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2022年10月の記事一覧
【高校】国体(陸上競技:予選・準決勝)
10月7日(金)、高校1年4組の若菜敬君が出場する少年男子B「100m」の予選が行われました。若菜君は、見事、2着で通過し、準決勝に進みました。予選・準決勝ともに、持てる力を発揮してくれました。
右端(2着)が若菜君です
11時から、少年男子B「100m」予選が始まりました。各組8名ずつで6組、48名が出場します。若菜君は5組で出場します。
大画面の電光掲示板に写し出されています。
いよいよスタートします。
手前から二番目が若菜君です。
最初は5番目くらいを走っています。
あっという間に加速し、先頭付近に躍り出ました。
ほぼ先頭と一緒でフィニッシュしました。圧巻の走りに、見ていてガッツポーズでした。
電光掲示板で、リプレイされてます。
その間に、結果が出そろいました。若菜君は2着。6つの組の上位3名とタイム順で6名、計24名が準決勝に進めますので、この時点で準決勝進出を決めました。おめでとうございます。
さて、次は準決勝です。準決勝は13時30分スタートです。それまでの2時間はひたすら待たなければなりません。しかも、外は大雨で風も強く、気温も11月下旬並みです。カンセキスタジアムを出て、昼食がとれるエリアに移動しました。ここでは、数々の食品の出店が連なっていましたが、「佐野ラーメン」がダントツの一番人気でした。寒い中、温かいラーメンをすすりたいと思う人がたくさんいました。「佐野ラーメン」だけが出店していました。県外の方にも、佐野ラーメンのおいしさが伝わったことと思います。
出店で買ったものは、屋根のある食事ができるスペースで食べることができます。雨風をしのげるこの場所で、1時間ほど時間をつぶしました。全国各地の人たちが集まってました。もし天気が良かったら、とても気持ちのいい場所であったに違いありません。
そして、ようやく13時30分になりました。準決勝が始まります。
若菜君は、準決勝3組のうち、2番目の2組の第6コースでした。佐野高の文字が、心なしか輝いているように思えました。
一人一人、電光掲示板で映し出されました。
「地元栃木の若菜君」と紹介され、会場からも拍手が起こりました。
スタートします。
さすがに、準決勝となると、速い選手がたくさんいました。この時点で6番目くらいでしょうか。
少しずつ、追い上げていきます。
若菜君は5着で、タイム的には予選を上回る数字を出していました。準決勝に出場した24名中、14番目の記録でした。全選手48名中の14番目というのは、相当な記録だと思います。全国の強豪相手に、よく頑張りました。
今回は、地元開催で注目される中、プレッシャーに負けずに、準決勝まで進み、そこで堂々とした走りを見せてくれたことを本当に誇らしく思いました。これからどんどん伸びると思います。お疲れさまでした。
雨風がさらに激しくなる中、「カンセキスタジアムとちぎ」を後にしました。
【高校】国体(陸上競技・予選)
10月6日(木)、今日から、とちぎ国体の「陸上競技」が始まりました。本校からは、1年生の若菜 敬君が「成年少年男子共通4×100mリレー」(6日)と「少年男子B100m」(7日)に出場します。今日は「成年少年男子共通4×100mリレー」の予選が行われ、若菜君は栃木県チームのアンカーを任されました。
会場は「カンセキ スタジアム トチギ」です。とちぎ国体のために整備された新しい施設です。
16時55分から、「成年少年男子共通4×100mリレー」が始まりました。
この種目は、成年と少年の混成チームで行われます。若菜君は栃木県の代表として、たった一人の少年B(高1・中3)として選ばれました。栃木県チームはB組の6レーンです。若菜君はアンカーとして、緊張した面持ちでスタート前にアップしていました。
会場内の大きなモニター画面にもレースの様子が写されています。
17時5分、いよいよスタートします。
きれいなスタートを切りました。栃木県チームも順調な滑り出しを見せました。
しかし、思わぬアクシデントが起こりました。
最初は何が起こったのか、わかりませんでしたが、痛恨のバトンミスでした。
このようなアクシデントが往々にして起こることは覚悟しているのかもしれませんが、ここは待つしかありません。
リレーはギリギリのところで勝負する競技なので、ある意味仕方がないのかもしれません。
若菜君は、冷静にバトンをつなぎ、最後まで、たった一人で全力で駆け抜けました。
その姿に、会場からは大きな拍手が起こりました。
今日のレースは残念な結果に終わりましたが、明日の「少年男子B100m」が若菜君にとっては本番なのではないかと思います。ぜひ、持てる力を発揮してください。応援しています。
【高校】国体4日目(ボート競技・5-8位決定戦)
10月4日(火)、少年女子「舵手付きクオドルプル」の5-8位決定戦が行われました。栃木選抜は7位入賞を果たしました。おめでとうございます。
今日はボート競技の最終日です。各種目の決勝戦と5-8位決定戦が行われました。昨日までの雰囲気とは打って変わって、各県の応援団も最後の力を振り絞って応援していました。
ところで、谷中湖は人工の湖ですが、たくさんの野鳥が生活しています。レースの合間を縫って、湖面を飛び交っている姿が目にとまりました。
いよいよ、スタートの時刻が近づいてきました。湖岸には、ボート部の生徒たちが結集しました。3年生にとって、泣いても笑っても、これが最後のレースということを、誰もが意識していました。
気合の入った応援を「とちテレ」が取材していました。
レースは1000mなので、スタート地点は遥かかなたです。
だんだんと近づいてきます。
500m地点を過ぎると、漕いでいる姿が見えてきます。
750m付近では、栃木選抜の4番の艇はかなりいい勝負をしています。応援にもさらに熱が入ります。増田先生が先頭に立って応援しています。
1000mを漕ぎ切りました。大接戦でしたが3着となり、7位入賞が決まりました。
トップを狙っていただけに、しばし茫然としている、かのように見えました。
桟橋では、戸田先生とボート部の後輩たちが出迎えていました。ここで、どんな言葉が交わされたのはわかりません。
艇を湖面から引き揚げ、5人の肩の上に載せました。
こうして艇を運ぶのも、これが最後になりました。
栃木県のスタッフからは、よく頑張ったという声とともに、拍手が沸き起こりました。
興奮冷めやらぬまま、レース後に始まる表彰式へと向かいます。
表彰式の会場への数百メートルの道のりは、おそらく最も充実した時間だったのではないかと思いました。
表彰式の会場に足を踏み入れると、一気に祝祭ムードに包まれました。栃木選抜のメンバーには栃木県のスタッフから、とちまる君のぬいぐるみがプレゼントされました。
戸田先生を囲み、全員が満面の笑みを見せてくれました。
そして、表彰式が始まりました。
ここから、5分間の撮影タイムがありました。
これまでの人生で、おそらく、最も忘れられない一日だったと思います。
本当におめでとうございます。
PS: 10月5日付け下野新聞の11面に、ボート少年女子・藤倉望妃さんのコメントが掲載されていました。
「ラストは出し切るだけだった。5~8位決定戦はトップを狙っていたので3着は悔しいが、自分たちのベストはだせた。」素晴らしい結果だったと思います。
【高校】国体3日目(ボート競技、準決勝)
10月3日(月)、今日はボート競技の準決勝が行われました。本校からは、少年女子「舵手つきクオドルプル」と、成年女子「シングルスカル」が出場しました。少年女子「舵手つきクオドルプル」は、準決勝2位通過を果たし、明日の5~8位の順位決定戦への進出を決めました(入賞は確定)。決定戦は明日(4日)の10時6分にスタートします。
佐高ボート部の熱い応援が響き渡りました。
まず、9時2分に、少年女子「クオドルプル」準決勝A組がスタートしました。この組には優勝候補の愛媛選抜が入っているのですが、1000m中750mくらいまでは、リードを奪う大健闘を見せていました。
応援にも熱が入りました。
しかし、さすがに優勝候補だけあって、終盤になってくると、徐々に離されました。
そのまま、2位でゴールしました。決勝に出場できるのは1位のみですが、2位は、明日の5位から8位の順位決定戦に出場することが出来ます。つまり、この時点で入賞が確定しました。後は、あすの決定戦の順位で何位かが決まります。
応援団とともに、ゴール付近へ向かいました。
選手たちは、入賞を確定させた嬉しさと1位になって決勝に進めなかった悔しさで、泣いていたり、笑ったりしていました。戸田先生の「その悔しさは大事だ。でも正直に言うと、悔しいけど嬉しい」という言葉に、明日の順位決定戦に向けた気持ちの切り替えをしていました。
とちテレから、「今日の勝因は?」という感じで、選手や戸田先生がインタビューを受けていました。
午後は、成年女子「シングルスカル」の準決勝に増田先生が登場しました。
ちょうどこの時間、地元の小学生の集団が応援にやってきました。
空気で膨らませた風船をぶつけ合って音を出していましたが、正直、うるさすぎました!
とはいえ、時間通り13時54分、準決勝A組がスタートしました。
ところで、この組はとんでもなく強い選手がそろっている組でした。
開催3日前の記事で紹介した、増田先生の先輩で、国内負けなしのオリンピック選手の鳥取選抜と、高校でインターハイ優勝している大学生の静岡選抜が揃っており、いかに増田先生でも厳しすぎるレースであることは間違いありません。
強豪の一角を崩すことはかなわず3位でしたが、力の限り漕いでいることが、カメラのファインダーからも伝わってきました。このメンバーで3位は立派な戦いだったと思います。応援しているボート部の生徒からも、増田先生のようになりたい、という声があちこちから上がっているのが聞こえました。増田先生が目標としていた入賞は果たせませんでしたが、それ以上に、自ら挑戦し続ける姿を見せることで、生徒たちにボート競技の楽しさや厳しさ、ボートに取り組む姿勢などを示してくれました。それこそがかけがえのないものだと思っています。お疲れさまでした。
この日は、谷中湖の水位がかなり上がっていました。水際には、どこから運ばれてきたのか「ヒシの実」が大量に打ちあがっていました。
ヒシの実には鋭い棘があり、構内アナウンスで、ヒシの実を踏みつけないよう注意を呼びかける放送が流れていました。一気に秋を感じさせる風物に出会いました。
今日も生徒たちはボランティアの仕事を果たしてくれていました。ご苦労様でした。
【中3】県内初!「模擬国連プロジェクト」始動
9月29日(木)7限目、中学3年1組の「CTP」の授業(富永先生)を見学しました。中3のCTPでは、今年度から、後期の活動として「模擬国連(Model United Nations:MUN)プロジェクト」を行います(県内初の取組です)。そこで、最初の授業では、栃木県の県立高校で唯一、令和2年度、3年度と連続して、模擬国連の全国大会に選抜されて出場した高校3年生(4名)から、「模擬国連」とは何か、ディベートとどう違うのか、その魅力等について、話してもらいました。
模擬国連(MUN)の4名のパイオニアたち
左上:横塚功樹君、右上:関根圭汰君、
左下:武藤玲矩君、右下:石塚凜花さん
4名の高校3年生は、特別講師として、中学生の授業に参加してくれました。
関根君と石塚さんは令和2年度の模擬国連(高1の時)、横塚君と武藤君は令和3年度の模擬国連(高2の時)に出場しています。いずれも、書類選考によって選抜されました。
令和2年度の模擬国連のテーマは「宇宙の平和利用」、令和3年度のテーマは「核軍縮」で、実際の国連のように、各国の代表に指定され、その国の代表として、議事に参加します。
ちなみに、「宇宙の平和利用」では、ルクセンブルクの代表、「核軍縮」では、キューバの代表として、参加しました。
横塚君からは、「模擬国連で大切にしていること」について、説明がありました。模擬国連では、まず、相手の国の価値観を知り、次に、自分の国の利害を考える。そして、それらをどう合わせて、相手と繋がることを考えます。
続いて、関根君からは、ディベートと模擬国連の違いについて、説明してくれました。
簡単に言うと、ディベートは二極対立で、両極端な意見のどちらが正しいかを論理的・批判的に判定します。これに対して、模擬国連は多様な意見の協調を重視し、納得できる解を求めます。
例えば、ディベートでは、「喫煙は害があるから禁止すべきである。是か非か」という論題で、両極端の意見を戦わせます。しかし、現実の世界では、そのどちらかではなく、喫煙ルームを設けるなどの落としどころを設けています。つまり、模擬国連は、現実の世界のように、多様な意見の中から、これなら両者が納得できる、という合意を形成する事を目的としています。ディベートは、論理的・批判的思考を鍛えるために役に立っていますが、模擬国連は、そうして身につけた力を活用して、多様な意見の中での合意「第3の方法」を見いだすことでもあります。
さらに、武藤君と石塚さんからは、模擬国連の楽しさや難しさなどについて、体験に基づいた話をしてくれました。
担当国のリサーチをすることで、世界の国のことを意識するようになったそうです。
なんだか難しそうな感じもしますが、今回の模擬国連プロジェクトのミッションは、
「世界中の皆が幸せに食べられるSDGs弁当を提案し、採択をする」ことです。(模擬国連の定番メニューです)
生徒の皆さんは担当国の大使になりきり、「文化・国境を越えて、世界中の皆が幸せに食べられるSDGs弁当」を提案し、会議の場で採択されるように発信、交渉をします。まずは、担当国を決め、担当国についてリサーチを進めます。
なお、本プロジェクトについては、模擬国連を授業の中に取り入れている「大妻中学校・高等学校」(東京都)と連携し、アドバイスを受けながら進めていきます。このような本格的な取組は、県内ではまだ例がありません。
今後の授業については、随時、紹介します。
特にありません。