食品化学科日誌

鉛筆 紫キャベツでpHを調べよう!

食品の特徴にもなる「色」
この色は食品中に含まれる「色素」によって私たちは色を見ています。

今日は「食品に含まれている色素を抽出」して、その性質を調べる実験をしました♪

使ったのは「紫キャベツ(赤キャベツ)」
スーパーなどでも手に入る野菜ですが、すごく特徴のある見た目をしています。

この紫キャベツに含まれる色素は「アントシアニン」と呼ばれるもので、他にはナスやブルーベリー、紫芋などにも含まれる色素です。

アントシアニンは「水に溶けやすい」という特徴があるため、
そこで、今日は色素を抽出して簡易的な実験を行いました。

まずは細かく切った後、水を加え、弱火で加熱して色素を抽出します。


抽出した色素液に、様々な液体を加えることで、そのpHによって色調が変化していきます。

今回準備したのは変化がわかりやすい「食酢」「石けん液」「中性洗剤」の3つ。

加えたものがこちら。
左から「元の色素液」「食酢添加」「中性洗剤添加」「石けん水添加」
食酢を添加したものは「赤色に発色」
中性洗剤を添加してものは「紫色のまま」
石けん水を添加したものは「青色に発色」

これはアントシアニンがpHによって色が変化する特徴を良く表しています。

アントシアニンは「酸性で赤色」「アルカリ性で青色」「中性付近では紫色」に変化するため、調べたい液体を抽出液に加えることで、およそのpHを調べることができます。

結果、食酢は酸性、石けん水はアルカリ性、中性洗剤は中性付近だと確認できました。

この反応を食品に応用することも可能で、pHの違いを利用して「色の変化を楽しむ食品」にすることも可能です。