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建築デザイン系の日々
「騒音測定実習」建築デザイン科2年住環境コース(実習紹介⑧)
建築デザイン科2年生では、騒音測定実習を行います。
音は物体の振動によって、空気や他の物体に伝わり、私たちの生活環境に大きな影響を与えます。
そこで建築計画では、建築物が不必要な音の発生を防止・遮断し、必要な音がはっきり聞こえる性能を備えることが必要となります。
この実習では、騒音・室内の音圧分布・室内残響時間・遮音の測定を行い、適切な音環境(音響性質)について学習します。
「木造小屋組実習」建築デザイン科2年(実習紹介⑦)
木造の小屋組とは、屋根の構造のことで、主要部分の上に設置する構造物です。
その構造は主に伝統工法を引き継ぐ和小屋と、西欧建築の構法を取り入れた洋小屋の二つに分類され、木構造における特徴的な部位になります。
建築デザイン科2年の齋藤有沙さん(氏家中出身)は、「木造建築に興味があり、実際の大工作業で小屋組が造れてうれしいです。」「今後は是非、建築大工技能士の資格取得に挑戦したいです。」と話しています。
本校の卒業生は、女性で技能五輪全国大会建築大工職種に出場している実績があり、先輩以上の活躍を期待しています。
「建築製図」 建築デザイン科2年
建築デザイン科2年生では、建築製図を行います。
1年次の基礎製図が終わり、実施設計図の中でも、主に2階建木造住宅を中心とした意匠図(配置・平面・立面・断面・かなばかり図)の製図を行います。また年度末には、自由設計にも挑戦します。模写製図だけでなく、より実践的な設計製図を行い、高い設計力を養う授業を行っています。
建築デザイン科2年の山本隼輔さん(星が丘出身)は、「図面に関する美的表現はたいへん難しいですが、建築製図が好きです。」「今後の進路に役立つと思うので、一生懸命に勉強したいです。」と話しています。
建築製図を通して、設計方法や建築構造を理解して、楽しく授業に取り組んでもらいたいです。
「木造機械実習」 建築デザイン科3年(実習紹介⑥)
仕口と継手は、木造住宅の軸組接合部で使われる非常に重要な部分です。機械加工と手加工で仕口と継手を完成させ、木造住宅の軸組工法を理解する授業です。
安全指導のもと、生徒達は真剣な様子で授業に取り組んでいました。
「建築製図」 建築デザイン科1年
建築デザイン科1年生では、建築製図を行います。
建築製図の授業では、図面に必要な文字や線、記号の描き方から、平屋建て住宅平面図、立面図、断面図、部分詳細図などの模写を中心に図面を描きます。
将来、建築士になるための基礎的な要素なので、全員が真剣に取り組んでいます。
建築デザイン科1年の上田憩さん(宮の原中出身)は、「建築製図はとにかく楽しいです。」「課題図通り正確に線を引き図面を描けた時の達成感は最高です。」と話しています。
この基礎を大切に、今後は環境を考え、人に優しい建築設計を目指して欲しいです。
「計算技術検定試験の合格に向けて」建築デザイン科1年
建築デザイン科1年では、6月15日(金)に実施される、全国工業高校校長協会主催の計算技術検定試験3級を受検します。
この試験は、工業技術者に必要な関数などを含む計算問題を解く形式で、四則・関数・実務計算の3種目があり、現在、授業や放課後の補習で全員合格に向けて特訓中です。
建築デザイン科1年の齋藤輝さん(鹿沼西中出身)は、「関数計算が難しくて大変です。」「勉強と部活の両立を図り、絶対に合格したいです。」と、話しています。
建築デザイン科の2、3年生は、上位試験の1級、2級計算技術検定試験にも挑戦しています。
頑張っている生徒たちの合格を願っています。
「セメントの強度実験」2年建築技術コース(実習紹介⑤)
セメントの強さは、コンクリートの強度に直接影響します。セメントの種類や粉末度、風化の程度、養生状態などで異なるので、授業ではJISに定める試験方法により試験を行います。
生徒達はグループに分かれ、各班で強度の最高値を目指して実験に臨み、試験結果から考察を行い、ビル設計などで必要なセメントの強度や性質の基礎を学びます。
「ペーパーコードスツールの研究」 3年課題研究班
建築デザイン科3年生の授業に課題研究があります。この授業は、生徒一人一人が研究テーマを掲げ、調査、研究、実験、製作などを1年間行い、最後に研究発表をします。
この班では、ペーパーコードを使用したスツールの研究をしています。普段あまり馴染みのないペーパーコードを座面に利用し、編み方や色彩、デザインを研究しています。
建築デザイン科3年の佐野大樹さん(陽東中出身)は、「ペーパーコードを巻き込む作業は、簡単なようですが、たいへん高度な技術が必要なことが分かりました。」「鹿の子編み以外にも、デザイン性の高い編み込みを考えたいです。」と話しています。
基礎的な研究が終えると、色々な方法を用いてペーパーコードでのベンチ製作を考えているようです。
研究の過程は随時掲載する予定です。彼らの研究成果を楽しみにしています。
「パソコン実習」 1年工業技術基礎(実習紹介④)
建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、パソコン実習(ワード、エクセル、パワーポイント、建築CAD)を行います。
パワーポイントの学習では、自分の好きな世界の有名建築家の思想や、設計した建築物、デザインなどを調べ、報告書(プレゼンシート)を制作する授業です。ソフトの操作方法を覚えるだけでなく建築家の設計方法を理解できる授業で、生徒たちも興味を持ち積極的に取り組んでいます。
「2級建築大工技能士合格」 建築研究部木造班
建築大工技能士は、木造建築の大工工事に必要な技術を認定する国家資格で、社会人の方も多く受検し、たいへん合格が難しい検定試験です。
本県建築系学科のある高校としても、最多の合格者を出すことができ、本校の建築大工技術の高さを見せることができました。
合格した建築デザイン科3年の飯塚康太さん(大沢中出身)は、「高校在学中に難易度の高い国家資格を得ることができて大変うれしいです。」「支給材料を加工する木拵えカンナ掛けが難しく大変でした。」と話しています。
今後は、得られた高い技術を後輩たちに伝授してもらいたいです。
「椅子型収納ボックス」の製作 1年工業技術基礎(実習紹介③)
建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、木材加工実習の一環で「椅子型収納ボックス」の製作を行いました。
木材の木取りを行い、木工機械で材料の長さや厚みを加工し、組み立て、塗装をして完成です。本校に入学してから初めての木材加工で、大型機械の取り扱いに少し緊張した様子で作業をしていましたが、次第にコツを掴み正確な木工製品を作ることができました。
建築デザイン科1年阿部雄大(雀宮中)さんは、「見た目以上に精度を求める加工が多く大変でした。」「カンナ仕上げやインパクトドリルでの組み立て、蝶番取り付け、塗装など、初めて行う作業で良い経験ができました。」と話しています。
彼らの今後の成長が楽しみです。
「木材の曲げ強度実験」 2年建築技術コース(実習紹介②)
木構造には、梁・桁・根太などの主として曲げの力を受ける部材が多く用いられています。曲げ強度実験の試験体は材軸と繊維方向とが平行な柱状とし、これを水平にして曲げ加重を加え同時にたわみも測定します。この試験では、木材の曲げ強度や性質を理解し、高品質な木造住宅設計の基礎を学びます。
「NC加工実習」 3年住環境コース(実習紹介①)
建築デザイン科3年生の住環境デザインコースでは、NC加工実習を行います。
NC(numerical control)加工とは、数値制御(NC)による機械の加工方法で、ドリルなどに代表される切削用工具の刃先の動作を座標値によって定義し、その情報をもとに工作機械に内蔵されたサーボモータが動くことによって、工具や被加工物が動作し加工が行われるシステムのことです。
生徒はオリジナルのデザインを考え、表札の製作に挑戦します。現在の木造住宅の軸組加工は、この加工方法を使いプレカット工場で木材を加工し、木造住宅の軸組を製作しています。この実習でこれらの基礎を学んでいます。
「ものづくり体験教室」
木材を機械で加工する機械(木工NC機械)を用いて、短時間で正確に作ることができるように、折りたたみ椅子型のフラワースタンドの製作プログラムを作成し、部材加工を行いました。
講師になった生徒は、参加した小中学生に対して、実演を交えて楽しいものづくり体験教室とすることができ、参加者からとても喜ばれました。
「2級・3級建築大工技能検定試験」に挑戦
職業能力開発協会主催の建築大工技能検定試験が、平成30年1月13日(土)に、宇都宮工業高校を会場として3級の試験行われました。また、平成30年1月18日(木)には、鹿沼市職業訓練センターを会場として2級が実施され、建築デザイン科の生徒が受験しました。
生徒達は、検定試験に備え、休日返上で練習に励み、高度な木材加工技術を習得することができました。
「学生向け木造住宅講習会」参加
午前は、鹿沼市の新築住宅(栃木県産木材使用)と、プレカット工場のテクノウッドワークス(株)を見学し、午後は今市市の栃木県林業センターで、木材の強度試験を見学し、木の性質やとちぎの木の強さを科学的・実証的に学びました。これらの体験は、今後の建築設計に大いに役立つ講習会でした。
第5回「高校生ビジネスプラン・グランプリ」ファイナル進出
日本政策金融公庫が主催する「高校生ビジネスプラン・グランプリ」のファイナルリストとして、平成29年12月1日に宇都宮工業高等学校建築デザイン学科課題研究班の「魅せる壁~鹿沼組子による耐力壁~」が選ばれました。全国3,247件の応募の中から、ファイナルリストとして選出された10組が、来年1月7日(日)に東京大学伊藤国際学術研究センターで開催予定の最終審査に出場しプレゼンテーションを行います。
最終審査に向けて生徒たちはパワーポイントの作成・プレゼンテーションの練習などに余念なく取り組んでいます。SPHでの研究成果を、わかりやすく明確にプレゼンテーションし、最高賞であるグランプリを獲得できることを切に祈っています。
「建築大工3級部門技能検定実技試験 成績優秀者賞」受賞
平成29年11月30日(月)に、栃木県総合文化センターサブホールにて開催された表彰式において、建築デザイン科3年山井優香さんが、建築大工3級部門成績優秀者賞を受賞しました。
この試験は、栃木県職業能力開発協会が主催する技能検定です。今年1月に行われた建築大工3級試験では、参加者57名中、山井さん第1位の得点を獲得し、成績優秀者となりました。
「技能五輪建築大工への挑戦」
この2名は、今年の1月に行われた、「技能五輪建築大工職種県予選」を勝ち抜き、栃木県代表として選ばれました。
今年度の課題は、「柱建て小屋組」で、これを寺社建築などの隅柱で多く用いられる、伝統工法の「四方転び」の技法を活用して組み立てているものです。そのためには、隅木や谷木、振れたる木、破風板の加工が必要になるため、非常に難しい技術と工夫が求められます。
与えられている製作時間は、第1日目が7時間、第2日目が5時間、合計12時間で課題を完成させます。
高い技術はもとより、体力と集中力が求められますが、今までの充分な練習の成果を出し切り、二人とも精度の高い作品を完成させることができました。
「企業技術者による授業」 建築デザイン科3年(技術コース)
この事業では、講師にとちぎマイスターの齋藤良吉様をお招きし、木造軸国在来工法の仕口と継手加工法を学びました。鎌継ぎ、アリ継ぎなどの加工方法を丁寧にご指導していただき、木材加工の難しさと奥深さ、そしてその楽しさを体験することができました。
生徒達は、この経験を活かし、今後の進路決定の参考にして欲しいと思います。