校長室便り

2020年11月の記事一覧

【中学】今日は一日ディベート三昧② ~英語ディベート

今日は、朝9時頃から夕方6時頃まで、中学生の2つのディベート大会が行われていました。
2つ目は、英語ディベート「第10回全国中学生英語ディベート大会」です。
中学3年生が参加しました。

この大会には、全国から約30校が参加しました。
本校からは、中学3年生から1チーム(小林、磯部、黒田、若林)参加しました。

論題は「All secondary schools in Japan should abolish school uniforms.
「日本のすべての初等中等教育の生徒および児童の制服を廃止する。」



「佐附中チーム」の対戦相手と成績は
 品川女子中●、神戸中〇、翔凛中●、浜松西● → 1勝3敗

*参加した4名の感想です。
小林大祐くん
「今回の大会の中で特に印象に残ったのは、準優勝校となった浜松西との試合です。質問に対して、エビデンスを返すか、アタックをもう一つ足すかで勝てたということをジャッジから聞いたとき、とても悔しかったです。しかし、全国の強豪相手に良い勝負ができて良かったです。」

磯部詩葉さん
「最初の頃は、相手の言っていることが分からなかったり、どんなことを言えばいいのか分からなかったりしていたが、今日の試合を終えて、他の皆ほどではないけれど、自分も少しは上達できたと思った。けれども、決勝戦や対戦相手をみると、まだまだ上がいることを思い知り、これから努力していきたいと思った。」

黒田紗良さん
「とても良い経験になりました。ディベート自体ではあまり良い成績は残せませんでしたが、先輩方が教えてくださった事をできる限り生かせたと思います。また、他の県の学校との交流を通して、新たな視点などを学ぶこともできました。今後もこれらをCTPの授業や高校での部活に生かしたいです。」

若林仁瑛くん
「まず、今回の試合は1勝3敗と、結果を残せなかったことが悔しかったです。特に、最後の2戦は自分の2か所のミスで負けてしまったので、特に悔しかったです。しかし、このディベートに向けた準備や大会本番も自分にとって、とても有意義な時間だったので、次があれば、つなげていきたいです。」



*中学3年生も「負け」たことから多くのことを学んでいますね。
 負けたことでそのまま終わってしまう人と、そこから学べる人がいます。この差は大きいです。
 今日の2つのディベートの大会を見る限り、佐附中生は皆、負けたことから逃げずに、そこから学んでるところが素晴らしいです。今日一日、お疲れさまでした。

【中学】今日は一日ディベート三昧① ~日本語ディベート

今日は、朝9時頃から夕方6時頃まで、中学生の2つのディベート大会が行われていました。
一つは、日本語ディベート「第24回関東甲信越地区中学秋季ディベート大会」です。
中学1,2年生が参加しました。

今回は、オンライン開催となりました。
13校20チームが参加しました。ほとんどが私立の中高一貫の進学校の附属中学校で、公立では本校だけです。


本校からは、2チーム参加しました。
他校は3年生チームでしたが、本校は3年生は英語ディベートの大会に出場したため、1,2年生のチームでした。

佐附中Aチーム」(青木、小貫:2年生、立川、原、秋葉、黒田:1年生)


佐附中Bチーム」(落合、島田、鈴木、田所、松葉、丸山:全員1年生)


*論題は「日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か。」でした。

佐附中Aチーム(1,2年生)」の対戦相手と成績は、
 愛知教育大付属中A、岐阜聖徳学園大学付属中A、創価中〇 →1勝2敗(13位

佐附中Bチーム(1年生)」の対戦相手と成績は、
 女子聖学院中A、開智中A、開成中A●  → 3敗(18位)

他校は、ディベート部3年生の最後の集大成の場として対戦してくる中、本校生は他の部との掛け持ちの1,2年生であり、力の差は歴然でした。しかし、持てる力は出し切りました。午前中の2試合は力負けし、悔しくて泣きそうになりながらも、あきらめずに戦い、3試合目で改善点を修正し、佐附中Aが強豪チームに見事、勝利しました。ちなみに、今大会の上位3校は、1開成中、2開智中、3愛知教育大附中でしたので、戦った相手が強豪校だったことは間違いありません。

(講評と表彰、閉会式)

*最後に、一人一人に今日の感想を書いてもらいました。
(細かな字でびっしりと書いてくれました。)


集約すると、大体こんなことが書かれていました。

<感想>
・負けて悔しかった。レベルが格段に違っていた。
<改善点>
・質疑を生かした反駁ができなかった。
・相手は、こちらが一番突かれたくない所を反駁してきた。
・立論を作る際、チーム内で議論して修正する必要がある。
・反駁は大会前から入念に打ち合わせをしておく。 等
<成果>
・学んだことは多かった。新たな考え方を発見した。
・自分たちの欠点も見つけることが出来た。
・あきらめずに自分たちでできることを頑張った。
・試合を重ねるごとに自分の改善点がわかるようになり、3試合目はそれを意識しながら試合に臨めた。
・みんなと力を合わせ、3試合目に勝利できたのはとても嬉しかった。
<今後>
・今回、負けた学校に勝ちたい。
・これからのディベートに生かしたい。
・次の大会で頑張る。


*「負け」たことから、これだけのことを学ぶことが出来たのは、さすが佐附中生です。
 あきらめない限り、明日はあります。これからも応援しています。

身近な風景 ~マムシ

2020年11月3日(祝)朝8時頃、佐野市船津川町の渡良瀬川河川敷にあるボート部の練習場付近で、マムシがとぐろを巻いていました。
(以下、ヘビの写真(轢死体を含む)などが出てきますので、苦手な方はスルーしてください。)




この日は、中3の修学旅行の初日で、東京に向かう東北新幹線に乗っている時、ボート部が練習をおこなっている場所から、佐野東高の増田先生とのラインでこの写真と動画が送られてきました。気温が低いせいか、棒でつついてもあまり動かなかったそうです。この時期にマムシを見かけることは珍しいのではないかと思います。


私は「栃木県自然環境調査業務(レッドリスト)の調査員」として、主に休日などは県内の両生類や爬虫類の調査をしています。次期レッドデータブックの策定に向けて、今年度は特にヘビ類の調査を重点的に行っています。

写真の「ニホンマムシ(正式な和名、通常はマムシで通じます)」は、毒蛇として悪者扱いですが、マムシ自身が危険を感じない限り、わざわざ人間を襲ってくることはありません。実は、本県のレッドリストでは「準絶滅危惧種」に指定されていて、水田、森林などの開発による生息地の喪失などにより、以前より数が減少しています。

ヘビは探そうと思っても生きた個体に偶然出会う確率はそう多くはなく、有力な調査手法は、車に轢かれた死骸(ロードキル)を見つけたら記録する、という方法です。

例えば、今年10月11日(日)、私が佐野市富士町付近を散歩していた時、アオダイショウの幼蛇(今年生まれた個体)の轢死体を発見しました。散歩にはこういった楽しみもあります。このような写真が動かぬ証拠となって、レッドデータブックの情報が蓄積されていきます。幼蛇の場合、種の判定が難しい場合もあるので、こうした写真は、知り合いのヘビの専門家に送って鑑定してもらいます。

アオダイショウの幼蛇(カメラキャップの直径は4cmです)


そんな中、昨日(11月20日)夕方、科学部の1年生、熊倉さんが自宅の庭にいた「ニホンマムシ」の幼蛇の死骸を校長室に持ってきてくれました。

科学部の熊倉さん(左)と付き添いの小林さん(右)

熊倉さんの話によると、家の庭で飼い猫がマムシを見つけて踏んずけていたところ、怒った蛇が猫の足に噛みついたので、それを見ていたお母さんが慌ててマムシをやっつけたそうです。ちなみに、猫の足は腫れましたが、命に別状はなかったということでした。(飼い猫、熊倉さん、熊倉さんのお母さんに感謝いたします。)

そこで、生物室に持っていき、科学部部長の戸室さんと詳細に観察しました。

全長23cmのニホンマムシの幼蛇です。

実は、こういった地道な情報が、レッドデータブックの拠り所になっていて、自然環境について考える際のエビデンス(証拠)となっていきます。「昔はいっぱいいたんだよ」という曖昧な記憶は、サイエンスとしてのエビデンスにはなりません。

そこで、皆さんにお願いですが、どこかで、ヘビ(ロードキル個体)などを見かけたら、写真にとって校長室まで持ってきてくれると大変嬉しいです。(写真にとりました、という情報だけでも大歓迎です。)おそらく、今日以降に見つかれば、(寒いと活動しなくなるので)県内では最も遅い確認記録となるでしょう。
よろしくお願いします。

いじめ・教育相談アンケート結果(11月2日実施)

11月2日に実施した中高の全生徒を対象に実施した「いじめ・教育相談アンケート」の集計結果について、個人情報に配慮した形で公表いたします。

本アンケートは、いじめをゼロにすることを目指すものではなく、いじめは、いつ、どこでも、だれにでも起こりうるものであることから、その早期発見、早期対応を目的としています。
スクールカウンセラーや教員等との面談の希望がある場合には、即座に対応しています。

R2.11.2 いじめ・教育相談アンケート結果(中学).pdf
R2.11.2 いじめ・教育相談アンケート結果(高校).pdf
R2.11.2 いじめ・教育相談アンケート自由記述.pdf

今回の調査で、「いじめられた」「友達がいじめられていると感じた」という生徒はいませんでした。また、スクールカウンセラーや担任との面iji談を希望していた高校生2名ずつには、面談日時を調整しました。

自由記述欄については、担任だけでなく、生徒指導部長、教頭、校長が全生徒の回答に目を通し、生徒の心身の健康状態の把握に努めています。



*なお、今回のアンケート結果については、本HPのメニューにある「いじめ・教育相談アンケート」に収納しています。

高3フードデザインの授業見学 ~実技テスト

今日のフードデザインの授業は、パフォーマンステスト(実技テスト)が行われました。課題は「涼拌三絲(リャン・パン・サン・スー)」で、様々な観点から評価しています。

実技テストの評価の観点は以下の通りです。

①きゅうり、たまご、ハムの千切り
②薄焼きたまごや春雨の加熱ぐあい
③盛り付け
④味
⑤時間(25分以内)

生徒(17名)は、前半後半に分かれて、一人ずつ手際よく調理を行っていました。





森戸先生にお聞きしたところ、細くきれいに切れているか、春雨に火が通っているか、薄焼きたまごがきれいに焼け、くっつかないで切れているかどうかが、評価の分かれ目だそうです。

*前々回に作ったときより、はるかに手際よく調理できていたようです。(家でも練習してきた生徒がいたのではないでしょうか。)生徒たちは、終始、緊張した面持ちで、調理を進めていましたが、全員が時間内に完成し、自分たちのできばえにも満足していました。皆さん、お疲れ様でした。