日誌

自然いっぱいコーナー

延べ720羽の小鳥たちが巣立つ!

 本校裏山に巣箱が本格的に架設されるようになったのは、平成4年度からです。その契機となったのは、その前年の冬のこと、しんしんと降る雪の中、朽ちかけた古い巣箱をアオゲラが出たり入ったりしていました。また、中学部の生徒が「クラスで小鳥を飼いたい」という希望をもっていました。しかし、当時は喘息で入院している生徒も多かったことから、裏山に巣箱を架けて観察することになったのです。
 あれから20年の年月が過ぎましたが、裏山から巣立つ小鳥たちは延べ720羽を超えています。これは、生徒たちの観察記録から、1シーズンで概ね6箇所以上で繁殖が観察されていること、1つの巣に卵が平均6個あることから、20年間で少なくとも720羽の小鳥たちが巣立ったことが推測されるのです。
 今年は、何羽の小鳥たちが巣立つのでしょうか。静かに見守っていきましょう。
 

ブルーベリーの花はかわいいよ!

 校庭の南側にある「野鳥の庭」にあるブルーベリーの花が咲きました。このブルーベリーは、平成23年12月に、「大塚実みどりの基金」による「ふるさと"とちぎ”みどりづくり事業によって16本植樹されました。これとともに、プールの東側に花壇が整備され、その西側にみかんの木が7本新たに植樹されました。(社団法人 とちぎ環境・みどり推進機構の支援による)
 このブルーベリーは、ツツジ科スノキ属の低木で、ツツジと似た性質をもち、酸性土壌を好む果樹です。よく「花が咲かない」という話を聞きますが、多くの場合、植えられた環境(土壌)がアルカリ性のためと考えられます。根本に市販されているピートモス(カナダの水苔を腐熟させた園芸資材)などをすき込んでやると、やがて花をつけるようになるようです。
 今年も、おいしい実がつきますように・・・・。小鳥たちと楽しみに見守っていきましょう。
 
  

ホーホケキョ のお話 ♪

  学校の裏山では、いよいよ児童生徒による自然観察が始まりました。
「先生、ウグイスも巣箱に入るの?」という素朴な疑問をなげかける生徒たち。ウグイスのさえずりがたくさん聞こえます。
「巣箱を利用する鳥は、カラ類(シジュウカラ、ヤマガラなど)、ゲラ類(アオゲラ、アカゲラなどのキツツキ)、フクロウなど・・・・数種類の鳥たちにしか利用されません」
メジロなどはお椀型の巣を作ります。巣箱のように屋根があるとだめなんですね。
「ウグイスは、一年中ホーホケキョって鳴いてるんですか」
冬は、笹鳴きとかといって「ジェッ、ジェッ、ジェッ・・・」と鳴きます。なんだか「アマちゃん」みたいですね。そして、春になって日が長くなると、ホーホケキョと鳴けるようになるんです。鳴き始めは、ホーホケキョときれいに鳴けません。よく聞いてみてください。個体によって同じ鳥でも鳴き方に個性があるんですよ。
  

たまごをあたため始めた親鳥

 月22日(火) 学校裏山に架設した巣箱で、待望の抱卵が始まりました。写真の鳥は、シジュウカラです。この角度からでは、雄か雌かはわかりませんが、首元に黒いネクタイをしており、太くてはっきりしている方が雄です。
  観察の際に、巣の近くでガラガラガラ・・と鳴いている時は、外敵に対する威嚇なので注意が必要です。また、抱卵中の親鳥は、めったなことでは卵やヒナから離れません。しかし、興奮させてしまうと、尾羽を思い切り開いて、シュッ、シュッという音を出して威嚇します。観察には細心の配慮が必要です。
 こうした本校における観察や活動をとおして、児童生徒のみなさんに自然の美しさや大切さを身近に感じてもらい、生命を尊重する心を育てることをねらいとしています。

校庭にリンゴの木があるなんて!!

  昨年度の12月、公益社団法人 とちぎ環境・みどり推進機構の御支援と、ローソンの「緑と水の森林基金によって、校庭に花壇の造成とリンゴの木が植樹されました。
  このリンゴの品種名は「ふじ」で、本校の「野鳥の庭」や「ちょうの里」に植えられている果樹(約15種)の内、最も新しく仲間入りした果樹です。この度、このリンゴの木が花をつけました。ますます華やかになってきた校庭は、児童生徒のみなさんはもちろん、学校の周辺に生息する生き物たちの楽園となることでしょう。
  校庭に、みかん、柿、ブルーベリー・・・、そしてリンゴも! 特色ある学校の庭は、今、花盛りです。
 

 
  

「姫リンゴ」の花が咲きました。

  4月16日(火)の昼下がり、校庭の南側にある「野鳥の庭」を見ると、「姫リンゴ」の花が満開になっていました。次々に咲きほこる校庭の木々・・・。さりげなく花開く様子に感動してしまいました。これからも、うっかりしていると見過ごしてしまいそうな動植物のけなげな様子を紹介していきます。
     
 


 

玄関の「自然いっぱいコーナー」の紹介

  本校の玄関にある「自然いっぱいコーナー」を紹介します。このコーナーは、一昨年度まで「自然保護コーナー」として、本校の特色である野生生物保護活動の様子を紹介してきました。そして、昨年度からは、教職員の組織である自然保護委員会が環境教育推進委員会となり、自然保護活動だけではなく、環境教育という広い視野に立った活動を目指すこととなりました。これを契機として、「自然いっぱいコーナー」としてリニューアルされました。このコーナーには、児童生徒が作成した巣箱の架設マップが掲示されており、繁殖の様子が写真とともに記録されています。また、「リンゴの植樹」など、環境教育に関する活動の様子が紹介されています。
 

アケビの花が咲きました。

  校庭の南側にある「野鳥の庭」のアケビが咲きました。みなさん、アケビの花って見たことありますか? ほら、こんなにかわいい花なんですよ。今度、アケビ棚の下でよく観察してみてくださいね。
 

 

「ほたる沢」に生息する魚たち

  学校の裏山にある「ほたる沢」に生息する水生生物を観察しました。クチボソやメダカなどがいました。お隣の病院(あしかがの森 足利病院)の総務部長さんに、魚をわけてもらい、学校の玄関にある水槽(120×45×45㎝)に入れました。今ではとても貴重になってしまったメダカなどを間近に観察することができるようになりました。
                                                          
   

サクランボの花が咲きました。

  「野鳥の庭」に植えられたサクランボ(佐藤錦?)の花が咲きました。この「野鳥の庭」には、いわゆるごく普通の「桜桃」とよばれているサクランボが植えてあり、樹高は3m近くに育っています。ここで紹介したサクランボは、まだ背丈ほどですが、数年前、M教頭先生がこっそり植えてくださった「佐藤錦」系。「桜桃」の花はすでに終わっており、「佐藤錦」や「高砂」といった品種は、4月の中旬から5月にかけて満開になります。
 今度、M教頭先生に、正しい品種名をお伺いして、樹木名の記した表札を作ります。