日誌

2018年6月の記事一覧

ミニトマト救出??

弓道場近くを歩いていると、ハキダメギクが大量繁茂している中に、1本だけトマトが紛れているのを発見しました。

ハキダメギクに囲まれながらも、負けないように大きくなろうとしていました。普段は全く人気のない場所で、踏みつぶされることもなく、ここまで育っていました。誰かが植えたものでもなく、おそらくどこかから種が混入、実生苗となってここに根を張ったようです。種の大元は生徒のお弁当かもしれません。発見直後、公仕さんによる除草作業がおこなわれることを聞きました。小さな鉢に植え替え、グリーンカーテンの横に救出・移動させました。

自然に発生した実生の苗ということで、この時期にしては小さく弱々しいです。実がついた時はグリーンカーテンプロジェクトの番外編として紹介いたします。

危機管理研修がおこなわれました

総合教育センター植木氏を講師としてお招きして全日制職員、定時制職員、事務職員が参加した危機管理研修を行いました。このあと県内各校で行われる危機管理研修の第1号です。

過去の事故事例や危機管理の説明に続いて、5~6人のグループで学校行事で可能性のある事故や危険箇所について話し合いました。

写真のグループでは学校祭に潜む危険を取り上げていました。準備中の怪我や外への買い出し中での事故、不審者の侵入などといったことが指摘されていました。この他にもマラソン大会や修学旅行などを取り上げて検討が行われました。定時制のグループでは、定時制特有の問題が取り上げられていました。
 研修後はふり返りシートをまとめ、学校全体で危機管理を意識することの重要性を確認しました。

定期演奏会の花束

6月17日に行われた定期演奏会で戴いた花束で玄関を飾りました。ジメジメした梅雨空ですが、玄関には色とりどりの花たちがお客様をお出迎えしています。

グリーンの八重咲きのトルコキキョウが一際目をひきます。黄色のオンシジュームや個性派切り花の定番グロリオサ、ピンクのバラなども綺麗ですね。
 バラは本日6月19日の誕生花で、花言葉のひとつは「ロマンス」。6月19日は日本ロマンチスト協会によって「ロマンスの日」にも制定されています。109年前の6月19日に生まれた太宰治は「日本浪漫派」と呼ばれる作家の一人でした。今日6月19日も紹介してみました。

「県民の日ゼリー」

 先週の「県民の日」で取り上げた「県民の日ゼリー」。下野新聞で幼稚園や小中学校の給食に出されると紹介されていました。高校ではどうなのかと思いましたが、本校定時制では、やはり給食として出されていました。

献立のイラストにある「県民の日ゼリー」デザート。

実際の給食がこちらです。蓋には特別にルリちゃんが描かれています。定時制日誌の「本日の給食」の中でも「県民の日ゼリー」が紹介されています。フォローアップ記事にさせていただきました!!

「県民の歌」が校内放送されました

6月15日は「栃木県民の日」です。小中学校では「県民の日」にちなんだ給食が出されたり、給食の時間に「県民の歌」が放送されたりしています。小中学校の給食で栃木の特産品であるイチゴを使用した「県民の日ゼリー」を食べた記憶がありませんか?下野新聞によると、「県民の日ゼリー」は約30年前にはじまり、県内の幼稚園・保育園、小中学校の給食で今年は約15万1300人が食べるそうです。本校生も中学で毎年食べていたはずです。全日制高校は給食がないので、「県民の日ゼリー」は食べられませんが、本校では県民の日にちなんで清掃の時間に「県民の歌」が流されました。


CDのジャケットには栃木県のなかに県木「ヤシオツツジ」、県獣「カモシカ」、県鳥「オオルリ」、県木「トチノキ」の写真が組み込まれています。右下には栃木県のキャラクター、ルリちゃんが描かれていました。最近はとちまるくんの陰で出番が減少してしまいましたが、かつてイベント等で活躍していました。ルリちゃんはHP係と同級の昭和61年生まれ、ご当地キャラクターとしては、とちまるくんのかなり先輩に当たります。誕生日は県民の日である6月15日。「県民の日ゼリー」の蓋にも描かれていました。
 栃木県民の日が6月15日なのは、今から145年前の1873年に現在の栃木県が誕生したことに由来しています。千葉県も同じ日に誕生していて「千葉県民の日」でもあります。千葉県では千葉県民の日は公立学校が休みで、今朝のツイッターでは雨天でもディズニーランドが混雑するか話題になっていました。県民の日があるのが全国の都道府県の半分くらい、さらに休日にしているのは東京都、埼玉県、千葉県、群馬県、山梨県、茨城県などで関東周辺に偏っています。そのため、栃木県にいると、周囲の県は休みで羨ましく感じるかもしれませんが、実際は県民の日があって、休日というのは少数派です。栃木県民の日も本校はいつも通りの通常運転です。
 来年2019年6月15日は土曜日のためお休みです。

化学実験~再結晶~

2年生の化学の授業で再結晶の実験をおこないました。再結晶とはより純度の高い結晶を得る精製法。純度の低い結晶を水などの溶媒に溶かし、その溶媒の蒸発や温度差による溶解度(溶媒に溶けることのできる限界量)の違いを利用する精製法です。今回の実験では硝酸カリウムを用いた再結晶をおこない、析出した結晶を観察しました。

上のグラフが硝酸カリウムと塩化ナトリウムの溶解度曲線です。硝酸カリウムは水温変化に対する飽和量の変化が大きいので、飽和量の差を利用して短時間で多くの再結晶を析出させることができます。硝酸カリウムと水を試験管に入れ加熱溶解し、その後冷却して再結晶の様子を観察しました。

写真のように水を入れた直後は硝酸カリウムは溶けきらず、試験管の底に粉末状態で残っています。加熱していくと溶解度が上がり溶解が進み、加熱を続けると全て溶解します。

写真は加熱後の試験管を水で冷却しているところです。溶液温度が低下すると、溶解していた硝酸カリウムが試験管の底に結晶として析出してきます。溶かす前の白い粉末とは違い、やや透き通った針状の結晶となります。結晶形態は物質により色や形状が異なります。今回は授業内でおこなう実験で速やかに冷却して結晶化したが、再結晶は時間をかけてゆっくり析出させると綺麗な形の結晶をつくることができます。

グリーンカーテンプロジェクト~ゴーヤの花~

ここ数日雨雲に覆われ、梅雨らしい天気が続いています。ゴーヤは日々成長し、少しずつ花をつけました。ゴーヤ本来の名前はツルレイシというウリ科の植物です。キュウリやスイカ、カボチャなど同じように雄花と雌花の2種類の花がつきます。雄花雌花の違いは一目瞭然で、花のすぐ下に実があるかないかで判別できます。

これが雄花です。

こちらが雌花。
雌花には既に小さな実がついています。雌花に雄花の花粉が受粉すると、実がどんどん肥大していきます。一つの花の中にある雄しべと雌しべで受粉が完了するのを自家受粉というに対し、ゴーヤのような雄花と雌花で役割が分かれていて、雄花の花粉により雌花が受粉するものを他家受粉といいます。より強い子孫を残すためには、自家受粉に比べ他の株から花粉(遺伝子)をもらえる可能性の高い他家受粉の方が良いとされています。植物の仕組みもうまくできているなと感心します。

登校風景~雨に咲く傘の花~

関東も先週梅雨入りしました。その後は数日好天が続き、昨日ようやく雨空が戻り、今朝の登校は雨の中となりました。6月11日を日本洋傘振興協議会が「傘の日」と制定しています。それに合わせたように校内で傘の花が見られました。

昨年もほぼ同時期に梅雨入りし、梅雨入りした週はほとんど雨が降らず、翌週雨が続きました。今年も昨年と似たような天候になっています。昨年は「小糠雨降る白布ヶ丘」というタイトルで梅雨入り翌週に記事を書きました。今年はそのアンサー記事として「雨に咲く傘の花」というタイトルにしてみました。どちらも欧陽菲菲の曲の歌い出しの一節が入っています。みなさんは雨というとどのような曲を思い浮かべるでしょうか・・・。

教育実習生との座談会

教育実習生が来て早2週間が経ちました。教育実習は、2週間と3週間の2パターンで実施されますが、2週間の教育実習生の最終日に合わせて毎年進学座談会を開き、情報交換をするのが恒例となっています。今回も総合的な学習の時間を使って進学座談会がおこなわれました。

生徒たちはメモを取りながら、大学での学校生活や高校の時の勉強のやり方などを真剣に聞いていました。実習生だからこそ聞ける新鮮な情報もあり、生徒たちにとってとても参考になりました。

グリーンカーテンプロジェクト~パッションフルーツ編~

先月からはじめた化学室前のグリーンカーテン。先月植えたゴーヤの苗は6本で、1つのネットに対し2本ということで、3区画分がゴーヤとなっています。一番西側の4つめはゴーヤではなく、他のものも試す意味でパッションフルーツを植えました。生徒が植えたゴーヤはグングン成長し、窓まであと少しの高さまできています。今日はそのゴーヤの隣、一番西側に試験的に導入したパッションフルーツを紹介します。

パッションフルーツは和名をクダモノトケイソウ、その名の通りトケイソウの仲間です。花は時計にそっくりの形をしています。果実も楽しみですが、花も面白い形で十分楽しめます。上の写真は植えた直後の様子ですが、今はもう少し成長して大きくなりました。パッションフルーツの様子も定期的に紹介していきます。

木村昌平氏寄贈「宇宙図2018」

6月13日、益子大使・益子昌平塾塾長・セコム株式会社相談役の木村昌平氏にご講演をしていただくことになりました。木村氏から「一家に1枚宇宙図2018」というポスターをご提供していただきました。宇宙誕生から元素が生まれ、星が生まれ、生物が発生し、そして人間の誕生するという宇宙の歴史が描かれています。物理講義室廊下に掲示すると、さっそく通りがかりの生徒が熱心に読んでいました。

宇宙の誕生に興味がある生徒は特に気になるポスターです。

化学実験~ナトリウムの反応~

今週の化学で2年生がナトリウムの実験をしています。化学定番の実験で、数ミリほどのナトリウム片をビーカーの底に置いた湿らせたろ紙の上に落とし、水との反応を観察します。小さなナトリウム片を用いるのは、ナトリウムの反応は激しく、大きなものでは危険なためです。

上の写真のとおり、数ミリほどの小さな欠片でも激しく炎を上げて反応しています。
 いつも実験を記事する際は、教科書やネット上の最新のデータなどを確認して記事を書くようにしてますが、今回のナトリウムと水の反応についても調べてみると、新たな発見がありました。従来ナトリウムがこのような発火反応を示すしくみは、水と反応することで発生した水素が反応で同時に生じた熱によって発火するというのが定説でした。しかし、それでは発生した水素がナトリウム表面を覆い、次第に水と反応できなくなるはずですが、実際は反応が続きます。その理由を3年ほど前にチェコの研究チームが解明し発表していますのでご紹介します。「ナトリウム片を構成するナトリウム原子が水と接触すると数ピコ秒というほんの一瞬の間に電子を1個放出、ナトリウム片の中でそれが同時多発的に起こることで、結果的にナトリウムは電子を大量に失い、逆に陽イオンばかりが取り残され、その残された陽イオン同士が静電力によって反発・解離することで爆発が起き、その爆発によって生じた針状の金属スパイクなるのもが反応を促進させる」ということでした。つまり、ナトリウムの反応が続く理由はその金属スパイクが原因だと、ナトリウムの反応における新たな理由の一つとして追加されました。この研究はハイスピードカメラによって証明することができたようです。時代とともに色々なものがハイテク化され、今まではわからなかったものが新たにわかる時代になっています。

校長室の鉢植えⅠ

校長室の鉢植えが最近元気がありません。木に対して鉢が小さいので鉢替えをすることにしました。元の鉢から引き抜こうとしても根がぎっしりと張り引き抜けず、鉢を割って取り外しました。写真のとおり一回り大きな鉢に移し替え、新たに培養土を足し、余分な枝を少し切り戻しました。

この後、液肥等を与えて少し様子をみたいと思います。ちなみに木の種類は不明なのですが、1つだけ蕾が付いているので、それを大切に残して咲かせようと思います。

プール準備中

 先週数日かけてプールの水が抜かれました。今週は清掃作業が行われています。約9ヶ月間使っていなかったプールの底には予想以上に泥がたまっています。生徒たちが清掃し、水泳の授業ができるよう泥やゴミをきれいに取り除いていまます。

期末後に始まる水泳授業に綺麗なプールが使えるようにします。広いプールを綺麗に磨く年に1度のイベントに、生徒たちは暑い中でも水に触れられることもあって、楽しそうに作業しています。

今この記事を書いている最中も賑やかな声がプールから聞こえてきます。

ニワゼキショウとシロツメクサ

サツキの花も終わりをむかえた園庭で、今度はニワゼキショウが小さな花を咲かせています。

ニワゼキショウは芝生に混じって生える小さな植物です。漢字で書くと庭石菖と書き、その名の通り菖蒲(アヤメ)の仲間です。花の形や草丈はアヤメとは全く別物のようですが、葉の形は細長く尖っていて、菖蒲と共通点が見られます。よく見ないと見過ごしてしまうくらいの小さな花ですが、芝に負けずあちこちに点在しています。
 写真右下の白い花がシロツメクサです。こちらは漢字で書くと白詰草と書き、昔、詰め物として輸入製品の緩衝材に使われていたことに由来します。一般にクローバーと呼ばれているのがこのシロツメクサです。
 ニワゼキショウもシロツメクサもどちらも帰化植物で、ニワゼキショウはアメリカから、シロツメクサはヨーロッパから日本に定着しました。昨年紹介した台湾から入ってきたタカサゴユリや、輸入穀物に混じって日本に入ってきてしまったといわれているナガミヒナゲシなど、本来は日本には自生していなかった植物が本校でもその生息域を拡大させています。