農業土木科日誌

2学年研修旅行[農業土木科]


 農業土木科2年生は、農業土木の専門知識や経験を深めるべく、研修旅行へ行きました。今回の研修旅行先は、茨城県つくば市にある土木研究所・地質標本館・サイエンススクエアつくば・地図と測量の科学館と多くの研究・見学施設へ行くコースでした。

○土木研究所
 まず、農業土木の知識を深められるように、地滑りや河川環境の保全など様々な試験・研究をしている土木研究所へ行きました。今回は、1.舗装の促進載荷試験施設(舗装走行実験場)及び、2.ダムの水理模型実験施設(水利実験施設)を見学しました。
 初めに、土木研究所とはどんな研究・試験を行っているのかDVDを視聴して知ることができました。地滑りなどの災害の調査や研究、河川環境の保全等を実験施設を使って様々な状況を作り出して試験・実験をしている施設だと知りました。
 次に、1.舗装の促進載荷試験施設へ移動し、道路の舗装について学ぶことができました。アスファルトの道路とコンクリートの道路があること、透水性の高い舗装をした道路の開発、燃費を軽減するため一般的な道路よりも抵抗を小さくした舗装など様々な研究・実験を知ることができました。今回はできませんでしたが、土木の日には、実験に使われる道路でバスに乗ったまま高速走行実験の体験ができるそうです。
  2.ダムの水理模型実験施設では、巨大なダムの模型を使って実験をする場所を見学することができました。本校の水理実験施設よりも規模がかなり大きく、生徒たちはその大きさに驚いた様子でした。 
   

○地質標本館
 地質標本館では、岩石や鉱物、化石等の展示を見ることができました。普段見られないダイヤモンドなどの宝石の数々・・・。巨大な化石の数々に私たちは圧倒されてしまいました。研修旅行のしおりに出題してあった生き物の正体はわかりましたか?正解は「デスモスチルス」でした。帰りに、生徒たちはお土産にたくさんの恐竜の折り紙をもらいました。
  

○サイエンススクエアつくば
 地質標本館に隣接するサイエンススクエアつくばでは、最先端のロボットやエネルギー技術を学ぶことができました。筋肉が出す少しの電気で動く筋肉の不思議について、キログラム原器やメートル原器について、近未来のリサイクル技術などガイドさんの案内で様々なことを学ぶことができました。ですが・・・生徒たちの中で最も人気だったのが、セラピー用アザラシ型ロボット「パロちゃん」でした。呼びかけたり、なでると反応する様子がとてもかわいかったです。
  

○地図と測量の科学館
 最後に、私たちは地図と測量の科学館へ行きました。授業で学んでいる「測量」は、私たちの生活に欠かせないものだと知ることができました。日本列島の球体模型や実際に使用されていた測量用空港機「くにかぜ」、3Dメガネを使用して日本列島空中散歩マップを体験する等、授業だけでは体験できないことがたくさんありました。地図や測量の歴史、地理クイズ等、短い時間でしたが、測量について深く学ぶことができました。
   

 今回の研修旅行では、1日で多くの見学施設を周ったため、限られた時間の中では施設にある様々な実験・研究や展示をすべて見ることはできませんでした。しかし、学校だけでは学ぶことができない知識や経験を深めることができ、有意義な研修旅行となりました。そして、今回の研修旅行に協力していただいた 土木研究所、地質標本館、サイエンススクエアつくば、地図と測量の科学館の皆さま本当にありがとうございました。