食品科学科の活動

麹を仕込みました♪

(こうじ 一部「糀」の字を使うこともあり)
日本の発酵食品を支える立役者!それが麹です。

麹とは「穀物(一部大豆もあり)に麹菌という「カビ」を繁殖させたものです。
授業でも麹の話しをすると、生徒達は「カビ食べてるの!?」と驚きから始まります。
ですが、無くして、日本の発酵食品は語れないのです!
みそ、しょうゆ、みりん、漬物、甘酒、清酒、焼酎、酢などなど、
たくさんの食品が麹を利用して作られています。

では、なぜこの麹が利用されるのかというと、麹菌の持つ「酵素」が必要だからです。
麹菌の出す「アミラーゼ」と「プロテアーゼ」という酵素が強力なのです。
発酵食品の原料になる、米のデンプンを分解するとブドウ糖になり、
大豆のタンパク質を分解するとアミノ酸になります。
ブドウ糖は甘味や他の菌の栄養になり、アミノ酸はうま味になるため、発酵食品は独特のおいしさになります。

今日はその「麹」を授業で仕込みました。
麹菌は人間の都合に合わせて生活してくれないので、授業以外にも、朝・昼・放課後と面倒を見て、「足かけ3日」で完成します。
この麹の品質が、来年販売するみその品質に直結するので、丁寧に育てたいと思います。