食品化学科日誌

カテゴリ:今日の出来事

一粒一粒丹精込めて[食品化学科]

春のこの時期の実習と言えばマーマレードもありましたが、
もう一つ外せないのが「イチゴジャム」!!

今日はその原料のイチゴ105kg(ほんとはもうちょっと多・・)を2年生全員で前処理をしました♪


暖かくなってくると、イチゴは軟らかくなってしまうので、カビも出やすく、少しの「スレ」でも傷みやすい。。。
ですから1粒1粒丁寧に検品しながらヘタを取っていきます。

たかがヘタ取り、されどヘタ取り!!
雑に処理してしまうと、ヘタの破片が混ざってしまいます。。。

この混ざった緑のヘタ赤いイチゴジャムの中では「黒い異物」に見えてしまうのです。
そんなことが無いように、生徒達も集中して無事100kg超えの大量イチゴのヘタ取りが完了しました!!
この後、冷凍して保存しておくのですが、そのまま凍らせると冷凍焼けや変色を起こしてしまうので、砂糖を混ぜてから冷凍です。

次回はこの処理したイチゴを使ってジャムを仕込みます♪♪

令和になった5月9日(木)に行われるPTA総会で販売できるように頑張ります!!
ぜひPTA総会にいらっしゃって、とちのうイチゴジャムを手に入れませんか??

トレジャーハント!!ちょっと長文[食品化学科]


今日は2年生の微生物スクリーニングという授業で、「野生酵母の分離」を始めました。
微生物でお宝?と思われるでしょう。でも実際「微生物資源」にはお宝が眠ってます♪

私たちの身のまわりには、「微生物のお陰」がたくさんあります。
食品、環境、医療などなど。実は微生物が居てこそ今の生活が成り立っているんです♪

現在、人類が知っている「既知」の微生物(細菌)は3000種と言われています(出展元:実教出版 微生物利用)
ですが、これは地球に存在しているであろう想定数の10%程度
実はまだまだ未知の微生物がたくさんいて、いろんな可能性が眠っています!!

ね?これはお宝でしょ?

今日は、その自然界にいる微生物を「分離」するための方法を学び始めました。
手始めに、食品には身近な「酵母」から。
酵母はパンやお酒、発酵食品を造るうえでは外せない微生物です。

自然界の中では、「甘い」所に多く存在しているので、今回は「花」をターゲットにしました。
「蜜」の多そうな花を採取してきて、微生物のご飯となる「培地」に入れます。この中で、酵母が増殖してくれれば、1週間後に結果が!!

さて、今回は無事、トレジャーハントすることができるか!?

1年4組 ジャガイモの収穫【食品化学科】

食品化学科の1年生「農業と環境」の授業において栽培するジャガイモを収穫しました。
現在の2年生が種芋を植え、1年生が栽培管理を行ってきた物で、例年よりも早く収穫することが出来ました。
品種は”きたあかり”と”メークイン”です。

 始めは勢いよく掘り出していた生徒たちも、次第に疲れが見え始めました。
自分たちがこれから学んでいく食品が、農作物として収穫される過程を学び、
「食への感謝」の気持ちを学んでいただきたいです。

とちぎアグリフェスタ2017に向けて!追記あり[食品化学科]

明日12月2日(土)に栃木市総合運動公園で行われる
「とちぎアグリフェスタ2017」へあんぱんを出品します♪

今日は期末テスト最終日ですが、終わり次第すぐ!あんぱんの製造を開始します!!

【追記】
明日のアグリフェスタに、食品化学部で開発した「ゆずのパウンドケーキ」の
試食・アンケートを行います♪

ぜひぜひ皆さんのご意見をお願いいたします!!

栃農祭に向けて練習中!!![食品化学科]



ついに来週末に迫って来た栃農祭(一般公開は18(土))に向けて、2年4組で取り組むクラス模擬店の練習を行いました!

2年4組の模擬店はやはり毎年好評を頂いている「ラーメン」です!!

麺もチャーシューも伝統のレシピを守り作っていますが、その年のクラスによって
味に個性が出てくるのが面白いところです♪

今日は先生方にお客様役になっていただき、栃農祭本番をイメージしてのプレ販売会を行いました♪
当日はたくさんのお客様にご来店頂きたいと思っています!!

2学年でインターンシップ実施中![食品化学科]

今週、2学年で1週間(5日間)インターンシップ(職場体験)を実施しています♪

職業観や勤労観の育成を目的に、原則的に学科の学習内容に則した事業所でお世話になっております。

食品が関わる職業はたくさんありますが、食品化学科では製造業、販売業、流通業を基本として実施しています。

工場に行く人、スーパーに行く人、個人事業所に行く人。
学校では経験できない貴重な体験を行っています。

2学年はこのインターンシップを過ぎると「進路」の壁にぶつかっていきます。
自分は何ができるのか、何があっているのかを知るためにもも、このインターンシップを糧にしてもらえればと思います。

1日体験を実施しました[食品化学科]

今日行われた1日体験で、食品化学科では「菓子パン(あんぱん)製造」「人工いくらの実験」「微生物の染色実験」を行いました。

パンの製造は、本校食品化学科を志望する理由の中でも1番多いため、この1日体験でも実施しています。
今回は菓子パン(あんぱん)を実施、時間的にパン生地をこねるところからはできないものの、生地を伸ばし、あんを包む(包あん)作業と焼成を体験してもらいました。


人工いくらの実験では、食品分野に利用されている技術の1つとして「アルギン酸ナトリウム」と「乳酸カルシウム」を使った実験を行いました。
2つの物質が結びつくことで、水に溶けられない状態(不溶化)になったものがゲル状に固まるという体験です。


微生物の染色実験では、普段目で見ることができない「微生物」を顕微鏡を使って検鏡し、さらに見て分かりやすいように染色する体験を行いました。
顕微鏡では接眼15倍×対物60倍の900倍で検鏡し、肉眼では見ることのできないミクロの世界を体験してもらいました。

会議・研修 モール法(塩分定量)[食品化学科]

今日はみそに含まれる塩分の定量を行いました♪
新しい食品表示法では「食塩相当量」の記載が義務づけられるほど、
最近では食品に含まれる「塩分」を気にする方が多くいます。

立派な分析機器がなくとも、簡単なものであれば食品に含まれる塩分を量ることができます。

今回行ったのは「モール法」と呼ばれる沈殿滴定法です。
みその中の塩分を水抽出法で抽出し、その液を硝酸銀で滴定します。

食品の中に含まれている成分を図る場合は、正確で丁寧な操作が必要です。
生徒達は緊張しながらも、一つひとつの操作を行っていました。

滴定操作は「1滴」が重要!!

フラスコの中の状態を確認しながら慎重に慎重に。

卵料理コンテストに向けて!!

現在3年生の選択授業で「たまごニコニコ料理甲子園」に向けて取り組んでいます!

卵を2個使った創作卵料理!生徒達はアイディアを出し合って制作中です!!

三人寄れば文殊の知恵!だんだんと形になってきました♪

申込み期限にはまだ時間があるので、これから洗練させて望んでいきたいと思います!!!

小麦粉の実験・実習を行いました【食品化学科】

食品化学科1年生の授業で「小麦粉を用いた実験・実習」を行いました。
クラスを半分に分け、実験と実習を同時進行しました。

小麦粉を使用した加工品は世の中にも多く、本校の加工品でもパンやスポンジケーキなど小麦加工品は多いです。

その中で、小麦粉の種類と性質と加工特性について「湿グルテン抽出実験」と薄力粉を使用した「パウンドケーキ」実習を行いました。

○湿グルテン抽出実験

小麦粉中に含まれる「グルテニン」と「グリアジン」というタンパク質は水を加えて
こねることで「グルテン」と呼ばれる粘弾性のあるタンパク質が形成されます。

このグルテンは小麦加工をする上で非常に重要な要素となります。
今日の実験では「薄力粉」と「強力粉」で比較実験を行い、含まれるグルテン量の違いを、
湿グルテンを取り出すことで学習しました。

○パウンドケーキ製造実習

小麦粉の加工として、「パウンドケーキ製造」を行いました。
パウンドケーキはバター、鶏卵、砂糖、小麦粉から作られる伝統的なケーキで、
諸説ありますが、4つの材料がそれぞれ1ポンドずつ使われてたことから
「ポンドケーキ」と呼ばれていたものがなまって「パウンドケーキ」になったとも言われています。
この実習で重要になるのが「バター」。しっかり空気を含ませてクリーム状に練ること、
さらに、最後の小麦粉を合わせるときに「混ぜすぎない」こと。
さて、自分の作ったものは綺麗に膨らんだでしょうか?

この2つの実験実習は、一見独立しているように見えますが「小麦粉」の「性質」と
加工特性」を体感できるよう組み合わせて行っております。

座学と各科目を連携させることで、より深い学びにつなげられるよう取り組んでいます。