校長室便り

校長室便り

【高2】第15回全日本高校模擬国連大会

11月10日(水)放課後、「第15回全日本高校模擬国連大会」に参加する「チーム佐高」(2年2組の武藤玲矩君・同4組の横塚功樹君)の激励会を校長室で行いました。大会は、今週末の13日(土)~14日(日)の2日間、兵庫県の淡路島にある「淡路夢舞台国際会議場」にて開催されます。今大会のテーマは「核軍縮」です。

今回の「チーム佐高」には、この2人だけでなく、力強い仲間がいます。
前回の大会に出場した2年4組の関根圭汰君と同3組の石塚凛花さんです。

去年の大会は、コロナ禍のため、対面ではなく、それぞれの自宅からオンラインで模擬国連に参加しました。その時の体験から、今回出場する2人に、去年の大会ではできなかったことや悔しい思いをしたことを伝えるとともに、模擬国連での対策や戦略を伝授してくれました。

決め手は、国連で他国を巻き込むリーダーシップを発揮すること(=巻き込み力)だそうです。世界の核軍縮をどのようにリードできるか、4人で作戦を練ったそうです。

最後に、大会に出場する2人に抱負を語ってもらいました。

横塚君「4人のチーム佐高の代表として、名だたる強豪校に臆することなく、積極的に発言し、まとめていきます。」
武藤君「今回は、目に見える形で自分たちの爪痕(結果)を残してきます。やれることをやるだけです。」

*頼もしい4人の「チーム佐高」のチャレンジ精神に感動しました。大会に出場する2人は、12日(金)のマラソン大会を走り切った後、直ちに淡路島に向かうそうです。13日(土)と14日(日)は、両日とも朝9時から夕方まで、熱戦が繰り広げられます。14日(日)の深夜に佐野帰着予定とのこと。文武両道のまさに「旭城魂」。そのブルドーザーのようなパワーで暴れまくってください。応援しています。

【高1】国際理解弁論大会「栃木県知事賞」受賞

11月1日(月)「第58回栃木県高等学校国際理解弁論大会」の審査結果が学校に届きました。今年度は、DVD(発表を録画したもの)による審査が行われ、高校1年1組若林仁瑛君が、最優秀賞(栃木県知事賞)に輝きました。おめでとうございます。

11月10日(水)放課後、どんな発表をしたのか校長室で話を聞かせてもらいました。発表のテーマは「パーム油と森林破壊」でした。

以下は、若林君の説明です。

「パーム油は、『アブラヤシ』の実から採れる油で、ポテトチップスやカップラーメン、フライドポテトを揚げるのによく使われています。日本人は一年間に平均4kgものパーム油を食べているとされています。

パーム油は、マレーシアやインドネシアなどの東南アジアで、熱帯の森林を切り開いて、アブラヤシ農園(プランテーション)で作られています。そのために、森林破壊が進行し、生物多様性が失われたり、山火事が発生するなどの環境問題が深刻化しています。

そこで、これ以上、アブラヤシ農園(プランテーション)を増やさない方策を提言しました。具体的には、アブラヤシを栽培できるエリアを限定し、そこで作られたパーム油には「認定マーク」を付けて流通させるというアイディアです。また、消費者の考え方や行動を変えることが重要で、世界全体で連携した行動をとることを「Unit  the earth 」(地球全体で連携を)というキーワードを作ってアピールしました。」

このような主張が、審査員から高く評価されました。
若林君は、SGクラブでも、森林破壊をテーマに研究しており、そこで考えたことをもとに「国際理解弁論大会」で発表したそうです。



*若林君は、いろいろなことに興味を持ち、チャレンジしています。今回の発表は、おそらく、一つの通過点なのだろうと思いますが、今後も、課題研究はもとより、様々なチャレンジを期待しています。応援しています。

【高2】板倉町の「文化功績賞」受賞

11月9日(火)、群馬県板倉町の教育委員会の方が来校し、高校2年2組土屋吏輝君の表彰状(板倉町の令和2年度文化功績賞)を届けてくださいました。
土屋君は、群馬県の板倉中学校の出身です。どうしても「英語ディベート」がやりたいと本校に入学しました。昨年度は、英語ディベートの全国大会に出場し、全国5位に入賞したことが評価され、板倉町の文化功績賞を受けることになりました。おめでとうございます。

【中2】「届けよう、服のチカラ」プロジェクト最終章

11月3日(祝)、中学2年生が進めてきた「届けよう、服のチカラ」プロジェクトの最終章として、集めた古着を数えて、ユニクロに発送しました。古着の枚数は2501枚、段ボール28箱分になりました。ご協力ありがとうございました。



中学2年生のSDGs研究の一環として、UNIQLO(ユニクロ)と協力して、古着を集めて、難民キャンプの子供達に送るプロジェクトです。旭城祭以降も、毎日途切れることなく、回収用の段ボールの中に服が届けられました。

その最終章として、11月3日(祝)の午後、中学2年生の有志63名と女子バレー部の1年生10人が、祝日にもかかわらず、体育館に集合し、集まった服の枚数確認と箱詰め作業が行われました。








集まった古着の枚数は、2501枚、段ボール28箱分にもなりました。

当日の作業は、各クラスのプロジェクトリーダーを中心に進められました。
左から、1組の葛原愛紘さん、2組の矢代怜央菜さん、3組の島田琉睦君です。


11月9日(火)昼休み、6月下旬から始まり11月3日まで、5か月以上にわたって続けてきたプロジェクトを終えた感想を、プロジェクトメンバーを代表して3名に聞きました。

「こんなに集まるとは思ってもいませんでした。嬉しかったです。服の保管や移動も大変でしたが、プロジェクトメンバーや1年生の協力で、最後の発送作業まで終了することが出来ました。ありがとうございました。」

「中学2年生だけでなく、多くの中学生や高校生が協力してくれました。協力してくださったすべての方々に感謝します。体育館では、服をハートの形に並べました。皆さんの愛を難民キャンプの子供達に届けたいと思いました。」

「やってよかったと思いました。始めた頃は、せいぜい2箱くらい集まればいいかな、くらいに考えていましたが、28箱という数には驚きました。集めた服を、実際に難民キャンプの子どもたちが着て、喜んでくれると嬉しいです。」


*本当に素晴らしいプロジェクトでした。最終章で、服をハート形に並べ、みんなの愛を形にできたことに感動しました。みんなが行動し、一人一人の力が合わさると、大きな力になり、世界にも貢献出来ることを教えてくれました。

【高校】空手道新人大会優勝!

11月7日(日)、宇都宮商業高校を会場として「令和3年度 栃木県高等学校 空手道新人大会」が開催されました。高校1年3組の柳澤央祐君が、「男子 個人組手 -55kg級」で優勝しました。おめでとうございます。

柳澤君は、小学校1年生から、佐野市堀米町にある全日本空手道「正友会」という道場で、「松濤館流(しょうとうかんりゅう)」の空手道を続けています。

松濤館流は空手道の四大流派の一つで、オリンピックの競技にもなっている流派です。
また、空手道には「型」と「組手(くみて)」があり、柳澤君が出場した「組手」は相手と対戦して勝敗を競います。

今回の新人大会では柳澤君は55kg以下の階級で出場し、参加者11人によるトーナメント戦で、4回勝ち上がって優勝しました。試合時間2分間の中で、技が決まるごとにポイントが加算され、ポイントが多い方が勝者となります。4試合とも相手にポイントを与えない完勝だったそうです。

Q1:空手道の魅力は何ですか?
→「格闘技ではありますが、本気で相手を倒すわけではなく、寸止めといって、思い切り当てる寸前で止めます。その際、いかにきれいに技を見せるかが重視されます。また、相手によって、どんな技を仕掛けていったらよいか、という戦略を瞬時に判断しなければなりません。このような、「技の切れと戦略(駆け引き)」が、空手道の魅力でもあります。また、県外にも空手道の仲間がたくさんおり、各県で開催される試合で対戦できることも楽しみの一つです。」

Q2:普段、どのくらい練習しているのですか?
→「週に2,3回のペースで、道場で練習しています。主に、木曜日と土曜の19時30分から21時30分の2時間で練習しています。」

Q3:県大会で優勝しましたが、さらに上の大会はあるのですか?
関東大会が、来年の1月22・23日に、千葉県の印西市で開催されます。階級ごとに、各県の上位2名×7都県で、計14名が出場します。このうち、8位以内に入れば、全国大会に進めます。全国大会は3月に実施されます。



Q4:目標は何ですか?
→「関東大会以上に出場するのは今回が初めてですが、関東大会で3位以内に入賞し、全国大会に出場することを目標としています。」


*柳澤君の空手道にかける思いが伝わってきました。今後、さらに技の切れに磨きをかけ、全国大会の舞台に立てることを祈っています。