日誌

水産科掲示板

2025年度栃木県立大田原高等学校 SSHポスター発表会に参加しました

2025年11月5日(水)

 水産科2年生淡水二枚貝研究班が大田原高校からご招待いただき、SSH発表会で発表しました。

 課題研究活動の一環として大田原高校2年生50グループと3年生3グループによって行われる大田原高校の校内発表会ですが、大田原女子高の3グループと私たち馬頭高水産科が外部団体として参加させていただきました。

 参加メンバーは下写真の4人です。

左から橋本、岡本、市村、平山

 この4人に、都合により欠席した平野くんを加えた5人が「課題研究」で研究してきた「淡水二枚貝ヨコハマシジラガイ貝殻表面の成長線による年齢査定について」をポスター発表しました。

 先日、馬頭高校において行われた校内研究発表大会で発表していたので、初めての発表ではなかったのですが、充分な時間が与えられ、プレゼンテーションソフトの機能で説明を続ける形式でなく、大分苦労しました。対面の大田原高校生、先生方やご来賓の方々に直接語り掛けるようにポスターを通して説明するスタイルは、内容を完全に理解したうえで初めて聞いた人にわかるように要点をまとめて伝える必要があります。合計4回ほど発表しましたが、1度目が一番要領が悪く、4回目が一番うまくいきました。はじめて相対する人の前でのドキドキと緊張を体験できただけでなく、自分たちの発表内容をより深く理解することにもつながり、質問に対しても、客観的に自分たちの研究をみつめることができる良い機会となりました。大田原高校生の質問も、とても的を射ていて、すごいなと思いました。

 私たちの研究に対して、多くの方からお褒めの言葉をいただきました。自信になりましたし、今後もっともっと研究を深めたいと思いました。さらに調査と考察を続け、コンクールや学会等に報告文を提出したり、いろいろな場所で発表したいと思います。今回、このような機会を与えていただいた大田原高校に本当に感謝しています。ありがとうございました。

お知らせ 「LOCAL FISH CAN グランプリ」決勝大会に出場します!

この度、水産科3年生の生徒が「LOCAL FISH CAN グランプリ」にエントリーし、見事決勝大会への出場権をえることができました。

「LOCAL FISH CAN グランプリ」とは、高校生が地域の課題魚を用いた缶詰やパウチ商品を開発し、魅力を伝えあう大会です。私たちが対象とした課題魚は、栃木県に古くから根付く、サメ食文化の「ネズミザメ」です。江戸時代からすでに食べられていたモロ(ネズミザメ)ですが、若い世代では食べる機会が減っていると言われています。海なし県で続く、ユニークな食文化の継承のためにも、手軽に食べることができる缶詰を考案したいと思い、エントリーをしました。

11月16日(日)東京都中野区 四季の森公園で決勝大会が行われます!

また私たちの活動を、RADIO BERRY『那珂良しラジオ』の鈴木さんが取材に来てくださいました!缶詰開発における苦労や大会への意気込みを語らせていただきました。

 11 月 13 日(木)午後 5 時 10 分頃~20 分頃に夕方ワイド番組・木曜『B.E.A.T』内で放送予定になっています。ぜひこちらも聞いていただけたら嬉しいです。

 

我慢 クラスメイトと行う「最後」のガサガサ

3年生になると、様々な実習や行事で「最後」という言葉を多く聞くようになります。

1年生の時から訪れている、学校近くの用水路。ここは営農の時期だけ水を流す水路で、毎年、生物層の季節変化を観察するために訪れていました。

8月31日に水路への水が遮断され、水路に取り残された生物の確認にでかけました。これから冬になるということで、このメンバーでガサガサをするのもこれで「最後」になるかと。

採集できた生物はとても少なかったですが、スナヤツメやタガメをみることができました。

みんなとても一生懸命、そして楽しそうな姿が印象的でした!

 

水産感謝祭を行いました!

10月24日(金)

水産科実習場で水産感謝祭が行われました。

朝こそ冷えたものの、昼にはすっかり晴れ渡り暑さすら感じる青空の下での実施となりました。

 

 

 

 

 

 

最初に毎年恒例のカレーライスと鮎の塩焼きを食べ、学年対抗の競技へ備えます。

どちらも3年生が朝から手間暇かけて調理してくれたもの、競技の準備も含め先輩たちに多大なる感謝を!

 

 

 

 

 

 

最初は今年初の種目となったクイズ大会。各学年の代表者3名が水産科の先生方の難問に挑みます。

水棲生物に関する問題に対してストレートに聞いたことのある選択肢を選んだら間違えたり、深読みしすぎて間違えたり・・・。当然正確な知識の差が出た問題も。

 

 

 

 

 

 

続いて金魚すくい。各学年の腕自慢が揃う中、3年生が後輩たちを圧倒的スコアで突き放し1位に。

ポイが破れてもまだまだ金魚をすくう猛者もいました。

 

 

 

 

 

 

今年初の種目キャスティング。釣り竿を使って7m離れた的を狙います。普段の釣り竿捌きの見せ所です。

的が思っていたよりも小さくなかなか当たらない分、当たった時の歓声は自然と大きくなります。

 

 

 

 

 

 

釣り勝負。竿が折れたり糸が切れたりと様々なアクシデントが飛び交う中、1匹でも多いニジマスを釣ろうと各学年奮闘します。

こちらでは1年生が先輩たちを抑えて1位をとることができました。

 

 

 

 

 

 

最後は網を使った取り上げ。水の中を走り回り大量のニジマスを取り上げ1年生と2年生が同点に!

陸上からはニジマスの位置報告が叫ばれたり、取り上げ時にはクラス一丸となって喜んだりと非常に盛り上がる試合でした。

 

 

 

 

 

 

5種目の総合優勝は2年生です。1年生と3年生はどちらも譲らず同率2位となり、接戦となった感謝祭でした。

水温が低い予想となっていたため実施を断念した種目もありましたが、今年も最後まで楽しく1日を過ごすことができました。

1学年 河川調査

 10月21日(火)に1年生水産科は那珂川の小川地先で河川調査を実施いたしました。

 まず、実際に川に入り、生き物調査を実施しました。捕まえた生き物を分類してみると、カワゲラやヘビトンボなどきれいな川に生息している生き物がたくさんいることがわかりました。

  

 その後、川の様子や水質の調査を行いました。水質調査記録用紙に生徒たちは水の色やにおい、川にごみがあるか、川底の感触など調べ、記入しました。検査キットを用いて、pHやCODなどの水質分析も行いました。透視度計で見てみると、1m以上の深さもきれいにみることができ、この指標からも調査した場所の川がきれいだということがわかりました。

   

  
 生徒はとても一生懸命に活動を行い、いい調査ができました。調査のためにご協力をいただいた皆様、ありがとうございました。

大田原市善勝川自然観察会にアドバイザーとして参加しました

 水産科2年 岡本・橋本・平山・星の4名が、10月5日(日)、大田原市ふれあいの丘自然観察館および大田原市理科クラブ主催の自然観察会にアドバイザーとして参加しました。

 このイベントは、大田原市民を中心に一般の希望者を対象として、湧水と引用水からなる善勝川の生物調査を行う恒例行事です。参加者は大人から小学生までの10名で4つのグループに分かれ、私たち4名がそれぞれグループに入り、一緒に水生生物の採集を行いました。時には採れた生物の名前、種類、生態などを話しながら、大田原市の素晴らしい自然や生命に触れ、素敵な時間を過ごすことができました。

 最後には、理科クラブの先生や僕たちから採集生物と善勝川についての解説を行い、大田原市の自然について振り返りました。普段授業で勉強しているときとは逆の状況で、人前で解説することの難しさを知りました。今度はより幅広い観点から詳しい説明ができるように、もっともっと勉強しようと思いました。

1年生 海洋実習

9月30日(火)に、水産科1年生が海洋実習を実施しました。

海洋実習は茨城県立海洋高等学校の協力のもと行っている行事で、何十年も前から行われている歴史ある行事の一つとなっています。

 

午前中は「カッター」という手漕ぎのボートで、クラスが2艇のカッターに分かれ、各班12名で漕ぎました。オールは1本4m以上、重さは10kg以上あり、それぞれが持つだけでも大変でしたが、海洋高校の先生方に教えていただきながら漕ぎ方を学び、最後の方はみんなで息を合わせて漕ぐことができるようになりました。

     

 

午後はダイビング実習でした。初めはダイビング機材のセッティングの仕方を教えていただきました。実際に使ってみると普通に空気を吸える感覚に驚いたようでした。その後は、実際にプールに入り、素潜りにチャレンジしました。水深10mの場所は水面から見るだけでも恐怖心をあおられるものでしたが、なかなか体験できないことにどの生徒も興奮している様子でした。生徒の中には素潜りで水深5mに到達できた生徒もおり、充実感に満ちていました。

   

 

実習が終わった後はどの生徒も全身がきつい様子でしたが、もっとやりたかったという声もあり、帰るのが名残惜しそうな様子でした。

今回の実習にあたり、貴重な体験をさせていただきました茨城海洋高校の皆様、本当にありがとうございました!

にっこり 那珂川大感謝祭に参加しました!

9月14日(日)

なかがわ水遊園で行われた那珂川大感謝祭に、水産科で出店してきました!

多くの方が足を運んでくださり、実習製品は見事完売!

また卒業生がたくさん声をかけてくださり、皆様に支えられていると感じる機会となりました。

足を運んでくださった皆様!ありがとうございました!

鉛筆 2回目の羽田小学校との交流学習を行いました!

9月12日(金)

6月に引き続き、羽田小学校5・6年生と交流学習を行いました!

2回目となる今回のテーマは、「羽田沼の水源を見に行こう!」です。

大田原にある羽田沼。今年は2年ぶりに「池干し」が行われ、8月中旬から水抜きを開始しました。そのため、期間限定で羽田沼の水源である湧水部を見学することができます。また今回は、地元ミヤコタナゴ保存会の方々も参加してくださり、保存会の活動目的や活動内容についてお話してくださいました!

高校生から「池干し」の目的や効果について、手作り紙芝居で勉強していきます。なかなかうまく話すことができない場面もありましたが、高校生の話をしっかりと聞いてくれる羽田小学校のみんなの姿に救われました、ありがとう!

説明後は水源へ移動!

水源に到着すると「すごい」「きれい」「冷たい」など、湧水量と透明度の高い水に驚きの声がたくさん聞こえてきました。水底の様子も観察することができ、池干しの大切さをより理解してくれたように感じました。

←水が噴き出している様子

最後に今日の学習内容を振り返るクイズを行い、終了です。最後にはハイタッチをしながら、大きな声で「バイバイ」と挨拶をしました。

次の交流学習は10月です。小学生も高校生も楽しみな様子でした。次回もよろしくお願いいたします! 

オニテナガエビ取り上げました!

今日行われた水産科3年生の実習。

それは水産科実習場の片隅の池で約4か月粗放的に養殖してきたオニテナガエビの取り上げです。

5月に「株式会社 GEO NOTES」さんからいただいた5cmほどの稚エビ。

いったいどれほど成長しているのか、ドキドキしながら池の水を抜きました。

 

初めは全くオニテナガエビの姿が見えず、「え、本当にいるの?」「失敗したんじゃない?」など生徒から不安そうな声が・・・

その時、25cmほどに成長したオニテナガエビが姿を現しました。

「立派になられて」と声をかけたくなるたたずまい。

取り上げられた個体数は決して多くはありませんでしたが、どれもビックサイズ。水槽で育てている個体とは比較にならないほど、大きく育っていました。中には抱卵した個体も多く見つかりました。ここからは種苗生産に向けてがんばりたいと思います。

一日でも早く安定した養殖ができるよう、そして皆さんにこの美味しいオニテナガエビを食べてもらえるよう、頑張りたいと思う一日でした!