おいでよ!ゆずの里 ~平井町PRプロジェクト~

今季収穫作業【食品科学科】

11月中旬〜12月末まで、農業環境部食品科学班は、ユズの収穫作業を行います。一度に大量に収穫せず、時期をズラして実施し、その都度、果皮や果汁に分ける下処理をしています。

今年も、平井町自治会の方々によるご協力のもと、収穫をすることができました。

トゲが鋭いため、収穫は慎重な作業です。収穫後の処理も、果皮の裁断・搾汁・タネとり……地道な作業が続きます。活動を支える原料1年分を確保する必要があるため、皆で頑張ります。

「オーラプテン」含有量測定について【農業環境部】

 農業環境部食品科学班ではユズを使った地域PRを展開しています。

マーマレードを軸に活動を始めましたが「機能性成分が含まれていれば、製品価値を高められるかも!?」と注目したのが、柑橘類の果皮に含まれる機能性成分「オーラプテン」。多くの柑橘類が[果皮]は食べずに[実]を食べますが、ユズは[果皮]も[実]も使える万能柑橘なのです!!「オーラプテン」は、認知機能維持効果があると報告されており、ユズ果皮に含まれていないか調べることにしました。

…含有量測定に必要な実験機器や知識・技術が不足しているため、帝京大学バイオサイエンス学科の先生方ご協力のもと、研究を初めて3年目。収穫時期・部位による含有量の違い、自生しているユズの生育環境による個体差が大きいことなど、少しずつ明らかになってきました。これまでの研究成果は、昨年度3月に「第63回日本植物生理学会高校生生物研究発表会」において発表しました。今年度も継続研究中です。乞うご期待!!

 

 

2022全国農業高校収穫祭【農業環境部】

 平井町ゆずの里PR活動を始めてから、今月で丸2年となりました。

昨年同様、今年度も自慢の「マーマレード」を軸に、活動を展開しています。これまでは、栃木市内での販売やコラボレーション商品が主でしたが、今年度は「2022全国農業高校収穫祭」において、東京進出を果たしました。

去る11月5(土)・6(日)の2日間、大丸東京店で販売してまいりました。

販売に向けて、ゆずの下処理~製品製造~梱包まで、約2週間かけて、部員の皆で協力し、準備を進めました。

私たちの「マーマレード」を通じて「ゆずの里」に興味を持って下さる方が、1人でも増えたら嬉しいです!

購入頂いた皆様、ありがとうございました!

       

    

「ゆずの里」を知っていますか

 太平山麓に位置する、栃木市平井町。ここは、知る人ぞ知る「ゆずの里」です。約40年前から、観光資源・景観形成のために、太平山遊覧道路をはじめとする町内各所にゆずの木が植栽されてきました。現在では、毎年11月に「ゆずの里まつり」が開催され、県内外から多くの観光客が訪れる一大イベントになりました。
しかし、実は地元での地名度は今ひとつ。もったいない。

…そこで、『学校で学んだことをいかして、平井町ゆずの里をPRしていこう!』と活動を始めました。平井町で採れたゆずを使った商品開発を進めていましたが、コロナ禍で思うように活動ができません。そこで、「地域の方の手を借りたら、もっと発信していけるのでは」と思い、市内和菓子店・サンドイッチ店にご協力頂けることになりました。これにより、多くの方に情報を発信するとともに、ゆずそのものの魅力も伝えていきたいと思います。