校長室便り

2022年10月の記事一覧

【中1】1500mタイムトライアル(体育、石井先生)

10月27日(木)7限目、中学1年1・2組の「体育」の授業(石井先生)を見学しました。この時期は、来月の「マラソン・ウォーキング大会」に向けて長距離走を行っており、本時は「1500mタイムトライアル」が行われていました。

長距離走の授業は、以下のような活動計画に基づいて進められています。

つまり、ただ走って終わりではなく、自分の走るペースを知ったり、目標タイムを意識するなど、科学的なトレーニングのもとに、長距離走にチャレンジしています。毎回、ペアになっている生徒同士で、1500m走のラップタイムなどを記録し、目で見える形で、現在の自分の走りを分析しています。また、気づいたこと、工夫した点、よかったことなどを毎時間、ふり返っています。長距離走学習にも、探究学習の手法が取り入れられているところが凄いですね。

自分のラップタイムの変化をグラフ化しています。

授業の最後の振り返りでは、前回よりも記録が伸びた生徒(手を上げている生徒)が大勢いました。

担任の柾木先生や中條先生なども、一緒に走ってくれたりしています。

 

こうしてみると、体育も「サイエンス」だなと、改めて感じました。

「マラソン・ウォーキング大会」が楽しみですね。

 

 

【中1】図形の面積の変わり方を調べる(数学、山田先生・柾木先生)

10月27日(木)6限目、中学1年3組の「数学」(山田先生、柾木先生)の授業を見学しました。「身の回りの問題を関数を使って解決しよう」というテーマのもと、「図形の面積の変わり方を関数で表す」ことにチャレンジしていました。授業は、単元ごとに、出席番号の奇数組(柾木先生)と偶数組(山田先生)に分かれて、少人数授業(グループワーク)を行っています。

山田先生の授業の様子です。生徒たちはわからないところを友達や先生に質問しています。

すごく難しい、という生徒もいれば、数学は得意!、という生徒もいます。わからないところを教えたり、教わったりすることで、理解が深まり、身についていきます。

得意な生徒は、どんどん教えてくれています。また、自分のペースでもくもくと問題を解いている生徒もいます。自分に合った勉強の進め方がだんだんと身についてきているようです。

今日は何を学び、何ができるようになったか、そして、どこが分からなかったかを、毎回「振り返りシート」に記入して提出します。みなさん、きっちりと書いていますね。

 

こちらは、柾木先生の奇数組です。授業は、山田先生の偶数組とまったく同じ進度で進んでいきます。

振り返りシートに書ききれない場合は、付箋を貼って質問などをする生徒もいます。先生からは、必ず、回答がコメントされていたり、直接、質問に答えてくれたりしています。

生徒同士でワイワイと話し合いながら、みんなができるようになっていくところが素晴らしいと思いました。

【中2】刺激に反応する時間の測定(理科、菊地先生)

10月26日(水)5限目、中学2年3組の「理科」の授業(菊地先生)の一部を見学しました。本時は、生物分野の「刺激を伝えたり反応したりするしくみ」の導入で、刺激を受け取ってから反応するまでにかかる時間を測定しました。

 

反応時間を測定する方法は以下のとおりです。まず、生徒たちが手をつないで一列になります。端の一人がストップウォッチを押すと同時に、隣の生徒と繋いだ手を握ります。その刺激を感じた生徒が隣の人の手を握ります。これを順繰りに続けていき、列の最後の生徒の手が握られた瞬間に「はい!」と声を出し、それを聞いてストップウォッチを止めます。ここまでで何秒かかったかを計測し、それを人数で割ると、手を握られるという刺激を受けてから握り返すまでに要した時間が求められます。

授業では、男女別に横一列になって実験しました。

 

始めは練習をしますが、握られた手をまた握り返して、刺激が逆方向に伝わってしまうケースも出てきたりして、とても楽しい雰囲気で実験が行われました。

 

最初は、5秒くらいかかる時もありましたが、慣れてくると、2秒を切ったりしてきました。仮に、15人で2秒かかったとすると、一人あたりが反応に要した時間の平均は、0.13秒ということになります。このように、ある程度の人数で計測し、何回かの平均をとることで、より正確な数値が得られます。この0.13秒の中では、「手が握られた刺激が神経細胞を伝わって脳に到達し、脳からの、反対側の手を握る、という命令が神経細胞を伝わり、それを受けた手の平の筋肉が収縮する」まで道のりを電気信号が駆け巡っています。

簡単な実験ですが、この実験で何を測定しているのか、それを考えることは、これからの学習の大きな動機付けになると思います。楽しい実験が、興味関心、そして深い理解につながるよう、頑張って欲しいと思います。

【中3】卒業アルバム集合写真撮影

10月26日(水)昼休み、中庭で「卒業アルバム用の学年集合写真」の撮影がありました。岩佐写真館さんが、管理棟3階の窓から撮影しました。

昼休みの短時間でしたが、いろいろなポーズを取ったり、ジャンプしたりして撮影しました。

太陽がまぶしかったですが、みんなノリノリでポーズをとっていました。

どんな写真が撮れているのか、楽しみですね。

【中学】栃木県学校音楽祭中央祭

10月25日(火)、宇都宮市文化会館で「第50回 栃木県学校音楽祭中央祭」が開催されました。附属中の吹奏楽部は、佐野市の代表として出場しました。中学3年生にとって最後の大会となりました。

曲目は交響詩曲「西遊記」。今まで聞いたことがないような素晴らしい演奏を聞かせてくれました。

 

 

本校の演奏時刻は14時10分頃なので、午前中に最後の音出しを行い、楽器をトラックに積み込みました。

重い打楽器はみんなで協力してトラックの荷台に積み込みます。

打楽器の台などは、通称「棺桶」と呼ばれる黒い箱に入れて運びます。

1時間くらいかかって、積み込みが終わりました。

生徒たちの表情は明るかったです。ピりピりとした緊張感はあまり感じませんでした。「やることはやった」練習に裏付けられた自信のようなものを感じました。

学校音楽祭は、夏休みに行われたコンクールとは異なり、金賞、銀賞、銅賞などの順位付けはありません。その分、自分たちの力を出し切ることが出来たか、音楽を楽しむことが出来たか、などを目標にしているように感じました。

会場では写真撮影はできませんでしたが、2Fの保護者席の最前列で演奏を聞きました。

小林先生をはじめとして、そこにいることを多くの生徒が気づいていたそうです。そうとは知らずに聞いていました。

さて、本校の演奏の感想ですが、最初の一音から、今まで聞いていた佐附中の音とはまるで違っていました。佐野市の大会でも同じ曲を演奏していましたが、まるで別の曲のように聞こえました。力強さと伸びやかさがうまく合わさり、聞いていて心地よい緊張感が、最後の一音まで続いていました。小林先生の指揮にピッタリと合った音が出ており、「これぞ音楽」という満ち足りた空間がありました。生徒たちも、上手く吹こうとか、失敗しないようにしよう、という感じではなく、練習した成果をそのまま出すことに専念している感じでした。ここまでできれば、言うことはありません。このような素晴らしい演奏で3年生の最後の演奏会を締めくくることが出来て、本当に良かったと思いました。

 

演奏会終了後の集合写真です。

 

ここからは、学年別です。3年生は6名で頑張りました。この少人数で、よく部を引っ張ってきてくれました。お疲れさまでした。

 

2年生です。明日からは、2年生が吹奏楽部のリーダーになります。頑張ってください。

 

そして1年生です。これからが本番ですので、こちらも頑張ってください。

 

皆、満足して会場を後にします。

 

小林先生から、今日の演奏についてお話がありました。最後の数日の練習で「みんなが、音楽が何なのかをわかってきたことを感じた」といった内容でした。おそらく最高の誉め言葉ではないかと思いました。

素晴らしい締めくくりでしたね。

 

左から、副部長の今井里歩さん、部長の尾花彩葉さん、右端が、新部長の田名網梨花さんです。

最後に、3人からのコメントです。

 

尾花部長「最後の大会を一番いい形で終わることが出来て、本当に良かったです。ここまで支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。」

今井副部長「この曲は半年間かけて仕上げてきました。今日はこの半年間の集大成という気持ちで演奏しました。その気持ちを形にすることが出来て嬉しいです。今後も、吹奏楽部を応援してください。ありがとうございました。」

田名網新部長「先輩たちが築いてきたものを引き継いでいきます。私たちも、今日のような演奏ができるように頑張ります。」

 

*今日が素晴らしい一日になったことを嬉しく思います。

明日から、新体制での練習、頑張ってください。応援しています。