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2024年12月の記事一覧
フレッシュキャビアの季節がやってきました
12月12日(木)
水産科実習場で、今年もキャビアの加工実習が行われました。
今年のチョウザメは少し小さかったため、約30瓶製造することができました。
本校のフレッシュキャビアは、「非加熱・低塩分」ということもあり、いつも以上に事前清掃を徹底し、当日の衛生管理に気を付け、1つ1つの作業を丁寧かつ迅速に行いました。
先日食品検査の結果が届き、すべての項目でクリア!販売の流れとなりました。
今年は25g-7600円での販売となります。(*郵送でのお渡しを希望される場合は別途送料がかかります)
例年以上に少量生産の販売のため、気になる方は早めのご連絡をお待ちしております。
連絡先:0287-92-2009(水産科 長山)
協力してくれた3年生の皆さん!ありがとうございました。
魚醤を活用したレシピの開発を行っています
本校では長年「アユ魚醤」「サケ魚醤」を製造し、販売しています。
販売時にお客様から「どのように使用するの?」「活用方法を教えて」などの声を多くいただきますが、本校で提供しているレシピはほんのわずかで、「魚醤の魅力や美味しさをPRできていないのではないか?」を思うようになりました。
そこで水産科3年生の食品製造の授業において、魚醤を使用したレシピ集の作成を行うことにしました。
教科書やネットなどを使用し、レシピを考えましたがいまいち進みません。そこで那珂川町地域おこし協力隊の須藤様のお力をお借りし、一緒にレシピ開発をすることになりました。
第1回目の講座が12月12日に行われ、須藤様から魚醤の栄養成分やPRポイントなどを伺い、生徒からは「へ~美肌効果があるんだ」「普通の醤油と比べてこんな効果が期待できるんだ」など様々な意見が出てきました。
そして須藤様が作ってきてくれた魚醤を使用した料理を試食しました。今回は「豚バラ大根」「トマトソース」「猪肉のからあげ」「味付け卵」の4品でした。
いずれの料理も、魚醤特有の香りはありませんが、口に入れるとうま味を感じられる味付けで、生徒からは大好評。
講義と試食を終えた生徒からは、「醤油の代わりとして使用すると思うと考えやすい」「和から洋まで、色々な料理で使える魚醤は優秀」「自分たちにはない着眼点をえることができ、魚嫌いな子でも食べられそう」などたくさんの感想を聞くことができました。
またレシピだけではなく、「ドレッシングや万能調味料などにしてセット販売するのも良いのではないか」などのアドバイスもいただきました。
今回の講座に刺激を受け、生徒たちのやる気いっぱいです。卒業まで残りわずかですが、レシピ集の作成に向けて頑張っていきます!
須藤さん、本当にありがとうございました!またよろしくお願いします!
キャリア形成支援事業を行いました
12月12日(木)
水産科2・3年生を対象に、今年も鈴木建設の鈴木様と渋井様を講師として招き、ピザ作りを体験させていただきました。
開会式の中で渋井様から今回使用しているピザ生地は、「障がい者就労施設の利用者の方が作成しているものを使用している」とのお話がありました。障がい者施設のサポートや移動式ピザ窯を使った手作りピザ販売など、建設に関する仕事だけではなく、様々な地域貢献活動をしていることが分かりました。
生徒たちはこの取り組みに関する話を聞くとともに、本校で作成している実習製品の新たな活用法を考える取り組みということを伝え、「グリーンカレー缶詰」「甘露煮」を使用したピザを作ってもらいました。
ピザを作りながら、鈴木様から本校の実習製品を東京で販売した時の話を伺いました。多くの方々から好評であった話を聞き、「自信をもって作ってください」と激励のお言葉もいただきました。
生徒の楽しそうな笑顔を見ていると、今回の体験を通して生徒一人ひとりがそれぞれに考えたこと、感じたことがあったと思います。
鈴木様、渋井様、今年も大変お世話になりました。
水産科2年生 ヤシオマス採卵実習を行いました
12月6日
晴天に恵まれ、水産科2年生が栃木県養殖漁業協同組合と栃木県水産試験場のご協力のもと、ヤシオマスの採卵実習を行いました。
事前に栃木県水産試験場の渡邊様から、ヤシオマスの特徴や作出方法、生産量について講話を受け、本日実践となりました。
事前講話の中で、大きなニジマスが暴れないようにおさえ、素早く採卵することや水を入れたり、直射日光に当てないことなどいくつかの注意点を思い出しながら採卵スタートです。
本校では搾出法で採卵をしたことはありますが、今回は魚体への負担が少ない空気採卵法を体験しました。大きなニジマスをおさえながら、腹部に針を刺します。勢いよく飛び出す卵に生徒は驚きながらも、ニジマスが暴れないように必死におさえていきます。
また得られた卵もすべてが授精できるわけではなく、適した卵を肉眼でチェックし、選別していきます。
ヤシオマスは「全雌3倍体のニジマス」ということで、受精後に加温処理をして、3倍体にしていきます。こちらの作業も学校では体験できないことです。洗卵や加温という初めて行う作業に生徒たちは興味を持ち、しっかりと学習することができました。
処理が終わった受精卵はふ化槽に収容し、発眼、ふ化を待ちます。
出荷サイズになるには2年かかるとお話を受けました。最後に栃木県養殖漁業協同組合の石田様から「2年後店頭に並ぶヤシオマスは君たちが採卵したものだよ」という言葉に、生徒たちが嬉しそうにしていた姿が印象的でした。
今年も無事に採卵実習を終えることができました。生徒たちに話を聞いてみると、「空気採卵法が楽しかった」「自分たちが作ったヤシオマスを食べてみたい」などの声を聞くことができました。水産に対する学習意欲が向上したのではないでしょうか。
ご協力いただきました栃木県養殖漁業協同組合の皆様、ならびに栃木県水産試験場の皆様、本当にありがとうございました。