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水産科掲示板
魚醤を活用したレシピの開発を行っています
本校では長年「アユ魚醤」「サケ魚醤」を製造し、販売しています。
販売時にお客様から「どのように使用するの?」「活用方法を教えて」などの声を多くいただきますが、本校で提供しているレシピはほんのわずかで、「魚醤の魅力や美味しさをPRできていないのではないか?」を思うようになりました。
そこで水産科3年生の食品製造の授業において、魚醤を使用したレシピ集の作成を行うことにしました。
教科書やネットなどを使用し、レシピを考えましたがいまいち進みません。そこで那珂川町地域おこし協力隊の須藤様のお力をお借りし、一緒にレシピ開発をすることになりました。
第1回目の講座が12月12日に行われ、須藤様から魚醤の栄養成分やPRポイントなどを伺い、生徒からは「へ~美肌効果があるんだ」「普通の醤油と比べてこんな効果が期待できるんだ」など様々な意見が出てきました。
そして須藤様が作ってきてくれた魚醤を使用した料理を試食しました。今回は「豚バラ大根」「トマトソース」「猪肉のからあげ」「味付け卵」の4品でした。
いずれの料理も、魚醤特有の香りはありませんが、口に入れるとうま味を感じられる味付けで、生徒からは大好評。
講義と試食を終えた生徒からは、「醤油の代わりとして使用すると思うと考えやすい」「和から洋まで、色々な料理で使える魚醤は優秀」「自分たちにはない着眼点をえることができ、魚嫌いな子でも食べられそう」などたくさんの感想を聞くことができました。
またレシピだけではなく、「ドレッシングや万能調味料などにしてセット販売するのも良いのではないか」などのアドバイスもいただきました。
今回の講座に刺激を受け、生徒たちのやる気いっぱいです。卒業まで残りわずかですが、レシピ集の作成に向けて頑張っていきます!
須藤さん、本当にありがとうございました!またよろしくお願いします!
キャリア形成支援事業を行いました
12月12日(木)
水産科2・3年生を対象に、今年も鈴木建設の鈴木様と渋井様を講師として招き、ピザ作りを体験させていただきました。
開会式の中で渋井様から今回使用しているピザ生地は、「障がい者就労施設の利用者の方が作成しているものを使用している」とのお話がありました。障がい者施設のサポートや移動式ピザ窯を使った手作りピザ販売など、建設に関する仕事だけではなく、様々な地域貢献活動をしていることが分かりました。
生徒たちはこの取り組みに関する話を聞くとともに、本校で作成している実習製品の新たな活用法を考える取り組みということを伝え、「グリーンカレー缶詰」「甘露煮」を使用したピザを作ってもらいました。
ピザを作りながら、鈴木様から本校の実習製品を東京で販売した時の話を伺いました。多くの方々から好評であった話を聞き、「自信をもって作ってください」と激励のお言葉もいただきました。
生徒の楽しそうな笑顔を見ていると、今回の体験を通して生徒一人ひとりがそれぞれに考えたこと、感じたことがあったと思います。
鈴木様、渋井様、今年も大変お世話になりました。
水産科2年生 ヤシオマス採卵実習を行いました
12月6日
晴天に恵まれ、水産科2年生が栃木県養殖漁業協同組合と栃木県水産試験場のご協力のもと、ヤシオマスの採卵実習を行いました。
事前に栃木県水産試験場の渡邊様から、ヤシオマスの特徴や作出方法、生産量について講話を受け、本日実践となりました。
事前講話の中で、大きなニジマスが暴れないようにおさえ、素早く採卵することや水を入れたり、直射日光に当てないことなどいくつかの注意点を思い出しながら採卵スタートです。
本校では搾出法で採卵をしたことはありますが、今回は魚体への負担が少ない空気採卵法を体験しました。大きなニジマスをおさえながら、腹部に針を刺します。勢いよく飛び出す卵に生徒は驚きながらも、ニジマスが暴れないように必死におさえていきます。
また得られた卵もすべてが授精できるわけではなく、適した卵を肉眼でチェックし、選別していきます。
ヤシオマスは「全雌3倍体のニジマス」ということで、受精後に加温処理をして、3倍体にしていきます。こちらの作業も学校では体験できないことです。洗卵や加温という初めて行う作業に生徒たちは興味を持ち、しっかりと学習することができました。
処理が終わった受精卵はふ化槽に収容し、発眼、ふ化を待ちます。
出荷サイズになるには2年かかるとお話を受けました。最後に栃木県養殖漁業協同組合の石田様から「2年後店頭に並ぶヤシオマスは君たちが採卵したものだよ」という言葉に、生徒たちが嬉しそうにしていた姿が印象的でした。
今年も無事に採卵実習を終えることができました。生徒たちに話を聞いてみると、「空気採卵法が楽しかった」「自分たちが作ったヤシオマスを食べてみたい」などの声を聞くことができました。水産に対する学習意欲が向上したのではないでしょうか。
ご協力いただきました栃木県養殖漁業協同組合の皆様、ならびに栃木県水産試験場の皆様、本当にありがとうございました。
静岡県から漁具を送っていただきました!
皆さんは「ぼったい」という漁具をご存じですか?
「静岡県で作られているガサガサ用の網」です!と言いますが、私たちも初めて知りました。
本校の活動(課題研究で漁具の製作をしている生徒)を知った宮原さんが、本校のために送ってくださいました。
静岡県でも製作をしている方は1人しかおらず、とても貴重な漁具になっているようです。
まだ栃木の川でガサガサをしていませんが、生徒からは「早く使ってみたい!」とせかされています。
宮原さん、貴重な漁具を送っていただき本当にありがとうございます!
生徒と一緒にガサガサ楽しみたいと思います!
ウグイを出荷しました
水産科2年生が実習でウグイの出荷を行いました。
本校で一番養殖量が多いウグイ。今回は、地元養殖業者に出荷しました。
丁寧に網を入れ、魚体を傷つけないように注意します。10㎏ずつ計り、活魚槽に入れていきます。
今回出荷したウグイは1㎏約20尾、100㎏の出荷となりました。
作業終了後は、養殖業者の方から出荷したウグイの販売経路について伺い、食用して加工される他に、釣り餌として使用されていることを再確認することができました。
滝岡ミヤコタナゴ生息地の保全活動に参加してきました
10月30日(水)
水産科2年生が、大田原市滝岡地区のミヤコタナゴ生息地で生息数調査および水路整備を行いました。学校行事と重なることが多く、久しぶりの参加でした。雨も上がり作業開始です。
まずは水を抜き、生息している生き物調査です。ミヤコタナゴやジュズカケハゼ、ドジョウなど在来種を多数確認することができました。ミヤコタナゴは多くの稚魚も確認することができ、再生産が行われていることが分かりました。
一方で、定着しているアメリカザリガニの駆除も行われ、アナゴ網を活用していると話を聞きました。悪者ではありませんが、在来種ではないため池に戻しません。
生き物を確認したあとは、泥上げです。池の中から泥をあげる生徒、バケツの泥を運ぶ生徒、汚れながら一生懸命作業する生徒に、地元保存会の方々からお褒めの言葉をたくさんいただきました。
今回の調査を通して、人々の生活と密接して生息する淡水生物の保全は、生息環境を維持するために地道な活動が必要であり、とても重労働であると感じた生徒が多かったようです。人の手が入ることで多様な生物が生息する環境が維持されることを実感し、このような環境の大切さを改めて考える機会になりました。
また来年も参加したいと思います!地元保存会の皆様、お世話になりました!
水産感謝祭が行われました
10月18日
水産科実習場で、毎年恒例の水産感謝祭が行われました。
朝から雨が降ったり止んだりの天気でしたが、水産科生徒のやる気と元気で予定通り実施となりました。
まずは美味しいカレーとアユをお腹いっぱい食べ、学年対抗の競技へと移っていきます。
まずは金魚すくい。雨が強くなっても途切れることない集中力で金魚をすくっていきます。今年は1年生が最も多くのキンギョをゲットしました。
続いては釣り。竹竿を使って各学年の猛者たちが釣りの腕前を披露してくれました。かなりの爆釣で接戦となりました。
最後は恒例になりつつある9号池での手押し相撲。希望者が熱戦を繰り広げ、完全無敗の教員が敗れるなど、予想もしていなかった結末を迎えることになりました。
今年もたくさんの笑い声につつまれた一日となりました。
令和6年度 校内課題研究発表会が行われました
10月11日
水産科2・3年生の授業の1つである「課題研究」での取り組みを発表する時期となりました。例年個性豊かな研究内容を聞くことができる機会です。と言ってもこれまでウナギの人工ふ化やホンモロコの研究、キャビアの製造など馬頭高校を代表する取り組みが生まれたのもこの課題研究です。
継続研究である「多自然川づくり」に向けた研究やウナギの寄生虫に関する研究、外来魚の有効活用など8班が発表をしました。
今年度の1位は「巨石の有無が上中流域の内水面漁場に与える影響」を研究した班に決まり、11月14日~15日に神奈川県で行われる関東・東海地区課題研究発表会に参加します。班を代表して、水産科3年森さん、渡邉さん、水産科2年菊池さんが出場します。健闘を祈ります!
校長先生から研究目標設定の視点や話し方の工夫などの講評をいただきました。生徒のみなさん、いただいたアドバイスを参考に、課題研究の後半戦に向けてさらに研究に没頭してくださいね。
水産科3年生が南那須特別支援学校との交流会を行いました。
9月25日(水)
年に2回行われている南那須特別支援学校との交流会です。1回目は南那須特別支援学校に行き、作業やボッチャを体験しました。2回目である今回は、南那須特別支援学校の生徒さんが水産科実習場に来てくれました。日頃育てている魚を紹介したり、釣りや金魚すくいを体験してもらいました。
3か月ぶりの再会でしたが、あっという間に打ち解け、それぞれの班から楽しい笑い声が聞こえてきました。
本校生徒からのチョウザメやウグイ、アユ、ウナギの説明には関心を持って聞いてくれ、魚に関するクイズを出題すると、一生懸命答えてくれていました。
釣りでは、多くの生徒さんがウグイを釣ることができ、本校生徒・職員ともに安心しました。釣れた魚を手早く処理する本校3年生を見ると、成長したなと嬉しい気持ちになりました。
また金魚すくいでは、タライに用意した金魚をすべてすくわれてしまうのではないかと思うくらいの達人がいました。お見事でした。
体験のあとは、昼食です。本校特製のカレーライスとアユの塩焼き。鮎は朝一に池から取り上げた生アユを使用しました。カレーも塩焼きも大盛況で、10本食べた生徒もいました。本当にビックリしました。
今年も生徒の笑顔あふれる交流会になりました。また来年も楽しみにしています。
南那須特別支援学校の生徒・職員のみなさん、ありがとうございました。
水産科2年生が和舟・カヌー実習を行いました!
9月13日(金)
本日の実習は、午前中に実習場前の武茂川でカヌー、午後は那珂川で、川漁師佐藤様を講師として迎え、和舟を体験します。
2年生は今日が初カヌー!ですが、、、連日の雨の影響で、例年に比べ水量が多く、また水温が低い中での実習スタートとなりました。
まずは教室にて佐々木先生から、本日の内容や注意事項について話を聞きました。今回はカヌーの漕ぎ方だけではなく、川の歩き方や流され方、レスキューの仕方・され方なども学習しました。
いざ武茂川へ!予想通り水温が低いものの、生徒たちは勢いよく次々と川へ・・・。本当に元気な生徒たちです。まずは教室でレクチャーを受けた歩き方やレスキューの際に使用する「スローロープ」の投げ方を実践しました。思うようにいかず、相手にロープが届かない事態もありましたが、声を掛け合いながら何度も挑戦していました。
そしてカヌーに挑戦です。最初は恐る恐る漕ぎ出した生徒たちでしたが、時間が経つにつれて笑顔が増え、武茂川を上流から下流へ、そして下流から上流へと、クラス全員が楽しそうにカヌーを漕いでいました。天気も良くなり、とても充実した時間となりました。
次は和舟です。講師は那珂川現役の川漁師、「佐藤さん」です。まずはお手本を見せていただきました。那珂川本流の強く・早い流れの中を、木でできた舟を竹の棒1本で操る姿を見て、生徒たちから笑い声が消えました。不安な顔になっている生徒を横目に佐藤さんは難なく対岸まで漕ぎで行かれました。ついに乗船です。カヌーとは全く勝手の違う和舟に悪戦苦闘。まっすぐなど進まず、竹を川底に付けることも一苦労でした。「カヌーとは全く違う、立つことだけでも精一杯だった」と操船を終えた生徒たちから同じような言葉が聞こえてきました。生徒全員、改めて佐藤さんのすごさに圧倒された生徒たちでした。中には何度も挑戦し、少しコツをつかんだ生徒もいました。
終日、川での実習で疲れ果てた生徒たちでしたが、とても貴重な経験になったことには間違いありません。
来年のカヌー実習に向けて、今日の感覚を忘れないでくださいね!