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農業経営科の日誌

白楊のシクラメンが品評会で金賞受賞!

みなさん、こんにちは。
寒さが厳しくなってきました。

先日行われた「栃木県シクラメン&冬の鉢花品評会」において、白楊高校のシクラメンが見事『金賞・農政部長賞』をいただくことができました!
 

賞をいただいたのは、5号鉢の「ドリームパープル」という品種のものです。
品評会では、見た目の美しさだけでなく、商品としての規格や生育のそろいなども評価に含まれます。そのため、生育がそろっていて且つ質の高い3鉢をそろえるのは難しいのです。

今回は受賞した5号鉢の他に、6号鉢の「ビクトリア」で銀賞、4.5号鉢「アルーレ ピュアホワイト」で銅賞を受賞しました。
 

良いシクラメンの条件には、葉が小さく多くあることや花が多く上がっていること、鉢を覆うような株となっていることなどが挙げられますが、「良い商品とは何か」を学ぶための校内品評会も実施しています。

栃木県内の生産者さんも多く出展する品評会において、今年で4年連続で金賞を受賞しており、生徒たちもとても喜んでいました。

今年は新型コロナウイルス感染症の予防のため、保護者向けの校内販売会を行えたのみで、白楊祭での販売が中止となり、生徒たちが栽培したシクラメンのお披露目ができないことを心苦しく思っていました。しかし、今回金賞という賞を受賞できたのも生徒達が一生懸命手を掛けてくれたおかげです。

来年はより多くの方へ、白楊高のシクラメンをお届けできることを願っています。

農業経営科(野生鳥獣に関する講話)

こんにちは。農業経営科です。
日ごとに寒さも増し、学校の前のイチョウも丁度見頃となってきました。

先日、農業経営科2・3年生を対象に、「狩猟の魅力PR講座」と題して、鳥獣管理士の杉本様を講師に迎え、栃木県における野生鳥獣による農作物被害やその対策について、お話をいただきました。
 

栃木県においても、ハクビシンやイノシシなどの野生動物による農作物被害は年々大きくなってきています。そのため、地元の猟友会や鳥獣管理士の方々が中心となり、その駆除や個体数管理が行われています。

「野生動物も悪気があって畑を荒らしている訳ではなく、生きるために食料を求めているだけ」なのだというお話がとても印象的でした。だからこそ、住む場所の区分けや、増えすぎてしまった場合には捕獲も必要であることなど、大切なことを学ぶことができました。

くくりワナの実演や本物の毛皮の展示もしていただき、生徒達も興味津々といった様子で見学したり、説明を伺っていました。
  

鳥獣管理は農業に大きな影響を及ぼすため、地域の農業者との連携が重要となってきます。「自分はどう関わっていけるのか」について考える良いきっかけとなりました。

以上、農業経営科でした。

農業経営科(キャリア形成支援事業&花活)

みなさん、こんにちは。

先日、農経科3年生草花分会では、キャリア形成支援事業として、日光市のシクラメン農家である「イッセイ花園」様にお邪魔してきました。

イッセイ花園の吉原一成様から花き農家のやりがいや難しさ、栽培管理や品種について、コロナ禍における花き業界の取り組みなど、なかなか聞くことができない生の声を聞くことができました。


また日々の実習を通して疑問に感じていることを質問したり、葉組みのコツも教えていただくことができました。


教えていただいたことを学校での管理に生かしていきたいと思います!


今年度はコロナ禍で、花きの需要が落ち込んでいます。そこで少しでも花き業界を盛り上げようと、栃木県と連携した「公共施設における花きの活用拡大支援事業」として、フラワーアレンジメント講座を行いました。

農業経営科では草花生産のうち、鉢ものや苗ものを中心に学習するため、切り花を扱うことは少ないので、生徒たちにとっても楽しい授業となりました。
  

講師として「はなまつり」の島田様をお迎えし、アレンジメントの基礎を教えていただきながら、思い思いのアレンジメントを作成しました。
はじめは戸惑いながら挿していた手つきでしたが、だんだんとコツをつかんでいきます。また友人のアレンジを見て、「これいいね」や「かわいい」という声が聞こえてきました。
   

コロナ禍ということで、冠婚葬祭等の草花利用の場が減ってしまっていることから、消費が減少しています。草花を扱う身としても、活用に貢献していきたいと思います。

また花は一輪あるだけで、生活を彩ります。ぜひみなさんもお家に飾る一輪の花を花屋さんで購入してみてください。

農業経営科でした。

農業経営科(エソジマモチ収穫)

みなさん、こんにちは。

農業経営科です。

白楊高校では「幻の陸稲」とも呼ばれたエソジマモチの栽培に挑戦しています。主に3年次開講の「グリーンライフ」や「課題研究」を通して実施しています。今回はその収穫の様子をお届けしたいと思います。

 

エソジマモチは、明治20年代に当時の栃木県河内郡横川村江曽島の篤農家・篠崎重五郎によって育成されました。その後全国に普及し、戦後まで半世紀以上栽培された陸稲品種と言われています。

粘りが少なく歯切れが良いため、せんべいやあられなどの米菓の原料に適しており、昨年は地元業者さんと協力して、「エソジマおかき」を作り、白楊祭等で販売も行いました。

 

今年度はコロナウイルス感染症の関係でなかなか農家さんの圃場に行けなかったため、例年通り本校農場での栽培に加えて高根沢農場でも栽培を行いました。

そして先日、9月28日に高根沢農場でエソジマモチを収穫を行いました。雨の影響でなかなか収穫ができずにやきもきしましたが、生徒たちが手ずから収穫し、はざかけまで行いました。

  

 

稲わらを束ねるには力が必要ですが、しっかり力を入れて束ねます。時には友人と協力することも。

  
 

乾燥後に脱穀、籾摺、精米を行いますが、収穫できたものを使って餅つきができたらいいなと生徒たちも期待しています。

今年で5年目の取り組みとなりますが、地元とのつながりも感じられる良い機会となりました。

農業経営科2年(野菜・草花・果樹)

こんにちは。農業経営科です。
めっきり秋らしくなりましたね。
「実りの秋」と言う通り、ナシやブドウの収穫もいよいよ大詰めです。
今回は2年生の「野菜」、「草花」、「果樹」の実習の様子をご紹介します。

「野菜」ではトマト、イチゴの施設栽培、ナスやピーマンといった夏作、ハクサイやネギといった秋作の露地野菜の栽培を行っています。
育てた野菜は販売するほか、近隣の小学校や保育園の給食に提供しています
秋野菜を定植する圃場の準備から行い、先日ハクサイの定植を行いました。
 
栽培管理と同時にどんな管理が必要か?どんなことに気をつけなければならないのか?座学でも学んでいきます!

「草花」では、春・秋の花壇苗の生産とシクラメンの栽培が中心となっています。
先日は丁度秋のパンジーの鉢上げ実習を行いました。2年生が育てたパンジーは10月中旬以降市内の小中学校などに出荷していきます。
  
また、2年生ではシクラメンの栽培管理についても学びます。とくに大変なのが葉組み!得意不得意は分かれますが、綺麗な花が咲くように頑張って取り組みます。
 

「果樹」では大きく、ナシとブドウの栽培を行っています。
現在はナシの収穫をほぼ終え、ブドウを少しばかり残すところです。
熟した果実を丁寧に収穫し、袋詰めしていきます。
また、ナシは校内での販売の他、近隣の小学校の給食に提供するなどの交流も行っています。

ナシは幸水、にっこりなど5品種。ブドウはシャインマスカットなど3品種を扱います。
品種ごとの数自体は少ないですが、それぞれの特性、それに合わせた栽培方法、出荷までの流れを学んでいます。
 
本校内にある圃場で一生懸命実習しています!

3年生で専攻ごとに分かれて学習を行うので、それを選ぶ基準にもなります。
以上、園芸系科目の実習の様子でした。