学びの活動

建築デザイン系の日々

「就職課外授業」を展開 3年建築デザイン科

 建築デザイン科3年生は、毎週月曜日の清掃後7限目に「就職課外授業」を行っています。
 6月中に保護者を交えた三者面談が終わり、7月2日から企業からの求人票受付が開始され、就職試験を控えた生徒達の課外授業は真剣そのものです。
 建築デザイン科3年の國府田文さん(豊岡中出身)は、「自分が希望する進路先に就職できるよう頑張って勉強しています。」「基礎学力をしっかり身に付け、就職試験に臨みたいです。」と話しています。
 進学組は別枠での課外授業もあり、現在の3年生は、進路実現に向けて非常に意識が高い生徒が多く、自主的・自発的に取り組んでいます。

 

 

「ダストボックスの製作」 3年課題研究班

    建築デザイン科3年生の授業に「課題研究」があります。この授業は、生徒一人一人が研究テーマを設定し、調査、研究、実験、製作などを1年間行い、最後に研究発表をします。
 この班では、実験で使用したヒノキ材を再利用し、ルーターで加工した多角接合ビットを用いダストボックスの製作を行いました。
部材と部材の取り合いに隙間が出ないよう正確に接ぎ合わせ、成形後はカンナで表面を削り、仕上げにウレタン塗料で塗装をして完成です。
 建築デザイン科3年の山本真衣良さん(国本中出身)は、「ルーターで木端面を正確に加工する作業に、緊張しましたが楽しく製作ができました。」「私は音楽部に所属しているので、部室用ダストボックスの製作もしたいです。」と、話しています。
 今後は、木材の性質や組み合わせ、塗装方法の研究をして、違う製品作りにも挑戦してもらいたいです。彼らの研究成果を楽しみにしています。

 
 

「ドリンク・コースターの製作」1年工業技術基礎(実習紹介⑨)

 建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、基本的な塗装方法を学ぶため木製のコースターの製作をしています。 
 建築実習や実験で使用した集成材の廃材を利用し、コースターの製作を行います。
10㎝角程の木材を5㎜にスライスし、その後カンナで面取りを行い、「宇工建築」の焼印を押し、その上からウレタンニスで塗装を施します。塗装技術は簡単なようで意外と難しく、生徒達はきれいな塗装で仕上げられるよう真剣な眼差しで実習に取り組みました。
 建築デザイン科1年の岡本立樹さん(北高根沢中出身)は、「初めて塗装で緊張しました。」「薄塗りを何度も行う根気のいる作業でしたが、丁寧に塗装したので完成品を使うのが楽しみです。」と話しています。
 全員が楽しく塗装技術を学び、マイコースターの製作ができました。

 
 

「建築製図(卒業設計)」建築デザイン科3年

 建築デザイン科3年では、建築製図の授業を活用し、1年間をかけて卒業設計を行います。
 卒業設計の内容は、2階建木造住宅の設計を各自が自由にコンセプトを考え、与えられた条件をクリアし、建築基準法に照らし合わせクライアントに満足して頂けるような住宅設計を行うものです。
 主に1学期は、スタディープラン、エスキス、基本設計(CAD)を行い、2学期はプレゼンテーション模型の製作、3学期は、それらをまとめプレゼンシートを制作して発表会を行います。
 建築デザイン科3年の鈴木涼介さん(姿川中出身)は、「建築基準法に適合するプラン作りは大変でした。」「しかし、自分のアイデアを具現化していく作業は面白いので夢中になれます。」「将来の目標は1級建築士なので、この授業で設計の基礎を学びたいです。」と話しています。
 クラス全員が、卒業設計に楽しく取り組んでいます。今後の経過も報告したいと思います。


 
 
 

「騒音測定実習」建築デザイン科2年住環境コース(実習紹介⑧)

 建築デザイン科2年生では、騒音測定実習を行います。
 音は物体の振動によって、空気や他の物体に伝わり、私たちの生活環境に大きな影響を与えます。
 そこで建築計画では、建築物が不必要な音の発生を防止・遮断し、必要な音がはっきり聞こえる性能を備えることが必要となります。
 この実習では、騒音・室内の音圧分布・室内残響時間・遮音の測定を行い、適切な音環境(音響性質)について学習します。

 
 


「木造小屋組実習」建築デザイン科2年(実習紹介⑦)

 建築デザイン科2年生では、木造小屋組(平垂木)実習を行います。
 木造の小屋組とは、屋根の構造のことで、主要部分の上に設置する構造物です。
 その構造は主に伝統工法を引き継ぐ和小屋と、西欧建築の構法を取り入れた洋小屋の二つに分類され、木構造における特徴的な部位になります。
 建築デザイン科2年の齋藤有沙さん(氏家中出身)は、「木造建築に興味があり、実際の大工作業で小屋組が造れてうれしいです。」「今後は是非、建築大工技能士の資格取得に挑戦したいです。」と話しています。
 本校の卒業生は、女性で技能五輪全国大会建築大工職種に出場している実績があり、先輩以上の活躍を期待しています。

 
 

「建築製図」 建築デザイン科2年

 建築デザイン科2年生では、建築製図を行います。
 1年次の基礎製図が終わり、実施設計図の中でも、主に2階建木造住宅を中心とした意匠図(配置・平面・立面・断面・かなばかり図)の製図を行います。また年度末には、自由設計にも挑戦します。模写製図だけでなく、より実践的な設計製図を行い、高い設計力を養う授業を行っています。
 建築デザイン科2年の山本隼輔さん(星が丘出身)は、「図面に関する美的表現はたいへん難しいですが、建築製図が好きです。」「今後の進路に役立つと思うので、一生懸命に勉強したいです。」と話しています。
 建築製図を通して、設計方法や建築構造を理解して、楽しく授業に取り組んでもらいたいです。

 
 




「木造機械実習」 建築デザイン科3年(実習紹介⑥)

 建築デザイン科3年生では、木工機械加工による、仕口と継手の加工実習を行っています。
 仕口と継手は、木造住宅の軸組接合部で使われる非常に重要な部分です。機械加工と手加工で仕口と継手を完成させ、木造住宅の軸組工法を理解する授業です。
 安全指導のもと、生徒達は真剣な様子で授業に取り組んでいました。

 
 

「建築製図」 建築デザイン科1年

 建築デザイン科1年生では、建築製図を行います。
 建築製図の授業では、図面に必要な文字や線、記号の描き方から、平屋建て住宅平面図、立面図、断面図、部分詳細図などの模写を中心に図面を描きます。
 将来、建築士になるための基礎的な要素なので、全員が真剣に取り組んでいます。
 建築デザイン科1年の上田憩さん(宮の原中出身)は、「建築製図はとにかく楽しいです。」「課題図通り正確に線を引き図面を描けた時の達成感は最高です。」と話しています。
 この基礎を大切に、今後は環境を考え、人に優しい建築設計を目指して欲しいです。

  
 
 

「計算技術検定試験の合格に向けて」建築デザイン科1年

 建築デザイン科1年では、6月15日(金)に実施される、全国工業高校校長協会主催の計算技術検定試験3級を受検します。
 この試験は、工業技術者に必要な関数などを含む計算問題を解く形式で、四則・関数・実務計算の3種目があり、現在、授業や放課後の補習で全員合格に向けて特訓中です。
 建築デザイン科1年の齋藤輝さん(鹿沼西中出身)は、「関数計算が難しくて大変です。」「勉強と部活の両立を図り、絶対に合格したいです。」と、話しています。
建築デザイン科の2、3年生は、上位試験の1級、2級計算技術検定試験にも挑戦しています。
 頑張っている生徒たちの合格を願っています。