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校長室便り
【中3】シンカゼミ・インタビューのアポ取り
7月19日(火)・20日(水)放課後、中学3年生の「シンカゼミ」でのフィールドワーク(インタビュー等)のアポ取りのため、正面玄関に設置してある公衆電話の前には、順番待ちの列ができていました
電話でのアポ取りは、以前の「マイチャレンジ」のように事前に先生方が根回しをしておく、なんてことは一切ありません。生徒たちは、自分たちの行っている研究(商品開発)に関するフィールドワーク(インタビュー等)先を自ら選定し、どのように説明すれば、趣旨を理解していただけるか、話す内容を練り上げてから電話をします。
もちろん、断られることは普通にあります。そうした際には、先生方と相談しながら、必死に別のフィールドワーク先を探します。しかし、最終的には何とか決まります(というか、決まるまでやります)。直接訪問してお話を伺う場合もあれば、オンラインでのインタビューとなることもあります。
これらは、自分たちの壁(殻)を破るための大切な一歩です。
充実したフィールドワークとなることを願っています。
【中学】学校説明会(8/11)リハーサル
7月20日(水)放課後、来月11日(山の日)に佐野市文化開会で開催予定の「学校説明会」のリハーサルを行いました。
令和4年度の附属中学校「学校説明会」は、8月11日(木・山の日)に行われます。
午前の部<佐野市内在住者対象>
9:30開場 10:00~11:00
午後の部<佐野市外在住者対象>
13:00開場 13:30~14:30
*参加できるのは、小学6年生児童及びその保護者1名です。
説明会では、中高の生徒が「学校生活の説明」をします。今日は、そのリハーサルを行いました。
*本番での生徒の皆さんの活躍を楽しみにしています。
【高校】ジェンダーレス制服調査インタビュー
7月19日(火)放課後、筑波大学人文・文化学類2年生の朝賀史織さんが、「ジェンダーレス制服調査のインタビュー」のため、本校を訪れました。生徒会長の土屋君がインタビューを受けました。
朝賀さんは、大学で文化人類学を専攻していて、「ジェンダーレス制服の導入からジェンダーの意識の変化はどのようになっているのか」を調べているそうです。
ジェンダーレス制服導入のきっかけを作った生徒会長の土屋君への主な質問は、以下の5つでした。
1 今、それぞれの制服の選択率はどのくらいですか?
2 制服を変えることを公約にしたきっかけは何でしょうか?
3 自分らしさを尊重するなら私服という選択肢もあるように感じますが、なぜ制服にこだわったのでしょうか?
4 反対意見はなかったのでしょうか?
5 実際に、制服が変わったことについてどう思いますか?
なお、本校を調査対象に選んだ理由を聞いたところ、ネットで検索したら本校の取組が出てきたそうです。
土屋君がどのように答えたのかは知りませんが、朝賀さんの研究がうまくいくことを願っています。
わざわざ栃木県まで来てくれて、ありがとうございました。
身近な風景 ~セミ・チョウ・トンボ
自然大好きの草野さん(佐野市在住)から、たくさんの写真をいただきましたので紹介します。
まずは、7月5日頃、梅林公園で羽化したニイニイゼミです。幼虫に泥が付いているのが特徴です。一番最初に羽化するのは、このニイニイゼミのようです。
次は、アゲハチョウです。7月10日頃にいただきました。
こちらは、クロアゲハです。この写真は今日いただきました。
ハグロトンボだそうです。
昆虫たちが軽々と空を飛んでいる姿を見ていると、自分の中の余分な力がふっと抜けていくような気がしました。
素晴らしい写真をご提供いただき、ありがとうございました。
身近な風景 ~県立博物館企画展
7月17日(日)宇都宮市にある栃木県立博物館の企画展「アンモナイトの秘密 ~いまもいきるアンモナイトのなかま」「ダンゴムシ」を見学しました。皆さんも、夏休みになったら、ぜひ訪れてみてください。両企画展ともに、地味なテーマではありますが、非常に見ごたえがありました。
こちらが、企画展「アンモナイトの秘密」の入り口です。
中に入ると、「世界最大のアンモナイト生体復元」のコーナーが目立ちました。実物大の模型と化石が展示されています。もちろん写真撮影OKです。
宝石になったアンモナイトの輝きに引き付けられました。
変わった巻き方をしている化石も多数見つかっています。
日本国内でも、多数のアンモナイトの化石が出土しています。
栃木県からも発見されています。
アンモナイトは絶滅してしまいましたが、その仲間たちは今も繁栄しています。
イカやタコは、アンモナイトと同じ軟体動物で、近い関係にあります。
アンモナイトは、中学の地学分野で出てくる「示準化石」(この化石が見つかると、その時代がある程度、推測できる化石)として有名ですが、こんな暮らしをしていたのか、と驚きの連続です。
同時期に開催しているミニ企画展「ダンゴムシ」も楽しい展示です。
今回の企画展は、写真撮影OKでした、それどころか、「ハッシュタグ#ダンゴムシでつぶやいてね!」と投稿OKです。博物館もSNSを最大限に利用していました。
アンモナイトと同様に、SNS映えする展示が満載でした。
皆さんも、博物館から投稿してみませんか?
【中学】速報「全国ディベート甲子園」全国大会出場決定!
7月17日(日)、「第27回全国中学ディベート選手権(ディベート甲子園)」の関東甲信越地区予選2日目がオンラインで行われました。予選1日目(6月19日)で、本校は暫定4位と好発進をしました。今日の2日目で、全国をかけた戦いに見事勝利し、特設活動の創設以来、悲願の全国大会初出場を果たしました。おめでとうございます。
全国大会出場決定の瞬間です。石塚先生も感極まっていました。
今回のディベートの演題は、「日本は中学生以下のスマートフォンなどの使用を禁止すべきである。是か非か」です。
全国大会出場をかけ、強豪校である「桜蔭中学」と対戦しました。勝った方が全国出場という大一番です。
試合が終わりました。ジャッジからの講評が始まりました。講評を聞く限り、大接戦でどちらが勝ってもおかしくないような内容でした。若干、重苦しい雰囲気が漂っていました。どちらが勝ったかは、最後の最後に発表になります。
そして、運命の瞬間がやってきました。
結果は、本校が3-0で圧勝でした。歓喜が爆発しました。
別室で応援していた同級生や後輩たちが次々に集まり、歓喜の輪が広がりました。
今日の2日目で、全国大会の出場枠6校の内、4校が確定しました。
開智中、浅野中、創価中、そして佐高附属中です。司会の方から「佐高附属中、初出場です」と紹介され、大きな拍手が沸き起こりました。
明日の3日目は、この4校で準決勝、決勝が行われ、今日敗れた4校で、最後の2枠を争います。いずれも、私立の超進学校(中高一貫校)です。
こうして、予選2日目が終わりました。数々の激戦を行った仲間たちと再び顔を合わせ、健闘を称え合いました。
この日、応援に駆け付けてくれたOBの若林君(現高2。中3の時はコロナで大会がありませんでした)からも、お祝いと激励の言葉がありました。もちろん、校長からも「おめでとう」と言わせていただきました。
明日も試合は続きますが、全国大会初出場決定を祝して、ペットボトルのお茶で乾杯しました。
明日の準決勝、そして決勝、頑張ってください! 応援しています。
【高2】「とちぎユースチャレンジ」に採択されました!
7月15日(金)放課後、3名の高校2年生が校長室に報告に来てくれました。「とちぎユースチャレンジ」に応募し、7月2日に行われたプレゼンの結果、「ステップアップコース」(中・長期、補助金10万円、補助件数3件)での採択が決まったそうです。良かったですね。
(左から)木村香乃音さん(2-2)、小熊優衣さん(2-2)、須貝咲那さん(2-1)の3名
これは「とちぎユースチャレンジ」でのプレゼンのパワーポイントです。
以下は栃木県の「とちぎユースチャレンジ」のHPです。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/c07/life/seishounen/seishounen/kouhou/r4yusuboshuu.html
3名は、教室の後ろの壁に掲示してあった上記の「チラシ」を見て応募したそうです。こうしたチャレンジ精神やフットワークの軽さが素晴らしいと思いました。チャンスを自分からつかみ取っています。
3名は、課題研究の一環として、教育格差の問題に取り組んでいます。教育格差の解消に向けて、教育を受ける機会を確保している国々の学生等と交流し、日本に欠けている視点や取組について研究したい、という希望を話してくれました。
私からは、自分たちだけでなんとかしようとせずに、いろいろな人たちの考えを伺ったり、巻き込んだりすることで、考えを深めたり、活動を広めたりしていくといいのではないか、とアドバイスしました。
また、毎週木曜日と金曜日の放課後、寮で開催されている「哲学カフェ」(阿見拓男先生の主宰)では、「格差」をテーマに議論されていたので、そこに参加してはどうかと勧めました。
その後、実際に「哲学カフェ」に参加してくれました。自分たちの考えを「哲学カフェ」の参加者に説明していました。
今後の3名の研究がうまくいくことを願っています。頑張ってください。応援しています。
【中2】「道徳」(消防団)の授業見学(高木先生)
7月15日(金)7限目、中学2年1組の「道徳」の授業(高木先生)を見学しました。社会参画、公共の精神をテーマにした「消防団」の仕事に関する授業でした。本校の卒業生で、葛生で理髪店を営みながら、長年「消防団活動」されている三浦克久さんが、附属中生のために、ユーチューブ動画(https://youtu.be/MbcAh06vvTQ)を作成してくださいました。消防団の活動や、なぜ、消防団活動を続けているか、などについて、わかりやすく説明してくださいました。
授業では、教科書で紹介されている巻出さんが、なぜ消防団を続けられたのかをグループで話し合いました。
いくつかの班で、発表してもらいました。
生徒たちからは、自分たちが町を守っているという「誇り」を感じていたからこそ、続けられるのではないか、という意見が出されました。
そこで、葛生町で理髪業を営む「三浦克久」さん(本校の卒業生)が作成してくださったユーチューブ動画を視聴しました。三浦さんは、昨年度もユーチューブ動画を作成してくださいましたが、今年度版はさらにシンカしていました。
→ ここで実際に視聴できます! https://youtu.be/MbcAh06vvTQ
約9分間の動画は、とてもわかりやすくまとめれており、消防団の仕事や課題などについても知ることが出来ました。生徒の皆さんの予想どおり、三浦さんも、消防団活動を通して町を守っているという「誇り」に溢れていることを感じました。
教科書では、京都の消防団が取り上げられていましたが、佐野市内で消防団として活躍されている、自分たちの先輩の発言にはリアルさがありました。生徒たちは、自分たちのこととして考えることが出来ました。
*三浦克久様におかれましては、お仕事でお忙しい中、今年度も生徒たちのためにユーチューブ動画を作成してくださり、ありがとうございました。
このような同窓生がいらっしゃることを、私たちも「誇り」に思っています。
【高校】美術部作品集「ACANTHUS」創刊!
7月14日(木)放課後、高校美術部の代表4名が、顧問の大田原先生とともに、完成したばかりの美術部作品集「ACANTHUS」を持ってきてくれました。
(左から)磯村二葉さん(1-2)、永島春佳さん(部長、3-2)、塩原明莉さん(副部長、3-1)、植木麻央さん(1-2)
今回、美術部は、初の作品集を40部作製しました。タイトルは「綺羅星に向かう君へ」です。
美術部総勢11名によるイラスト&マンガ作品集で、創作テーマは「擬人化」です。部員それぞれが、興味あるもの、こだわりのあるものを擬人化して表現しています。
今回、作品集を制作したきっかけや苦労したこと、楽しかったこと、各自が作成した作品について説明してくれました。イラストやマンガは、パソコンやスマホで制作することが多いそうです。水彩や色鉛筆で作成した作品は、スキャナーで読み取り、データ化しました。
永島春佳さん(部長、3-2)
塩原明莉さん(副部長、3-1)
二人は附属中2年生の時に、好きなマンガ「文豪ストレイドックス」がアニメ化されたことがきっかけで、アニメの世界に引き込まれました。また、高校の美術部で「GIFアニメ」を制作したことから、アニメーションの制作に興味を持ちました。お互いに影響し合って、今があるそうです。
磯村二葉さん(1-2)
植木麻央さん(1-2)
磯村さんと植木さんは、なんと附属中1年から高校1年までの4年間、すべて同じクラスだそうです。思わず、偶然にそうなる確率を計算してしまいました。(108分の1でしょうか。)そのせいか、息もぴったりでした。
顧問の大田原先生。美術部員としっかりなじんでいました。
今回の作品集は、希望者に無償で配布しているそうです。美術室から図書館へと向かう通路沿いに展示しています。
あと10部くらいしかないそうですが、もし希望者が多い場合は、増刷を考えるそうです。
*美術部の皆さんは、とても仲が良く、もう楽しくて仕方がない、といった感じでした。こうした仲間に巡り合えたことは、とても素晴らしいと思います。また、とても素敵な作品集ができて、良かったですね。旭城祭に展示する作品制作も楽しみにしています。
【卒業生】「おてつたび」で地域創生
7月1日(金)、日本テレビの「ZIP」(7:27頃から)で、本校の卒業生「大芦さくら」さん(大学3年生)が登場しました。今、大学生などの間で大人気となっている「おてつたび」の体験インタビューが放送されました。
(日本テレビ「ZIP」のテレビ画面より)
番組は「日経トレンディ」編集長が、2022年の下半期の流行予想の特集で、旅部門で「おてつたび」が取り上げられていました。「おてつたび」は、お手伝い(仕事)と旅を掛け合わせた造語です。
「人手不足で困っている農家や旅館などの事業者」と「知らない地域へ行ってみたいという若者」をマッチングする「地域創生のビジネスモデル」でもあります。
大芦さんは、長野県のフルーツ農園で、短期の「おてつだい」(仕事)をしていました。「おてつだい」といっても仕事ですので、しっかりアルバイト代をもらうことができます。
(「おてつたび」の仲間からも、HPで紹介する許諾を得ています。)
大芦さんは、「おてつたび」の常連のようです。これまでに、さくらんぼ農家の収穫のおてつたび、古民家の改築のおてつたび、畑作業のおてつたび、などに参加しています。人気のある「おてつたび」は3~5倍の倍率になるそうです。
(大芦さん提供の写真です)
大芦さんは、大学生という立場を最大限に活用し、いろいろなことにチャレンジしています。
今年の1月から4月にかけて、島根県の隠岐諸島にある海士町(あまちょう)の町役場でインターン(職場体験)をしていました。海士町は、隠岐島前高校で実践されている教育モデルを基に、ブータンでの教育改革に協力するプロジェクト(海士ブータンプロジェクト)を進めており、大芦さんは、海士町とブータンをつなぐ仕事をしていました。
(左から2番目が大芦さん)
大芦さんは、将来、LGBTQなど、少数者の権利を守ることに寄り添った仕事をしたいという思いがあり、「ダイバーシティ&インクルージョン」に関わる仕事もしています。(ダイバーシティ&インクルージョンとは、性別、年齢、障がい、国籍などの外面の属性や、ライフスタイル、職歴、価値観などの内面の属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かすこと、とされています。)
(右上の司会者が大芦さん)
大学生ということを最大限に活用して、さまざまなことにチャレンジしている姿には、圧倒されるものがありました。これも、SGH校であった本校で学んだことが基盤になっているそうです。
なお、大芦さんは、8月18日(木)に本校で開催される「大学説明会」~卒業生との交流会に、参加してくれることになっています。具体的なお話を聞きたい人は、是非、参加してみてください。生徒の皆さんへの案内は、もう少し先になるかもしれません。
特にありません。