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機能性成分の研究成果について【農業環境部】

 食品科学班では、以前から、帝京大学の先生方と、ユズに含まれている「オーラプテン」の含有量測定を実施しています。研究を重ねるうちに、いくつかわかってきたことがあります。

・ユズのなかでも、特に果皮に多く含まれていること。(実証実験済)

・未熟なユズに多く含まれていること。

・熱に安定である(加熱により減少しない)こと。

 柑橘類は、同一の木から収穫したものでも個体差が大きく、また木の立地によっても違いがみられるため、再現性の確認と複数回の研究が必要ですが、毎回得られる実験データには驚いています!

 この研究成果は、令和5年3月16日に東北大学で開催された、第64回日本植物生理学会・高校生生物研究発表会にて発表し、本校の発表は「特別賞」を受賞しました。研究・発表にあたり、ご指導・ご助言いただきました先生方、大変ありがとうございました。また、発表の際には、専門的な研究を進めていらっしゃる先生方から頂いたアドバイスは今後の研究材料にさせていだきます。

…多くの専門家を対象に、2時間以上プレゼンしました!発表生徒も、最初は緊張していましたが、慣れてくるとスムーズに説明&対応できていました。とても良い経験を得ることができました。