全国空手道選手権大会」(7月30・31日、高崎アリーナ)、中学1年女子の「組手」の部で、全国第3位となった青木南似香さん(1年3組)が、校長室に報告にきてくれました。おめでとうございます。

賞状とメダルを見せてくれました。

青木さんへの質問です。

Q1:いつ頃から、どんなきっかけで「空手道」を始めましたか?

→「小学1年の時から空手道を始めました。最初は、柔道をやってみようと思い、体育館での柔道の練習を見学していました。しかし、柔道の隣で練習をしていた空手道を見て、こっちの方が面白そうだと思いました。そして、地元の「青空塾」に入り、空手道を本格的に始めました。」

*ちょっとした偶然から、空手道への道がスタートしたんですね。

左側の黒帯をしているのが青木さんです、

 Q2:普段、どのくらい練習しているんですか?

→「週3日練習しています。月曜日は18時~21時水曜日は19時30分~21時金曜日は19時~21時までやっています。」

*かなり本格的にやっていますね。凄いです。やはり、好きでないと続けられないと思いました。

 

Q3:今回の個人第3位については、どんなふうに考えていますか?

→「中1女子は出場者が多く、122名もいたので、個人戦で準決勝まで勝ち上がるまで大変でした。今までに、小4の時に団体戦で優勝、小6の時は団体戦で3位になったことはありますが、個人戦での入賞は今回が初めてでした。嬉しかったです。」

 

*改めて強いんだなあと感じました。空手道への情熱を感じました。これだけは誰にも負けない、という特技を持つことは、それだけで大きな自信にもなります。ぜひ、空手道の道を究めて欲しいと思います。応援しています。

*青木さんには「表彰カード」を進呈しました。

【中3】「中学生選抜将棋選手権大会」報告

8月30日(火)放課後、山形県天童市で行われた「第43回全国中学生選抜将棋選手権大会」(8月2~4日)で見事、準優勝に輝いた、中学3年2組の石原橙真君が、校長室に報告に来てくれました。

 

 石原君は、小学1年の時に、地元の「将棋教室」に入り、将棋を始めました。そこで、めきめきと上達し、小学3年の時に初めて全国大会に出場し、低学年の部でなんと「準優勝」を果たしました。小学5年では高学年の部で「第3位」と破竹の勢いで腕を上げていきました。中学1年の時は、コロナで全国大会は開催されませんでしたが、昨年度(中2)の全国大会でベスト16となりました。今回はベスト4を目指してきました。

(放課後、囲碁将棋部での対戦です)

 

早速、今回の大会を振り返って、感想等を聞いてみました。

Q1:第3位になるまでには、どのような対戦がありましたか?

→「1日目は予選リーグから始まりました。3試合を行い2勝すれば、予選リーグを勝ち抜けることが出来ます。1試合目は、千日手という状態になってしまいました。これは、同一局面が何回か現れる状態を発生させる手で、勝敗が付かなくなるため、再試合となりましたが、勝つことが出来ました。2試合目も勝ったので、予選リーグを突破することができました。実は、この2試合目の相手は、決勝トーナメントで「優勝」しました。今大会で、優勝者が唯一負けたのがこの対戦だったので、かなり自信になりました。決勝トーナメントは、3回勝ったら決勝戦ですが、3試合目の準決勝で負けてしまいました。勝てる試合だったので悔しかったですが、その後の3位決定戦で逆転勝ちし、3位になれたのは嬉しかったです。」

 

Q2:3位になったことを誰に伝えたかったですか?

→「今大会は両親もついてきてくれたので、伝える前に知っていましたが、やはり、最初に将棋を教えてくれた「将棋教室」の先生に伝えたいと思いました。その先生に伝えると、とても喜んでくれました。」

 

Q3:これからの目標は何ですか?

→「佐野高校の竹熊先輩が、竜王戦で準優勝したので、来年度は高校の竜王戦で優勝することが大きな目標となりました。附属中そして佐高で将棋を続けることが出来るので、附属中に入ってよかったと思っています。」

*準優勝のクリスタルの盾がとても素敵でした。これまでに、様々な大会でもらった賞状や盾は、もう部屋中一杯になってきているそうです。高校で竜王になって、藤井聡太竜王から、直筆の色紙をもらうことができたら、賞状や盾を整理したい、と話してくれました。高校の竹熊先輩の存在が、大きな目標になっているようです。

素晴らしい環境で将棋が続けられることが、強さの秘密かもしれませんね。頑張ってください。

【卒業生】大学生活報告 ~理学部生命理学科

 8月29日(月)放課後、この春卒業した戸室琴乃さんが、大学生活の報告に来てくれました。戸室さんは、高校3年間「科学部」に在籍し、トウキョウサンショウウオの生態や遺伝的な特徴などについて、研究していました。

科学部顧問の清水先生や私に、大学の授業などについて、話してくれました。

 

戸室さんは、生物学を学べる多くの大学に合格しましたが、最終的に、立教大学理学部生命理学科に入学しました。ここを選んだ決め手のなったのは、遺伝子に関する研究ができることに加えて、他学科の授業を受講できること、そして、大学自体がリーダーシップの開発に力を入れており、リーダーシップの原理と実践について、本格的に学ぶことが出来ることを魅力だったそうです。生物学研究を活かしたマーケティングにも興味を持っているなど、将来のことを考えながら、勉強しているようです。

現在、「生命理学基礎実験」が毎週2コマ(100分×2コマ)あり、動物の解剖(マウス)や植物組織の観察、遺伝子に関する実験など、いろいろな分野の実験を行っているようです。以下は、実習で戸室さんが撮影した写真です。

話を聞いていると、とても楽しそうです。この大学を選んでよかった、という気持ちが伝わってきました。

大学1年生から、将来のことを考えているなんて、凄いなと思いました。リーダーシップの開発などの授業を受けたら、どんなことをやっているのか、また報告に来てください。

さらに充実した大学生活を送られることを期待しています。

【中3】つくばフィールドワーク同行記② ~JAXA編

8月24日(水)、中学3年生の「つくばフィールドワーク」の後半です。1号車は、JAXAを訪問しました。

JAXAは、国立研究開発法人「宇宙航空研究開発機構」(Japan Aerospace Exploration Agency)の略称で、日本の航空宇宙開発政策を担っています。JAXA、確かにかっこいい略称ですが、ExplorationでXとしたのは、多少強引ですね。

JAXAの見学エリアは、展示館(SPACE DOME)とロケット広場の2か所です。生徒たちはまず、SPACE DOMEに入っていきます。

時間ごとに、見学ツアーが組まれていたので、生徒たちと一緒にツアーに参加しました。 

こちらは、宇宙食のコーナー(本物)です。宇宙食とはいっても、おいしそうな日本食がパッケージされていました。

展示館で一番の目玉と言えるのは、「国際宇宙ステーション」の中で、日本が開発を担当した実験モジュール「きぼう」の実物大の模型ではないでしょうか。

 

これだけの大きさのものは、ロケットでも打ち上げることはできません。解説者に聞いてみたところ、スペースシャトルの荷台を空にして、これを積んで宇宙空間に持って行ったそうです。現在、アメリカではスペースシャトルは運航していませんので、もう一度、国際宇宙ステーションを作ることはできないそうです。

約40分のツアーが終わりました。自分たちだけで回るよりも、はるかに多くの情報が得られました。非常に見ごたえのある展示でした。

 

展示館を出ると、「ミュージアムショップ」がありました。お土産の中で、大人気だったのは「ガチャガチャ」でした。地球や他の惑星の形をしたマグネットです。どれが当たりというわけではありませんでしたが、生徒たちは、なぜか目の色変えて、挑戦していました。中学生の心を鷲づかみにする商品開発力に脱帽です。

宇宙食もたくさん売られていましたが、一番人気は「宇宙カレー」ということでした。

 

ちなみに、私が購入した商品は、「トミカプレミアム JAXA はやぶさ2 復刻版」(990円 税込)です。

タカラトミーの大人気おもちゃ「トミカ」シリーズから派生したハイディティールコレクションモデル「トミカプレミアム」とJAXA COSMODEとのコラボで実現した74分の1モデルです。「トミカ」で初のタイヤのないミニチュアモデルです。復刻版なので普通には売っておらず、ネットではプレミアがついていました。「はやぶさ」の模型は校長室に飾っていますが、「はやぶさ2」は製造されていないので探してました。まさか、これが買えるとは! JAXAに来てよかった!

https://youtu.be/TnZLPqWhVK4

 

休憩室もありました。生徒たちはすっかりくつろいでいました。

 

そして、最後は、純国産ロケット「HⅡロケット」の前で、記念撮影をしました。

 

*今日のJICAとJAXAのフィールドワークは、とても充実した内容でした。楽しかったです。日常の生活が、世界や宇宙とつながっていることを実感できたのではないかと思います。また、改めてSDGsのことを考える機会にもなりました。これがきっかけで、将来、海外や宇宙に関する仕事をする生徒が出てくることを期待しています。

 

【中3】つくばフィールドワーク同行記① ~JICA編

8月24日(水)、中学3年生のつくば(JICA、JAXA)へのフィールドワークに同行しました。私が感じた「つくばフィールドワークの魅力」について、紹介します。

希望者約70名であったため、バス2台で実施しました。

1号車は、JICA(午前)→JAXA(午後)、

2号車は、JAXA(午前)→JICA(午後)、の順に訪問しました。

私は1号車に載っていましたので、これから紹介するのは、1号車で同行した生徒が中心になります。どんな学びがあったのかをお伝えすることが目的ですので、その点はご容赦ください。

 

朝8時に、バスは佐高前を出発しました。

途中、東北自動車道の羽生サービスエリアで、トイレ休憩がありました。羽生サービスエリア(上り線)は、江戸の町を意識した作りになっていますが、トイレに続くアプローチには、たくさんの野鳥が巣を作っていました。

さて、この鳥は何でしょうか? ツバメとは違うようです。鳴き声もあちこちから聞こえてきます。

おそらく、スズメです。スズメがこんなところに集団で営巣しているのをみるのは、初めてでした。

朝から、なんだか得した気分です。

 

10時には、最初の訪問先であるJICAに到着しました。

JICAは、独立行政法人国際協力機構Japan International Cooperation Agencyの略称で、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力などを行っています。

職員の方と挨拶をした後、ちょうど反対側にいた研修生を紹介してくれました。フランス語圏の方たちでしたが、日本語で挨拶してくれました。さっそく、「ここはJICAなんだなあ」と感じました。

体育館に案内されると、すでに机やいすがセッティングされていました。

まず、今日のお話のメニューが示されました。

いくつかのクイズが用意されており、それに答えることを通して、少しずつ、理解が深まっていきます。

最初の実習が始まりました。日本に輸入されている原材料は、どこから来ているかを考えるゲームです。

カードを広げ、トランプの「神経衰弱」のように、製品と原材料のカードをめくり、裏側に印刷されている原産国の国旗があっていれば、それらのカードを取ることが出来ます。

すぐに終わってしまった班もありました。最後に、どんなことがわかったかをシェアしました。

これで、だいぶリラックスしてきました。

JICAの仕事とSDGsとの関係などについて、さらに、お話が深まっていきす。

SDGsの17の目標のうち、日本ではまだ達成できていないものが6つある、というお話があり、その6つを考える実習が続きました。こうして、1時間はあっという間に、過ぎていきました。

 

休憩をはさんで、「海外青年協力隊」に参加し、ケニアの学校で体育を教えていた「JICAつくばセンター」職員の村上さんから、現地での体験談を聞かせていただきました。

まずは、ケニアの公用語である「スワヒリ語」での会話のデモンストレーションから始まりました。

約30分のお話の後、2班に分かれて、JICAの施設を案内していただきました。

ここは、民族衣装のコーナーです。ここにあるものは、実際に選んで身に付けてみることが出来ます。

最初は、もじもじしていましたが、挑戦する生徒が出てきました。

素晴らしく似合ってますね。

建物の外には農場があり、研修生たちがテーマを決めて、コメを栽培していました。ただし、日本の稲作のように水田ではなく、畑で栽培できる「ナリカ米」というのを栽培していました。同じコメと言っても、ところ変われば、栽培方法も、全く違いますね。

再び、建物の中に入り、SDGsのコーナーを案内してくれました。

ここで、ちょうど12時になり、お昼の時間となりました。特性のカツカレーとサラダのセットです。

食べ終わった後、代表生徒による感謝の言葉が述べられ、JICAでの午前中の研修が終了しました。この時、2号車の生徒が、JICAに到着し、昼食の順番待ちをしていました。

これで、フィールドワークの前半が終了しました。

→ JAXA編に続く。https://www.tochigi-edu.ed.jp/sano/nc3/blogs/blog_entries/view/343/8ed3e63ab270e26cadb0358ed46e228d?frame_id=312