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2011年9月の記事一覧
国際理解だより 5
それでは、なぜEUがそんなに重要なのでしょうか。
それは、第一に戦うことのない共同体をつくり上げたからです。「不戦共同体」です。18世紀を代表する哲学者であるカントの思想に「恒久平和」という議論がありましたが、まさにEUは、ヨーロッパにおいて恒久平和のしくみをつくり出すことに成功した実例なのです。
国際関係もまた、ヨーロッパで発展してきた概念です。ヨーロッパで30年にわたって行われた宗教戦争を終結するために「ウェストファリア講和条約」が締結されました。1648年のことです。その講和会議に出席したヨーロッパ諸国の国王や諸侯たちによって、国家は主権を持ち、対等かつ平等な存在であるとされました。その前提のもとに構築された国際システムが、その後世界に広がって、今日の世界を形づくることになったのです。
つづく
大学教員による模擬授業
早稲田大学 人間科学部 松居 辰則先生
「コンピュータに人の『心』がわかるのか?-人工知能研究の新たなる挑戦」
宇都宮大学 工学部 佐藤 正秀先生
「化学のながれを変える」
宇都宮大学 教育学部 上原 秀一先生
「日本と外国の学校を比べよう」
宇都宮大学 農学部 岩永 将司先生
「たんぱく質を作る遺伝子工学技術」
新潟大学 人文学部 中村 隆志先生
「ケータイの日常利用とコミュニケーション」
群馬大学 社会情報学部 前田 泰教先生
「法解釈学の役割」
「宇宙進化学入門」
( 東北大学大学院工学研究科 長谷川英之先生
「超音波による生体イメージング」)
第33回合唱コンクール
西側通路が耐震工事終了!
2階通路
白布ヶ丘だより9月号
国際理解だより 4
1学期に「日・EUフレンドシップウィーク」について簡単に紹介しましたが、今学期はもう少し欧州連合(EU)について考えていきましょう。
ところで、みなさんはアメリカの方ばかり見ていませんか。あるいは中国やアジアのことばかりに関心を寄せていませんか。その一方で、今ヨーロッパで起こっていることについて、どの程度関心を持っていますか。最近では財政危機のギリシア支援やユーロ安がメディアで報じられていますが、他地域に比べれば決してメディアの取り扱いは大きくありません。しかし、アメリカや中国あるいはアジア諸国と同じようにヨーロッパもまた重要な地域なのです。
そこで、しばらく欧州連合(EU)について学び、あらためてその重要性を認識したいと思います。
つづく