校長室便り

2021年12月の記事一覧

【中3】快挙!数学検定「準1級」合格

12月6日(月)昼休み、中学3年2組腰高真拓(こしだか まひろ)君が、数学検定 準1級の合格報告に来てくれました。数学検定は、公益財団法人 日本数学検定協会が実施しており、「準1級」は、高校3年程度の内容です。11月13日に受検した検定で、見事合格しました。おめでとうございます。ただただ、凄いとしか言えません。

Q1:数学にはいつ頃から興味を持ったのですか?
→「親から聞いた話ですが、幼稚園の頃から数学に興味を持っていたそうです。親が数学を教えてくれ、小学校に入学した時には、小学3,4年の算数をやってました。」

Q2:数学検定はいつ頃から受検しているんですか?
→「小学校の頃から始めています。小学校6年生の時に、数学検定「準2級」(高校1年レベル)に合格しました。」

Q3:準1級が高校3年レベルだとすると、大学入試問題は解けますか?
→「超難関大学でなければ、大学入試レベルの数学の問題は解けます。塾で大学入試の模試を受検しましたが、筑波大学の理工学群の数学類(数学科に相当)だと、A判定でした。」

Q4:次なる目標は何ですか?
→「やはり、数学検定1級合格です。1級は、大学の学部レベルの問題ですが、来年の4月に受検します。是非合格したいです。」

Q5:将来は何を目指してますか?
→「数学が好きなので、理学部の数学科に入学し、将来は数学者になりたいです。」

*腰高君と話をしていると、数学への愛が伝わってきました。「好きこそものの上手なれ」という言葉通り、数学を極めていって欲しいと思います。腰高君にとって、中高一貫はまさに打って付けの環境です。ぜひ、数検1級合格を目指してください。応援しています。

【中3】高1から中3への学習アドバイス

12月6日(月)8:15~8:30、高校1年生から中学3年生に対して、今からどんな学習をしたらよいか等について、「学習アドバイス」を行いました。

高校1年生からは、高校に入ると、学校や家庭での学習がどのように変わっていくのか、そのために、今から始めておいた方が良いこと、気持ちの持ち方などについて、自分たちの体験などを伝えてくれました。


今回、話をしてくれた高校1年生は全部で6名で、高校生徒会副会長の亀田君(1年生)が編成してくれたチームです。


中学生からもいくつか質問がありました。
各教科の勉強の仕方や英単語はどのくらい覚えておくといいのかなど、具体的な質問にも丁寧に答えてくれていました。




最後に、中学生からお礼の言葉がありました。


*本校は中高一貫なので、高校入試はありません。その分、自分自身をプロデュースし、モチベーションを高めていく必要があります。本校の中3生の約4割は、高校の部活動に早期入部するなど、中高一貫のメリットを活かして学校生活を送っています。学習面でも、今日のアドバイスを参考にして、最後の中学校生活を充実させてください。
高校では、皆さんの入学を楽しみに待っています。

【中高】県南地区アンサンブルコンテスト(当日)

12月5日(日)、芳賀町民会館で「第14回県南地区アンサンブルコンテスト」が開催されました。本校からは、附属中の「木管七重奏」と高校から「金管五重奏」と「木管八重奏」の3チームが参加しました。

附属中の「木管七重奏」 演奏終了後の記念撮影
(演奏開始は、10時28分でした。)

*附属中「木管七重奏」→八木澤教司作曲「イントラーダⅡ」

リハーサル風景

<演奏後の感想>
→「ホールでの演奏は、やはり響きが違うので気持ちよく吹けました。演奏については、まだまだだなと思いますが、今の自分たちにできることはやれました。やりきったという感じがしています。」

午後は高校生の演奏です。

高校「金管五重奏」→ M,アーノルド作曲「クインテット」

リハーサルの時間を待っている5名


リハーサル風景

演奏開始は、16時21分でした。

演奏終了後の記念撮影

<演奏後の感想>
→「久しぶりの演奏の機会を楽しむことができました。難しい曲を選んでしまったので、仕上げるのに苦労しました。しかし、今は「やり切った」という達成感でいっぱいです。」


「金管五重奏」の演奏終了と同時に、1時間後に演奏する「木管八重奏」チームが到着しました。今回は、会場で聞くことが出来るのは保護者のみで、生徒は聞くことが出来ません。


高校「木管八重奏」 
→ 内藤友樹作曲「水墨画三景にみる白と黒の陰影~木管八重奏のためのXXⅡ」

リハーサルの時間を待っている8名


リハーサル風景

演奏開始は、17時25分でした。

演奏終了後の記念撮影

<演奏後の感想>
→「練習できる時間が少ない中、時間を見つけながら集中して曲を仕上げることが出来ました。今日はリラックスすることを心がけたせいか、ミスなく演奏できました。力を出し切れたと思います。」

*今回は、中高の演奏時間がばらばらだったので、高校の2チームの演奏のみ立ち会うことができました。2チームともリハーサルを有効に活用し、自信をもって本番に臨み、練習の成果を発揮できていました。演奏終了後の笑顔が、すべてを物語っています。今日はお疲れさまでした。

【高校】哲学対話(第2回)

12月4日(土)14時~15時40分、選択3教室で、阿見拓男先生(現、足女高講師)をファシリテーターとする今年度2回目の「哲学対話」が行われました。今回の「哲学対話」は、高校2年1組の藤原遼大君が、自身の課題研究「哲学対話で育てる生徒の思考力」の一環として、藤原君が阿見先生にお願いして実現しました。

哲学対話」は、物事を自分の言葉で深いところまで考えてみることを行います。自分の言葉とは、自分の体験に基づくものです。ディベートとは異なり、相手を論破したり、発言したことが否定されることはありません。本質は何かを探ることが目的です。

藤原君の呼びかけで、10名の生徒とその保護者1名、久保田先生、校長の13名が参加しました。

今日の「哲学対話」のテーマは、「学び」でした。
2つのグループに分かれ、まず、それぞれがどんな時に「学び」を感じたかを一人一人話しました。「哲学対話」では、他者の声を聞くことが大切で、そこから新しい視点が生まれます。




次に、そうした体験から、「学び」はどんな時に成立するのかを考えました。

答えが一つに決まっているわけでなく、発言が尊重されているので、自分の考えを安心して話すことが出来るのが、「哲学対話」のいいところです。
みんなの話を聞いているうちに、新しい視点が見えてきたり、考えが整理されてきたりします。対話を重ねるうちに、だんだんと「本質」に近づいてきているなと感じられるようになってきました。

ファシリテーターの阿見先生は、2つのグループでの「哲学対話」を同時に聞きながら、「学び」に対するそれぞれのアプローチの違いなどを踏まえながら、本質に近づくためのヒントや切り口を示してくれたりしました。時間はあっという間に過ぎていき、15時40分を回ったところで終わりにしました。

参加した生徒や保護者に感想を聞いてみました。

小山慧人君(2年1組)「普段の授業では学べないことでした。常に頭がフル回転していた気がします。とても新鮮でした。」

鳴瀬穂乃花さん(2年4組)「初めて本質に迫る対話が出来て良かったです。」

秋野仁美さん(2年2組)のお母さん「娘から哲学対話があることを聞き、どうしても参加したいと思い来てしまいました。このようなことができる学校って素晴らしいですね。」

藤原遼大君(2年1組)「学びの本質について深く考えることが出来ました。将来は学校の先生になり、そこで「哲学対話」を取り入れたいと思っています。次回は、自分がファシリテーターをやってみます。そして、佐高の図書館で「哲学カフェ」(その日にテーマを決めて話し合う)を開催したいです。」


*「哲学対話」は、勝ち負けはないし、論理的・批判的な思考とは少し違うような気がします。相手の話を聞くことに集中したり、自分の体験からくる「心の声」にも耳を傾けたりすることは、ありのままの自分を受け止め、自己肯定感を高めることにもつながるのではないかと思いました。藤原君、次の「哲学対話」でのファシリテーター頑張ってください。「哲学カフェ」も是非実現させてください。

【中高】県南地区アンサンブルコンテスト(前日)

12月4日(土)明日5日は、「第14回県南地区アンサンブルコンテスト」が、芳賀町民会館で開催されます。本校からは、附属中の「木管七重奏」と高校から「金管五重奏」と「木管八重奏」の3チームが参加します。今日は、コンテスト前日の入念な練習が行われました。

附属中の「木管七重奏」の練習風景


高校の「木管八重奏」の最終練習


部長の挨拶で練習が終わりました。
明日のコンテストでは、音楽の美しさや演奏する楽しさが伝わってくれるといいと思いました。

【中学】第9回科学の甲子園ジュニア全国大会

12月3日(金)14:35~16:55佐野駅前の「パルポート」を会場として、「第9回科学の甲子園ジュニア全国大会」が開催されました。本来は、兵庫県姫路市で行われる予定でしたが、感染防止の観点から、全国各地でのオンライン開催となりました。


オンラインでの開会式です。


栃木県代表チームの紹介がありました。


チームのモチベーションはMAXです。


佐野高校附属中のフラッグです。イチゴのイラストは、美術の梅澤先生が書いてくれました。


いよいよ競技が始まります。選手以外はこの部屋に入ることはできません。
健闘を祈ります。なお、今回の競技の結果は1月にオンラインの表彰式があり、そこで発表されるそうです。

【中3】理科の授業訪問(中村先生)

12月3日(金)4限目、中学3年1組の「理科」の授業(中村先生)を見学しました。ループコースターを使った実験です。生徒は、位置エネルギーや運動エネルギーのことを考えながら、2つのループコースターを連結させて球を走らせるにはどうすればよいかにチャレンジしていました。

動画 → ループコースターの連結

【中1】英語の授業見学(高木先生、クロイ先生)

12月3日(金)4限目、中学1年2組の「英語」の授業(高木先生、クロイ先生)を最後の15分間だけ見学しました。世界の時刻をテーマに学習していました。

世界の時刻

ところで、「時差」は英語で何て言うんでしょうか? → 「Jet  lag」というそうです。それでは、時差があることで、どんなことが起こってくるか、近くの人たちで意見を出し合っています。




次に「世界で一番早い初日の出が見られるところはどこか?」という問題が出されました。生徒は、地図帳を取り出して調べ始めました。

ノリノリで探しています。

答えは、日付変更線の東の先端にある「ライン諸島」でした。


授業の最後に、デジタル教科書を使って、今日習った単語の発音練習です。
クロイ先生の発音は、とても聞き取りやすいです。

「英語を楽しく学ぶ」という高木先生の思いが溢れた授業で、生徒も楽しく授業に参加していました。

【中高】第3の制服の導入!

12月2日(木)放課後、選択3教室で、ルールメイキング(制服)プロジェクトとして、中高の有志生徒36名による「第3の制服導入」に関する会議が開かれました。
9月から3か月にわたって検討してきましたが、来年度から、多様な個性のための新たな選択肢として、これまでの学生服セーラージャケットに加えて、第3の制服(スーツタイプ)が導入されることになりました。

左から3人目までは、従来の学生服とセーラージャケット(スカートとスラックス)、右の2人がスーツタイプの第3の制服案です。


「第3の制服の導入」は、生徒会長の土屋君が、選挙公約の一つとして主張したことからスタートしました。今の世の中、学生服やセーラー服など、男性や女性を意識する服装を着ることに苦痛を感じたりする生徒が一定数存在することから、多様な個性に対応できる制服を選択できるよう、検討が始まりました。



このことについて、一緒に考える有志を9月に募集したところ、中高で36名の生徒が集まりました。このメンバーに、先生方の「プロジェクトチーム」が加わり、制服業者を交えて、何度も、アンケートや、その結果に基づく検討を重ねてきました。
そして、ようやく、デザインが決まりましたので、有志のメンバーへの「お披露目」となりました。

今後は、こうした第3の制服の運用規定などについて、検討を行うことを通して、来年度から、制服の選択肢として加わることになります。まだ、越えなければならないハードルはありますが、大きく動き出したことは間違いありません。生徒主導の第3の制服導入は、本県始まって以来の画期的なことであり、本県および本校の歴史の新たな1ページが加わりました。


このプロジェクト会議の様子は、下野新聞社が取材してくれました。

【中2】家庭科の授業見学(保科先生)

12月2日(木)6限目、中学2年2組の家庭科の授業(保科先生)を見学しました。ティッシュボックスのカバーを作っていました。

ティッシュボックスのカバーは、完成するとこんな風になります。


皆、一生懸命に布の周りを縫っていました。6種類の布から好きなものを選ぶことが出来ます。

完成したら、自分の部屋に置いたり、リビングに置いたりするそうです。中には、おばあちゃんにプレゼントする、という生徒もいました。





縫っていたら、針がぱちんと音を立てて折れました。

目の前で針が折れるのを見たのは初めてでしたが、全然動じないところが凄いです。
皆さん、堂々たる作業ぶりでした。