日誌

白布ヶ丘点描

3年生への激励メッセージ~校長より~

進路委員作成の先生方からの3年生への激励メッセージの展示準備が終わり昇降口に張り出されました。

カラフルに彩られた掲示板は昇降口で特に目に付きます。3年生に向けたメッセージを、他の学年の生徒たちも興味津々で読んでいました。全部で45人の先生方のメッセージの中から、まずは校長のメッセージをご紹介しましょう。

「万里一空」と、「知好楽」の2つが贈られています。「知っているだけの人は、好きでやっている人には及ばず、好きでやってる人も、楽しんでやっている人には及ばない」。昨年、有名カード会社CMでも「人生楽しい人の勝ち」をよく耳にしました。学校生活、学習でも楽しいのが良いですよね。高校の授業があとわずかになった3年生も、理解できなかったことが理解できた時や、新しい知識を得られた時の楽しむことが、最後まで粘り強く自分の今できることをやり切りるコツです。がんばりましょう!

3年生への激励メッセージ~制作中~

進路委員の1・2年生が2学期の終わりに各先生方に「3年生への激励メッセージ」を依頼しました。そのメッセージが集まり、展示に向け模造紙に1枚1枚丁寧に貼り付け作業をしています。

一足先にメッセージをを覗かせていただきました。今年もそれぞれ先生方の“らしさ”が出ています。昇降口付近に掲示されましたらいくつかのメッセージをご紹介しましょう。

化学実験~ナトリウムの反応~

2年生文系クラスの化学でナトリウム反応の実験をおこないました。

ナトリウムと水がどのように反応し、どんな気体が発生するのかなどの観察をしました。

湿らせたろ紙をビーカーの底に敷き、ナトリウム欠片を落として反応を観察しているところです。反応時のナトリウム飛散の危険対応として、ビーカーに蓋をし、保護メガネをかけています。

うまく反応すると、ビーカーの中がオレンジ色に光輝く激しい反応が起こります。反応の強弱はあるものの、全ての班でナトリウムの反応と発生した気体の確認ができました。

生物実験~ブロッコリーのDNA抽出~

1年生物でブロッコリーのDNAを抽出して観察する実験をおこなっています。

ブロッコリーの可食部(ツボミ)を細かくすり潰し、塩化ナトリウムと中性洗剤を混ぜた抽出液を加え濾します。取り出した緑の液体にDNAが含まれています。DNAは無色透明で観察できないので、エタノールを加えて白い沈殿物として析出させます。

写真の上層に見られるモヤモヤとした白いもの中にDNAが含まれています。ブロッコリーを用いるのは入手しやすいこと、抽出の妨げになるタンパク質が少ないなどの理由です。

黄色の絨毯~イチョウの落葉~

正門南側にある小さなイチョウを紹介します。本校にはテニスコート脇や体育館の裏手に巨大なイチョウの木があります。玄関前から正門にかけてもイチョウ並んでいます。正門南側のイチョウは一番小さくあまり目立ちませんが、木の根元に黄色い葉がたんくさん落ちていました。

東京大学を初め、宇都宮中央女子校や獨協医科大学のイチョウも名所です。東京都・神奈川県・大阪府、栃木県では宇都宮市・大田原市・上三川町・高根沢町が、イチョウをシンボルにしています。東京では木枯らし1号が39年ぶりに観測されていません。栃木でも10月中旬~11月にあまり強い風が吹かず、暖かい日が続きました。12月になりますがイチョウも欅も多くの葉を残しています。今年は暖冬という予想です。

晩秋の玄関前庭~イヌシデの紅葉~

この時期、本校の玄関前、正門南側、記念館周辺、心字庭など、赤や黄色に色づく木々がたくさんあります。その中から、玄関前に植えられているイヌシデを紹介します。ヤシオツツジの紅葉が散った後、それに変わって一番綺麗な色づきを見せているのがこのイヌシデです。

日当たりの良い南側上部は橙色、あまり日の当たらない北側は黄色に色づき、綺麗なグラデーションになっています。他の木々は既に落葉しているか常緑低木が殆どなので、今はイヌシデが主役になっています。燃えるような紅葉はあと1週間ほど観察できそうです。

記念館に月

日ごとに日没が早くなり、7限授業が終わると、薄暗くなってしまう時期になりました。放課後、2階の廊下を歩いていると、記念館の横に旧暦10月15日の綺麗な月がのぼっているのが見えました。

白い外壁の記念館も黄昏色に染まっていました。

ストーブ配置

ストーブの教室設置が始まりました。先週から公仕さんがストーブの準備をはじめました。中の煤まで取り除いて下さっています。よく燃焼しエネルギーの無駄が無いように十分な整備を行っています。教室でも適切な温度管理をして、効率的な利用をしましょう。

今月中に設置を終え、来月から気温に応じて使用開始予定です。

化学実験~硫酸銅(Ⅱ)電気分解~

本日3限目、2年化学の授業で硫酸銅(Ⅱ)の電気分解の実験を行いました。硫酸銅(Ⅱ)の水溶液に炭素電極(鉛筆の芯)を浸し、電圧をかけて硫酸銅(Ⅱ)を分解ます。授業公開も行われ、近隣の高校や中学の先生、本校校長や教頭も実験を見学しました。

電源は単1の乾電池を2本用いました。乾電池からワニ口クリップで炭素電極をつなぎ、電極を硫酸銅(Ⅱ)の水溶液に浸しました。

1~2分すると硫酸銅(Ⅱ)が電気分解され、陰極(黒いクリップ側)の炭素電極に硫酸銅(Ⅱ)の銅イオンが銅となって析出しました。

真っ青な水溶液から「あかがね」が出てくるのが面白いですね。この青い色は銅の錯イオンの色で、イオンに光が当たるとイオンの電子が青色以外の光を吸収し、青い光のみを反射するため、人間の目に青く見えるそうです。

生物実験~DAN組み換え実験~

先週2年生の生物の授業で大腸菌にクラゲの蛍光タンパク質を組み込む実験をおこないました。

4つの寒天培地を用意して、それぞれ違った条件で大腸菌を培養後、クラゲの蛍光タンパク質が組み込める条件を確認しました。丁度校長・教頭の授業参観期間で、教頭も実験に参加しました。理科の教頭はさすがによい手際でした。

1時間の授業の中では培養の結果まで観察することができないため、週明けの授業でクラゲに蛍光タンパク質が組み込まれたかどうかを確認しました。

クラゲの蛍光タンパク質を組み込んだ大腸菌が入った4つの培地に紫外線を照射して、綺麗な緑色に発光することが確認できました。
 クラゲの蛍光タンパク質といえば、下村脩氏がオワンクラゲから緑色蛍光タンパク質を発見しノーベル化学賞を受賞したニュースを思い出します。下村氏がご逝去されたことが先月ニュースで報道されました。下村氏の発見した緑色蛍光タンパク質は生物学の分野で利用され、高校生物の授業でも実験が行われる程身近な存在になりました。