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水産科掲示板
試食会が行われました
1月16日(木)
水産科3年生が最後の水産科行事である「試食会」を行いました。
試食会は、水産科で学んだ食材、調理に関する知識・技術を使い、さまざまな食品を生徒の自由な発想でつくることで本校実習製作品の可能性を探求する目的で行われます。
毎年想像の斜め上をいく料理が作られる行事です。さて今年はどのような料理ができあがってくるのでしょうか。
生徒それぞれが水産物を使って料理を作っていきます。
今年は「アユのアクアパッツァ」や「ザリガニのトムヤムスープ」「ホンモロコの天ぷら」など見た目も美味しそうな料理が出来上がりました。
食品製造の授業で取り組んでいる魚醤を使ったレシピとして「手作りさつま揚げいりおでん」も並びました。
いざ試食!どれも美味しくできあがり、今年はとても平和で美味しい時間となりました。
3年生が登校するのも残りわずかですが、今年の3年生も様々なところでたくさん活躍してくれました。
3年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!
水産教育講演会が行われました
1月10日(金)
今年は、「宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター 松田勝 教授」をお招きし、「水産へも利用されているDNA研究」という題目で講話をいただきました。
松田先生は、メダカの性決定遺伝子を発見した先生で、(現在性決定遺伝子が発見されているのは、ほ乳類とメダカのみ)生徒たちは講話の内容をとても楽しみにしていました。
遺伝子の基本的な内容から、全国に分布するメダカの遺伝子型や栃木県内に生息するメダカの遺伝子研究の現状などメダカに関する内容について詳しく教えていただきました。また水産で活用されている「マッチョマダイ」の作出で活用されているマーカー遺伝子や「サバからマグロを生む」研究で有名な生殖幹細胞移植の話など、多岐にわたる内容をお話いただきました。
講話の後は質問にも答えてくださり、「好きなことを突き詰める」ことの大切さを改めて実感する機会になったのではないでしょうか。
松田先生、本当にありがとうございました。
フレッシュキャビアの季節がやってきました
12月12日(木)
水産科実習場で、今年もキャビアの加工実習が行われました。
今年のチョウザメは少し小さかったため、約30瓶製造することができました。
本校のフレッシュキャビアは、「非加熱・低塩分」ということもあり、いつも以上に事前清掃を徹底し、当日の衛生管理に気を付け、1つ1つの作業を丁寧かつ迅速に行いました。
先日食品検査の結果が届き、すべての項目でクリア!販売の流れとなりました。
今年は25g-7600円での販売となります。(*郵送でのお渡しを希望される場合は別途送料がかかります)
例年以上に少量生産の販売のため、気になる方は早めのご連絡をお待ちしております。
連絡先:0287-92-2009(水産科 長山)
協力してくれた3年生の皆さん!ありがとうございました。
魚醤を活用したレシピの開発を行っています
本校では長年「アユ魚醤」「サケ魚醤」を製造し、販売しています。
販売時にお客様から「どのように使用するの?」「活用方法を教えて」などの声を多くいただきますが、本校で提供しているレシピはほんのわずかで、「魚醤の魅力や美味しさをPRできていないのではないか?」を思うようになりました。
そこで水産科3年生の食品製造の授業において、魚醤を使用したレシピ集の作成を行うことにしました。
教科書やネットなどを使用し、レシピを考えましたがいまいち進みません。そこで那珂川町地域おこし協力隊の須藤様のお力をお借りし、一緒にレシピ開発をすることになりました。
第1回目の講座が12月12日に行われ、須藤様から魚醤の栄養成分やPRポイントなどを伺い、生徒からは「へ~美肌効果があるんだ」「普通の醤油と比べてこんな効果が期待できるんだ」など様々な意見が出てきました。
そして須藤様が作ってきてくれた魚醤を使用した料理を試食しました。今回は「豚バラ大根」「トマトソース」「猪肉のからあげ」「味付け卵」の4品でした。
いずれの料理も、魚醤特有の香りはありませんが、口に入れるとうま味を感じられる味付けで、生徒からは大好評。
講義と試食を終えた生徒からは、「醤油の代わりとして使用すると思うと考えやすい」「和から洋まで、色々な料理で使える魚醤は優秀」「自分たちにはない着眼点をえることができ、魚嫌いな子でも食べられそう」などたくさんの感想を聞くことができました。
またレシピだけではなく、「ドレッシングや万能調味料などにしてセット販売するのも良いのではないか」などのアドバイスもいただきました。
今回の講座に刺激を受け、生徒たちのやる気いっぱいです。卒業まで残りわずかですが、レシピ集の作成に向けて頑張っていきます!
須藤さん、本当にありがとうございました!またよろしくお願いします!
キャリア形成支援事業を行いました
12月12日(木)
水産科2・3年生を対象に、今年も鈴木建設の鈴木様と渋井様を講師として招き、ピザ作りを体験させていただきました。
開会式の中で渋井様から今回使用しているピザ生地は、「障がい者就労施設の利用者の方が作成しているものを使用している」とのお話がありました。障がい者施設のサポートや移動式ピザ窯を使った手作りピザ販売など、建設に関する仕事だけではなく、様々な地域貢献活動をしていることが分かりました。
生徒たちはこの取り組みに関する話を聞くとともに、本校で作成している実習製品の新たな活用法を考える取り組みということを伝え、「グリーンカレー缶詰」「甘露煮」を使用したピザを作ってもらいました。
ピザを作りながら、鈴木様から本校の実習製品を東京で販売した時の話を伺いました。多くの方々から好評であった話を聞き、「自信をもって作ってください」と激励のお言葉もいただきました。
生徒の楽しそうな笑顔を見ていると、今回の体験を通して生徒一人ひとりがそれぞれに考えたこと、感じたことがあったと思います。
鈴木様、渋井様、今年も大変お世話になりました。
水産科2年生 ヤシオマス採卵実習を行いました
12月6日
晴天に恵まれ、水産科2年生が栃木県養殖漁業協同組合と栃木県水産試験場のご協力のもと、ヤシオマスの採卵実習を行いました。
事前に栃木県水産試験場の渡邊様から、ヤシオマスの特徴や作出方法、生産量について講話を受け、本日実践となりました。
事前講話の中で、大きなニジマスが暴れないようにおさえ、素早く採卵することや水を入れたり、直射日光に当てないことなどいくつかの注意点を思い出しながら採卵スタートです。
本校では搾出法で採卵をしたことはありますが、今回は魚体への負担が少ない空気採卵法を体験しました。大きなニジマスをおさえながら、腹部に針を刺します。勢いよく飛び出す卵に生徒は驚きながらも、ニジマスが暴れないように必死におさえていきます。
また得られた卵もすべてが授精できるわけではなく、適した卵を肉眼でチェックし、選別していきます。
ヤシオマスは「全雌3倍体のニジマス」ということで、受精後に加温処理をして、3倍体にしていきます。こちらの作業も学校では体験できないことです。洗卵や加温という初めて行う作業に生徒たちは興味を持ち、しっかりと学習することができました。
処理が終わった受精卵はふ化槽に収容し、発眼、ふ化を待ちます。
出荷サイズになるには2年かかるとお話を受けました。最後に栃木県養殖漁業協同組合の石田様から「2年後店頭に並ぶヤシオマスは君たちが採卵したものだよ」という言葉に、生徒たちが嬉しそうにしていた姿が印象的でした。
今年も無事に採卵実習を終えることができました。生徒たちに話を聞いてみると、「空気採卵法が楽しかった」「自分たちが作ったヤシオマスを食べてみたい」などの声を聞くことができました。水産に対する学習意欲が向上したのではないでしょうか。
ご協力いただきました栃木県養殖漁業協同組合の皆様、ならびに栃木県水産試験場の皆様、本当にありがとうございました。
静岡県から漁具を送っていただきました!
皆さんは「ぼったい」という漁具をご存じですか?
「静岡県で作られているガサガサ用の網」です!と言いますが、私たちも初めて知りました。
本校の活動(課題研究で漁具の製作をしている生徒)を知った宮原さんが、本校のために送ってくださいました。
静岡県でも製作をしている方は1人しかおらず、とても貴重な漁具になっているようです。
まだ栃木の川でガサガサをしていませんが、生徒からは「早く使ってみたい!」とせかされています。
宮原さん、貴重な漁具を送っていただき本当にありがとうございます!
生徒と一緒にガサガサ楽しみたいと思います!
ウグイを出荷しました
水産科2年生が実習でウグイの出荷を行いました。
本校で一番養殖量が多いウグイ。今回は、地元養殖業者に出荷しました。
丁寧に網を入れ、魚体を傷つけないように注意します。10㎏ずつ計り、活魚槽に入れていきます。
今回出荷したウグイは1㎏約20尾、100㎏の出荷となりました。
作業終了後は、養殖業者の方から出荷したウグイの販売経路について伺い、食用して加工される他に、釣り餌として使用されていることを再確認することができました。
滝岡ミヤコタナゴ生息地の保全活動に参加してきました
10月30日(水)
水産科2年生が、大田原市滝岡地区のミヤコタナゴ生息地で生息数調査および水路整備を行いました。学校行事と重なることが多く、久しぶりの参加でした。雨も上がり作業開始です。
まずは水を抜き、生息している生き物調査です。ミヤコタナゴやジュズカケハゼ、ドジョウなど在来種を多数確認することができました。ミヤコタナゴは多くの稚魚も確認することができ、再生産が行われていることが分かりました。
一方で、定着しているアメリカザリガニの駆除も行われ、アナゴ網を活用していると話を聞きました。悪者ではありませんが、在来種ではないため池に戻しません。
生き物を確認したあとは、泥上げです。池の中から泥をあげる生徒、バケツの泥を運ぶ生徒、汚れながら一生懸命作業する生徒に、地元保存会の方々からお褒めの言葉をたくさんいただきました。
今回の調査を通して、人々の生活と密接して生息する淡水生物の保全は、生息環境を維持するために地道な活動が必要であり、とても重労働であると感じた生徒が多かったようです。人の手が入ることで多様な生物が生息する環境が維持されることを実感し、このような環境の大切さを改めて考える機会になりました。
また来年も参加したいと思います!地元保存会の皆様、お世話になりました!
水産感謝祭が行われました
10月18日
水産科実習場で、毎年恒例の水産感謝祭が行われました。
朝から雨が降ったり止んだりの天気でしたが、水産科生徒のやる気と元気で予定通り実施となりました。
まずは美味しいカレーとアユをお腹いっぱい食べ、学年対抗の競技へと移っていきます。
まずは金魚すくい。雨が強くなっても途切れることない集中力で金魚をすくっていきます。今年は1年生が最も多くのキンギョをゲットしました。
続いては釣り。竹竿を使って各学年の猛者たちが釣りの腕前を披露してくれました。かなりの爆釣で接戦となりました。
最後は恒例になりつつある9号池での手押し相撲。希望者が熱戦を繰り広げ、完全無敗の教員が敗れるなど、予想もしていなかった結末を迎えることになりました。
今年もたくさんの笑い声につつまれた一日となりました。