農業土木科日誌

農業土木科で学ぶ「農業土木設計」

 通称:「設計」と生徒たちが呼ぶこの科目は、生徒たちにとっては最も難しい内容です。ある大学の先生がこの設計の教科書を見たところ「国立大学でも同じ内容を学んでいる。これ本当に高校生がやるの?」と驚いたほど。確かに計算問題などは水循環と同様に謎の記号だらけのような公式ばかりです。例えば以下のような問題が出てきます。

 そもそもbは何なのか。AsとA´sの違いは何か。という具合に、設計計算に使われる記号を数十種類理解しなければ、計算にすら入れません。繰り返し問題に挑戦し、電卓をはじきながら覚え込んでいくしか道はありませんが、数字や記号への苦手意識はかなりあるようです。ちなみに正答は以下のようになります。
 

 計算ばかりではなく、製図を学ぶのも特徴です。定規やコンパスなどの道具を使いこないして図面を完成させていく作業は時間もかかりますが、大体の生徒たちが繰り返していくうちに進歩し、きれいに描けるようになっていきます。描くことによって、図面を読んだり、構造物全体だけではなく部分を見る力が養われていきます。