日誌

校長室より(New!)

確かな第一歩 ~高校野球秋季大会~


 夏の大会の記憶もまださほど遠くない9月7日、硬式野球の経験が少ない生徒も含む新チームは、初めての公式戦である秋季大会に臨みました。初戦の相手は私立強豪校。苦戦は覚悟していましたが、予想以上の厳しい展開となり、コールドで敗退しました。
 ただ、「若い」チームがその第一歩を踏み出したのは確かです。この試合を糧として、互いに励まし会いながら苦境を力強く乗り越えていくチームへと成長して欲しいと思います。

考える道徳へ ~「中学校道徳授業づくり研究会」始動~

 校内の自主的研究集団「中学校道徳授業づくり研究会」の第1回研究会が、9月4日に開かれました。本年度から、中学校の道徳は、「教科」の扱いになります。特に道徳の授業では、求められる正解に到達させるような指導は価値を持たず、一人一人が考えるプロセスに意味があります。
 リフレクションでは、生徒たちの発言する姿が記録された授業ビデオを見ながら、生徒の発言の意図を、参加者全員で推測しました。
 プロセスを重視するのは、道徳だけでなく、新教育課程全体の特徴でもあります。道徳の授業の無い高校の先生方も多数参加し、熱心に討議していました。

厚くて暑くて熱い戦い ~高等学校球技大会~

 
 9月6日、台風が連れてきた熱波の中で、高校の球技大会が開催され、生徒たちは、サッカー、バスケットボール、バレーボール、卓球の各競技で競い合いました。
 競技によっては、1、2年生が優勝するなど頑張りましたが、総合順位では1位、2位、4位、5位が3年生というように、今年も3年生が上位を占めました。
 この夏空は、今年最後の夏空かもしれません。秋の空とともに、生徒諸君とって、特に3生にとっての「充実の秋」がやってきます。

新たな碑(いしぶみ)を ~水球部国体出場壮行会~


 人は移ろいやすい記憶を永遠にとどめるために、記録を石に刻みます。
「栃の葉国体」のときには、本校水球部が、見事全国制覇し、地元開催の国体に花を添えました。本校プールの東側にある碑には、「第33回国民体育大会 栃の葉国体夏季大会水球競技 優勝記念 昭和55年9月10日」の文字とともに、2名の教師と9名の選手の名が刻まれ、その栄光を永遠に称えています。
   この度、宇東高水球部が、39年ぶりの国体出場を決めてくれました。9月13日からの茨城国体にて、再び諸君の名を刻むべく、全力を尽くして欲しいと思います。
  ポセイドンの神が諸君とともにあらんことを。

予選の状況
はこちら

多様な花々、咲き誇る ~宇東祭閉幕~

令和元年度 宇東祭 一般公開

 金曜日のオープニングイベントと土曜日の一般公開。二日間の「宇東祭」の特徴が、「多様性」「ダイバーシティー」「百花繚乱」にあるのだということを改めて実感しました。二日目の一般公開には、今年度も、2800人に迫るたくさんのお客様がご来校くださいました。
 生徒諸君が「お も て な し」の精神をもって準備し、そしてお客様に接してくれたことの証だと思います。特に、実行委員、生徒会役員の皆さん、お疲れ様でした。そのほか、ご指導くださった先生方、PTA、同窓会の関係者の皆様、そして宇東祭を支えてくださったすべての皆様に感謝申し上げます。
 打ち上げ花火が消えた後の夜空には、いつも通りの星空が現れます。パレードが通り過ぎた後の大通りには、車や人並みが戻ってきます。同じように、皆さんの日常も戻ってきます。二日間のお祭りが、皆さんのこれからの日々に元気と潤いとをもたらすことを信じています。

伝統の継承と、新時代への視線と ~宇東祭開幕~

令和元年度 宇東祭 オープニングイベント



 男子高校としての半世紀の伝統を受け継ぎ、公立の中高一貫共学校として誕生して以来、本校では、中・高二つの学校文化が、その多様性を尊重しつつ刺激し合い、独自の中高一貫教育校文化を創出してきました。
 多様な文化の咲き乱れる「宇東祭」もまた、「平成」から「令和」へと継続し、進化を続けます。
 そのとき、生徒たちの視線は、あやまたず未来を見据えているはずです。

 去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの  虚子  

            (宇東祭 パンフレット より)


年齢・校種を超えたハーモニー  ~県合唱コンクール~

 25日(日)、宇都宮市文化会館で開催された県合唱コンクールの高校A部門で、本校合唱部は銀賞を獲得しました。わずか14人の編成による高校A部門への出場でしたが、部員の半数は附属中学の生徒です。男声も高校の二人だけです。他校の高校生たちの合唱団に比べると体格も小さく、十分な声量を確保するのに苦労しただろうと推測されます。
 それでも生徒たちは、年齢・校種を超えた美しいハーモニーを聞かせてくれました。

一人の研究者として ~宇大iP-U開講式~

 25日(日)、大正時代に建築された宇都宮大学峰が丘講堂にて、 グローバルサイエンスキャンパス(iP-U)の開講式があり、私も参列して参りました。受講生40名の中には、本校の高校1年生たちも含まれています。
 開講式の代表生徒挨拶には「これが自分の研究者としての第一歩である」という意識の高さがあり、「その意気や良し」と感じました。
 全員が「学ぶ」だけの存在ではなく、「探究する」存在としてこの事業に臨んで欲しいと思います。
 

科学的に考える ~科学の甲子園ジュニア県予選~

 8月24日(土)、県総合教育センターにて、科学の甲子園ジュニア県予選が開かれました。本校からは、2チーム12名が出場し、筆記競技と実技競技に臨みました。特に実技競技では、思うように微調整が効かずに両チームとも苦労していたようでしたが、課題をクリアすべく、討論、試行錯誤、修正、検証、を繰り返す過程で得られたものは、とても大きかったはずです。

全国の強豪相手に鎬を削る ~水球ジュニアオリンピック~

 8月22日・23日の両日、京都西京極のアクアリーナにて開催されたジュニアオリンピックに、関東大会を勝ち抜いた「栃木水球クラブ」が参加しました。このチームは本校附属中学校の水球部員を中心とする栃水連のチームです。
 奇しくも同じ京都で高P連の全国大会が開催されていました。1戦目と2戦目は、ちょうど研修の始まる前の時間だったので、水球部OBである滝田会長とともに応援に行って参りました。
 初戦は、実力を発揮し、10-1で快勝。2戦目の相手は、大阪の強豪チームです。第1ピリオドから第4ピリオドまで、常に同点もしくは1点差という文字通りのシーソーゲームでした。結局、同点から最後に1点を決められて6-7の敗戦。強いチームを相手に勝ち切ることの難しさを実感させられた試合でした。
 3戦目は時間が合わずに観戦できませんでしたが、この試合も9-10の惜敗でした。結局頂点に駆け上がることはかないませんでした。それでも、全国の強豪相手に鎬を削る好試合が展開できたことは、この上ない財産です。それを誇りとし、今後の精進につなげて欲しいと思います。