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進路関係
進路室コラム12
リーダーシップは集団のトップだけが持つものではない
本校の教育目標の中に
リーダーという文言があります。
集団を率いる者という意味合いで
用いられるこの言葉。
1集団につき1人だけ、なのでしょうか。
先日東京で
「これからの時代のリーダーシップとは」
というタイトルで
フォーラムが開かれ、
それに参加してきました。
https://aef.asahi.com/2020/kyoritsu-wu.html
ジャーナリストの池上彰氏の基調講演では
新型コロナウイルスへの対応の好例として
ニュージーランドのアーダーン首相と
ドイツのメルケル首相を挙げていました。
2人に共通するのは
国民に対して共感する力だと池上氏は言います。
アーダーン首相は
チームの中での優しさの大切さを唱え、
メルケル首相は
スーパーマーケットで働いている人への謝辞を
述べたそうです。
基調講演後のパネルディスカッションでは、
大学関係者から
リーダーシップに対する見解が変わってきている旨の
報告がありました。
これまでは
ピラミッド型(組織長からの指示や集団を引っ張るイメージ)
で捉えられていたが、
今は
変化をもたらすために、
全員が積極的にチームに関わる
ネスト型(相互に影響を与えるイメージ)
として考えるそうです。(※ネスト(nest):クモの巣)
また、
リーダーシップは
すべての人が学習・協働を通して
身につけることができることも
その大学スタッフは述べておりました。
リーダーシップ教育は
立教大学経営学部が多くの知見を蓄積しており、
その後
早稲田大学等の他の大学でも
取り入れられるようになりました。
今回会場となった共立女子大学も
今年度より本格的に始め、
本校卒業生もそのプログラムを受講しております。
リーダーシップ教育に関する本も出版されているので、
興味のある方は
一度手にとってご覧になるのはいかがでしょうか。
紹介文献
リーダーシップ教育のフロンティア【研究編】: 高校生・大学生・社会人を成長させる「全員発揮のリーダーシップ」
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%90%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%B7%A8%E3%80%91-%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%83%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BA%BA%E3%82%92%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%80%8C%E5%85%A8%E5%93%A1%E7%99%BA%E6%8F%AE%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E3%80%8D-%E4%B8%AD%E5%8E%9F-%E6%B7%B3/dp/4762830224
リーダーシップ教育のフロンティア【実践編】: 高校生・大学生・社会人を成長させる「全員発揮のリーダーシップ」
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%90%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E7%B7%A8%E3%80%91-%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%83%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BA%BA%E3%82%92%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%80%8C%E5%85%A8%E5%93%A1%E7%99%BA%E6%8F%AE%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E3%80%8D-%E4%B8%AD%E5%8E%9F-%E6%B7%B3/dp/4762830232/ref=pd_bxgy_2/356-7311858-0337133?_encoding=UTF8&pd_rd_i=4762830232&pd_rd_r=314ee5c3-2bc6-45c6-a736-356c967bbe2d&pd_rd_w=6pneq&pd_rd_wg=eSot6&pf_rd_p=e64b0a81-ca1b-4802-bd2c-a4b65bccc76e&pf_rd_r=81MGEWM6QG7MSVGYBVQW&psc=1&refRID=81MGEWM6QG7MSVGYBVQW
高校生からのリーダーシップ入門 (ちくまプリマー新書)
https://www.amazon.co.jp/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E5%85%A5%E9%96%80-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E5%90%91%E9%87%8E-%E5%B9%B9%E4%B9%9F/dp/4480683410/ref=pd_bxgy_3/356-7311858-0337133?_encoding=UTF8&pd_rd_i=4480683410&pd_rd_r=82ff6db2-cdd2-4487-a2d0-27cee680d284&pd_rd_w=itOpN&pd_rd_wg=Iv3Kk&pf_rd_p=e64b0a81-ca1b-4802-bd2c-a4b65bccc76e&pf_rd_r=614K9CDQQJCE11HMVSX1&psc=1&refRID=614K9CDQQJCE11HMVSX1
シェアド・リーダーシップ-チーム全員の影響力が職場を強くする
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97-%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%85%A8%E5%93%A1%E3%81%AE%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E5%8A%9B%E3%81%8C%E8%81%B7%E5%A0%B4%E3%82%92%E5%BC%B7%E3%81%8F%E3%81%99%E3%82%8B-%E7%9F%B3%E5%B7%9D-%E6%B7%B3/dp/4502203513/ref=pd_sbs_14_2/356-7311858-0337133?_encoding=UTF8&pd_rd_i=4502203513&pd_rd_r=82ff6db2-cdd2-4487-a2d0-27cee680d284&pd_rd_w=B9WeD&pd_rd_wg=Iv3Kk&pf_rd_p=c295905f-82f9-4d73-8142-c393a4211258&pf_rd_r=614K9CDQQJCE11HMVSX1&psc=1&refRID=614K9CDQQJCE11HMVSX1
高校1年の保護者の皆様へ【進路室コラム11】
励ましの言葉、ありがとうございます
先日、家庭科担当の教員から
以下のような話を聞きました。
「『家で料理をし、
その様子をレポートにまとめて振り返ること。
さらに、保護者からコメントをもらうこと』
という課題を出したら、
とてもいい内容だった。」
興味がわいたので、
提出されたレポートを借りて拝読しました。
生徒の振り返り、保護者の皆様からのコメント、
共に思わず顔の筋肉が緩む微笑ましいもので、
しばしの間穏やかな気分に浸ることができました。
「家族に『おいしい』と言ってもらえることが
すごく嬉しいことだとわかった。」(生徒)
「とてもおいしかったです。また作って下さい。」(保護者多数)
中には次に向けてのへの課題を述べているものもありました。
○盛りつけをがんばれたらいい
○ナムルを他の具材で試したらどうか
立教大学の中原淳教授は
著書「フィードバック入門(PHPビジネス新書)」で
このように書いています。
「フィードバックとは、
耳の痛いことを伝えて、部下と職場を立て直す技術である。」
今回は相手が部下ではありませんが、
保護者の皆様のコメントを読んだとき、
一瞬頭をよぎりました。
他の具材で試す旨のコメントは
生徒の振り返りの中にも見受けられ、
これは探究活動にもつながるなと思いました。
通常であれば、
学校で調理実習を行うだけで終わったかもしれません。
コロナ禍で生まれたコミュニケーション。
10月の学年保護者会でも申し上げましたが、
保護者の皆様のご家庭での励ましが
生徒のコンピテンシー育成につながるものと考えます。
今後もご支援の程、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
高校1・2年対象進路講演会
高校1・2年生を対象に
キャリア形成支援進路講演会を実施しました。
これまでは
体育館で実施しておりましたが、
今年は学年ごとに視聴場所を分けました。
(1年:各教室でオンライン、2年:東雲ホールで対面)
今年の講師は
フリーアナウンサーの
中里弥菜さんです。
CRT栃木放送のレポーターや
新春自治体首長へのインタビュー、
演奏会やマルシェなどの野外イベントでの司会等、
幅広い分野で活躍していらっしゃいます。
最近では、
58ロハスクラブ(矢板市)PRアンバサダーも勤めているので、
ロハスマルシェに行かれたことのある方は
会ったことがあるかもしれません。
フリーランスとして働くときの
良い点と大変な点を比較していただきました。
生徒の参考になれば幸いです。
何らかの組織に属するにせよ、
フリーとしてやっていくにせよ、
個人の力がますます求められる時代です。
あなたは普段、
自分の力を高めることをやっていますか。
大学出張講義
大学出張講義(一部オンライン)を実施しました。
講義をいただいた大学は以下の大学です
(括弧内はテーマです)。
岩手大学(食品)、群馬大学(遺伝子)、自治医科大学(看護)、
専修大学(マーケティング)、高崎経済大学(観光)、
筑波大学(歴史)、電気通信大学(VR)、
東京薬科大学(薬学)、東北芸術工科大学(デザイン)、
福島大学(教育)、山形大学(機械)
また今回は法学の視点から、
宇都宮地方検察庁と
宇都宮地方法務局大田原支局の職員の方にも
講義をしていただきました。
担当された先生方、
ご多忙の中お時間をとっていただき、
ありがとうございました。
(講義の一部)
諸般の事情を考慮し、
多くの大学が
オンライン型のオープンキャンパスを
実施しております。
それに参加する生徒たちは
画面上で模擬授業を聴くことになるわけですが、
この日は
目前でライブが繰り広げられました。
夏休みに大学見学に行けなかった生徒にとって、
たいへん有意義な時間を味わうことができ、
各講義の世話役を勤めた本校職員も
知のアップデートをすることができました。
1年保護者進路説明会・講演会
させてみて
ほめてやらねば 人は動かじ
高校1年保護者進路説明会・講演会を
実施しました。
ライブを学校でご覧いただく形と、
オンライン配信を自宅でご覧いただく形の
2形式を用意しての実施です。
手前どものオンライン操作技術は
まだまだ能力開発中なので、
画面の向こうの保護者の皆様には
ご負担をかけたかもしれません。
ご容赦いただけるとありがたいです。
今回は「資質・能力」に焦点を当てて話しました。
これらを身につけるには
学校の指導に加えて、
ご家庭でのお子様への働きかけも重要です。
保護者の事後アンケートで
以下のような声をいただきました。
「リモートで参加しました。
少し不安でしたが、参加できてほっとしています。」
新しいことに挑んでみる。
できた。
その感覚をお子様にも伝えてください。
タイトルの言葉は
山本五十六が述べたものです。
これには続きがあります。
話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず
やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず
若者に自信を持たせること、
これは私たち大人の課題です。