校長室便り

校長室便り

塾関係者対象の学校説明会を実施しました

本日、今回で6回目となる「塾関係者対象の学校説明会」を実施しました。

毎回、佐野市のみならず、足利市、栃木市、小山市からも参加していただいています。今回も、20校から26名の参加がありました。説明会の内容は以下の通りです。


Ⅰ部 学校説明
(1)本校の概要(校長)
(2)中学校の教育活動(中学教頭)
(3)高校の教育活動(高校教頭)
(4)来年度からの教育活動(主幹教諭)
(5)高校の進路実績(進路指導部長)

Ⅱ部 質疑応答
(1)事前にFAXで頂いた質問への回答
(2)質疑応答・情報交換


Ⅰ部の学校説明では、特に、今年度実施される高校入試の方法について、本校は以下の通り、大きく変更しましたので、特色選抜に出願するための資格要件、選抜の手順等について、詳細に説明いたしました。

「これまでは、特色選抜で高校からの募集定員のすべてを選抜していましたが、今年度、特色選抜では、内部進学による入学内定者を除いた定員の30%程度を選抜することといたしました。選抜の方法は、個人面接と作文です。これまでのように、学校作成問題(国語、数学、英語)ではありません。
一般選抜は、上記定員の70%程度の人数を、他校と同様に、栃木県立学校の学力検査(国語、数学、社会、理科、英語の5教科)で選抜します。また、学力検査の得点と調査書点との比率は8:2とします。」

また、SGH指定後(R3~)の本校の目指す方向性や特色ある教育活動、進路実績等について、担当から説明を行いました。


Ⅱ部の質疑応答では、事前にFAXで頂いたご質問への回答に加え、当日も多くのご質問をいただき、本校に対する大きな期待を感じました。

今後は、各中学校を訪問し、学校の説明をさせていただくとともに、以下の日程で学校説明会を開催します。

8月8日(土)附属中学校説明会
9月6日(日)学校公開(中、高)

なお、新型コロナの感染者の状況によっては、当初の計画通りの開催が困難になる場合もございます。今後は、本校のHPで情報を発信してまいりますので、ご確認ください。

*当日、ご参加頂けなかった塾関係者で、当日の資料等を希望される場合は、本校までご連絡ください。(担当:高校教務の森戸まで)

中1,中3(理科)の授業見学

今日の4限目は中1の理科(神戸先生)、6限目は中3の理科(中村先生)の授業を見学しました。2つの授業の共通点は、ともに顕微鏡を使っての観察でした。

まず、4限目の中学1年2組の理科(神戸先生)は、「水中の微生物の観察」を行いました。本来だと、4月中に顕微鏡の使い方や観察を行いますが、今年度はこの時期になってしまいました。

まず、顕微鏡の使い方の習得に続き、各自、持参した微生物がいそうな水を1滴、スライドグラスにとり、カバーガラスをかけて、観察を行いました。アオミドロのような藻類の間にうごめく微生物を発見した生徒、元気に動き回るミジンコに興奮する生徒など、一滴の水の中に広がる微生物の世界に引き込まれていました。


こんな微生物を観察しました。顕微鏡の接眼レンズにデジカメを押しつけて撮影しました。


授業終了後に感想を聞いてみました。
松葉君「今日は、クンショウモ、クロレラ、ゾウリムシ、カイミジンコ、ミジンコなどを観察しました。学校の顕微鏡は、家にある自分の顕微鏡より性能がいいので、とてもきれいに見えました。」
小倉さん「ミジンコの実物を見たのは初めてです。体の中が透けて見えました。」
山田さん「ミジンコは小さくても動いていてかわいかった。突然、びゅんと動くのでびっくりしました。」


次は、6限目の中学3年1組の理科の授業です。今日は、理科の実験観察の定番ともいえる「体細胞分裂の観察」です。

材料は、市販されているニンニクを水につけておき、発芽した根を使います。
事前に、実習助手の田所先生が、根の固定(分裂を止める)と解離(細胞を柔らかくする)の作業をしてくださっていたので、生徒たちは、スライドグラス2枚を使って根端を押しつぶしてできた2枚のプレパラートに酢酸オルセインを1滴たらし、8分間染色した後、カバーガラスをかけて顕微鏡で観察しました。




さあ、いよいよ観察です。分裂像は見つかるでしょうか。


あった! 見つけた! あちこちから声が上がりました。
顕微鏡を見せてもらうと、教科書に載っていそうなきれいな分裂像が、確認できました。それも一人二人ではなく、ほぼ全員がなんらかの分裂像を観察できました。
こんな感じです。↓ (これもデジカメで撮りました。)


こんなに完璧な分裂像を全員が観察できるというのは、めったにあることではありません。体細胞分裂の観察は、これまでの経験上、なんとか半数の生徒が自分が作ったプレパラートで分裂像を観察出来たら上出来という印象がありますが、今回の観察は大成功だったといえるでしょう。大成功のカギは、①ちょうど細胞分裂の最盛期に根の固定をおこなった実習助手の田所先生のクリーンヒット、②根端を押しつぶした後、8分間の染色という操作を的確に実行できた生徒と中村先生のファインプレーのたまものでしょう。

当日提出された授業プリントの「考察・感想」欄から、いくつか紹介します。

岡村さん「酢酸オルセインによって、核と染色体がきれいに見えました。根の先端付近には、さまざまな状態の分裂中の細胞がありました。自分で作ったスライドグラスで実際に体細胞分裂を観察できて良かったです。」
大島君「染色体の様子を初めて生で見ることができてとても感動しました。」
酒庭さん「体細胞分裂の過程で、核が消えて染色体が見えるようになるところ、細胞の中央に染色体が集まるところ、両端に移動するところ、2つの核が現れているところを観察できました。写真で見るのと実際にみるのとでは、実際に見た方が細部まで見ることができて良かったです。」
竹松さん「細胞分裂している様子をしっかり確認できました。細胞の大きさに偏りが見られましたが、それは成長点に近いか遠いかではないかと思いました。」
山崎君「最初は細胞分裂していないところを見ていましたが、分裂している細胞と比べて、細胞の形が細長かったです。また、細胞分裂している細胞のまわりには、分裂中の細胞が多く見られました。」

*非常に良く観察していますね。また、ただ見えた、というだけでなく、細胞分裂がどういう場所で起こっているか、細胞の大きさや形などにも注目しており、それらは体細胞分裂の意義や役割につながっていきます。

*今回、体細胞分裂の観察は大成功でしたが、実験観察の成功体験は、理科好きを育てる重要なポイントとなります。今日、生徒の作ったプレパラートをずっと観察していたら、「先生も、理科好きなんですか?」と聞かれました。理科好きの生徒、そして大人が増えることを期待しています。

身近な風景

職員玄関前のアプローチの両側には、クチナシの白い花が盛りを迎えています。




花をよく見ると、花びらが6枚の一重咲きの花と、バラのような八重咲の花の2種類があります。調べてみると、八重咲のものは品種改良により作り出されたもので、種子ができないそうです。八重咲のものが、全体の9割くらいを占めており、一重咲きはかなりの少数派です。花にはジャスミンに似た強い香りがあり、生け花にも使われるようです。

それでは、クチナシの花が、つぼみからだんだん開いていく様子を見てみましょう。

つぼみの状態です。6月29日(月)の夕方17時です。


翌朝(6月30日の7時半)、つぼみが開きかけていました。このまま一気に開くのでしょうか。


まるまる一日経ちました(7月1日の7時半)。少しずつは開いてますが、まだ途中ですね。


同じ日の14時です(7月1日)。朝から昼過ぎまでで、ほぼ開き切りました。


次の日の朝です(7月2日7時半)。少し花が縮んできているようです。これ以上は開かないみたいですね。クチナシは、つぼみが開き始めてから、2日以上かけてゆっくり開花することが確認できました。数時間で開花するのかなと思っていましたが、ずいぶん時間かけて開花するんですね。


ところで、この八重咲の花は残念ながら、実をつけることはできません。一重咲きの花は、12月頃になると黄色い実を付けます。

Wikpedia より

この果実を乾燥させ粉末にしたものは、無害の天然色素として、使われています。
スーパーで探してみると、ありました。

中には、クチナシの果実を粉砕し、ティーバックに入れたものが入っていました。
正月料理の「栗きんとん」など、料理の着色料として使われています。



粉末をお湯に入れると、かなり濃い色になります。紙を浸すと、鮮やかな黄色に染まりました。
実は、インスタントラーメンの着色料として、「クチナシ色素」はよく使われています。職員室においてあった「カップラーメン」と「カップ焼きそば」を調べてみると、確かに、書いてありました。



クチナシって、意外と身近な植物だったんですね。

最後に、クチナシの花言葉は「幸せを運ぶ」です。
「幸せな学校」に、やはりクチナシは欠かせませんね。

佐高ミュージアム㉘

「佐高ミュージアム 研究室だより No.6~10」を公開します

宇都宮大学教育学研究科に内地留学中の1992年10月号から1993年2月号です。
大学院での研究内容や、内留中に出会った人や生物について、紹介しています。

佐高ミュージアム 研究室だより No.6 「ライトトラップ作戦」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.7 「メリーゴーランドの甘い罠」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.8 「雑草スズメノカタビラ」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.9 「南の島のサンタクロース」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.10 「動物たちのフィールドサイン」.pdf

中3(英語)の授業見学

今日の6限目は、中学3年1組の「英語」(川俣先生)の授業を見学しました。

Lesson4  The  Story  of  Sadako は、広島の原爆にまつわる情報を知り、平和について考えます。また、原爆の被害にあった少女(佐々木 禎子さん)についての物語文を読んだり、物語の要約文を作ったりします。

この章で出てくる重要構文の一つに、「動詞(call )+A+B」(A を Bと呼ぶ)があります。例えば、We  call  the  dog  Pochi (私たちは、その犬をポチと呼びます)と使います。中学校の英語の授業は、文章や文法の理解に加えて、習った文法を使ったPractice (練習)を行います。本時は、Call  A + B(A を Bと呼ぶ)を使いました。

本日、川俣先生は、英語演習室を「お寿司屋さん」に見立てました。

お寿司のネタを英語でいうと、
まぐろ → tuna          ウニ → sea  urchin      しめさば → picked  mackerel
サーモン → salmon        エビ → shrimp       タコ → octopus
いくら → salmon  roa      イカ → squid    などです。

そこで、3人一組で、①日本人、②外国人の友人、③寿司職人、になり、会話が始まります。

①what do you want to eat ? (何が食べたい?)
②I realy like tuna.      (「tuna」が好きなんだ!)
①In japanese  we call tuna maguro.  (日本では「tuna」は「まぐろ」というんだ。)
 You can say "maguro kudasai" to the chef. (「まぐろください」って言ってみな。)
②Maguro kudasai (まぐろください)
③Hi dozo  (はい、どうぞ)

このように、②外国人の友人が食べたいお寿司の名前を、①日本人が教え、③寿司職人が握ります。これを3人組で、役割を変えながら、好きなお寿司を注文していました。私も、あやうく、寿司職人をやらされそうになりました。(いきなり振らないでくださいね。)

寿司職人になりきっている人もいますね。

授業が終わった後に感想を聞いてみました。
須貝さん「call A Bの使い方がよくわかりました。とても楽しくできました。」
岩崎さん「日本食(お寿司)を英語でなんて伝えたらいいか、わかりました。外国人を交えた会話はとても勉強になりました。」
小松原さん「英語が大好きです。友人と英語が話せて楽しかったです。新しい言葉が身につきました。」
酒庭さん「友人と教え合うことができたのが良かったです。」



*高校の教員(川俣先生)が中学生に教えるのは、実は大変なことなのですが、高校の英語を見据えて中学の授業ができるのは、中高一貫教育の大きなメリットでもあります。昨日、遅くまで教材を準備していた甲斐がありましたね。

高1(古典)の授業見学

今日の4限目は、高校1年2組の「古典」(武田先生)の授業見学をしました(後半の20分のみ)。

今日の授業は、形容詞(2種類)と形容動詞(2種類)の活用についてですが、これまでに学習した動詞の活用(9種類)を合わせると、全部で13種類の活用を暗記する必要があります。しっかり覚えているか、近くの2人または3人で、問題を出し合い、確認しました。

武田先生の授業は「予習先行型」で、生徒は事前に配布されたプリントで予習してきます。プリントをそのままノートに貼り付けて予習する生徒もいれば、プリントをもとに自分が見てわかりやすいようにまとめ直す生徒もいます。


自分でまとめたノートを見せてくれました。一目見て、わかりやすくまとめているなあと感心しました。本気モードがひしひしと伝わってきます。

授業の最後の5分間は、次の時間の予告編です。それをもとに、次はどこを予習してくればいいのか自分で判断します。予習で授業の準備をし、授業中は顔を上げて楽しく参加して欲しい、授業は2回目、という武田先生の思いを、生徒たちはしっかり受け止め、実行していることがわかりました。

中3(シンカゼミ)の授業見学

今日の6,7限目は、中学3年の「総合的な学習の時間(シンカゼミ)」(3クラス合同)がありました。

「シンカゼミ」は、生徒の興味関心に応じて、A(環境・郷土)、B(職業・産業・福祉)、C(伝統文化・国際理解)の3領域で、グループを作って研究を行います。高校での探究活動に向けて、中学校でも探究活動の入門的な活動が行われています。その内容は、年々シンカしています。通常登校開始から、今日でちょうど1か月が過ぎましたが、すでに6回(10時間)分の計画が進行しています。

5月28日:シンカゼミガイダンス(探究活動の概要説明)
6月 2日:シンカゼミの各領域の説明、調査方法の説明、マッピング、希望調査
      (→自分がやりたいことを「マッピング」の手法を使って発見する。)
6月 9日:各領域ごとのオリエンテーション、自分で行いたい研究のプレゼンテーション
      (→自分がやりたいことが似ている仲間を探す)
6月16日:プレゼン発表をもとにグルーピング。
      グループごとに研究テーマや調査・研究方法を検討。
6月23日:各グループごとに調査・研究を進める。
      (→リサーチクエスチョン、仮設を立てる。)
6月30日:各グループごとに調査・研究を進める
      (→フィールドワークの計画を立てる。本時)

そこで、今日の7限目に、各グループの話し合い活動を見学しました。

まずは、A(環境・郷土)領域です。


このグループは、アメリカザリガニの生息場所を調査することで(駆除)対策を考えることを目的としているようです。
アドバイス:この研究は「アメリカザリガニ=ワルモノ」という前提から出発していますが、そもそも「アメリカザリガニは本当にワルモノなのでしょうか?」。前提(=これまでの常識)を疑うことから始めると、新規の研究ができるのではないでしょうか。例えば、アメリカザリガニをワルモノ視している文献を探し、本当にそうなのかを調べる、ということも可能です。ザリガニ目線(ザリガニになったつもり)の研究は、かなりオリジナリティが高いです。私の専門なので、相談に乗りますよ!)


次は、B(職業・産業・福祉)領域です。


このグループは、駅などのバリアフリーなどについて、現地調査(利用者へのインタビューなど)を計画していました。
アドバイス:ここはバリアフリーなんです、と聞くと、無条件に良いもの、というイメージがありますが、本当に機能していて、役に立っているかを調べることが出来れば、政策提言につながります。やりましょう!)

最後に、C(伝統文化・国際理解)


このグループは、佐野の伝統工芸品である天明鋳物が、どういった人にどのくらい売られているか、という現状を知ることで、どうしたら、もっと広めることが出来るかを調べようとしています。
アドバイス:これは、まさにマーケティング調査ですね。確かに、だれがどのようなものを買っているかがわかれば、売るための対策が考えられます。販売ルートなどをお店から聞くことが出来れば、事実に基づく素晴らしい研究になるでしょう。それには、なぜ、自分たちがこうした研究をやりたいのかを鋳物を作ったり、売ったりしている人たちに熱意をもって伝えることが必要ですね。応援しています!)

*リサーチクエスチョンの立て方やフィールドワークのやり方などで悩んでいる人がいたら、校長室を訪ねてくれば、相談に乗りますよ。

高3・フードデザインの授業見学

高校3年「フードデザイン」(選択授業、17名選択)
授業者:森戸さゆり先生


高校3年「理Ⅱコース」の選択授業「フードデザイン」は、栄養、食品、献立、調理、テーブルコーディネイトなどに関する知識と技術を習得し「食事を楽しむ」ためにはどのようにしたらよいかを考え実践していく科目で、年間20~25回程度の調理実習を行っています。森戸先生の「フードデザイン」は、生徒の人気が非常に高く、毎年実施している授業評価では、授業の「満足度」で不動のトップの座に君臨しています。

前置きが長くなりましたが、本日、3・4限連続で行われた「フードデザイン」の授業の様子を紹介します。

今日のテーマは、「大根のかつらむき」と「厚焼き玉子です。「大根のかつらむき」と「厚焼き玉子」の作り方を学び、全員が実際に練習したり、作ってみたりします。そして、後日、実技テストが行われます。



それぞれ評価基準がはっきりしていて、「大根のかつらむき」は、切れた長さで点数化、「厚焼き玉子」は表面、切り口、味で評価します。


実技テストの評価基準→かつらむきは、プリントの上に切った大根を置くと計測できます。プリントの文字が読めるかどうかで、厚さ(1mm)も判断できるそうです。

まずは、森戸先生から、「大根のかつらむき」と「厚焼き玉子」の作り方の説明がありました。生徒は、森戸先生の手先に集中しています。



いよいよ、生徒たちの調理の始まりです。2人一組で、一人は「大根のかつらむき」、もう一人が「厚焼き玉子」をつくります。それぞれが作り終わったら、交代します。



みんな、とても楽しそうに調理実習に取り組んでいました。
完成した「厚焼き玉子」を見ると、初めてとは思えないほど良くできていました。



<生徒の感想>
・思ったよりうまくできました。
・初めてで緊張しました。手が震えました。
・おばあちゃんが作った厚焼き玉子を100点とすると、自分のは40点。
・うちでも練習して作ってみたい。 他

<森戸先生から>
・後日、実技テストを行いますが、厚焼き卵用のフライパンを希望者には貸し出しており、家で練習して驚くほど上手になる生徒もたくさんいます。
・フードデザインの授業で、最も工夫した点は、実技テストの評価基準をはっきりわかりやすく示していることです。実は、家庭科技術検定の1級に相当する内容を参考にしていて、レベルは高いです。生徒は実技を身につけることで、調理に対する意識が高まり、単に栄養を満たすだけでなく、食事を楽しむことにつながることを目標としています。

*なるほど、奥が深いですね。この後、どれだけ上達しているか楽しみです。

いじめ・教育相談アンケート結果の公表について

本校では、毎月、月の初めに「いじめ・教育相談アンケート」を中高の全生徒対象に実施しています。

いじめ・教育相談アンケート用紙.pdf

本アンケートは、いじめや悩みなどの早期発見・早期対応をねらいとしており、スクールカウンセラーや教員等との面談の希望がある場合には、即座に対応しています。

これまで、アンケート結果については、特に公表はしてきませんでしたが、本校の「いじめ・教育相談」について、ご理解、ご協力をいただくため、生徒のプライバシーには十分配慮した形で、毎月のアンケート結果を公表することといたしました。本アンケートは、いじめの件数をゼロにすることを目指すものではなく、いじめは、いつ、どこでも、だれにでも起こりうるもの、であることから、その早期発見、早期対応を目指しています。

R2.6月いじめ・教育相談アンケート結果(中学).pdf
R2.6月いじめ・教育相談アンケート結果(高校).pdf

自由記述欄についても、最終的には、校長が全生徒の回答に目を通し、自由記述の内容を分析するなど、生徒の心身の健康状態の把握に努めています。必要な場合には、生徒指導部等を通して、各学年、担任等と連携した対応をとっています。

R2.6月いじめ・教育相談アンケート結果(自由記述).pdf

今後は、やってみて不都合が生じない限りは、アンケートの結果を公表するとともに、これまで以上に、生徒の心身の健康状況の迅速な把握に努めていきたいと考えています。

保護者の皆様には、今後とも、ご理解とご協力をお願いいたします。

*なお、各月のアンケート集計結果等は、本HPのメニューにある「いじめ・教育相談アンケート」に収納します。

中3(体育)の授業見学

今日の3限目は、中学3年生の体育(器械体操:石井先生)の授業を見学しました。

最近、中3の授業見学がやけに多いな、とお気づきの方もいると思いますが、今週末(7月3日)に「中学第3学年保護者会」がありますので、事前に中3の授業や生徒の様子を紹介しておこうと重点的に見学しています。(中高全教員の授業見学を行いますので、他の学年もそのうち回ります。)

体育の授業は、選択制で、
器械体操(石井先生)は第一体育館
バドミントン(久保先生)は第二体育館
陸上競技(吉永先生)は校庭で実施しています。

今日は、器械体操の授業を見学しました。

今日の器械体操の主な種目は「倒立前転」でした。
前時の最後に生徒が記入した「学習カード」の結果から、「倒立前転」がうまくできない生徒がいることから、本時は、「倒立前転」ができるように指導を行っていました。

①まずは、グループごとに分かれて準備運動をした後、倒立(逆立ち)の練習です。体育館の壁をうまく使います。
 →グループ全員ができるようにすることが目標です。苦手な生徒には、生徒同士で補助をしていました。

②次は、全体で前転と後転の練習です。石井先生は、特に安全面には細心の注意を払って指導しています。


③そして、いよいよ「倒立前転」の練習です。倒立前転は、まず倒立して、その後、前転します。

倒立が苦手な生徒には、グループで補助をしています。
すぐにできるようには、なかなかうまくいきませんが、生徒たちは何度も挑戦していました。

*生徒たちには、なぜ、器械体操を選んだのか、どういうところが楽しいのか聞いてみました。

「去年やった器械体操はあまりうまくできなかったので、今年はどうしても克服したいと思って選びました。」
「最初はできないことが、練習してできるようになった時が一番嬉しいです。」
「小学校の時、体操をやっていて、得意なので選びました。」
「自分は陸上部なので、普段はあまりやることがない種目を選びました。」

*いろいろな動機で器械体操を選択していますが、今までできなかったことができるようになりたい、という気持ちで一生懸命練習している姿が、とても良かったです。応援したい気持ちになりました。