校長室便り

2022年5月の記事一覧

【高3】全国軽音フェスティバル

5月13日(金)放課後、軽音楽部の高沢理瑚(3-4)さんが「全国高等学校軽音フェスティバル」に挑戦したことを報告に来てくれました。高沢さんは、笹村色織さん、越田和哉君(3-2)、田中誠人君(3-3)、磯貝虎生君(3-4)の5人でバンドを組んでおり、ボーカルを担当しています。

「全国高等学校軽音フェスティバル」は、軽音楽を学んでいるバンドの甲子園のような存在で、書類選考(映像・書類審査)の後、本祭(本選決勝大会)進出校が決定されます。
高沢さんたちのバンドは、本校の代表としてエントリーし、書類選考の結果待ちをしていました。そして、5月9日(月)本祭出場校が発表されました。はたして、その結果は?

全国高等学校「軽音フェスティバル」in 大阪城

残念ながら、本祭(本選決勝大会)進出は果たせませんでしたが、書類審査で送った高沢さん達のバンドの演奏を皆さんにも聞いていただきたいと、ユーチューブのアドレスを限定公開することにしました。

高沢さん達のバンド演奏(ユーチューブ限定公開)

本校の「天体ドーム」の中で収録しました。軽音楽部の部室でもあります。他にはない独特のロケーションです。天体ドームのレトロな空気感とカバー曲の雰囲気がマッチしていました。映像には不思議な立体感もあり、魅力的な演奏と映像だと思いました。

【高1】「数学ⅠA」の授業見学(松井先生)

5月25日(水)6限目、高校1年4組の「数学ⅠA」の授業(松井先生)を見学しました。単元は、二次方程式のグラフで、わからないところを教え合いながら、理解を深めていました。



教科書の問題を順番に解いていくことで、二次方程式をグラフに表すコツがつかめてきています。それぞれの答えを確かめ合ったり、わからないところを気軽に質問できる雰囲気ができていました。



わかっている生徒も、クラスメートにわかりやすく教えることで、逆に、そうだったのかと気づくこともあるようです。

なるほど、わかった、という瞬間の表情です。


授業の最後に、今日できるようになったことを確かめ合っています。



生徒たちは、自分で考えたり、本当にそれでいいのか確認したり、ちょっとでも疑問が生じたら、得意な生徒に聞いたり、教えたり、を繰り返しながら、集団全体として、ここまでわかった、というところまで到達していました。

【高2】「トビタテ!留学JAPAN」 テイクオフ

5月23日(金)放課後、高校2年1組の細井光希さんが、「トビタテ!留学JAPAN」で、8月6日から3週間、南ヨーロッパの「マルタ共和国」で留学することについて、報告に来てくれました。

細井さんは、高校1年生の時、「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム アカデミック(テイクオフ)」に応募し、採択されました。しかし、その年の夏休みは、コロナ禍で出発が見送られたため、今回、ようやく実現できることになりました。

1年前、どのような思いで応募したのか、また、出発できなかったこの1年間、どんなことを考えていたのか、などについて話をききました。

Q1:細井さんの留学の目的を教えてください。

→留学計画のタイトルは、「バレーボールと思いを『繋ぐ』~真の強さと在り方を探る」としました。バレーと歩んできた私の15年間をアピールしました。


Q2:細井さんにとって、バレーボールはどのような存在だったのですか?

→私は那須塩原市で生まれ、小学3年生の頃から、両親の影響で、バレーボール部に入部しました。小さな小学校だったので、女子のほとんどはバレー部に所属し、小6の時には、歴代最強世代となり、地区大会、県大会とハードな練習に打ち込んできました。私は、決してうまい選手ではなかったのですが、いつもいっぱいいっぱいで、追い込み型の練習や怒鳴り声、自分のせいで起こる連帯責任の罰ゲームなどが怖くなり、「下手でも頑張るから見捨てないで」「何のためにバレーをしてるのだろう?」「勝つため、って辛いことしかない」と思いながらバレーを続けてきました。

広い世界をみるため、中学は佐附中を受験し合格しました。現在は、親元を離れ、祖父母の家で生活していますが、中学でもバレー部に入部しました。チームのモットーは『全員で勝つ』ことでした。チームの中で競い合ってきた私は、とても戸惑いました。人数不足で思うように練習できなかったり、試合で1セットもとれなかったり、今までとは全く異なる壁にも直面しました。私は、キャプテンでありながら、『負ければ怒鳴られた』以前の恐怖に打ち勝つことができず、一人足を引っ張ったまま引退を迎えました。私の心には、最後の最後まで自分に負けた情けなさと恥ずかしさで、後悔が残りました。

現在、高校でもバレーボールを続けていますが、なかなか勝てなかった中、先日行われた南部地区の大会で2回勝てたことで、今まで続けてきたバレーボールの楽しさを改めて実感することができました。楽しいはずのバレーを心から楽しめた自分がいました。

今の日本のスポーツ界には「精神的な追い込み」や「肉体的追い込み」、「過剰な縦社会・実力社会」「女子アスリートへの体調管理・不自然なアングルやタイミングの撮影」など、多くの問題があるように感じています。それらを改善すべく最近では、元日本代表の益子直美さんが、「選手を怒らないバレーボール大会」を開催されたり、大山加奈さんが「過度なストレスからくる生理不順」などについてSNSで発信したり、指導方法などの改善に向けた活動も活発になってきています。また、ドイツ人のバレーボールコーチが「日本人は苦しみに耐えることを精神力というが、ドイツでは苦しい時にクリエイティブになれることを精神力という」と語っているものもありました。

今回の留学の目的は、ヨーロッパで『スポーツの本来のあるべき姿』と『スポーツの強さ』について研究することです。この2つについて学び、今の日本のスポーツに必要なこと、あるいは足りていないことを見いだし、最終的には『真のスポーツの強さと在り方』の答えを求めたいと思います。



Q3:留学先に「マルタ共和国」を選んだのはなぜですか?

→語学研修(英語)と異文化交流の両方ができることに魅力を感じました。留学期間中は、「シュプラッハカフェ・マルタ」という語学学校に入り、外国の人たちと寮生活をします。午前中は毎日、英語の授業を多くの国の人たちと受け、午後はビーチバレーや地元のバレーチームで練習することを計画しています。スポーツは万国共通なので、みんなと仲良くなれると思います。もう一つ、海が見えることは、山の中で育った私にとって、唯一の強い希望でした。


また、トビタテ!留学JAPANプログラムは、日本の伝統文化を伝える、という使命もあります。私は、自分の勝負飯である「おにぎり」を同じ寮の生徒に振る舞います。世界に誇る日本のお米を使って、おいしさと沸き上がるパワーを届けたいと思います。それと、折り紙を伝えたいです。その中でも、みんなで作り上げる千羽鶴に魅力を感じています。つなげてできる「千羽鶴」には「団結・応援・祈願」の意味もあり、スポーツにもつながっています。千羽までとはいかなくても、ミニサイズで実際に作って、この美しさを伝えたいです。


Q4:この1年間でどんなことを考えましたか?

→学校の課題研究のテーマを「国内のスポーツにおける問題」と設定し、『うーんどうやって楽しむ?』というタイトルで研究しました。私の他に、福知さん、高瀬さん(ボート部)、寺内さん(ラグビー部)の4人の研究班で、それぞれの課題について、本音で意見を言い合えたことが、とても良い体験でした。

私は、勝利至上主義やジェンダーの問題など、今の日本の現状を知ることで、マルタで何を学び、どう反映させたいかを具体化することができました。

その中で、私が最も尊敬する元バレーボール日本代表の大山加奈氏への取材ができたことが印象的でした。ダメ元で、試しにTwitter にDMをしたら、大山さんから、ぜひ話がききたいとオファーがあり、実現しました。Zoomを使って、1時間以上、話をする事ができました。今回の留学の成果もプレゼンして欲しいと言ってくださいました。

また、スポーツにまつわるイベントがたくさんありました。
東京五輪では、LGBTQへの対応で、トランスジェンダー選手(男→女)に対して、日本人は外国より理解が進んでいないことがわかり、栃木国体では、佐野市でバレーボール大会が開催されるため、精神障害者の部の補助員をする体験ができました。誰でも楽しめるスポーツの魅力について、考えることができました。



Q5:最後に、一言お願いします。

→私は、バレーボールとともに成長してきました。小学生の頃から悩み、ときに恐怖さえ感じたバレーボールですが、ここまで続けてきたのは、仲間と、思いとボールを『繋ぐ』面白さを超えるものが何一つ見つからないくらい、本当に楽しかったからです。だからこそ、自分の経験を通して、日本のスポーツ界で感じた様々な問題を解決し、私の大好きなアニメ『ハイキュー!!』のように、『さあ今日もバレーボールは面白いと証明しよう』と思います。


*この留学にかける細井さんの思いが、じんじんと伝わってきました。
マルタでの留学の成果を楽しみにしています。本校生にもぜひ、プレゼンしてください。応援しています。

【中学】各種委員会活動

5月23日(月)放課後、中学校による各種委員会活動がありました。年間計画などをたてていました。

広報委員会の会場に貼られていたポスターです。


広報委員会です。


安全委員会です。


生活委員会


福祉委員会


体育委員会


環境委員会

【高1】保健体育の授業見学(瀧川先生)

5月23日(月)6限目、高校1年1組の「保健体育」の授業(瀧川先生)を見学しました。「ヘルスプロモーションと健康に関わる環境づくり」について、担当となった班が授業を行いました。

4班(小林璃俐さん、今野紗愛さん、嶋村優希さん、菅野紗羽さん)

21日(土)に学校で発表の準備をしている4人に、職員室でたまたま出会いました。生徒だけで、1コマの授業をすると聞き、どんな内容でどのように構成するのか、とても興味を持ちました。そこで、「23日の6限、1-1」と手帳にメモしておき、授業の始まりから終わりまで、見学しました。


授業は、教科書に書いてあることをわかりやすく自分たちの言葉に置き換えて説明していました。


また、要所要所で、言葉の意味やどんな事例があるかなど、グループ内で相談したりしています。


ここでは、クイズを使って興味をひく工夫をしていました。


クラスの皆もクイズに参加し、ちゃんと手をあげるなど、授業を盛り上げてくれています。(素晴らしいです)


ユニットバイアスなど、興味深い話題を盛り込んでいます。




そして、本時の本題である「ヘルスプロモーション」として、どんなことが考えられるか、グループワークに移りました。


全員が話し合いに参加しています。









指名された生徒が、何名か発表しました。




最後は今日の授業に関する小テストを行い、重要なことを再確認しました。



今日の授業の振り返りと評価を行い、4名による授業は終了しました。

皆からは、4人の頑張りに対して、大きな拍手が送られました。




あまりにも堂々と、見事に授業をやり切ったことにびっくりしました。興味と集中力をキープするためのたくさんの工夫がなされており、最後に、キーワードを改めて強調することで、今日学んだことが、ちゃんと頭に残るよう構成されていたのは、素晴らしかったです。教育実習生もうかうかしてられませんね。

4人は、このプレゼンの準備をするために、教科書に書かれていることを深く学び、他の生徒たちも、クラスメートの授業でより身近に感じることができていたように思いました。4人の頑張りには、改めて拍手を送りたいと思います。

次回は、瀧川先生による、本時に関する補足説明の時間となっているそうです。保健体育の授業は、生徒によるプレゼンと先生による補足説明がセットになっており、それによって、「主体的・対話的で深い学び」につながるよう、工夫されています。

【中2】「数学」の授業見学(安藤先生)

5月23日(月)5限目、中学2年3組の「数学」の授業(安藤先生)を見学しました。
今日のめあては「加減法を使って 連立方程式を解こう」です。計算問題を解く1日目でした。

授業では、まず、この時間で解く問題が示され、それを時間内で解いていきます。


自分で解ける生徒はどんどん進めることもでき、疑問が生じた生徒は、グループ内の仲間に教えてもらいます。



得意な生徒は、どんどん教えてくれています。



問題が全部解けた生徒は、答えを確認に来ていました。






ノートも試行錯誤しながら、工夫していました。


その間、先生は、あえて教えようとせず、解くヒントや考え方をさりげなく伝えています。生徒たちは、自分のペースで問題を解くことができるので、安心して集中することができます。


最後に、今日のまとめの問題(これができれば、今日のめあては達成)をみんなで解いていきます。

このような授業の進め方により、一斉に同じペースで問題を解くのではなく、自分のペースで、分からないときは気軽にグループ内で聞くことができるようになりました。その分、先生は生徒の理解の様子や苦手意識などを把握しています。

その結果、一人も取り残さない数学の授業を進めています。現在、安藤先生とペアを組んでいる山田先生も同じやり方で指導しており、軌道に乗ってきているようです。

【高校】「読書コンシェルジュ」推薦図書

5月23日(月)昼休み、高校の図書委員会が開かれ、高校3年1組の山口幸彩さんから、「読書コンシェルジュ」の紹介がありました。山口さんは、高校1年生の頃から、県の「読書コンシェルジュ」として活躍しており、「中サポ通信」4月号で、「学生必読のこの一冊」を紹介しています。


読書コンシェルジュ.pdf
「読書コンシェルジュ」は、県から任命されて読書の楽しみや意義を同世代に伝えようと活躍する高校生たちです。山口さんは、本校生で唯一、任命されました。今回、中学生向けの本として、中学1年生の時に読んだ佐藤多佳子著「一瞬の風になれ」を紹介してくれました。




図書委員会で発表する山口さん。これまでの活動の締めくくりとして、読書の達人からのメッセージを伝えました。

【中高】本日から教育実習が始まります

5月23日(月)、今日から「令和4年度 教育実習」が始まりました。中学校4名高校5名、計9名で、実習期間は2週間(1名),3週間(5名),4週間(3名)です。

教科や科目については、中学(社会1,保健体育2、英語1)、高校(国語1,日本史1,世界史1、保健体育1,英語1)です。期間中、旭城大運動会などのイベントもありますので、生徒の皆さんからも、積極的に話しかけてみてください。

身近な風景 ~これは何?

5月22日(日)佐野市富士町の梅林公園で見た風景です。
今日は気持ちの良いお天気でしたが、下の写真で一面の白い花は何でしょうか?

少し寄ってみましょう。



シロツメクサです。

それでは、この黒い粒々は何?


少し寄ってみました。一つ一つは7ミリくらいの大きさです。


一つ一つが、アズマヒキガエルの幼体です。この日、水辺から陸に向かって、一斉に這い登っていました。千匹くらいはいそうです。このうち何匹が、成体になれるのでしょうか。