学びの活動

建築デザイン系の日々

「セメントの強度実験」2年建築技術コース(実習紹介⑤)

    建築デザイン科2年生の建築技術コースでは、セメントの強度実験を行います。
セメントの強さは、コンクリートの強度に直接影響します。セメントの種類や粉末度、風化の程度、養生状態などで異なるので、授業ではJISに定める試験方法により試験を行います。
 生徒達はグループに分かれ、各班で強度の最高値を目指して実験に臨み、試験結果から考察を行い、ビル設計などで必要なセメントの強度や性質の基礎を学びます。

 
 

「ペーパーコードスツールの研究」 3年課題研究班

 建築デザイン科3年生の授業に課題研究があります。この授業は、生徒一人一人が研究テーマを掲げ、調査、研究、実験、製作などを1年間行い、最後に研究発表をします。
 この班では、ペーパーコードを使用したスツールの研究をしています。普段あまり馴染みのないペーパーコードを座面に利用し、編み方や色彩、デザインを研究しています。
 建築デザイン科3年の佐野大樹さん(陽東中出身)は、「ペーパーコードを巻き込む作業は、簡単なようですが、たいへん高度な技術が必要なことが分かりました。」「鹿の子編み以外にも、デザイン性の高い編み込みを考えたいです。」と話しています。
 基礎的な研究が終えると、色々な方法を用いてペーパーコードでのベンチ製作を考えているようです。
 研究の過程は随時掲載する予定です。彼らの研究成果を楽しみにしています。


 
 

「パソコン実習」 1年工業技術基礎(実習紹介④)

    建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、パソコン実習(ワード、エクセル、パワーポイント、建築CAD)を行います。
 パワーポイントの学習では、自分の好きな世界の有名建築家の思想や、設計した建築物、デザインなどを調べ、報告書(プレゼンシート)を制作する授業です。ソフトの操作方法を覚えるだけでなく建築家の設計方法を理解できる授業で、生徒たちも興味を持ち積極的に取り組んでいます。

 
 

 

「2級建築大工技能士合格」 建築研究部木造班

 今年1月に行われた、2級建築大工技能検定試験(栃木県職業能力開発協会主催)に本校から4名(女子1名・男子3名)の合格者が出ました。
 建築大工技能士は、木造建築の大工工事に必要な技術を認定する国家資格で、社会人の方も多く受検し、たいへん合格が難しい検定試験です。
 本県建築系学科のある高校としても、最多の合格者を出すことができ、本校の建築大工技術の高さを見せることができました。
 合格した建築デザイン科3年の飯塚康太さん(大沢中出身)は、「高校在学中に難易度の高い国家資格を得ることができて大変うれしいです。」「支給材料を加工する木拵えカンナ掛けが難しく大変でした。」と話しています。
 今後は、得られた高い技術を後輩たちに伝授してもらいたいです。

 
 

「椅子型収納ボックス」の製作 1年工業技術基礎(実習紹介③)

    建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、木材加工実習の一環で「椅子型収納ボックス」の製作を行いました。
木材の木取りを行い、木工機械で材料の長さや厚みを加工し、組み立て、塗装をして完成です。本校に入学してから初めての木材加工で、大型機械の取り扱いに少し緊張した様子で作業をしていましたが、次第にコツを掴み正確な木工製品を作ることができました。
    建築デザイン科1年阿部雄大(雀宮中)さんは、「見た目以上に精度を求める加工が多く大変でした。」「カンナ仕上げやインパクトドリルでの組み立て、蝶番取り付け、塗装など、初めて行う作業で良い経験ができました。」と話しています。
 彼らの今後の成長が楽しみです。

   
   

「木材の曲げ強度実験」 2年建築技術コース(実習紹介②)

 建築デザイン科2年生の建築技術コースでは、木材の曲げ強度実験を行います。
 木構造には、梁・桁・根太などの主として曲げの力を受ける部材が多く用いられています。曲げ強度実験の試験体は材軸と繊維方向とが平行な柱状とし、これを水平にして曲げ加重を加え同時にたわみも測定します。この試験では、木材の曲げ強度や性質を理解し、高品質な木造住宅設計の基礎を学びます。

 
 

「NC加工実習」 3年住環境コース(実習紹介①)

 建築デザイン科3年生の住環境デザインコースでは、NC加工実習を行います。
NC(numerical control)加工とは、数値制御(NC)による機械の加工方法で、ドリルなどに代表される切削用工具の刃先の動作を座標値によって定義し、その情報をもとに工作機械に内蔵されたサーボモータが動くことによって、工具や被加工物が動作し加工が行われるシステムのことです。
 生徒はオリジナルのデザインを考え、表札の製作に挑戦します。現在の木造住宅の軸組加工は、この加工方法を使いプレカット工場で木材を加工し、木造住宅の軸組を製作しています。この実習でこれらの基礎を学んでいます。
 

 

「ものづくり体験教室」

 建築デザイン科2年生10名は、平成30年2月24日(土)に本校建築デザイン科木造実習室で開催された、小中学生を対象とする「ものづくり体験教室(宇都宮南図書館主催)」で講師を務めました。
 木材を機械で加工する機械(木工NC機械)を用いて、短時間で正確に作ることができるように、折りたたみ椅子型のフラワースタンドの製作プログラムを作成し、部材加工を行いました。
 講師になった生徒は、参加した小中学生に対して、実演を交えて楽しいものづくり体験教室とすることができ、参加者からとても喜ばれました。
 
 

「2級・3級建築大工技能検定試験」に挑戦

 職業能力開発協会主催の建築大工技能検定試験が、平成30年1月13日(土)に、宇都宮工業高校を会場として3級の試験行われました。また、平成30年1月18日(木)には、鹿沼市職業訓練センターを会場として2級が実施され、建築デザイン科の生徒が受験しました。
 生徒達は、検定試験に備え、休日返上で練習に励み、高度な木材加工技術を習得することができました。

 

「学生向け木造住宅講習会」参加

 建築研究部1年生の3名が、平成29年12月16日(土)に鹿沼市で開催された、とちぎ木づかいプランナー主催の「学生向け木造住宅講習会」に参加しました。
 午前は、鹿沼市の新築住宅(栃木県産木材使用)と、プレカット工場のテクノウッドワークス(株)を見学し、午後は今市市の栃木県林業センターで、木材の強度試験を見学し、木の性質やとちぎの木の強さを科学的・実証的に学びました。これらの体験は、今後の建築設計に大いに役立つ講習会でした。