SSH日誌

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【SSH】SSH指定女子高校研究交流会

1.行事名 


  SSH指定女子高校研究交流会

 2.実施日時 


  平成29年8月21日(月)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学
 

 4.参加校


  群馬県立前橋女子高等学校  
  茨城県立水戸第二高等学校
  埼玉県立川越女子高等学校
  埼玉県立浦和第一女子高等学校
  埼玉県立熊谷女子高等学校
  栃木県立宇都宮女子高等学校
  
  本校 2年生SSクラス
  

 5.実施概要 


 (1) 日程 

  1.開会行事 
     茨城県立水戸第二女子高等学校 校長 松山 修 氏
     お茶の水女子大学 学長 室伏 きみ子 氏
 
  2.コンテンツ別実習
     数学、物理、化学、生物、情報、人間工学、建築環境
     10グループに分かれて懇談会と実習

  3.6校交流会

  4.閉会行事 
     お茶の水女子大学 副部長 青木 和義 氏
     埼玉県立川越女子高等学校 校長 関口 恭裕 氏

SSH指定女子校研究交流会1

SSH指定女子校研究交流会2

SSH指定女子校研究交流会3

SSH指定女子校研究交流会4

SSH指定女子校研究交流会5

SSH指定女子校研究交流会6


参加した生徒の自由記述は、以下の通り。コンテンツ別実習、交流会とも良好な回答状況だった。

【生徒の感想】
・実習の内容は自分の課題研究のテーマとは別のものだったが、とても興味深いものだった。こんな研究もあるのだと視野が広がった。
 交流会では、宇女高とは違ったやり方で研究を進めていることがわかり、とても参考になった。
・実習も交流会も想像の何倍も楽しかった。実習ではらせん構造について扱い、それを数式で表すのはとても難しいものだった。
 今までに習った数学をもとに今研究で学んでいる行列も使ったが、理解するのは難しかった。
 実習でプロジェクタを分解して実験につかうものを取り出したが、構造をよく理解してから分解するととても簡単だった。
 実習を通して自分で課題を見つけていく能力が身についたと思う。
・閉会行事のときにお話が印象的だった。自分が驚くような現象に出会ったとき、その現象がどうして起こるのかを考え、そして調べるには「勇気」を持つことが大切だというお話だった。
 研究を進める上で「勇気」という意識は全くなかったが、どういう意味なのかよく考えていきたい。

【SSH】ウィルス学体験講座

1.行事名 


  ウィルス学体験講座

 2.実施日時 


  平成29年8月4日(金) 13:00~17:45
  平成29年8月5日(土) 10:00~12:30

 3.実施場所 


  獨協医科大学病院
 

 4.参加者 


  2年生希望者
  

 5.実施概要 

 

   
(1)開校・講師紹介
   (2)ウイルスに関する解説
   (3)電子顕微鏡の解説
   (4)体験
    ①インフルエンザの検査
    ②ウイルスの電子顕微鏡観察
    ③ウイルスの感染細胞への影響 等

 【担当指導者】

 石川 知弘(獨協医科大学)
 大塚 裕一(獨協医科大学)
 篠崎 由季(獨協医科大学)
 西村 秀一(国立病院機構 仙台医療センター)
 布矢 純一(獨協医科大学)
 増田 道明(獨協医科大学)
 吉田 里実(獨協医科大学)
 野中 里佐(獨協医科大学)
 村木  靖(岩手医科大学)
 松山 欽一(獨協医科大学)


 

ウィルス学体験講座1


ウィルス学体験講座2


ウィルス学体験講座3
 

【生徒の感想】

 ・実際に医学部で行われる実習を体験できて、とても参考になった。
 ・電子顕微鏡の試料作製コーナーに心が躍りました。
 ・ウイルスの分類方法などをもっとよく知りたいと思うようになりました。
 ・インフルエンザの判定実験では、自分で実際に判定することができ、しくみも理解できたので、とても勉強になった。
 ・今、自分が学んでいる生物学の知識が、実際にこのような形で応用され使われていることが分かった。
 ・今までは医療系というと現場での職業や臨床医などのイメージが強かったが、研究者になる道もあると分かり良かった。
 ・来年も後輩に混ざって、ぜひ参加したいと思った。

参加者全員が充実した2日間を過ごし、ウイルス学への興味関心が高まった。
進路研究においても高い効果があった。 

【SSH】夏季宿泊研修(物理)

1.行事名 


  夏季宿泊研修(物理)

 2.実施日時 


  平成29年7月27日(木)、28日(金)

 3.実施場所 


  日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所
  筑波大学
  高エネルギー加速器研究機構
 

 4.参加者 


  2年生SSクラス 物理選択者
  

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
   7月27日(木)
   【日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所】
    ・講義  概況説明
    ・見学  展示館  JT-60施設  機器収納棟
         超伝導磁石研究施設  遠隔保守措置

   【筑波大学】
    ・講義  大学概要説明
    ・見学  計算科学研究センター  中央図書館

   7月28日(金)
   【高エネルギー加速器研究機構】
    ・講義   概況説明
    ・見学   Belle測定器  富士KEKBトンネル 放射光施設
    ・実習   手作り霧箱
    ・講義   宇宙のはじまりと素粒子

【SSH】夏季宿泊研修(物理)1

【SSH】夏季宿泊研修(物理)2

【SSH】夏季宿泊研修(物理)3

【SSH】夏季宿泊研修(物理)4

【研修実施後の生徒アンケートの結果】
・「内容が理解できたか」との問いに対しては、「どちらかといえばそうである」が最も多く62.0%であった。
物理の授業で、まだ学習していない原子核や素粒子に関する内容で難しい部分もあったが、実際の装置など見ながら説明を聞くことで理解できたのではないかと考えられる。
・「興味・関心が向上したか」との問いに対しては、「そうである」と回答した生徒が最も多く81.0%であり、生徒の知的好奇心を大いに刺激する内容であったと考えられる。
・「進路の参考になったか」との問いに対しては、「そうである」の62.0%と、「どちらかといえばそうである」の38.0%を合わせると100%であり、多くの生徒が進路選択の参考になったと回答している。
・「参加してよかったか」との問いに対しては、「そうである」が最も多く86.0%で、ほとんどの生徒にとって満足度の高い研修であったと考えられる。

【SSH】夏季宿泊研修(生物)

1.行事名 


  夏季宿泊研修(生物)

 2.実施日時 


  平成29年7月26日(水)、27日(木)、28日(金)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センター  館山臨海実験所(千葉県館山市)
 

 4.参加者 


  2年生SSクラス 生物選択者
  

 5.実施概要 


 (1) 指導者

  
    お茶の水女子大学大学院 人間科学研究科
      準教授    清本 正人 氏
      準教授    嶌田 智 氏
      特任助教   吉田 隆太 氏
      特任講師   大類 穂子 氏


 (2) 日程・実施内容
  7月26日(水)
    ・ウニの受精と発生の講義と実験
    ・海の動物の講義
    ・ウミホタル採集、観察

  7月27日(木)
    ・ウニの発生観察
    ・船にてプランクトン採集
    ・ドレッジ採集
    ・磯の動物採集、観察、同定
    ・採集した動物の観察と同定
    ・薄層のクロマトグラフィーの実験
    ・海藻の同定、標本作製

  7月28日(金)
    ・ウニの発生観察
    ・海藻標本のパウチ




【SSH】夏季宿泊研修(生物)



【SSH】夏季宿泊研修(生物)2



【SSH】夏季宿泊研修(生物)3





 


【生徒の感想】
 ・海には陸とは比較にならないほど多くの種類の生物がいたことを知った。今後、磯の生物の観察会があったら参加したい。
 ・栃木県ではなじみの薄い海洋生物について、実際に採集し観察する機会を得たことが良かった。
 ・船に乗ってプランクトンの採集をしたことが嬉しかった。ただ海水を集めただけであれほどのプランクトンが採集できることを知り驚いた。
 ・ウミホタルの採集と観察はとても新鮮で光も鮮やかで感激した。
 ・海藻や貝などの同定は難しく、一目見ただけで識別できる研究者の方々はすごいと思った。
 ・ウニの発生の観察では、だんだんと育っていくウニが面白く可愛いと感じられた。
 ・卵が精子と受精して受精卵になるまでの過程が1分程で、自分が思っていたよりも非常に短く驚いた。
 ・偏光板を使うことで、ウニの骨格が鮮やかに浮き上がってきて、透明で分かりにくかったウニの構造がしっかり分かった。
 ・SSHに入って、この研修に参加できて、本当に良かった。
 ・図表に載っていることはほんの一部だと思った。

以上、アンケート結果より、生徒の海洋への興味関心は非常に高まった。

【SSH】出前講座Ⅰ

1.行事名 


出前授業Ⅰ

2.実施場所 


本校(物理講義室・化学講義室)

4.参加者 


 1年生・2年生希望者

5.実施概要


【化学】「有機化学で働く分子を作る」 

  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

    准教授 矢島 知子 氏

有機化合物とは炭素と水素を含む化合物で、生体反応はすべて有機化学反応である。
矢島先生の研究室ではフッ素を含んだ有機化合物を扱っている。
フッ素は炭素との結合が強かったり、水素と大きさがほとんど変わらないことなど様々な特徴を持つ。
その特徴を活かし、様々なフッ素化合物が生み出されている。
フッ素の良点と欠点を見極め、含フッ素化合物を利用していくことが大切さについてお話いただいた。



出前授業Ⅰ 化学



【生物学】  「味と香りの話」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

    准教授 近藤 るみ 氏
 
まず、味覚と嗅覚について簡単な実験を2つ紹介していただいた。
 実験(1)ある種の苦みを感じる人と感じない人がいる。
 実験(2)鼻をつまむと何の果物の種類の飴か分からない。
それをもとに、生物が生きていくために味覚と嗅覚をどのように使っているか。
生き残るためにどのように味覚と嗅覚を利用して進化して来たかについてお話いただいた。



出前授業Ⅰ 生物



アンケートの応答状況はどの項目とも良好であった。
講師の先生方が1年生の学習状況に合わせて講話の内容をわかりやすくお話しいただいたためと思われる。
ご自分のキャリヤについてもお話いただき、生徒が進路についても考えるきっかけを与えていただいた。

【生徒の感想】
・味覚の実験で苦みについて個人でこんなに差が出るものなのかと驚きました。。
・理系にはもともと興味がありましたが、理系の中でも生物の勉強が楽しそうだなと思いました。
・香りがないと味がよくわからなくなるというのが面白かったです。
・自分はとても保守的で自分のそういう部分が嫌いですが、今回の講演を聴いて失敗を恐れずに革新的に生きていきたいと感じました。
・習ったことがない化学は難しかったですが、面白かったです。フッ素が私たちの生活において極めて重要だということがわかった。
・最初にフッ素と言われてもピンとこなかったのですが、実は身の回りのものに沢山使われていて、使い方によって一長一短な部分があり、化学の勉強をすることの大切さを改めて感じた。

【SSH】感動する数学!講演会

1.行事名 


  感動する数学!講演会

 2.実施日時 


  平成29年5月27日(土)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館
 

 4.参加者


  1年生 及び 2年1組(SSクラス)、希望者
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  サイエンスナビゲーター 桜井 進 氏

 (2) 演題
 

  「わくわく数の世界の大冒険」
    ~世界は数学でできている~

 3) 内容
  
〇 数と数字の現場 いつ と どこで
  〇 MathMagicマスマジック 数学手品
  〇 sin、cos何の役に立つ!?三角関数誕生物語
  〇 驚異の数、円周率π
  〇 地球を測り続けてきた人類

作り込まれた映像・音楽・そして明快な説明とご自身の数学との関わりを交えながらの素晴らしい講演だった。

数学講演会1


SSH1学年講演会2


数学講演会3


数学講演会4 
【生徒の感想】
・自分で何かを発見しようとすることが大切だと感じた。
 興味をもったことはとことん取り組むことが、自分の将来の可能性を広げる第一歩になると感じた。
・数学には面白い法則や公式がたくさんあって、もっと色々調べたいと思いました。
・今まで苦手意識が強かった数学が、今日の講演を通して数学は面白いんだなと感じることができました。
・桜井先生の数学を「学ぶ」姿勢に感銘を受けました。
・世界中の色々なものすべてが数学につなげられるという考えが新鮮でした。
・math maticsは数学ではなくギリシャ語で「人が学ぶべきこと」ときいて驚いた。
・人間が地図を作り時を刻むために数学が生まれたということは、説得力があって感動しました。

【SSH】新SSクラス春季宿泊研修

1.行事名 


  新SSクラス 春季宿泊研修

 2.実施日時 


  平成29年3月28日(火)、29日(水)

 3.実施場所 


  1日目:海洋研究開発機構本部
  2日目:日本科学未来館
 

 4.参加者 


  新2年生SSクラス

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
  1日目【海洋研究開発機構本部 (神奈川県横須賀市貝島町)】
     ・女性講師による講話
     ・施設見学
     ・質疑応答
      【宿泊場所】
     ・科学研究ガイダンス

  2日目【日本科学未来館(東京都江東区青海)】
     ・ワークシート「わたしたちが暮らす未来」 (1時間)
     ・班発表 (質疑応答含め50分)
     ・館内自由見学 (2時間)

新SSクラス春季宿泊研修1



新SSクラス春季宿泊研修2



新SSクラス春季宿泊研修3



新SSクラス春季宿泊研修4

講演会・研修ともに参加して良かったと答えた生徒が多く、満足できる研修であったと考えられる。
講演会の内容に関しては、1年生には難しい部分もあったため、理解するのが難しい部分もあったと思われるが、質問等も活発であり満足度は高かった。
地学の授業を実施していないこともあり、地学分野について学習する良い機会であり、女性研究者としての働き方について具体的に考えるきっかけを与えることができた。
科学研究ガイダンスを通してSSHクラスの活動とはどういうものか、また年間の活動日程や内容について具体的なイメージを掴む事ができたようである。

【生徒の感想】
・物事に対するメリットとデメリットを考えることの大切さ、環境への配慮、世の中での様々な人の立ち位置などを改めて学びました。
・1つのテーマに対して様々なアプローチで研究する人がいたり、逆に同じ方法で調査している人たちも異なる目的を持っていることを知り、テーマ設定の難しさと重要さを感じた。
・研究しながら女性として家事や子育てをする人の声を聞けてよかった。

【SSH】生徒研究発表会

1.行事名 


  平成28年度 SSH生徒研究発表会

 2.実施日時 


  平成29年3月16日(木) 9:30~15:00

 3.実施場所 


  栃木県教育会館 大ホール

 4.参加者


  発表者:SSクラス42名
  参加者:1・2年生全員
      運営指導員
      管理機関
      大学関係者
      他校先生・生徒
      保護者
       

 5.発表テーマ一覧 


(1) 口頭発表

   1.セルロースの加水分解
   2.エタノール燃料電池を作る
   3.栃木県内の水系微生物調査
   4.振動反応
   5.耐性遺伝子伝達に赤信号!
   6.打楽器の物理  
   7.色素分解と触媒
   8.ウォードの染色性に関する研究~季節変動に着目して~
   9.相対性理論
 10.オオカナダモの育成条件に関する研究
 11.ゼニゴケの生活環境をコントロールする
 12.ミジンコの生活環境
 13.ミジンコの休眠卵


(2) ポスター発表(口頭発表と同じ)


生徒研究発表会1

生徒研究発表会2

生徒研究発表会3

生徒研究発表会4

生徒研究発表会5

生徒研究発表会6
栃木県教育会館大ホールで、2年SSクラスの生徒が1年間行ってきた課題研究について口頭発表とポスター発表を行いました。1・2年の全生徒と、運営指導委員、管理機関、課題研究をご指導いただいた宇都宮大学、獨協医科大学の先生方、他校の生徒さん、先生方、保護者の方々のご参加をいただきました。8分の発表の後、質疑応答を含めて1グループ15分で次々と発表を行いました。他校の生徒さん、本校生から発表後たくさんの質問が出て、活発な質疑応答が行われました。また、先生方からは研究へのアドバイスをたくさん頂きました。口頭発表の後は、ホワイエでポスター発表が行われました。詳しい研究の内容や口頭発表では触れられなかった点などについて発表を行いました。

【参加者の感想】
・研究が一つ一つ丁寧で、熱が伝わってきました。
 自分も課題研究をやっていますが、「私も頑張らねば」と思いました。発表の態度も堂々としていて、これはすごいと思いました。
 とても参考になりました。ありがとうございました。(他校生徒)

・うまく結果が出なかった研究もありましたが、結果を出すことよりも、探究のプロセスが大切ですので、いろんな意味で勉強になったことと思います。
 探究のプロセスという観点で見ると、問題を見いだす力や条件制御などにまだ課題が見られる研究もありました。今後の研究に期待します。(大学関係者)

・生徒の研究レベルが大変高く、このような研究テーマ、方法等を指導するご苦労は大変だと思います。
 先生方の努力の結晶だと思います。大学と高校の関係をもっと密にする必要があることを、貴校の発表を見て痛感しました。(他校教員)

・これから社会に出て行く子供達にとって、とても貴重な体験をさせていただき感謝しています。(保護者)