日誌

2018年6月の記事一覧

木村昌平氏寄贈「宇宙図2018」

6月13日、益子大使・益子昌平塾塾長・セコム株式会社相談役の木村昌平氏にご講演をしていただくことになりました。木村氏から「一家に1枚宇宙図2018」というポスターをご提供していただきました。宇宙誕生から元素が生まれ、星が生まれ、生物が発生し、そして人間の誕生するという宇宙の歴史が描かれています。物理講義室廊下に掲示すると、さっそく通りがかりの生徒が熱心に読んでいました。

宇宙の誕生に興味がある生徒は特に気になるポスターです。

化学実験~ナトリウムの反応~

今週の化学で2年生がナトリウムの実験をしています。化学定番の実験で、数ミリほどのナトリウム片をビーカーの底に置いた湿らせたろ紙の上に落とし、水との反応を観察します。小さなナトリウム片を用いるのは、ナトリウムの反応は激しく、大きなものでは危険なためです。

上の写真のとおり、数ミリほどの小さな欠片でも激しく炎を上げて反応しています。
 いつも実験を記事する際は、教科書やネット上の最新のデータなどを確認して記事を書くようにしてますが、今回のナトリウムと水の反応についても調べてみると、新たな発見がありました。従来ナトリウムがこのような発火反応を示すしくみは、水と反応することで発生した水素が反応で同時に生じた熱によって発火するというのが定説でした。しかし、それでは発生した水素がナトリウム表面を覆い、次第に水と反応できなくなるはずですが、実際は反応が続きます。その理由を3年ほど前にチェコの研究チームが解明し発表していますのでご紹介します。「ナトリウム片を構成するナトリウム原子が水と接触すると数ピコ秒というほんの一瞬の間に電子を1個放出、ナトリウム片の中でそれが同時多発的に起こることで、結果的にナトリウムは電子を大量に失い、逆に陽イオンばかりが取り残され、その残された陽イオン同士が静電力によって反発・解離することで爆発が起き、その爆発によって生じた針状の金属スパイクなるのもが反応を促進させる」ということでした。つまり、ナトリウムの反応が続く理由はその金属スパイクが原因だと、ナトリウムの反応における新たな理由の一つとして追加されました。この研究はハイスピードカメラによって証明することができたようです。時代とともに色々なものがハイテク化され、今まではわからなかったものが新たにわかる時代になっています。

校長室の鉢植えⅠ

校長室の鉢植えが最近元気がありません。木に対して鉢が小さいので鉢替えをすることにしました。元の鉢から引き抜こうとしても根がぎっしりと張り引き抜けず、鉢を割って取り外しました。写真のとおり一回り大きな鉢に移し替え、新たに培養土を足し、余分な枝を少し切り戻しました。

この後、液肥等を与えて少し様子をみたいと思います。ちなみに木の種類は不明なのですが、1つだけ蕾が付いているので、それを大切に残して咲かせようと思います。

プール準備中

 先週数日かけてプールの水が抜かれました。今週は清掃作業が行われています。約9ヶ月間使っていなかったプールの底には予想以上に泥がたまっています。生徒たちが清掃し、水泳の授業ができるよう泥やゴミをきれいに取り除いていまます。

期末後に始まる水泳授業に綺麗なプールが使えるようにします。広いプールを綺麗に磨く年に1度のイベントに、生徒たちは暑い中でも水に触れられることもあって、楽しそうに作業しています。

今この記事を書いている最中も賑やかな声がプールから聞こえてきます。

ニワゼキショウとシロツメクサ

サツキの花も終わりをむかえた園庭で、今度はニワゼキショウが小さな花を咲かせています。

ニワゼキショウは芝生に混じって生える小さな植物です。漢字で書くと庭石菖と書き、その名の通り菖蒲(アヤメ)の仲間です。花の形や草丈はアヤメとは全く別物のようですが、葉の形は細長く尖っていて、菖蒲と共通点が見られます。よく見ないと見過ごしてしまうくらいの小さな花ですが、芝に負けずあちこちに点在しています。
 写真右下の白い花がシロツメクサです。こちらは漢字で書くと白詰草と書き、昔、詰め物として輸入製品の緩衝材に使われていたことに由来します。一般にクローバーと呼ばれているのがこのシロツメクサです。
 ニワゼキショウもシロツメクサもどちらも帰化植物で、ニワゼキショウはアメリカから、シロツメクサはヨーロッパから日本に定着しました。昨年紹介した台湾から入ってきたタカサゴユリや、輸入穀物に混じって日本に入ってきてしまったといわれているナガミヒナゲシなど、本来は日本には自生していなかった植物が本校でもその生息域を拡大させています。