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2018年2月の記事一覧

朝日新聞青春スクロール2/21版・芸術家特集

第5回となる朝日新聞の青春スクロールが本日掲載されました。今回もその記事で紹介された様々な芸術分野において活躍する5名を、簡単ですが以下に載せておきます。

重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝である濱田庄司の孫にあたる濱田友緒氏は本校の美術部に所属、現在は濱田庄司記念益子参考館の館長を務める傍ら、益子焼などの作品も作り続け、その作品は県内の美術館にとどまらず、ボストン美術館など海外の美術館などにも収蔵されています。同じく美術部に所属していた田中功起氏もベネチア・ビエンナーレという国際美術展で特別表彰を受け、現在も国内外で活躍しています。版画家である故・飯野農夫也氏も本校の出身です。非常に味のある画を残し、現在は三男の道郎氏によってその作品の保存会が運営されています。絵の世界とは少し違った芸術業界で活躍している卒業生もおり、谷口卓敬氏もその一人です。谷口氏はNHKのチーフ・プロデューサーとしてドラマ製作を手掛け、そのうちの一つ、朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」はあまりにも有名です。谷口氏には本校の112周年記念式典の際に記念講演もしていただきました。そして本校出身の若手俳優芹沢尚哉氏も本校の出身です。ジュノン・スーパー・ボーイ・コンテストで1万5千人の中から12人のファイナリストに残り、その後はドラマや舞台などに出演しています。

今日の記事では上記の5人がアーティストとして取り上げられましたが、それ以外にも2000年以降大食い選手権で一躍有名になった白田信幸氏や、アニメ忍たま乱太郎に登場する土井先生の声を担当している声優の関俊彦氏など、経済界やスポーツ界にも負けず劣らず芸術・芸能界でも本校OBが活躍の場を広げています。今の生徒たちも先輩たちに負けず、数年後には多方面で活躍してくれることと思います。

プール濾過材の補充作業

プールで濾過材の補充作業がおこなわれています。

上から様子を覗いてみると、トラックには濾過砂利、シャモットサンドと書かれた袋が載っていました。



シャモットとは粘土を焼き固めた多孔質のセラミックサンドで、吸着剤としても知られるゼオライトの素にもなっています。ゼオライトは様々なところで使われていて、琵琶湖で水質汚染問題になったリンが含まれていた洗濯洗剤のリン化合物の替わりに使用されたり(成分表示ではアルミノケイ酸塩)、ディーゼルエンジンの排気に含まれる窒素酸化物を分解・除去するための触媒などにも使われています。

環境問題の対策にもなっている魔法のようなゼオライトですが、それの素になるシャモットサンドということで、効果を期待できます。

朝日新聞青春スクロール2/7版・歴史学研究者特集

先月から掲載が続いている本校OBに焦点を当てた朝日新聞の青春スクロール。ここ2回は部活の特集が続いていましたが、今日は歴史学の研究者5名が紹介されています。その5名をここでも簡単に紹介します。

まず作新学院で教員をする傍ら、県内の埋蔵文化財の発掘活動をおこなってきた塙静夫氏。1975年から34年間県考古学会会長を務め、2000年には栃木県文化功労者にも選ばれました。それからしもつけ風土記の丘資料館副館長を務めた橋本澄朗氏。橋本氏は新聞には記載はありませんが、他にも「栃木県の歴史」や「知られざる下野の中世」といった書籍の執筆にも携わっているようです。そして文化庁文化財部主任文化財調査官である上野勝久氏、県埋蔵文化財センター職員を務めた小森哲也氏、田中正造と足尾銅山鉱毒事件の研究しその思想と運動を広める活動をおこなっている渡良瀬川研究会顧問の赤上剛氏の5名が紹介されています。

最初の1回目は経済界で名を上げた企業の創業者がクローズアップされていましたが、歴史学の世界でも本校OBが活躍しています。もうすぐ120年を迎えようとしている本校、その長い歴史の中にはたくさんの卒業生がいて、多方面で活躍してきました。そしてそれは現在進行形で今も続いています。