食品化学科日誌

トレジャーハント!②[食品化学科]

だいぶ前になってしまいましたが、前回「トレジャーハント」のお話をしました。

自然界から微生物を分離(スクリーニング)してきて、利用する。
まだ知られていない微生物はたくさん居て、これから見つかるかもしれない!

微生物の世界にはまだまだこんな夢があることから、微生物のスクリーニングを「トレジャーハント」と表現しました。

2年生の微生物選択生で行っているトレジャーハントの続編です。
前回は、花にいるかもしれない酵母を分離しようと取り組みましたが、残念な結果に。
すぐさま第2弾として「くだもの」からの分離を試みました。(途中の写真がなくてすみません。)
なんとか、酵母らしい菌を分離することができたため、この酵母を「選抜」していきます。

一言に酵母と言っても、特徴(個性)がさまざまです。
アルコール発酵の強い酵母、弱い酵母。
アルコール発酵でもアルコールを多く出す酵母、炭酸ガスを多く出す酵母などなど。

今回は「パン」に向く酵母を探しているため、炭酸ガスをたくさん出す酵母を選別します。

以前の分離したくだもの由来の酵母は大切に保存してあるので、それを使います。

微生物を培養する培地に「ブロモクレゾールパープル(BCP)」と言うの指示薬を加えることで、炭酸ガスによるpH変化を色で確認でき、
試験管の中に入れた「ダーラム管」で炭酸ガスを捕集することで発酵力を確認します。
これから1週間培養して結果を待ちましょう。