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校長室便り
2021年5月の記事一覧
【中3】シンカゼミ・課題研究プレゼンテーション
5月11日(火)6,7限目、中学3年生の「総合的な学習の時間」で、シンカゼミの課題研究プレゼンテーションを行いました。
中3のシンカゼミは、「環境・郷土」「伝統文化・国際理解」「職業・産業・福祉」の3領域に分かれて、2~4名の研究班を作ります。
各班は、研究課題を定め、研究を進めていきますが、今日と来週で、各班の研究テーマと研究課題を設定した理由を担当の先生にプレゼンを行います。
担当の先生は、研究の内容や切り口などについて、鋭いツッコミを入れることで、生徒たちは研究課題を明確にしたり、研究課題を修正したりします。各班10分間の持ち時間をフルに使って、研究課題のブラッシュアップが行われました。
アドバイスする先生は、中学3年担任の栗原先生、星野先生に加えて、高校から、中條先生、高久先生、大嶋先生、そして校長も参加しました。
プレゼンが終わった班は、研究課題を整理、明確化した上で、今後の研究計画を立て、探究活動を開始します。
【中2】県ジュニアゴルフ選手権、優勝!
5月5日(祝)、那須塩原市にある「塩原カントリークラブ」で、第29回県ジュニアゴルフ選手権大会が開催されました。中学2年1組の二渡行夏(ふたわたり あんな)さんが、中学1,2年生女子の部で、優勝しました。おめでとうございます。
二渡さんは、小学5年生の時、ゴルフをやっている祖父に連れられ、ゴルフ場にいったことがきっかけで、ゴルフを始めたそうです。その後、小学6年生から、太田市文化スポーツ振興財団の「おおたスポーツアカデミー」に入学し、本格的にゴルフを始めました。アカデミーのゴルフ部には、普及クラスと選抜クラスがありますが、二渡さんはテストに合格し、プロゴルファーになることを目指した選抜クラスに入って練習をしています。現在、普及クラスは30~40名、選抜クラスは11名が在籍しています。
選抜クラスの練習は、週1回(毎週土曜日)ですが、個人でも週3日、近くの「ゴルフ練習場」で練習をしています。選抜クラスでは、練習でのスコアや練習ノートの内容などによって、月1回ランキングが発表され、その順位によって練習場でボールを打つ場所が変わってくるそうです。そういったライバルたちの中で、力を付けてきました。
また、中1から「県の強化選手」に指定されており、月1回、宇都宮市内のゴルフ場で練習しています。
今回の県ジュニア選手権では、アプローチが良かったのが勝因だったそうです。
「(優勝できて)うれしいです。難しいグリーンでしたが、56度(のクラブ)で二つのチップインがありました。今年は、知事杯ジュニアの部で優勝したいです。」
と、優勝のインタビューで答えていました。
(塩原カントリークラブのHPより)
次の目標は、6月上旬の「関東ジュニア県予選会」を勝って、関東大会に出場することだそうですので、頑張ってください。応援しています。
【中3】理科の授業見学(中村先生)
5月10日(月)5限目、中学3年1組の理科の授業(中村先生)を見学しました。
体細胞分裂に関する内容でした。
体細胞分裂に関する内容でした。
この時間は、先週の金曜日に観察した体細胞分裂のスケッチをもとに、各班で分裂がどういう順番で起こるかを予想し、代表の班が発表しました。
中村先生は、班でまとめた模式図をタブレットで写真に撮っています。
今日は、2つの班が発表しました。
それぞれ、体細胞分裂の順番について、説得力のある説明をしていました。
その後、中村先生によって、詳しい補足説明がありました。
最後に、プリントの模式図で確認しました。
今日の授業の良い点は、各個人の観察の結果を班のメンバーで共有することで、静止画像である分裂像を「動きのある分裂像」としてイメージし、それを図示し説明できるまで、理解しようとしていた点でした。発表してくれた代表班の説明が説得力があったのは、分裂のイメージができていたからだと思います。
また、発表にタブレットやモニターが効果的に使われていました。
「日本両棲類研究所」の篠崎尚史先生
5月5日(祝)、日光市の中禅寺湖畔にある「日本両棲類研究所」を訪問し、所長である篠崎尚史(しのざき なおし)先生にお会いしました。篠崎先生には、5月14日(金)に行われる本校の「創立記念講演会」の講師をお願いしています。
篠崎先生は、「日本両棲類研究所」の所長という肩書だけでなく、国連の世界保健機関(WHO)移植課の専門家諮問委員会で議長を務めた唯一の日本人でもあります。
また、角膜移植に関する研究や、日本でのアイバンク制度の確立などに尽力したことで、今年の4月下旬に、アジア角膜学会の「アジアアイバンク協会賞」を日本人初で受賞されました。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/449222
篠崎先生は、私が知る限り、我が国で最も「国際人として活躍されている真のリーダー」です。今回の「アジアアイバンク協会賞」受賞で注目されている中、本校の創立記念講演会でお話iいただけることを本当に楽しみにしています。
ところで、両生類と角膜移植がどう関係しているのか、また、私と篠崎先生との出会いについて、お話したいと思います。
日光の中禅寺湖畔にある「日本両棲類研究所」は、1970年に篠崎先生のお父様で医師の篠崎尚次さんが、個人の研究所として開設しました。三角屋根が目印のおしゃれな建物で、当時の小中学生の修学旅行では大人気のスポットでした。生徒の皆さんのお父さんやお母さんは、行ったことがあるかもしれませんね。
そこでは、日本中のサンショウウオやオオサンショウウオが、研究のために飼育されていました。
篠崎尚史先生は、両生類について研究するために、アメリカに留学し、ケンタッキー大学理学部の生物学科と物理学科を1983年に卒業しました。卒業後は、お父様と2人で「日本両棲類研究所」で、両生類の飼育やお客さんへの説明の傍ら、イモリの眼のレンズの再生のメカニズムなどの研究を行っていました。イモリは、眼のレンズや肢、顎、脳など、再生することが知られています。ここで、両生類と角膜移植の接点があったのです。また、サンショウウオ類を中心とする日光地域の両生爬虫類の分布に関する調査も行っていました。
当時の日本両棲類研究所で飼育されていた「オオサンショウウオ」と篠崎先生。(別冊宝島「研究する人生」より)
ここで、突然ですが私の話になります。
1985年、私は大学を卒業しましたが、教員採用試験は不合格だったので、1年間、生物の非常勤講師をしていました。この年、NHKでタモリが司会を務める「ウォッチング」という番組の放送が開始されました。NHKでタモリといえば、ブラタモリが有名ですが、35年前の「ウォッチング」が最初でした。毎回、生物分野の専門家をゲストとして招き、専門家が研究している動物などのテーマをトークやVTRを交えながら紹介する番組で、1985年4月から1989年3月まで、5年間続いた人気番組でした。
(NHKアーカイブスより)
そこに、篠崎尚史先生がゲストとして登場したのです。これが篠崎先生との最初の出会いでした。(もちろん、テレビで見ただけですので、本当に会ったわけではありません。)
NHKアーカイブスで検察してみたら、1985年9月25日に「渓流のエンターテイナー サンショウウオ」と、1986年1月28日に「渓流のジョーズ・オオサンショウウオ」の2回の放送で、篠崎先生がゲストとして登場しています。その時の篠崎先生の印象は、とにかく話が面白く飽きさせない、サービス精神が旺盛でこんな面白い人が世の中にいるのか、と思いました。日本両棲類研究所でも、修学旅行の小中学生に大人気だったそうです。
篠崎先生35歳(1990年頃)の写真です。(別冊宝島「研究する人生」より)
そんな中、1991年に、別冊宝島「研究する人生」が出版されました。その中で、篠崎先生を「秋篠宮の友人にして修学旅行の小学生の案内係、ウーパールーパーのTシャツを売りながら生命の神秘に挑む、親子研究者の大いなる自由の日々!」と紹介されていました。これが、篠崎先生との2度目の出会いでした。めちゃくちゃ凄いお方だったのだ、と思い知らされました。
(別冊宝島「研究する人生」。今回、訪問した際、この本のことを話題にしたところ、まだ何冊かあるから、といただきました。)
そして、3度目の出会いがやってきました。栃木県の「レッドデータブック」の前身にあたる「栃木県自然環境基礎調査」の調査員に、篠崎先生とともに県から任命され、1994年から2000年にかけて、一緒に県内の両生爬虫類の分布調査をすることになったのです。とうとう本物に出会いました。
しかし残念ながら、その頃、篠崎先生は眼の再生医療に関して、大学との協働研究が超多忙となり、研究に専念するため、1994年に「日本両棲類研究所」を閉鎖し、研究の拠点を東京に移すこととなりました。そのため、栃木県自然環境基礎調査の調査員としてお目にかかれたのは、おそらく数回しかありませんでした。しかし、あの「ウォッチング」の篠崎先生に会うことができ、短い時間ではありましたが、一緒に仕事が出来たことは、深く私の心に刻まれました。
その後、篠崎先生とお会いすることはなく、20年以上経ちました。その間、角膜の移植など、医療の分野でご活躍されているということを風の便りにしか、耳にすることはできませんでした。私にとっての空白の20数年間については、今回の講演会で明らかになるかもしれません。
そして、今から3年前の2018年5月、私がトウキョウサンショウウオの産卵状況の調査をしていたところ、携帯に一本の電話がありました。宇都宮大学農学部の飯郷先生からで、今、篠崎尚史先生と一緒におり、これから会えないかという内容でした。大平町のブドウ団地にある「かかしの郷」の駐車場で待ち合わせをしていると、篠崎先生と数名のスタッフが現れました。これが、篠崎先生との4度目の出会いでした。
その時は、日光の「日本両棲類研究所」をリニューアルして復活させるプロジェクトを進めている、というお話をお聞きしました。こうして、止まっていた歯車が少しずつ、動き出すような感覚を覚えました。
https://smart.shimotsuke.co.jp/articles/-/208076
2021年5月5日、講演会の打ち合わせのため「日本両棲類研究所」を訪問しました。篠崎先生とは5度目の出会いになります。
30年以上前に撮られた写真と同じ「オオサンショウウオ」がいました。研究所が閉鎖している間は岡山県内の大学で飼育されていましたが、リニューアルを機に里帰りしていました。推定年齢70歳、体長1.3mということです。当時より、二回りくらい大きくなったような気がします。
研究所内には、我が国に生息するほぼすべてのサンショウウオ類や各県のイモリが飼育されています。両生類好きにはたまらない展示です。
このように、一時期遠ざかっていた、もともとやりたかった両生類の飼育や研究に、やっと戻ってきた、ということなのかもしれません。
14日の講演会では、長い間、私が知ることもなかった篠崎先生の国際舞台でのご活躍などについても、お伺いできることをとても楽しみにしています。
よろしくお願いいたします。
日本両棲類研究所で買ったオオサンショウウオです。ビロードのような手触りがたまりません。校長室の机の上にいます。
郷土博物館訪問 ~企画展「朝日森天満宮」
ゴールデンウィーク中の4月29日(祝)、佐野市郷土博物館を訪問しました。
第73回企画展「朝日森天満宮~日光例幣使街道参拝の神社」(4月24日から6月20日)が開催されていました。茂木館長が案内してくださいました。
第73回企画展「朝日森天満宮~日光例幣使街道参拝の神社」(4月24日から6月20日)が開催されていました。茂木館長が案内してくださいました。
茂木館長は、4月から下野新聞に、田中正造に関する連載記事(12回程度)を寄稿しています。また、5月25日には、本校の中学1年生に「田中正造」に関する講話をしていただく予定です。(茂木館長は、かつて佐野高校で教鞭をとられたことがあり、同僚でした。)
さて、佐野市郷土博物館の企画展「朝日森天満宮」ですが、佐野高校の西隣にある学問の神様「天神様」菅原道真公を祀った神社です。はじめは唐沢山城の守り神として、唐沢山の山麓にありましたが、1602年の佐野城築城に伴って、現在の天神町に移されました。
天神町に移された頃の朝日森天満宮。神社の右側に広がる荒野に、後に「佐野高校」が建てられました。
「天神様」の名で親しまれる菅原道真公は、平安時代前期を代表する学者・政治家でした。しかし、讒言(ざんげん:事実をまげ、いつわって人を悪く言うこと)により、大宰府に流され、903年に亡くなると、落雷などの天災が続きました。そのため、怨霊神(おんりょうしん:祟り神)として恐れ崇められるようになり、947年に京都・北野天満宮が創建されました。歴代天皇や藤原氏による熱心な崇拝は、やがて「王城鎮守の神」となっていきました。朝日森天満宮は、1023年創建と伝わっています。(以上、企画展のパンフレットから抜粋して引用)
「朝日森天満宮」には、様々な時代の天神像(菅原道真公の像)が残されており、この企画展ではそれらが展示されています。
例えば、室町時代に描かれた「天神像」は、目をむき、歯を噛みしめる怒りの表情で、「城の守り神」として描かれています。
それが、平和な時代になると信仰が変わってきます。江戸時代では、穏やかな表情の文人として描かれています。まさに、「学問の神」になっていきました。
大正時代
昭和時代
このような、時代による「天神像」の変化を見ることが出来るのが、この企画展の見どころの一つでもあります。

企画展は6月20日まで開催しています。ぜひ、見学してみてください。(なお、展示物の写真の本HPへの掲載については、許可を得ています。)
ちなみに、佐野高校の「旭城精神」の「旭」は「朝日森天満宮」からきており(かつては、旭森天満宮と呼ばれていたそうです)、学問の殿堂を表しています。また、「城」は、佐野城のあった「城山公園」からきており、武芸や運動の殿堂を表しています。つまり、佐野高校は、西の「朝日森(旭森)天満宮」と東の「城山公園」という文武の殿堂に囲まれた学び舎であり、「旭城精神」は文武両道の精神を表しています。
【中1】理科の授業見学(神戸先生)
今日は、神戸先生が採ってきた「小学校の池の水」そして、2年生の松葉君が、家で培養している「ボルボックスの入った水」と「庭の池の水」、を持ってきてくれました。
左から、「小学校の池の水」、「ボルボックスの入った水」、「庭の池の水」です。
「ボルボックスの入った水」を拡大してみると、小さな粒状のボルボックスが見えます。たくさんのボルボックスを培養している松葉君のお陰で、普段はなかなか見ることが出来ないボルボックスを観察することが出来ました。(ありがとう!松葉君)
生徒たちは、それぞれの水をスライドグラスに1滴垂らし、カバーガラスをかけて観察します。
一滴の水の中でうごめく微生物たちの姿に、みんな夢中でした。
こんな生き物もいました
ダニのような生物です。
https://youtu.be/cBuePn_FExU
センチュウのようです。
https://youtu.be/_pp8s8mY80A
次に、見つけた微生物のスケッチをしました。
皆さん、それぞれ、微生物の特徴をよく捉えてスケッチしていますね。
それにしても、一滴の水の中に、これだけの数の微生物がいるのにはびっくりです。
【高校】サッカー部の練習見学
5月3日(月)午前中、高校サッカー部の練習を見学しました。サッカー部は、現在、佐野小学校の校庭を借りて、練習をしています。3年生7名、2年生5名、1年生8名、及びマネージャー4名の計24名で活動しています。
サッカー部は、以前は秋山川の河川敷を練習場所としていましたが、2019年の台風の被害で河川敷まで浸水し、使用できなくなりました。そのため、練習できる場所を探していたところ、佐野小学校のご厚意で校庭を貸していただけることになりました。それ以来、サッカー部はここを使って、月、水、金、土の週4日間、16:30から18:30まで練習をしています。また、附属中の特設活動であるサッカー(佐附中FC)もこの場所で、高校生と一緒に練習をしています。
サッカーゴールの奥の建物は、隣接する佐野東高校です。暗くなったときは、ライトも点灯していただけます。
ボールや練習器具などは、佐野小学校の器具庫の中に保管させてもらっています。
今日は、午前中9時から12時まで練習です。附属中の生徒は、今日は試合があるため、いませんでした。顧問の茂木先生、中條先生、清水先生に加え、OBの先輩1名が指導に参加していました。
これは、「5対2」というトレーニングメニューを行っているところです。
今度は「シュート練習」です。
今年度入部した初心者は、別メニューで練習しています。
4月29日に関東大会の予選があり、石橋高校と対戦しましたが、0-7で敗退しました。まずは1勝を目標に練習しています。
部長の後藤秋浜君に意気込みを語ってもらいました。
「私たちサッカー部は「チームへの貢献」をモットーに日々練習しています。部員全員が一つの勝利に向かい、全力でサッカーに打ち込むことが出来る部活動です。主な練習場所は佐野小学校で、週4回練習しています。練習メニューは、自分たちに何が足りないかを分析し、選手自ら決め、主体的に活動しています。年間を通して勝ちは少ないですが、勝った時の喜びや達成感を見出し、試合に挑んでいます。先生方を始め、保護者の皆様、そして年々増えている佐附中のFCの後輩たち、練習に訪れ私たちに喝を入れてくださるOBの皆さんのおかげで、練習ができていることに感謝を忘れず精進していきますので、今後とも応援よろしくお願いします。」
【高校】ボート部~県高校総体
5月2日(日)渡良瀬川で、県高校総体のボートの大会が開催されました。
荒天が予想されたため、早めのスタートとなりました。
荒天が予想されたため、早めのスタートとなりました。
今日の大会に出場した選手と種目は以下の通りです。
男子シングルスカル:内田絃心(3年)
女子シングルスカル:鈴木愛理(2年)
男子ダブルスカル:青木瑛久、磯貝虎生(2年)
女子ダブルスカル:A 堀越紅羽、藤倉望妃(2年)、 B 白井美咲(3年)、藤倉麻妃(2年)
女子クォドルプル:岡部華林、松浦はるか、船渡川優衣、生熊里沙、川田有紗(3年)
閉会式
*真夏のような雲が湧き上がる中での大会でした。この大会は、県どまりで上にはつながりませんので、今月下旬のインターハイ予選が本番です。頑張ってください。
PS:現在、ボート部は強化合宿中です(5月1日~3日)。部長の船渡川優衣さんから、今日の大会を終えてのメッセージが届きましたので紹介します。
「応援ありがとうございました。今日は最近のレースで最も良いレースにすることができました。昨日の練習で、佐高のOBの方からいただいたアドバイスを参考に、クルー全員でレースプランを考えました。まだまだ伸びしろがあるので、たくさん練習をして、次の大会で今までで1番良い結果を残せるよう頑張ります。」
*良いレースができて良かったです。応援しています。明日の合宿最終日も頑張ってください!
【中3】荒川さんインタビュー!
4月28日(水)と30日(金)の昼休み、中学3年1組の荒川芽萌里(あらかわ めもり)さんに校長室に来てもらい、インタビューを行いました。
荒川さんは、4月13日の下野新聞で「物語創作、手作り冊子に」と紹介されました。自作の物語を手作りの冊子にまとめました。「物語は、生まれつき光る力が弱いホタル「ピコラン」が主人公。ホタルの小学校に入学した後、光が弱いため周囲から笑いものにされ、傷ついたピコランが、父やクラスメートとのやりとりを通じて「他人の良い部分を見つける大切さ」に気づいていくー。」という内容です。(以上、下野新聞の記事より引用)
http://153.127.209.180/ooruri/sano/nc2/index.php?key=joh7b7iyu-1552#_1552
荒川さんは、1作目「ピコラン ~1ぴきのホタルの物語~」、2作目「ピコラン2 ~転校生(上)~」を書き上げました。2つの物語を読んでみると、内容が素晴らしいだけでなく、「ピコラン」シリーズを貫く独特な世界観に魅かれました。荒川さんが物語を創作するきっかけともなった、金子みすゞの「わたしと小鳥と鈴と」の中の「みんなちがってみんないい」という一節が、どのページからも聞こえてくるような気がしました。
「ピコラン」のプロローグ
そこで、もう少し詳しくお話を聞かせてもらおうと思い、インタビューを行いました。
Q1:なぜ、ホタルを主人公とする物語を作ろうと思ったのですか?
→「小学2年生の時に、絵を見て考えよう、という授業がありました。その時の絵がホタルのように見えたことから、そのホタルを主人公とする、お話を思いつきました。今回の物語とは別のお話ですが、そこが出発点でした。」
Q2:主人公の「ピコラン」という名前には、なにか意味があるんですか?
→「小学2年生の時に思いついた名前です。なぜ、ピコランにしたのかは、覚えていません。」
Q3:今回の「ピコラン」の物語は、どのように生まれたのですか?
「小学6年生の時、金子みすゞの「わたしと小鳥と鈴と」に出会い、「みんなちがってみんないい」という一節に強く惹かれました。そして、小学2年生の時に思いついた「ピコラン」を主人公とし、みんなちがってみんないい、ことを伝える物語を作りたいと思いました。」
Q4:「ピコラン」の裏表紙にある自己紹介で、「子ども劇団」を立ち上げたとありますが、どんな活動をしているのですか?
→「中1の時に知り合いに声をかけて「子ども劇団Memo」を作りました。10人以上参加してくれました。自分が脚本を書き、月1回くらい集まって練習しました。2019年には、小山市内のホールで、TBC学院の方にも協力していただき本格的にステージ発表しました。2020年は、新型コロナの影響で活動できませんでした。」
Q5:将来の夢は何ですか?
→「小学2年生の時から、小説家になりたいと思っていました。それは今でも変わりませんが、子ども劇団などの体験を通して、小説家だけでなく、「物語」に関わる仕事をしたいと思うようになりました。例えば、本の編集者や声優、アニメなどにも興味があります。」
Q6:次回作の予定はあるのですか?
→「2作目のタイトルが、「ピコラン2~転校生(上)」なので、「転校生(下)」を7月か8月には出す予定です。さらに、「ピコラン3~お父さんの秘密」を今年度中に出したいと思っています。ファンタジーや冒険の物語が好きなので、そういった要素を出していきたいと思います。」
Q7:どんな時に物語を書いているんですか?
→「私はラグビー部に所属していますので、放課後は火曜日から土曜日は部活の練習があります。学校には小山から電車で登校していますので、電車に乗っている時に思いついたことをメモしておき、時間ができた時に、家で物語を書いています。」
Q8:下野新聞で紹介されたことで反響はありましたか?
→「多くの方からぜひ読んでみたい、というお話がありました。新聞の力は大きいと思いました。」
Q9:「ピコラン」シリーズは子供向けの絵本としても面白いのではないかと思いましたが、絵は描かないのですか?
→「絵はあまり得意ではないのですが、絵を描いてくれる人が見つかれば、いっしょに作品を作っていきたいと思っています。」
*昼休みにインタビューに答えてくれました。小説だけでなく、いろいろなことにチャレンジしていることがわかりました。今後も応援していきたいと思います。次回作も楽しみにしています。その時は「校長室便り」でも紹介したいと思います。
*もし、作品を読んでみたいという方は、新聞紙上に掲載されていた問い合わせ先(rumi.arakawa17@gmail.com)まで連絡してみてください。校長室にもあります。
*1冊300円で販売していますが、経費を除いた収益は、難病の治療の研究等に取り組んでいる団体に寄付したいということでした。
緊急情報
特にありません。
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