農業科のできごと

農業科【食品化学科・農業経営科・生物工学科】便り

ふるさと納税の返礼品に向けて!!part5

今回は、ルームメイトの「こはる」についてお話します。

まず那須拓陽高校の肥育牛は、牛舎内の1区画に2頭以上で飼育する多頭飼いです。理由はセリ食いで、同じ区画で過ごす牛たちに競わせるようにして飼料をたくさん食べてもらい、大きな体にするためです。

ふるさと納税の返礼品に出品する予定の「りほ」のルームメイトが「こはる」です。

生年月日は、2021年10月29日の牛です。お気づきになった人がいるかもしれませんが、「りほ」よりも1年近く若い牛になります。多頭飼いの多くは月齢が近い牛同士ですが、今回は月齢が近い牛がいなかったため一緒に飼育しています。

当初は1歳も離れているため、なかなかなじめていませんでしたが、すぐに仲良くなりいつも元気に過ごしています。

「りほ」の出荷まで残り1か月を切りましたが、これからも仲良くしてほしいです。

 

 

 

ふるさと納税の返礼品に向けて!!part4

今回は、除ふんについてお話します。

除ふんは、牛の排せつ物を清掃することで、すべての牛舎で行っています。肥育牛を飼育している場所では、月に1回以上除ふんを行い、牛たちがストレスなく過ごせるようにしています。敷料には粉砕バークと呼ばれる木の皮を細かくしたもの等を使用しています。

除ふんを行うと牛たちが飛び跳ねたり走り回ったり、さらに体をこすりながら喜びを表します。

また、除ふんでは一つ注意点があります。敷料をしっかりと平らにならさないと寝ころんだ牛が自力で立てなくなり、最悪、死に至ってしまうことです。そのようなことがないように細心の注意を払って行っています。

 

   

before

  

after

 

ふるさと納税の返礼品に向けて!!part3

今回は給餌と体重測定についてお話します。

那須拓陽高校の肥育牛は7時と16時に配合飼料、10時と17時に稲わらを給餌しており、畜産専攻や1、2年生の総合実習、牛部での活動等で担当をしています。多くの生徒が関わることによって、人懐っこい肥育牛になります。

体重測定は出荷前までに数回行っており、与えている餌に対してしっかりと増体しているか、元気に成長しているかを確認しています。そのほかにも様々な作業を通して牛の状態を把握し、出荷まで生徒みんなで見守っています。

  

 

  

ふるさと納税の返礼品に向けて!!part2

今回はふるさと納税の返礼品として出荷を予定している「りほ」の紹介をします。

「りほ」は、2021年の8月に矢板市場で購入し、那須拓陽高校に来た牛です。もともとは肥育牛としてではなく、繁殖牛(母牛)として飼育される予定でしたが、受胎することが叶わず、肥育牛としての飼育に変わりました。最初は残念な気持ちが強かったですが、飼育方法を変えても元気にしている「りほ」を見て、いつまでも下を向いていてはだめだと思いました。元気な「りほ」を輝かせたい。そこでふるさと納税の返礼品に出品すれば全国で輝けるのではないかと思い今回の経緯に至りました。

最初は臆病でしたが、今ではとても人懐っこい牛です。あと2か月もないですが愛情込めて精一杯育てていきます!

名前:りほ   生年月日:2020年11月16日  血統:諒太郎×安福久 

     

 

 

 

 

ふるさと納税の返礼品に向けて!!

畜産専攻の和牛班では、飼育している黒毛和種が那須塩原市のふるさと納税の返礼品として出品されること目指して、今年の4月より取り組んでいます。このプロジェクトは鈴木レジャー産業株式会社ABCミート様、株式会社ダイユー様、JA全農様、JAなすの様、那須塩原市様のご協力のもと着実に進んでおり、出品までの道筋が見えてまいりました。

こちらのHPで情報を発信していきますので、出品まで楽しみにお待ちください。なお、出品予定は10月頃を予定しておりますが、変更になることもありますので、その都度こちらのHPへ情報を掲載いたしますので、ご確認お願いいたします。

写真は那須拓陽高校畜産専攻生と那須塩原市ふるさと納税返礼品出品予定牛のりほちゃんとの集合写真です。

  

 

 

ドローンについて実習で学びました

 本日の作物実習で、ドローンの利用と操作法について学習しました。
ドローンは空撮に利用するだけでなく、農業分野では農薬の散布などにも利用されています。

 資料を使っての講義のあと、いよいよ実践です。
 ドローンを実際に操作しました。次のステップでは、トランシーバーを使って補助してもらいながら、指定の場所までドローンを移動させました。
 近い距離でも想像以上に難しく、苦戦しながら操作しました。

  

 

実習の様子(冬)

大山農場の実習の紹介です。冬は収穫物はあまりない季節ですが、冬ならではの実習があります。

果樹園ではナシのせん定(不要な枝を切ること)が行われます。冬は植物が活発でないこともあり、せん定に適した季節です。葉も落ちていて枝がよく見えていますね。

せん定前のナシとせん定後のナシ(さっぱりしています!)

今日は枝をきれいに集めて、チッパー(枝をチップ状にする機械)かける準備をしています。枝には今年花になる予定のつぼみがたくさんありました。この先どんな成長をしていくかを想像しながら管理することが大事だと先生に教わっています。

異なるグループでは農場内のキンモクセイをせん定しています。

ハウス内の実習では、トマトの収穫と袋詰めを行い、西那須野の市場に出荷します。試食をした生徒は、「甘くておいしい!」と話していました。冬はゆっくり赤くなるので甘くなるそうです。

実習の様子(冬)

寒波がせまり、雪がちらついていますが、実習では春に向けて種まきが行われています。

ベゴニアという花の種はとても小さいため、コーティングされ、ちいさな丸い形になっています。

機械を使って種まきをしていきます。この機械のおかげで、1つのセルに1つ種をまくことができます。

なれない作業は難しいところもありますが、皆さんとても上手にできていました

大豆遺伝子の電気泳動【生物工学科】

東京バイオ専門学校の先生方をお招きし、遺伝子関係の特別授業を実施しました。

高校には無い実験器具を使いながら大豆の遺伝子について学習しました。

DNAは水溶液中でマイナスに帯電するため、プラスの電極に引っ張られます。

全員しっかり事前の操作を行えたので、DNAは同じ長さのバンドになっています。

 

 

 

 

在来大豆の有機栽培【生物工学科】

生物工学では今年度、在来大豆の有機栽培に取り組んでいます。

在来大豆とは、それぞれの地域で昔から栽培されてきた大豆です。

収穫量が多くなかったり、形がいびつな物があって機械で選別できないなど様々な理由から栽培する人が激減している現状です。

 

大豆は味噌・醤油・豆腐・油揚げ・納豆・きな粉など日本食を支える大事な食材です。

在来大豆が無くなってしまったら、その地域で食べられてきた大豆が無くなり

その地域の食文化が失われてしまう可能性もあるため、

那須拓陽高校では栃木県内の在来大豆を栽培し、品種の保全にも力を入れています。