文字
背景
行間
生産から販売までの一連の流れを「会社の運営」としてとらえ、生産部や企画部、販売部といった各部署を設定。
その中で専門知識や栽培技術の向上、ビジネス感の醸成。またマネジメント力などを身につけていくことを目的に設立しました。
~お花のプロフェッショナル~
は じ め に現代の日本の農業は多くの課題と秘めたチャンスの渦中にあり大きな変革の時期を迎え、次世代の農業を担う若い生産者や経営者の人材育成が急務になっています。日本の農業・地方再生・地方産業の活性化は今まさに私たちに託されています。私たちは、次世代の農業を支える一員として草花の授業を通し、生産技術と農業経営についてより実践的に学習するため、平成28年度設立した「模擬会社フローラ TOCHINOU」を先輩から引き継ぎ、より深く発展させ地域社会に貢献します。
経 営 理 念
一つ、有言実行 自分の言動に責任を持ち完結する一つ、探求 常に、想像と創造を繰り返し新しい分野に挑戦する一つ、社会貢献 目先の利益ではなく世のため人のために活動する |
5つの取り組み
① MPSーABC認証
平成31年度より、MPSジャパンとの契約をし、MPS-ABC認証へ向けて取り組んでいます。MPS(花き産業総合認証)とは、花き生産・流通における環境・鮮度・品質の管理・社会的責任への対応などを認証システムです。MPSには、3つのタイプ(生産者・市場・流通)の認証があり、本校では生産者向けMPSである、ABC・GAP・SQ・Qの4種類の認証を取得していく計画をしています。認証されるとロゴマークが取得できます。1年間の記録の蓄積によって2020年1月にMPS-ABCを取得することができました。今後は、ランキングAを目指しつつ、経営を改善し、より多くの消費者方へ、安全安心な草花を提供していきます。この取り組みは、SDGs(持続可能か開発目標)の6「安全な水とトイレを世界中に」、12「つくる責任、使う責任」、13「気候変動に具体的な対策を」、14「海の豊かさを守ろう」、15「森の豊かさを守ろう」に該当します
MPS認証への学習のひとつとしてIPM(総合的病害虫・雑草管理)との関係が深いことから、「予防」「判断」「防除」の3つについて実践レベルの評価を行い、改善に努めました。特に、防虫ネットや粘着シート等の物理的防除や害虫発生状況の観察。グランドカバープランツによる防草対策をし、周辺環境の改善をしました。また、化学農薬・化学肥料から生物農薬・有機質肥料やバイオ肥料へ徐々に移行しています。令和元年1月現在では、総合評価29点=B評価となっています。今後も、A評価を目指し取り組んでいきます。
③ IoTの導入
平成30年6月より、温室環境円滑モニタリングシステム(製品名:みどりクラウド)を導入しました。温室環境円滑モニタリングシステムとは、パソコンやスマートホンで随時温室内の環境が把握できるシステムです。測定できる項目は、室温、湿度、飽差、土壌水分度、土壌温度、CO2、日照量、日照時間、気温予報、雨量予報、風速予報・風向予報が測定され、静止画も記録される。第3号温室に測定装置を設置しました。この蓄積データによるグループ学習の中で、環境変化を把握することができ複数の生徒がデータを閲覧し考察することができます。
令和2年度から、花壇用草花の有機栽培試験を開始しました。化学肥料・化学農薬を一切使用せず、植物由来の生命力の活用と持続可能な農業を実現するためです。令和3年度から栃農有機草花を多くの消費者にお届けできるよう研究を続けていきます。特に、「ミミズ堆肥とニーム」の研究に力を入れていきます。
⑤ 廃棄苗0システム(循環型システム)
平成27年度から、草花で病気又は、生育不良で商品にならなかった全ての苗が再利用、堆肥化されています。植物由来の有用態窒素と物理性を有効利用します。また、令和元年度、野積み式からフレコン式へ移行しました。フレコン式では、EM菌、バチルス菌、米ぬか等の菌体を利用した実験を行っています。
→
野積み フレコン式
草花栽培履歴(トレーサビリティ)
沿 革
平成28年 4月 模擬会社フローラTOCHINOU設立 創 業 者:矢部菜月
生産部・販売部・企画部・経理部の4部門設置
平成29年 4月 広報部新設 2代目社長:木村 光佑
6月 栃木県農業クラブプロジェクト発表Ⅰ類優秀賞
平成30年 7月 遠隔モニタリングシステム(3号温室)
スマート農業導入 3代目社長:河野健人
10月 MPS認証へ向けての記録開始
平成31年 4月 IPM実践と評価開始 4代目社長:佐々木一哉
11月 遠隔モニタリングシステム(2号温室)導入
MPSーABC審査会
令和 元年 1月 MPS-ABC認証取得 Cランク
廃棄苗0システムの改良(野積み→フレコン式)
令和 2年 4月 有機栽培試験開始 5代目社長:厚木 啓吾
土のお悩み相談窓口設置
6月 栃木県農業クラブプロジェクト発表Ⅰ類出場予定
10月 MPSーABC審査会
11月 MPSーABC認証 Bランク昇格
令和 3年 4月 土壌診断部新設・土壌診断サービス開始 6代目社長:大橋 れん
6月 ハボタン圃場有機栽培開始
12月 MPS講習会
フローラTOCHINOU日誌
あるが嬉しい花やか事業の協力団体との交流会(10/31実施)【 フローラTOCHINOU 】
栃木市では、『あるが嬉しい花やか事業』という活動の中で、市民の方々が播種や除草作業を通じて、花を通し魅力ある地域づくりを地域活性化を目指して活動している。今年はこの活動が始まって2年目を迎えるが、栽培過程や管理においてさまざまな疑問や課題がでてしまったそうだ。
そこで、栃木市の担当の方々から、私たちフローラTOCHINOUに協力依頼があり、まずは意見交換をするとともに、土づくりや花の手作業などについて説明する機会をいただいた。
私たちのスピーチを聞いてくれた各団体の方々は作ったスライドを真剣に見ながら、話しを聞いて頂いた。その後疑問を持った方々からは質問を頂いたので、私たちもこれまでの知識を引き出しながら答えることができた。
最後には、私たちが栽培してきたパンジーとビオラを販売し、みなさんに購入頂き完売することができた。
今後は、私たちが学習していることをもとに、地域の方々と新たな交流活動ができたらいいな、と思っている。
とちぎものづくり選手権の参加&結果報告【フローラTOCHINOU】
10/28(土)栃木県県央産業技術専門校において、とちぎものづくり選手権のフラワー装飾部門に奥田さんが参加してきました。バスケットアレンジメントとブートニアの2作品を時間内に制作するという内容で競技に臨んだそうです。
また、本人に参加してきたときのことについてインタビューしたところ、『 花がポキポキと折れて何度も諦めかけたけど、頑張って制作できてよかった。』とのことでした。
そして先日、結果については11/1に栃木県のHP上で発表がありました。
なんと、奥田さんは “ 金賞(知事賞)” を受賞していました。本当におめでとうございます。
生育状況【フローラTOCHINOU】
今回は、ポインセチアの生育状況をお伝えします。
私たちが一生懸命に育て上げたポインセチアが色づいてきました!!
でも本格的に色づくのはこれからです。栃農祭(11/18)にも販売いたします。
これからの管理もしっかり行い、販売に向けて準備していきたいです。
フラワー装飾技能検定の結果報告【フローラTOCHINOU】
今回は、以前奥田さんが受験したフラワー装飾技能検定の結果を報告します。
結果は、8/30に発表され、みごと”合格”でした。おめでとうございます❣❣
本人にインタビューしたところ、『 頑張って練習したので、嬉しかった!!』とのことでした。
本当におめでとうございます。
交流会の準備【フローラTOCHINOU】
今回は、10月31日に行われる「あるが嬉しい花やか事業協力団体×栃木農業高校の交流会」に向けての準備の様子をお届けします。私たちが通学している栃木市は、美しいまちづくりを推進しており、花のある魅力ある場所づくりを目指しています。そこでフローラTOCHINOUの一員である私たちが、この活動を進めている栃木市と地域の方々とこれからの連携・活動について意見交換を行うことになりました。
この交流会には私たちの仲間である、荒木、飯塚、難波の3人が土づくりについてこれまで学習してきたことをまとめて発表する予定です。
← 工夫を凝らしながらスライドを作成しています
実際に学校で行っている実験など、初めて土づくりする人たちにもわかりやすくまとめています。地域の方々と有意義な意見交換ができ、もっと農業に関心をもってもらえるように交流会へ向けて準備を頑張っていきたいです。
MPS認証審査会・講話の実施について【フローラTOCHINOU】
10月10日にMPS認証審査会の実施とMPSについての講話を聞きました。
初めに私たちは、講話を聞きながらMPSについて学習を行いました。その間に提出した資料をもとに審査して頂きました。
講話では、肥料過多は作物の根腐れの原因になるだけでなく、水質の低下やそれにともなう魚の減少につながっているとのことでした。やはり肥料の適正な利用は、環境問題の解消にも繋がり、重要であるとわかりました。また、農薬の使用に関しても野菜や果樹以外にも観賞用の花きにおいても世界的にも意識は高くなっていると話しを聞き、これからも環境への影響も考えた病害虫防除を実施していきたいと思いは強くなりました。
講話後は、提出した資料のデータと現場の肥料や農薬の使用量に差異がないか、審査官と私たちフローラTOCHINOUの社員が一緒に現場を確認しました。審査官に質問された内容をそれぞれの担当者が説明を行い、対応することができました。
最後に、審査官の方に講評を頂きました。提出した資料と現場を確認した結果、大きな間違いは見られなかった。とのことでした。みんなその評価を伺った際にとてもホットした様子でした。審査官からは、データを入力しているタブレットとMPSに提出したデータに誤差があったので、入力後のチェック体制をつくり確認するとよい、さらには、実際になくてもお客様から頂いた言葉を書きとめておく入力シートを作成しておくとよい、などといった改善点をクリアーしたらもっと良くなると思いますと、助言を頂きました。
詳しい認定については、後日連絡があるとのことでした。どのような評価になるのか楽しみにしながら、今回の審査会での助言や講話の内容を参考にして、これからも取り組んでいきたいと思います。
パンジー、ビオラ販売します!!【フローラTOCHINOU】
お待たせしました。本日より注文受付を開始します!!
今回販売するのは、パンジーとビオラです。
パンジー 各色 60円(イエロー、オレンジ、ホワイト、ブルー、レッド)
ビオラ 60円(ミックス)
申し込みは本日から11月2日まで注文できます。
販売開始は10月24日から引き渡し可能です!
ご注文される方は、下記のご注文書に入力し、Eメールに添付し送信してください。
売数に限りがあるため先着順とさせて頂きます。
引き取り場所はこちら→ 引き取り場所.pdf
IPMの取材を行いました!【フローラTOCHINOU】
今回は、IPMの調査を行っていた横田君に取材を行いました。
IPMとは、農作物に有害な病害虫、雑草を利用可能なすべての技術(農薬を含む)を総合的に組み合わせて防除することです。
前回同様、四つの質問に沿って紹介していきます。
①何をやっているのか →害虫の発生調査などを行っています。
②なぜそれをやっているのか →植物に対して害虫の発生状況を調べることで今後の対策ができるようにしています。
③大変なことは何か →害虫の判別を正確に行うことが難しいです。
④ゴールは何ですか →病害虫の植物へ対する被害を減らすことです。
← 黄色と青色の粘着シートについている害虫をカウントしている様子。
これからも、植物の被害を減らすために頑張っていきますとのことです!
今後も少しずつ取材していきます。
~商品開発部の活動紹介~【フローラTOCHINOU】
今日は商品開発部の2人が新たな実験を行っていたので、インタビューをしました。
①何をやっているか(内容) → 微生物液(納豆液、酵母液、乳酸液)をつくっています
➁何でそれを作成しているのか(理由) → 微生物の力を使って土壌改良をするためです
③目標は何か(今やっていることのゴール)
→ 地力ある土壌をつくり、その土を使ってエディブルフラワーを栽培します
④何が大変か → 計量する作業が細かいので大変でした
写真のように、様々な材料を測って合わせたものを数時間培養して、微生物液は完成するそうです。
今後は、作成した微生物液を使って土壌改良をしている様子などを取材していきます。
パンジーの播種をおこないました!!【フローラTOCHINOU】
今回は、夏休みに私たちが行った作業の一部を紹介します。
夏休み中は主にパンジーなどの播種を行いました。
暑い中の細かな作業は大変でしたがこれからの成長が楽しみです!
2学期もどんどん更新してきますのでよろしくお願いいたします。
令和5年度栃農祭を開催します。
11月18日(土)
開場 8:15~
一般公開 9:15~11:55
詳細はリーフレットをご覧ください。
栃木県初の「取組評価部門」優秀賞(5位相当)
栃農産の食材を小中学校の給食へ提供し、新聞各紙に掲載されました!
農業環境部 食品科学班による活動
植物科学科・食品科学科で取り組んでいます
《のうくっく》は本校卒業生が制作