農業土木科日誌

栃木市役所屋上庭園が完成しました!

 栃木市役所屋上庭園は3月16日に完成し、NHK・とちぎテレビ・朝日新聞・東京新聞・下野新聞などでも紹介していただきました。
 17日に片付けなどの作業を行っていたところ、「テレビで見たよ」と市民の方々が早速見にいらしてくださいました。モチーフになっている市内各地の場所について説明すると、「あ~確かにそうだわ」「地図の通りになってる」と喜んでいただきました。ちなみにこちらが制作前のイメージ図です。

 作庭に取りかかると様々な課題が見つかり、若干の変更は余儀なくされましたが、それもまたものづくりの醍醐味です。生徒たちは時間や天気と闘いながらも「あーでもない」「こーでもない」と現場にて議論を交わしていました。もともとはガラス張りの4面を、竹垣によって栃木市を代表する4つの顔にゾーニングしてみたのですが、どうせならば岩舟や都賀、太平という合併前の町の雰囲気も入れてみたいねという話になり、さりげなく加えてみました。

 玉砂利や砕石で河川などを、瓦や割石は建物を表現しています。

 渡良瀬遊水地には市の鳥である「カモ」が泳いでいます。こちらはコンクリートの授業で型枠から製作した手作りのオブジェです。

 タマリュウと砕石を市松模様にして、田んぼや麦畑を表しています。本当はブドウの木を植えたかったんです。大平ですからね。岩舟はここ最近野外イベントなどで若者からも注目のクリフステージ。石組みがピッタリでした。


 太平山は、鉢を並べて季節の彩りを表す着せ替えゾーンです。今回は「巴波桜」を並べています。「梅は咲いたか、桜はまだかいな…」ととち介も花見待ちしているようですね。太平山から繋がる都賀平野にかけては山野草が広がっています。まだ、隙間だらけですが、今後少しずつ緑で埋まっていく予定です。
 
 他にも、ここでは紹介しきれない細かい仕事がたくさんあります。竹もちょうど良い高さで、少し目線を下げて竹を背景に見てみると、小江戸の風情が一層引き出されます。ぜひ、市役所4Fで360℃歩き回って見てみてください。