校長室便り

校長室便り

中2数理探究「科学とは何だろう」

本日は、「科学とは何だろう」と題して、宇都宮大学教育学部教授の人見久城(ひとみ ひさき)先生による、中2の「数理探究」講義(2時間連続)が、2年生の3クラスで行われました。

人見先生による「科学とはなんだろう」は、佐附中が開校した翌年の平成21年度から毎年続いている「定番の名物授業」と言ってもいいでしょう。毎回、生徒達から絶大な人気を集めています。
まずは、科学の楽しさで、生徒の心を鷲づかみにします。


メチレンブルーの水溶液にドライアイスを入れると、白い煙のようなものが湧き出てきました。

Q さて、この白い煙の正体は何?
→二酸化炭素? そうくると思いました。白い煙は二酸化炭素ではなく、冷たい二酸化炭素によって冷やされた空気が水滴となったものです。雲と同じです。

Q 瞬間的に色が変わりました! どうしてかな?
(こんな風に講義は進んでいきます)


中国製の鍋を使った音(振動)の実験です。


こちらも音の実験です。いろいろな金属製の道具に何やら紐が付いています。この紐を指に巻き付け、耳に指を差し込んで道具を机にぶつけてみて、その音を聞いてみます。どんな音がするでしょうか?


私たちは、普段は空気を伝わってくる音を聞いていますが、紐を通して指で聞くと、振動の伝わる速さはゆっくりになり、とても低い音に聞こえます。骨伝導ともいわれています。
道具を机の角にぶつけてみると、お寺の鐘の音のような「ゴーン」という音を楽しむことが出来ます。自宅でもできますので、やってみると楽しいかもしれないです。


見かけは同じでも、弾むスーパーボールと全く弾まないスーパーボールの実験です。


次は、四角い箱を取り出しました。箱の真ん中には黒い壁が見えますね。
箱の中に、テニスボールを入れてみると、あら不思議。テニスボールは壁にぶつからずに反対側に転がっていきました。
種明かしによると、これは偏光板を使った簡単な手品みたいなもので、生徒たちは、この箱のミニチュアを工作で作りました。今日のお土産です。
(1時間目はここまでです。)


2時間目は、楽しいだけでなく、頭を使って謎を解明します。
AからFの6つの穴があいたカードがあります。このカードの下には、アルミ箔が貼られていますが、どの穴とどの穴がアルミ箔でつながっているかは、わかりません。しかし、アルミ箔は電気を通しますので、テスターを使って、2つの穴の間で電気が流れる、すべての組み合わせを確かめ、カードの下のアルミ箔がどのように貼られているかを解明します。さあ、実験です。


その結果をもとに、アルミ箔の配線図を考察します。


各班の配線図が出そろいました。それでは、カードを開いて確かめてみましょう。


皆さん、正解でした。しかし、同じ結果となるアルミ箔の貼り方は一つとは限らなかったのです。各班の出した結論は、いわば研究の論文に例えることができますが、自然現象の一つの解釈(とらえ方)にすぎません。ここに科学の面白さがあります。
ここから、「科学とは何だろう」という今日のテーマについて、みんなで考えました。


最後に、この授業を通して、科学というものに対する見方(イメージ)がどのように変わったかを一人一人が振り返りをしました。


「科学は楽しい」と感じる体験を経て、「科学とは何だろう」と考える授業でした。
中学2年生の時、こんな授業があったな、と記憶に残って欲しいと思いました。

人見先生、ありがとうございました。

ラグビー県大会~1回戦勝利!

本日、10時から、県総合運動公園ラグビー場で、ラグビー県大会の1回戦が行われました。
宇都宮高校との対戦は、82対0で快勝しました。おめでとうございます!

今大会には、助っ人7名(3年5名、2年1名、1年1名)が加わり、16名が出場しました。試合前の練習から気合が入っていました。


10時ちょうどに試合が始まりました。


試合は、開始1分でトライが決まりました。
10:01 トライ 小倉君
10:09 トライ  ?
10:14 トライ 岩上君
10:15 キック 小倉君
10:26 トライ 小倉君
10:29 トライ 春山君
10:30 トライ 岩上君
(↑不明なところ?を教えてください)


ハーフタイムです。


後半も怒涛の攻撃でした。
10:39 トライ 小倉君
10:41 トライ 岩田君
10:42 キック 岩上君
10:48 トライ 岩上君
10:53 トライ 藤沼君
10:58 トライ 小倉君
10:59 キック 岩上君
11:03 トライ 本村君
10:06 トライ 小倉君
10:08 キック 岩上君
10:11 トライ 岩上君
10:12 キック 岩上君
(↑間違いがあったら、教えてください)


チームが一丸となって戦ったナイスゲームでした。助っ人は7名いましたが、誰が助っ人か全くわからないくらい、まとまったチームプレーができていました。終わってみると、82対0の大差がついていました。


最後に、キャプテンの藤沼君に今日の試合の感想を聞きました。
「勝てるかどうか心配でしたが、助っ人が頑張ってくれたおかげで、チームとして勝つことができて、嬉しいです。来週の国学院栃木との対戦では、悔いのない試合ができるよう努力します。」

次の試合は、準決勝で国学院栃木と対戦します。
1週間後の10月31日(土)、場所は今回と同じです。頑張ってください。応援してます!

生徒による中学校訪問 in あそ野学園義務教育学校

本日放課後、SGHクラブの生徒5名が、あそ野学園義務教育学校を訪問し、9年生(中3に相当)8名に、本校のSGH活動等の紹介を行いました。

例年、夏休み中に行われていた「一日体験学習」が、今年度は、新型コロナの影響で中止になってしまいました。

「一日体験学習」では、吹奏楽の演奏を聴いたり、生徒から本校での様々な活動の様子を聞いたり、高入生(高校から入学した生徒)と対談する機会があったりします。そこで、本校の魅力を感じてくれた生徒が、本校を選んでくれていたのですが、今年度は、そういった機会が全くありません。

そこで、少しでも本校の魅力を中学生に知ってもらうために、中学校から希望があれば、中学校にお伺いし、本校生による説明会を実施することにしました。



今日が、その最初の訪問でした。
SGHクラブから、2年生の猪瀬遥大君、相田紘夏さん、内田小温さん、出井公人君、原悠馬君の5名のチームが、参加してくれました。5人が協力して、部活動や生徒会活動、そしてSGHクラブの国内班、海外班、ディベート班、フランス語班の活動を紹介しました。

そして、最後に、高入生代表として、生徒会長の猪瀬君(北中出身)から、「最初は不安もあったけれど、実際に入ってみると、むしろ、中入生とすごく仲良くなれました。また、生徒会会長には中入生がなるのかなと思っていましたが、自分が生徒会長になれたんですから、全然心配はいらないです。」と話してくれました。

中学生たちは、熱心に話を聞いてくれました。一番、身を乗り出して聞いてくれていたのは、高入生の猪瀬君の話だったかもしれません。今後も、こうした説明会を行う予定です。


PS:今年は学習塾にも営業(塾生用の「学校案内リーフレット」の配布)に行ってます。佐野市内、足利市内、栃木市内と、もう30校くらいはアポなしで訪問しています。塾の関係者の皆さんが、ありがたがってくれるのが嬉しいです。

中1講話「郷土の偉人 田中正造について」

本日6,7限目、旭城ホールで、中1のグローバル探究プログラムの一環として
田中正造~人と行動から考えるリーダー像~と題して、佐野市郷土博物館長の茂木克美先生の講話がありました。

2時間連続の講話で、前半は田中正造の生い立ち後半は足尾鉱毒事件などについて、お話してくださいました。

田中正造は、江戸時代の天保12年(1841年)11月3日に生まれ(奇しくも明治天皇と同じ誕生日でした。)、大正2年(1913年)9月4日に亡くなりました。

田中正造の晩年は、今大人気の「鬼滅の刃」の時代と重なるそうです。田中正造は、若い頃は刀剣が大好きで、常に身につけていたため、不法所持で警察に逮捕されたこともあるそうです。(「鬼滅の刃」の主人公たちは、銃刀法違反であるというお話に、生徒たちは身を乗り出して聞いていました。)


後半は、いよいよ足尾鉱毒事件がらみのお話です。明治天皇への直訴事件については、新聞社等のマスコミをうまく活用し、鉱毒の被害が世間に注目されるよう、考えをめぐらしていたことなど、現在のSNSによる広報戦略に先駆けていた面も紹介してくださいました。田中正造をロールモデル(お手本)として、本校生が身につける力の一つである「情報を発信する力」も群を抜いていたことがわかりました。


ところが、晩年になると、それまでのある意味バランスのとれた考えや行動から、鉱毒の被害を受けている農民などのことだけを考え、頑固に行動するようになり、支持者が離れていったそうです。しかし、田中正造が亡くなった後、その業績を後生に伝えてくれたのは、一時は田中正造から離れていった人達でした。
おそらく、田中正造の支持者が離れていった晩年の生き様がなかったら、ここまで、田中正造が、郷土の偉人として語り継がれることはなかったかもしれないですね、と茂木館長は帰りがけに校長室で話してくださいました。そこまで、私利私欲がない生き方だったのです。


最後に、附属中生のために、「田中正造から学ぶリーダー像」について茂木館長の考えを話してくださいました。


2時間にわたる講話でしたが、生徒は皆、茂木館長のお話をメモにとり、紙が足りない人は、持っていた別の紙にびっしりと書き込んでいました。講話の後、質疑応答の時間がありましたが、生徒からはひっきりなしに手が上がっていました。そして、最後に、生徒代表として松葉君からお礼の言葉がありました。それぞれの質問やお礼の言葉に、茂木館長は大変嬉しかった、さすがは附中生ですねと感心していました。

茂木館長、本当にありがとうございました。生徒の心に灯をともすようなお話でした。また、11月に行われる足尾での植樹体験に参加する意味や、自分がこれからどう生きていくか、などを考えるよい機会にもなりました。
現在、佐野市郷土博物館では、「田中正造が愛したもの」という企画展が11月29日まで開催されているそうです。今日の講話で田中正造に興味を持った人は、ぜひ見に行きましょう。

<講話メモ(3名分)>こんな感じです。


<主な感想>
・この講話を聞く前は「知っていることばかりだろう」と思っていたが、知らなかったことがたくさんあり、とても勉強になりました。
・田中正造さんの何歳になっても学び続ける心や、どんなに無視されても人々を救おうと努力する姿に感動しました。尊敬します。
・田中正造さんは、世の中が大きく変わっていった激動の時代に生きていて、それでもやはり、大切にしていたことは「人権尊重」「実行力」「学び続ける心」で変わらなかったことは凄いなと思いました。
・自分のためではなく、人のために政治家になり、正しいと思ったことを行動する姿はかっこいいなと思いました。

高1「体育」ダンスの授業見学

本日、4限目(1年3,4組)と6限目(1年1,2組)の体育の授業で、ダンス発表会がありました。

体育のダンスは必修ですが、本校では人数の関係で、まず女子が行い、次いで男子が行います。
今日は、9月15日以降、約1か月かけて練習した女子のダンスパフォーマンスの発表を行いました。

生徒たちは、班ごとに選曲し、ダンスパフォーマンスのユーチューブ動画などを参考に、振り付け等を練習してきました。曲にあった衣装を用意した班もあり、皆さん、かなり気合が入っていました。全部の班は紹介できませんが、自分が授業見学した部分については、その様子を写真で紹介します。

1年3,4組の発表


1年1,2組の発表




発表が終わった後に、生徒に感想を聞いてみると、とても楽しかった。他の班はものすごくかっこよかったです。家でも一人で練習しました。ストレス発散できました。等、皆さん、すっきりした表情で答えてくれました。

宇都宮大学講座に本校生3名が参加しました

本日、宇都宮大学講座「里山のサスティナビリティ(持続可能性)を考える」(松村啓子教授)が、葛生にある「モリ田守センター」で開催され、本校から3名が参加しました。私も午後から参加しました。

左から、2年生:藤沼広丞君、1年生:白井美咲さん、寺内瀬菜さん

この講座は、宇都宮大学の基盤教育として開講されており、農学部や教育学部などの学生が参加していますが、本校の3名は、それぞれの課題研究のテーマが、この講座の内容と関連があるということで参加しました。

「モリ田守センター」は本校の講師である赤堀先生が運営している里山です。
この日は、一日中雨でしたが、里山の散策、杉の皮むき体験などを行いました。


2年生の藤沼君は「木造建築の良さを広めること」について研究しており、木造建築には欠かせない「皮むき」に一番熱心に取り組んでいました。この日は、日本を代表する建築家(杉本洋文先生)も参加されており、「災害の仮設住宅をプレハブではなく、簡単に建てられる木造建築とすることを広めている」というお話をお聞きしました。藤沼君の「木造建築の良さを広める」という研究テーマにも関連がありそうですね。

1年生の寺内さんは「シカの食害対策」について興味を持っているそうですが、シカのワナを見せてもらったり、皮むき体験で、シカが樹木の皮をはいでしまう理由を教えてもらったりしていました。

白井さんは「オスのニワトリの利用法」に興味をもっており、お昼に振舞われた熊の肉や鶏肉の料理にヒントを得たのかもしれません。

今日は、あいにくのお天気でしたが、高校生も大学生もそれぞれに得るものがあったようで、皆さん満足して帰っていきました。

参加した宇都宮大学生6名と佐高生3名、赤堀先生、松村先生

中3「平和学習~被爆体験伝承講話」を実施しました

10月13日(火)6,7限目に、中3の平和学習として、広島から「被爆体験伝承者」である河内悦枝(コウチ ヨシエ)様を講師としてお招きし、御講話をいただきました。

河内悦枝さまは、被爆2世で戦後生まれの72歳です。現在、公益財団法人「広島平和文化センター」から「被爆体験伝承者」として委嘱されています。
河内さまのお母さまが20歳の時、広島の爆心地から30キロほど離れた場所で被爆され、23歳の時に、悦枝さまがお生まれになったそうです。

今、河内さまのお母さまは94歳です。悲惨な当時のことを話してくれたお母さまの姿を見て、戦争の悲惨さと命の大切さを伝えたいと思い立ち、70歳になられてから、伝承者になろうと考えられたそうです。

伝承者になるためには、河内さまが伝承したいとお考えになった被爆証言者「鳥越不二夫」様に付いて、3年間の研修を受けなければなりません。しかし、鳥越様は研修途中でお亡くなりになられました。ご高齢の鳥越さまが一生懸命語られる姿に、被爆者の思いを伝えていかなければならないと強く思い、河内さまは研修を続けてこられました。

河内さまは、今年度から「被爆体験伝承者」として活動をされていますが、県外に出張して、大勢の生徒を前にお話をされるのは初めてだったそうです。実は、河内さまの息子さんが、栃木県の高校の先生をされており、そうしたご縁もあって、今回の講演会が実現したそうです。席の後ろで、立ってビデオ撮影をされていた方が、息子さんです。(↑上の写真にも写っています。)

講演では、宇都宮空襲のお話もしてくださいました。河内さまは、「これからの世代に、核兵器のない世界、命の尊さ、また今の平和を伝えていきたい」と考えておられます。

講演終了後、生徒代表お礼の言葉が「若林仁瑛くん」からありました。心のこもった若林君の言葉に、河内さまは大変感動されていました。

なお、本日の平和講和は、司会を「中山津椰美さん」、開会の言葉を「青柳妃砂さん」、閉会の言葉を「渋江小春さん」が担当してくれました。ご苦労様でした。

「第12回明治大学文学部読書感想文コンクール」優秀賞!

明治大学文学部が主催する「第12回明治大学文学部読書感想文コンクール」で、高校1年の「中村そのか」さんが受賞しました。おめでとうございます!

このコンクールは高校生および社会人に応募資格があり、課題図書10冊の中から1冊を選び、1200字以内の読書感想文を書いて応募します。今回は804点の応募があり、その中から、高校生部門、社会人部門、合わせて100名が優秀賞に選ばれました。高校生部門では86名が受賞しています。(ちなみに、最優秀賞というのはなく、100名全員が優秀賞です。)

本来ですと「表彰式および記念講演会、茶話会」が開催されるのですが、今年度は、残念ながら中止になってしまいました。なお、受賞作品は冊子となって公表されるそうです。

中村さんは、課題図書の中から、住野よる著「よるのばけもの」を選びました。「毎日夜になると化け物に変身してしまう高校生の僕が、ある夜中、学校の教室に行ってみると、そこに同級生の矢野さんがいた。」という物語です。


(以下、中村さんとのQアンドAです)

Q1 どうして、このコンクールに応募したんですか?
→「夏休みの面談で、読書が好きという話になり、担任から「こんなコンクールがあるけど、出してみたらどう?」と勧められたのが応募のきっかけでした。締め切りまで数日と迫っていましたが、「よるのばけもの」なら読んだことがあったので、これに決めて、一気に書き上げました。」

Q2 読書感想文では、どんなことを書いたんですか?
→「人って、思っていることと、言動が一致しないことがありますが、主人公の僕も、自分の思っていることをうまく伝えることが出来ません。思っていることと外見(言動)が違ってしまうことを理解するのも大切なんだなということを書きました。」

Q3 普段はどんな本をどのくらい読んでますか?
→「住野さんの「君の膵臓をたべたい」も好きです。ファンタジー的な本や東野圭吾さんも好きです。最近はあまり読めてないですが、平均すると月に3~4冊くらいです。」

Q4 これから読んでみたい本はありますか?
→「源氏物語のような古典にも挑戦したいです。現代語訳もでているので。」

*読んでみたい本、やりたいことがたくさんあることが伝わってきました。
いろんなことに挑戦してください。応援しています。

PS「よるのばけもの」面白そうだったので、帰りに本屋によって購入しました。読むのが楽しみです。

高3「フードデザイン」の授業見学 ~いなりずし

本日、火曜日の3,4時限目は、恒例の「フードデザイン」の授業(森戸先生)があります。毎回、何を作るのか、楽しみにしています。きょうは「いなりずし」でした。

10月は運動会のシーズンでもあるので、必然的に「いなりずし」ということになったのでは、と勝手に想像しています。今回のポイントは、やはり「おすし」なので、酢飯をつくることに尽きるそうです。

*レシピや材料は以下の通りです。



酢飯は、こんぶを入れて、寿司用の水加減で炊飯します。
メイン材料の油揚げ1枚で、いなりずしが2個できます。今回は、いなりずしを一人6個、二人組だと12個作りますので、油揚げは6枚必要になります。

まずは、油揚げの「油抜き」から始まります。クッキングペーパーを敷き、箸で余計な油を落とします。その後、半分に切り、熱湯でゆでて、油抜きします。


次に、油揚げに味をつける「煮汁」をつくり、煮汁がなくなるまで煮込みます(13分程度)。


この頃、ご飯が炊けました。いよいよ本日のメインイベント、酢飯作りです。うちわで扇ぎながら、合わせ酢を入れ、しゃもじでご飯を切るように混ぜていきます。熱さで緊張が高まりました。


ここまでできれば、あとは油揚げの中に、酢飯を詰めて出来上がりです。

6個で一人分(米1合)です。

最後は、お楽しみの試食タイムです。


*油揚げは、味がしっかり染みていたようです。皆、おいしそうに頬張っていました。「いなりずし」は、もっと簡単に作れると思っていましたが、実はいろいろな手間が加わっており、大変な料理であることを実感していました。いつも運動会で作ってくれたご家庭の方に、感謝してると思います。

いじめ・教育相談アンケート結果(10月1日実施)

10月1日に実施した中高の全生徒を対象に実施した「いじめ・教育相談アンケート」の集計結果について、個人情報に配慮した形で公表いたします。

本アンケートは、いじめをゼロにすることを目指すものではなく、いじめは、いつ、どこでも、だれにでも起こりうるものであることから、その早期発見、早期対応を目的としています。
スクールカウンセラーや教員等との面談の希望がある場合には、即座に対応しています。

R2.10.1 いじめ・教育相談アンケート結果(中学).pdf
R2.10.1 いじめ・教育相談アンケート結果(高校).pdf
R2.10.1 いじめ・教育相談アンケート・自由記述.pdf

今回の調査で、「いじめられた」「友達がいじめられていると感じた」という生徒が中1で各2名いましたので、担任等が本人および関係する生徒から聞き取りを行うなど、早急に対応しました。また、スクールカウンセラーとの面iji談を希望していた中学生1名、高校生1名には、面談日時を調整しました。

自由記述欄については、担任だけでなく、生徒指導部長、教頭、校長が全生徒の回答に目を通し、生徒の心身の健康状態の把握に努めています。



*なお、今回のアンケート結果については、本HPのメニューにある「いじめ・教育相談アンケート」に収納しています。

身近な風景 ~秋の野草

ヒガンバナの花が終わると、周囲は一気に地味な色合いになります。
それでも、よく見るといろいろな花がひっそりと咲いており、着実に子孫を残そうとしています。

この花を知らない人はいないでしょう。

①「コスモス」ですね。

 和名は「オオハルシャギク(大春車菊)」です。学名がコスモス・ビピンナツスCosmos bipinnatus であるため、「コスモス」、または「アキザクラ(秋桜)」とも呼ばれています。メキシコが原産で、まずスペインに渡り、日本には1879年(明治12年)に持ち込まれたといわれています。
 ところで、「コスモス」(=宇宙の秩序、調和?)という学名は壮大すぎやしないでしょうか?  一説によると、スペイン出身の聖職者が本種の花をみて、花びらが整然とバランスよく並んでいることに、ギリシャ語の(調和)と名付けたと言われています。(以上、Wikipediaより)
 でも、日本人が「コスモス」の花を見て「宇宙の秩序」を感じることは、あまりないような気がします。

②コセンダングサ

これだけ見ても、あまりパッとしませんね。でも、この後、この花からこんな種子ができてきます。


もうわかりましたか?


そうです。先端に突起が3本ある「ひっつきむし」になります。「ドロボウグサ」と呼ばれることもあるようです。
佐高ミュージアムNo26 「ドロボウグサ」.pdf

③セイタカアワダチソウ
一時期は、秋の野原はセイタカアワダチソウの大群落で覆われていましたが、今では不思議とあまり見かけなくなりました。理由は、よくわかりません。
この花からハチミツが採れるそうですが、「古い靴下のような酸っぱい匂いがする」という難点があるそうです。10年前はネットで購入できましたが、今は販売されてません。やはり、匂いが不評だったのでしょうか。
佐高ミュージアムNo34 「セイタカアワダチソウ」.pdf

中1「家庭科」の授業見学~カップケーキ

本日の6限目に、中学1年2組の「家庭科」の授業(森戸先生)を見学しました。
カップケーキ」を作っていました。


材料から作り方まで本格的です。

バターを湯煎で溶かしたり、小麦粉をふるいで振るったり、卵をハンドミキサーで泡立てたりします。






みんな楽しそうですね。
この後、牛乳、レモン汁、バニラを入れて、型に入れます。
オーブンで180℃で20分、焼き上げたらできあがりです。

しかし、ここで慌てて食べてはいけません。
一晩、寝かせておくと、しっとりとした味わいになり、さらにおいしくなるそうです。一人2個ずつ、家に持ち帰りましたので、明日以降が食べごろですね。


*私も別のクラスの授業で作ったカップケーキをいただきましたが、おいしさは保証付きです。
今までに食べた(市販の)カップケーキよりも、ダントツにおいしいです。
(もし、これを売っていたら買います! そのくらいおいしいです。)

「第14回全日本高校模擬国連大会」出場決定!

11月14日(土)・15日(日)に開催される「第14回全日本高校模擬国連大会」に、SGHクラブディベート班から、佐高A(武藤玲矩君、横塚功樹君)、佐高B(石塚凜花さん、関根圭太君)の2組(1年生)が応募し、書類選考の結果、佐高Bの2人が、見事、合格しました。


今大会には、全国から219チーム(高校1,2年生)が応募し、54組が選考されました。選考された学校名を見れば、いかに難関だったかがわかると思います。
第14回全日本高校模擬国連大会_書類選考合格者一覧.pdf



模擬国連会議とは?
→参加者が各国を代表する大使(Delegate)に扮し、議論のテーマとなる議題(Agenda Item)について議論・交渉を行います。大使たちは、各国の主張をまとめ全世界に発表するための決議案(DR)を協力して作成し、採択することを目指します。

今年度の議題は?
→「宇宙利用(USES  OF OUTER SPACE)」です。
佐高Bチームが、どの国の大使になるのかは、当日にならないとわからないそうです。

この大会に出場するための書類選考とは?
→以下は,主催者である「Global Classrooms」のHPに掲載されている書類選考課題です。18ページにも及ぶ論文を読んでまとめたり、英語で解答する課題もあります。
書類選考課題.pdf
→佐高Aと佐高Bで協力して論文を読んでまとめたりしましたが、個人で答える課題もあったそうです。1か月以上かけて解答を作成し、最終的に「佐高B」が選考されました。

当日の大会は?
→今年度は、新型コロナウイルス感染拡大により、オンライン開催となったそうです。大会で上位入賞したチームは、ニューヨークで開催される「高校模擬国連国際大会」へ派遣される予定です。健闘を祈ってます!

身近な風景 ~ヒガンバナ④花から葉へ

燃えるような赤いヒガンバナの花の季節は終わりました。しかし、枯れた花の足元を見ると、葉が生えてきています。華やかな花の季節は一瞬でしたが、やがて伸びてくる葉が、冬の間もせっせと光合成をし、栄養分を球根に蓄え、翌年の花の季節に備えます。こころなしか、セミの一生にも似てますね。


佐高の前庭のヒガンバナの花が咲くまでを振り返ってみましょう。
球根から茎が伸びてきたのを確認したのは9月21日でした。


そして、茎の先端のつぼみから花が咲き、満開になったのが9月30日(10日後)。


花が枯れ、球根から葉が伸びてきたのを確認したのが10月7日(17日後)。

「花の季節」から「葉の季節」に切り替わるのに要した時間は、約2週間でした。

ところで、日本産のヒガンバナは、(三倍体であるため)種子で増えることができません。球根を増やして繁殖します。ヒガンバナの繁殖を松江幸雄と言う方が30年余にわたって観察した結果によると、1個の球根は約30年で926個に増えたそうです(雑誌「遺伝」1997年4月号より)。条件さえよければ、全ての球根から花が咲きますので、それだけで大群落になりますね。

佐野市三毳山 万葉庭園(10月4日)
(ここでは、庭園を造る際にヒガンバナの球根をおそらく人の手で植えたと思われます)

日本に存在するヒガンバナは、原産地である中国から伝わった球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられており、日本の野生のヒガンバナは全て遺伝的に同一(クローン)であるといわれています。

佐野市富士町(10月4日)

そういえば、サクラの代表的な品種である「ソメイヨシノ」も、挿し木によって増えるクローンですから、ある地域のソメイヨシノが一斉に開花する現象と、同一地域のヒガンバナが、同時期に開花する現象は似ていますね。

佐野市中学生親善ディベート大会

本日、「第7回佐野市中学生親善ディベート大会オンライン」が、本校および佐日中等の両校を会場として開催されました。附属中から4チーム、佐日中等から2チーム参加し、リーグ戦の結果、上位4校に附属中4チームが進出しました。上位2チームで決勝戦を行った結果、「いかのおすし」チームが優勝しました。

今回は、新型コロナの影響で、本校会場には、佐野附中4チームのうち3チーム佐日中等会場には、佐日中等2チームと佐野附中1チームの計3チームが集まり、Zoomによるオンライン対戦で、1回戦から3回戦が行われました。

今回の論題は、
日本は救急車を有料化するべきである、是か非か」でした。


SKT48」若林仁瑛くん、山口大斗くん、長島咲太くん、黒田紗良さん(佐附3年)


SKT坂46」清水健成くん、大川隼くん、坂田公希くん、門脇行貴也くん(佐附3年)


きゅんです」小林美葵さん、小貫椰生さん、細谷莉月さん(佐附2年)


いかのおすし」青木優奈さん、恩田小春さん、鈴木公太郎くん、山本虹輝くん(佐附2年)
このチームだけ、佐日中等の会場で対戦しました。中央の写真が青木さんです。

リーグ戦(予選)の結果、
優勝決定戦は、「SKT48」   (佐附3年) 対   「いかのおすし」(佐附2年
三位決定戦は、「SKT坂46」(佐附3年) 対   「きゅんです」   (佐附2年
となりました。
奇しくも、本校の3年生と2年生の対戦、という構図になってしまいました。

優勝決定戦の結果、審査員3名の評価が割れる大接戦の末、「いかのおすし」が優勝し、「SKT48」が二位となりました。三位は「SKT坂46」です。
また、ベストディベーター賞は、「いかのおすし」の青木さんが受賞しました。

優勝した「いかのおすし」、そして、ベストディベーター賞の青木さんに盛大な拍手が送られました。閉会宣言が終わったのは18時を回っていました。この日は9時から18時まで、緊張の連続でしたね。お疲れ様でした。

なお、下の集合写真には写っていませんが、1年生16名(17時で下校)、「いかのおすし」の4名(佐日中等の会場)を加えると、今日は総勢31名の生徒が参加しました。

県新人ボート競技大会

本日、渡良瀬川特設コースで、「令和2年度 栃木県総合体育大会県新人ボート競技大会」が行われました。さわやかな秋晴れの下、本校からは、「女子クオドルプル」に、1年生チームと2年生チームが、それぞれ参加しました。

2年生チーム


1年生チームは、佐野東高校の1年生チームに競り勝ちました。
赤いブイがゴール地点です。(タイム:3分36秒16 /1000m)


2年生チーム(先日の全国大会準決勝進出チーム)は、2年生の男子チーム(佐野東高校)と対戦しました。
この試合は、モーターボートの上で、スタートからゴールまで、近くで観戦させてもらいました。

2年生チームは、佐野東高の男子チームに追い付けず2位でしたが、タイムは3分17秒89、1年生チームと比べると20秒近くも早いんですね。


閉会式で記録が発表されました。11月に関東大会が行われるそうですが、渡良瀬川の水位がこの時期下がってきており、練習できる期間は限られているそうです。


2年生、1年生ともに、気合は十分でした。練習頑張ってください!

中1CTP「日本語ディベート」の授業見学

中1のCTPでは、9月から「日本語ディベート」が始まりました。
今日の2限目に1年2組のCTPの授業(粂谷先生と富永先生)を見学しました。

本校では、中1、中2で日本語ディベートを行い、中3では英語ディベートを行います。これは、附属中ならではの取組です。中1の「日本語ディベート」の最初の論題は以下の通りです。

【論題】
東京ディズニーランドのメインキャラクターは、ミッキー&ミニーから、ドナルドダック&デイジーに変更すべきである。是か非か。



1班4名(3名)で、9班編成です。4名は、立論2人、質問1人、第一反駁1名に役割分担しています。教室内では、肯定側、否定側、審判が一つの単位となり、3か所で試合が行われます。この日は、2試合行いましたが、それぞれの班は、肯定側、否定側、審判をローテーションで体験します。
↓全体的には、こんな感じです。


「今朝は4時に起きて立論を考えました」という生徒もいるくらい、白熱した試合が繰り広げられました。以下の写真の数々を見れば、それが誇張ではないことがお分かりいただけると思います。


作戦タイムのひと時です。


そして、試合が再開されました。


今回の論題はこれで終わりで、次回から新しい論題で準備を始めます。そして、3年生が修学旅行に行く11月の第1週(スペシャルウィーク)に「学年ディベート大会」が実施されるようです。お楽しみに!

中2「理科」の授業見学

今日は、中学2年1組「理科」(5限目)、中学2年3組「理科」(6,7限目)の授業(中村先生)を見学しました。今回は「ドジョウの血管の分布や血液の流れの観察」でした。

中2「理科」の2章「生命を維持するはたらき」では、「血液はどのようなしくみで、栄養分や酸素、二酸化炭素などを運ぶのか。」について学んでいます。
今回は、ヒトと同じ脊椎動物である魚類「ドジョウ」を材料とし、尾びれの血管や血液の流れを観察しました。なお、教科書では「メダカ」を使っていますが、メダカだとすぐ弱ってしまい、観察後には死んでしまうことが多いことから、本校では、より丈夫な「ドジョウ」を材料として使っています。ちなみに、去年、実験に使ったドジョウは今も生物室の水槽で生きています。



まずは、魚屋で仕入れてきた食用のドジョウを一匹すくい、チャックの付きの袋に、水とドジョウを入れます。これで、生きたままドジョウを観察できます。


顕微鏡にスライドグラスとドジョウ入りの袋をセットし、顕微鏡で尾びれを観察します。生徒は生き物の観察を嫌がることなく、全員が興味をもって、顕微鏡で観察していました。これは素晴らしいことだと思います。



ドジョウの血液の流れの動画です↓
https://youtu.be/a_AkRtaAApc
https://youtu.be/vHi3pRdmwH8
https://youtu.be/SmvgaKJLLsU

観察が終わると、ドジョウを水槽に戻します。ドジョウは生物室の水槽で飼育します。


生徒は、血管の分布や血液の流れについて、スケッチをしたり、観察で気づいたことや考察をプリントにまとめます。そして、班ごとに自分たちが気づいたことなどについて、順番に発表しました。

↓レポートの一例を紹介します。
動脈と静脈の違いや分布、赤血球の色の見え方、心拍数と血液の流速との関係、尾びれに付着している寄生虫?など、細かいところまで、よく観察しています。
ドジョウの血流 レポート.pdf

身近な風景 ~中秋の名月

今日は、中秋の名月です。空には雲一つありません。「月が綺麗ですね。」
明日は、満月で大安です。「何かいいことありそうですね。」

高3・フードデザインの授業見学

本日の3,4限目は、恒例の「高3のフードデザイン」の授業見学を行いました。
今回のメニューは「春巻き(6本)、ほうれん草とツナのポン酢あえ」です。

今日の授業は、まず、春巻きやほうれん草に関する学習から始まりました。
春巻きには、中国料理とベトナム料理があり、それぞれ使う皮が違いますが、今回は中国料理の春巻きを作ります。


「春巻き」の料理で、ポイントとなるのは、具を春巻きの皮で包むところだそうです。きれいに包めれば、それだけ見栄えや食感もよくなります。まずは、具となる、春雨(ゆでる)、豚肉(下味をつける)、たけのこ・しいたけ(ほそぎり)、ニラを炒め、調味料で味付けします。


生徒たちの包丁さばきや炒め方も手慣れたものになってきました。


そして、いよいよ今回のポイントである、春巻きの皮で具を包みます。

くっついている皮をはがす作業も重要です。


皮の包み方もやっているうちにうまくなってきます。


おいしそうに揚がっています。

ほうれん草とツナのポン酢あえも完成し、お楽しみの試食タイムです。


最後に、生徒の感想を聞いてみました。
「今回の料理では、春巻きを巻くところが一番難しかったです。でも、やっているうちにコツがつかめてきました。」
「具のタケノコがいい食感です。おいしくできました。」
「春巻きの揚がり具合がちょうどいいです。パリッとした食感がたまりません。」
「思ったより簡単にできたのでびっくりしました。家でも作ってみたいです。」

*皆さんの自己評価は非常に高く、春巻きを頬張る姿からは、満足感、達成感が感じられました。調理実習は、究極のアクティブラーニングだと思います。

ボート部全国大会~下野新聞掲載

本日、ボート部の全国大会の記事が下野新聞に掲載されました。
8位入賞となった藤倉さん、木村さんのインタビュー記事が載っています。

(2020年9月29日付け下野新聞18面掲載、掲載許諾済)
ボート2020.9.29.pdf

身近な風景 ~中秋点描

現在の季節は、二十四節気でいうと、中秋(9月8日頃から10月8日頃まで)にあたるようです。本日のウォーキング中に見かけた秋の風景を紹介します。

アキアカネが稲穂の周りを飛んでいました。

佐野市では、古代米を栽培しているところがあるようです。佐野市富士町で見かけました。

古代米とイナゴ

ソバの白い花が青空に映えています。



真っ赤なヒガンバナに交じって、薄いピンクの花も時々見かけました。



場所によっては、ヒガンバナはまだ蕾も多かったです。

田んぼの土手のヒガンバナが満開になると、稲穂(黄)、ソバ(白)、ヒガンバナ(赤)、その他(緑)と、色とりどりになりますね。来週が楽しみです。

身近な風景 ~ヒガンバナ③四~六分咲き

佐野高校の前庭のヒガンバナが開花しました(9月25日)。

↓  さて、今日(27日)はどうなっているでしょうか。

9月27日(日)、校庭前庭のヒガンバナは四分咲きくらいです。


佐野高校では、前庭以外でもヒガンバナが咲いている場所が他にもありました。

西門近くの部室棟の近くです。四分咲きくらい。


寮の前の駐車場の角です。

佐野でヒガンバナの名所の一つである三毳山公園内にある「万葉庭園」に行ってきました。



綺麗に咲いている場所もありましたが、全体としては、まだ四~六分咲きといったところです。10月に入った頃から来週末(10月3日,4日)くらいが満開ではないでしょうか。その時の風景が楽しみです。

「女子セブンスユースアカデミー」秋田若菜さん

 9月19日、日本ラグビー協会は、22日と27日に行われる「女子セブンスユースアカデミー」の参加選手を発表しました。高校3年2組の秋田若菜さんを始めとする、アカデミー生(10名)と候補生(15名)が選ばれました。秋田さんは、高校1年の時から連続して選ばれています。


昨年12月27日に大阪花園ラグビー場で開催された「U18花園女子15人制大会」に東軍として参加した時の写真です。(石井先生撮影)


 「女子セブンスユースアカデミー」は、世界と戦える可能性を秘めた人材をユース世代から発掘し、育成・強化に取り組むプログラムで、多くの日本代表選手を育ててきました。

 秋田さんは、昨年の「太陽生命ウィメンズシリーズ」でチャレンジチームの主将を務めており、2024年のパリオリンピックを目指す若手「女子セブンスユースアカデミー」の中心メンバーでもあります。23日、本人から話を聞かせてもらいました。

 
9月22日に行われた「アカデミー」では、どんなことをやったのですか

  本来なら、全員がそろって活動をするのですが、新型コロナの影響で、すべてズームを使った遠隔で行なわれました。9時から15時まで、各1時間のプログラムを4コマ受講しました。以下のような内容でした。

1コマ目:「コミュニケーションゲーム」(ほぼ6ヶ月ぶりに仲間とコミュニケーションをとることができました。

2コマ目:「SアンドC(ストレンクス(筋トレ)とコンディショニング)」、(どういう筋トレをすればいいのか、目標値を設定します)

3コマ目:「ラグビーのスキルの研究」(海外の選手のプレーを見て、プレースタイルなどについて話し合います)

4コマ目:「オリンピックについて学ぶ」(オリンピックに出るためには、まず、オリンピックについて知ることが重要です。)

 

Q「アカデミー」に参加して、どんなことを感じましたか

 今回は、ズームでの参加でしたが、仲間と会うのは久しぶりだったので、コミュニケーションの大切さを再認識しました。また、オリンピックという目標に向けての気持ちや今できることを共有できたことが大きかったです。

 
*現在、秋田さんは、クラブチーム「アルカス熊谷」に所属して、練習しています。「女子セブンスユースアカデミー」は、高3の12月までですので、さらに上部団体である「女子SDS(セブンズ・ディベロップメント・スコッド)」に選抜されることを目標にしているそうです。
 新型コロナの影響で練習や試合にはまだ様々な制約がありますが、2024年のパリオリンピックを目指して、頑張ってください。応援しています。

中3「数理探究」出前授業

今日の中3「数理探究」は、宇都宮大学共同教育学部の鈴木拓先生をお招きし、出前授業が行われました。
テーマは「連分数の魅力 ~数当てゲームと近似のお話~」でした。

数理探究」は、附属中の学校設定科目(本校独自の科目)です。数学分野と理科分野で発展的な学習2時間連続でじっくりと取り組みます。

本日の講師の鈴木先生は、大学では数学の一分野である代数学(簡単に言えば、数や式の性質・扱い方に関する学問)の授業を主に担当しています。

今日のテーマである「連分数」とは、分数の分母に更に分数が現れる式で、分子の数は全て1で表されます。例えば、こんなふうに


この「連分数」を使いこなすと、例えば、円周率 π=3.1415926…を近似分数で表すことができるのです。(これは感動でした。)生徒たちは、電卓を使いながら一生懸命に計算していました。



ところで、世界では「円周率の日」が3つあるそうです。
まず、3月14日、これはわかりやすいですね。
次は、7月22日、7分の22(22/7)=3.142857… となります。これはアルキメデスが発見した近似分数です。
そして、3つ目は、中国の「円周率の日」である12月21日です。12月21日は、元旦からちょうど355日目にあたり、355/113=3.1415929…となります。

このような円周率の近似分数は、先人たちが苦労して導き出したものですが、「連分数」を使って計算すると、5分もたたないうちに求めることができるのです。


このほか、1年は365日とされていますが、実際には、1太陽年は365.2421895…と割り切れません。現在、多くの地域で採用されている「グレゴリオ暦」では、うるう年は、4年に一度ですが、100年に一度は例外で平年になります。さらに、400年に一度、例外の例外でうるう年になります。そうすると、400年間でのうるう年の数は、100-4+1で97回となりますね。つまり、
365+97/400=365.2425…と近似しています。

一方、「イラン暦」という暦もあり、そこでは、4年に一度うるう年、は同じですが、128年に一度、例外で平年、となっています。128年で31回、うるう年がありますので、近似値は以下のようになります。
365+31/128=365.2421875…
となり、グレゴリオ暦より近似しています。
このような近似分数は、連分数を使うと、簡単に求めることができるのです。
本当に、魔法のような分数なのです。

数学って、すごいと思いました。

最後に、一緒に授業を受けた3年1組の生徒と、校長室掃除担当の3年2組の生徒に今日の授業の感想を聞いてみました。

3-1
青木さん「初めは数字がいっぱい並んでいて、うわ難しそうと思っていたのですが、実際にやってみると、意外とスラスラできて楽しかったです。特に、3.14や√2などといった無理数を近似分数で表すことができることに驚きました。今回学んだことを、今後の数学や生活で生かせたらいいと思います。」
山口君「連分数を使うと、近似分数が電卓を使うと簡単に求められるのがすごいと思いました。」
大島君「無理数でも連分数を用いることで表すことができることが分かりました。イラン暦の40万年に一日のずれという正確さに驚きました。」
3-2
坂田君「連分数という存在自体知りませんでした。計算で近似分数を求めるなど、ワクワクして楽しかったです。数学がさらに好きになりました。」
鈴木君「連分数を使って近似値を求めることができることに驚きました。」

*「連分数」は、数学の先生によると、高校の「数学Ⅲ」で、発展的な内容として一部紹介されているそうです。

PTA朝の挨拶運動が始まりました

今日(9月23日)から25日までの3日間、PTAによる朝の挨拶運動が始まりました。今日はあいにくの天気でしたが、PTAの本部役員さんの挨拶に、生徒の元気な挨拶が返ってきました。

身近な風景 ~ヒガンバナ

今日(9月22日)は、秋分の日、彼岸の中日です。毎年、この時期になると、不思議とヒガンバナの赤い花が咲き始めるのですが、今年は様子が違うようです。

佐野高校の前庭に、1か所だけ、ヒガンバナが毎年咲く場所があるのですが、昨日(21日)行ってみたら、まだ茎が伸びていませんでした。
この分だと、咲き始めるのは来週以降になるかもしれません。

まだ20cmくらいしか、茎が伸びていません



赤丸をつけたところで茎が伸びています。


こちらは、球根から茎が伸びてきたばかりです。

2009年9月発行の「佐高ミュージアム」で、同じ場所に生えているヒガンバナを紹介していますので、ご覧ください。
佐高ミュージアムNo24 「ヒガンバナ」.pdf

ボート部全国大会速報!⑥佐高初の入賞です!

9月20日の夜中の12時に佐野駅にバスが到着しました。高速道路は渋滞もなく順調だったようです。佐野駅で到着を待っていた保護者の皆さんもお子さんの元気な姿を見て安堵していました。
全国8位入賞という金字塔を打ち立てた木村さんと藤倉さんから、入賞の賞状を見せてもらいました。

ところで、重大なことが判明しました。どうやら、全国8位入賞は佐高ボート部始まって以来の快挙ということです。佐高からはボートでオリンピック選手を輩出していますが、高校時代の全国入賞はなかったようです。
木村さん、藤倉さんはどえらい記録を打ち立ててくれたようです。このことを皆さんにもお伝えして、今大会の速報は終了といたします。準決勝進出が決まった19日と準決勝があった20日は、本HPのアクセス数が通常の3倍近く(3000近く)に達しました。それだけたくさんの方々の応援する気持ちが、選手たちにも伝わったのではないかと思います。応援ありがとうございました

ボート部全国大会速報!⑤祝!8位入賞

本日、準決勝及び順位決定戦が行われました。
その結果、「女子ダブルスカル」の木村・藤倉組が、見事8位入賞を果たしました。
おめでとうございます。

まず、女子クオドルプルの準決勝が、9時10分から始まりました。
後半、追い上げを見せましたが、5着敗退でした。

http://youtu.be/u7EdN8SYzWg

次に、女子ダブルスカルの準決勝が、9時50分にスタートしました。
500mでは2位通過でしたが、後半2艇にかわされ4着でゴール。5位から8位の順位決定戦へ。

http://www.youtube.com/watch?v=bGy_My-KJ7Y

女子ダブルスカルの順位決定戦は、13時10分から始まりました。
結果は4着でしたが、念願の8位入賞を果たしました。

http://www.youtube.com/watch?v=UdFeFmOY61g

13時40分頃、表彰式があり、木村さんと藤倉さんは入賞の賞状をいただきました。おめでとうございます!


木村さん
「決勝進出が夢でした。今回、準決勝まで行くことができ、悔いはありません。やり切りました。」

藤倉さん
「3年間、あきらめずにここまでやってきて良かったです。最後のレースでは、2人らしく、全力で漕ぐことができました。ここまで支えてくれた先生や先輩の方々、そして家族への感謝の気持ちを込めました。本当にありがとうございました。」



選手の皆さん、そして顧問の戸田先生、大和先生、お疲れさまでした。
今日は14時半頃、大阪を出発し、夜中の1時頃に佐野に到着する予定です。

今回は会場が大坂でしたが、宿舎と会場の往復でした。でも、それ以上に、「それぞれが大切なものを得ることが出来た充実した5日間」であったと感じました。

ボート部全国大会速報!④祝!予選突破

今日は強風も収まり、予定通り予選と敗者復活戦が行われました。


女子ダブルスカル(木村、藤倉):予選突破! ベスト12(上の写真)
http://youtu.be/DMNCjVlwCRU
女子舵手付きクオドルプル(岡部、松浦、船渡川、生熊、川田):敗者復活戦で勝ち上がり予選突破! ベスト12 
男子シングルスカル(内田):もう一歩のところで予選突破ならず。

本校の予選突破は、数年ぶりの快挙です。おめでとうございます。


女子ダブルスカル   →奥から2番目の緑のユニフォームです。
「ここまで来たら決勝を目指します! 4分を切ります。」


女子舵手付きクオドルプル →奥の緑のユニフォームです。
「まだまだやれます!」


男子シングルスカル →奥から三番目の緑のユニフォーム
「来年、また戻ってきます!」


*明日の準決勝は6艇中上位2艇が決勝に進出し、3,4位が順位決定戦に回ります。
    明日で、すべての競技が終了します。いよいよ決戦です

ボート部全国大会速報!③(記事追加しました)

今日の大阪は風が強く(風速6~7m/秒)、突風が吹くと艇が転覆してしまう危険性があることから、今日の予選は明日に延期なりました。明日は、予選と敗者復活戦を両方やることになりました。


強風の中、水路を見つめる佐高ボート部の皆さん。

*それでは、今日はいったい何をしていたのでしょうか

→宿舎は、堺ナショナルトレーニングセンターや「G大阪」の練習場(サッカーコート16面ある広さ)がある広大なスポーツ施設の一角にあります。

赤丸を付けたところが、宿舎です。


宿舎ではコロナ対策が徹底しています。朝食は通常バイキング形式ですが、今は手洗い消毒した後、さらに手袋を着けて、小分けされた料理を選んで持っていきます。料理はおいしいのですが、味気ないそうです。大浴場も閉鎖されていて、部屋のバスしか利用できないということでした。


朝食後は、周囲の走り込みやトレーニングセンターで筋トレです。


今回、佐野東高と一緒に行動していますので、練習も一緒です。佐野東高は全員男子ですので、本校の唯一の男子、内田君は佐野東高の男子と練習しています。

*さて、選手たちは、今日の競技中止をどのように受け止めているでしょうか
→戸田先生によると、最初は、早く試合をやりたい、という気持ちが強かったようですが、陸上トレーニングで体を動かしているうちに、気持ちがリフレッシュされ、うまく切り替えができたようです。

*それは良かったですね。明日の予選を前にして、いったん気持ちや体を休ませることができたのは、選手たちにとっては、いい機会だったのかもしれませんね。
明日は最高のコンディションで持てる力を存分に発揮してください。
応援しています!

中3「数理探究」出前授業

昨日(9月17日)は、佐野市葛生化石館の学芸員である「奥村よほ子」先生をお招きし、中3「数理探究」の出前授業を行いました。
特別時間割を組み、1,2限目(3年1組)、3,4限(3年3組)、6,7限(3年2組)で実施しました。

地質時代と佐野で産出される化石について学んでいます。

 

今回の出前授業は、①葛生地区の石灰岩地帯を中心とした地層の成り立ちについて学ぶ。②フズリナやウミユリ等の化石探しを通して、地学研究の基礎や楽しさを味わう。ことなどを目的としています。



 葛生で産出される化石では、フズリナやウミユリが有名ですね。これらは、かつてどんな環境で生活していたのでしょうか?

 

大昔、このあたりは海の底で、そこに棲んでいた? いいえ、全く違います。

 

葛生石灰岩は、いまから2億6千万年前の古生代のペルム紀という時代の生き物がつくりだした岩石で、当時は赤道直下の海底火山上で作られました。そこに棲んでいたサンゴやフズリナ、ウミユリが化石となっているのです。


そして、長い年月をかけて、海洋プレートの動き(プレートテクトニクス)によって、葛生まで運ばれてきました。まさに、「地球規模の壮大な物語」です。



授業の後半では、実際に、細かな石灰岩の断片から、フズリナやウミユリを探す作業を体験しました。みんな夢中になって探していました。見つけた化石の一部は各自持ち帰りました。持ってると何かいいことありそうですね。


葛生で産出される石灰岩は、校庭の前庭(職員玄関手前)にある岩石標本園で見ることができます。一度見てください!





ボート部全国大会速報!②公式練習

今日は、一日「公式練習」が行われました。今回の会場は、大阪湾にある水路です。
いつも練習している河川(渡良瀬川)と比べると、海ですので「うねり」があったり、海水による「浮力」が大きいなど、いつもと勝手が違います。

通常の公式練習は半日なのですが、今回は丸々一日、練習することが出来たので、徐々に慣れてきて、いつもの感覚が戻ってきたそうです。

女子ダブルスカル(藤倉さん、木村さん)


女子舵付きクォドルプル(岡部さん、松浦さん、船渡川さん、生熊さん、川田さん)


男子シングルスカル(内田君)

*3年生の木村さんにインタビューしました。
→今日の公式練習の感触はいかがでしたか?
「普段乗っている艇と違ったり、海だったりしたので、最初はなかなか慣れませんでした。しかし、徐々に雰囲気がつかめてきたので、いつも通りのレースができそうです。明日の予選では、持てる力を発揮したいと思います。」

*いいですねえ。明日は11時42分から予選が始まるそうです。3種目とも頑張ってください!

ボート部全国大会速報!①大阪に到着

本日、朝6時半ごろ、ボート部の生徒たちは、佐野東高の生徒といっしょに1台のバスで、全国大会が開催される大阪を目指して出発しました。夕方頃、会場に着いたという連絡が顧問の戸田先生から入り、以下の1枚の写真が送られてきました。
もう、気合は十分!といったところですね。

将棋大会県予選優勝!

9月13日(日)、宇都宮市にある栃木教育会館で行われた「第31回関東地区高文連将棋大会県予選」で、高校1年4組の竹熊くんが、見事優勝を果たしました。


竹熊くんは、中1から県大会で優勝を続けています。昨年度は全国でベスト8に入った強者なのです。県内では、もはや敵なしといったところでしょうか。

今回の大会の感想は
「6か月ぶりの試合だったので、慣れるまで苦戦しました。優勝するまで7回の試合を勝ちあがりました。最初から優勝を狙っていましたが、久しぶりだったので不安もありました。」

12月に行われる関東大会の目標は
「今から、こつこつ練習し、優勝するのが目標です。また、栃木県から出場する4人(他に、宇高、足高、文星)の総合成績で県ごとの順位がでるので、今年は栃木県のランキングを上げ、強いことを示したいです。」

*1年生にして、すでに栃木県を引っ張るリーダーとしての自信と風格が漂っていました。さすがですね。

高校生ディベート・オンライン練習会

今日は、高校生は、「準備型ディベートの合同練習会」がオンラインで開催されました。
参加した学校は、本校の他、宇都宮高、宇都宮女子高、宇都宮東高、栃木高、栃木女子高、作新学院高、足利高、足利女子高、大田原高、大田原女子高、矢板東高といった数多くの高校が参加しています。


今回の論題は、「The Japanese government should ban production and sales of fossil-fueled cars, including hybrid cars, by 2035」(日本政府はハイブリッドカーを含む化石燃料車の製造と販売を2035年までに禁止すべきである。)でした。
この論題について、生徒は事前に調べ、準備した上で試合を行います(=準備型)。

本校からは、2年生2チーム、1年生4チーム、計6チームが参加しました。



1年生(戸田さん)の感想:「今回は準備型だったので、昨夜は準備のため、あまり眠れませんでした。しかし、基本を確認できたので、頭がすっきりしました。準備をやっておいて良かったです。」

2年生(江部くん)の感想:「個人的には、もうちょっと準備をしておけば良かったなと思いました。新しいスタイル(準備型)だったので、参加してよかったです。チームとしては、頑張りました。」

*月に1回くらい、このような練習会を行い、12月に本番が行われるそうです。
栃木県は全国でもレベルが高いですので、力を付けて挑戦してください!

中学生ディベート・オンライン練習会

今日は、「第7回佐野市中学生親善ディベート大会オンライン」の講習会及び練習試合がZoom配信で行われました。附属中からは、最多の4チーム(2,3年生)がエントリーしています。


講習会(10:00~12:00)及び練習試合(13:00~17:00)は、中学1年生の3教室と選択教室の4会場に分かれて実施しました。今年は附属中からの参加者が多く、練習に熱が入っていました。かなり盛り上がっています。

今年度の論題は「日本は救急車を有料化するべきである。是か非か」です。



今日の練習に参加した生徒の感想です。

3年3組 大川隼くん
「今回が初めてのディベート大会だったので、とても緊張しました。ディベートが上手な人たちが集まったので、とても内容が濃いものになりました。今日の練習試合を踏まえ、本番ではより丁寧に対戦していきたいと思いました。

3年3組 黒川紗良さん
「初のリモートで不安はありましたが、チームメイトといつも通りのディベートが出来たと思います。去年も参加して、惜しくも準優勝だったので、今年こそはと意気込んでいました。リモートならではの立論の読み方や分かりやすさをしっかり確認できて良かったです。」

2年2組 小林美葵さん
「初めての本格的な練習試合だったので、少し緊張しました。立論では落ち着いて対応でき、質疑でも正確に質問できました。また、反駁の仕方など、難しいものも分かりやすく説明してくれたので、勉強になりました。本番に向けて頑張りたいです。」

*大会の本番は、10月4日(日)です。4チームとも、頑張ってください!

高2理系「英語表現Ⅱ」の授業見学

本日1限目、高校2年理系の「英語表現Ⅱ」(木村先生)の授業見学を行いました。

本時は「SGDsに関するプレゼンテーションを行う」というもので、先週から、順番に生徒全員が発表しています。

発表は、
SDGsに関して自分でテーマを設定し、資料を探し、表やグラフを使って説明し、自分たちにできることを提言する、という内容です。

中島蒼(なかじま あおい)さんは、「Forests  and  global  warming」(森林と地球温暖化)について発表していました。英語の原稿はすべて暗記しており、実に堂々と、わかりやすく説明していました。


発表後は、英語での質疑応答がありました。鋭い質問でしたが、うまく答えていました。


素晴らしい発表だったので、昼休みに話を聞かせてもらうことにしました。

なぜ、このテーマにしたのかですか
「去年の8月に宇都宮でSDGsに関するセミナーが開催されたので、それに参加しました。県内から高校生が20人くらい集まり、SDGsやプレゼンの仕方などについて、2日間学びました。その時、講師の先生がパームオイルについて話してくれました。パームオイルは日常の様々な製品に使われており、それを作るために多くの森林を伐採し、プランテーション(大規模な農園)を行っていることに衝撃を受けました。このことを多くの人に知ってもらいたいとずっと思っていたので、やっとその日が来た、という気持ちで、テーマに選びました。」


*本当に素晴らしいです。何か伝えたいものがあるとき、プレゼンは血の通った力のあるものになるんだなと感じました。

*来週も続きのプレゼンがあるそうなので、楽しみにしています。

学習指導員のMr Kushal の紹介

今年度、コロナ対策により、新たに国が配置する「学習指導員」として、Mr Kushal(クシャール)が着任しましたので、紹介します。

クシャール先生は、インド ムンバイ出身で、35歳です。
クシャール先生のお母さんが日本の大学を卒業しており、インドに帰国してから30年間日本語を教えていましたので、クシャールさんも、小さいころから自然と日本や日本人、そして日本文化に興味を持っていました。

クシャール先生は、2008年に立命館大学アジア太平洋大学を卒業し、三井物産で8年間仕事をしていました。2019年に、日本クリケット協会から、日本と佐野にクリケットを広める仕事を依頼され、佐野市で仕事をしていました。

クシャール先生は、月から金まで毎日中学校全学年の英語の授業を担当します。


9月8日(火)3限目の「中学2年1組の英語」の授業(栗原先生)を見学しました。クシャール先生の2度目の授業ということで、授業の中での立ち位置が明確になっている感じがしました。

この時間のGoalは「自分の気持ちや様子を英語で言えるようになろう」です。
五感を表す動詞を使って英文を作り会話をします。



クシャール先生は、栗原先生とペアになり、実際にどんな会話になるのかお手本を示します。


また、生徒同士がペアトークをする際に、アドバイスをしたり、生徒とペアを組んで会話をしたりします。生徒は、クシャール先生と英語で会話することで、伝わっているんだなあと実感することができます。



授業終了後、生徒にクシャール先生の印象を聞いてみると、異口同音に「ユーモアがあり、面白い先生。明るくて話しやすいです。」という答えが嬉しそうに返ってきました。

逆に、クシャール先生に生徒の印象を聞いてみると、「すごくいい子たち。最初は緊張していましたが、今では、先生先生と話しかけてくれるようになりました。でも、あえて日本語ではなく、英語で返すようにしています。」

クシャール先生は、すでに、頼りになる人気者になっているようです。

ALTのMr Darienの紹介

今年度のALTとして、9月から Mr Darian(デリアン)が着任しましたので紹介します。 

デリアン先生は、アメリカ、テネシー州出身の26歳です。日本には4年間住んでおり、3年前から、足利高校のALTとして、勤務しています。
アメリカの大学で、プログラミングを学び、その後、中央大学に1年間留学しました。
日本に来たのは、温泉や侍、おいしいご飯のような日本文化が好きだからだそうです。

デリアン先生は、月と火の2日間来校し、中学3年生と高校1年生の授業を担当します。


そこで、9月8日(火)2時間目の「中学3年1組の英語」の授業(川俣先生)を見学しました。デリアン先生の3年1組の最初の授業です。

この時間は、デリアン先生を紹介するとともに、楽しく英語を学べる素敵なプログラムを川俣先生が用意してくれていました。
名付けて、「アタック25」でデリアン先生にアタック!(すいません。勝手に名付けました)

ゲームのルールは、生徒は4人1組のグループとなり、順番に、白板に書かれた25の番号を1つずつ選んでいきます。例えば、15番を選ぶと、川俣先生が独自に作成したデリアン先生への15番のクエスチョンを読み上げます。「Where are you from?」生徒は答えを予想して手を上げて英語で答えます。デリアン先生が正解か不正解か答えます。正解すると、そのグループは15番のマスを獲得します。これを順番に繰り返し、縦・横・斜めのビンゴを目指します。



ちなみに、川俣先生が用意していた質問には、このようなものがありました。
「Which do you like better short hair or long hair ?」
「Who is your favorite singer ? 」
「When you are JH student, which club did you belong to ? 」

また、質問がブランクの番号もいくつかあり、その場合は生徒が質問を考えて、直接デリアン先生に質問します。例えば、生徒はこんな質問をしました。
「Do you have a girl friend ?」



こうして、楽しい時間はあっという間に過ぎ、デリアン先生と生徒との距離も縮まりました。生徒たちから「デリアン先生は明るくて親しみやすい。これから楽しくなりそう。もっと来て欲しい。もっと会いたい!」といった声が聞かれました。
また、授業終了後、生徒たちに、今日の質問の中で一番興味を持ったものは何?と聞いたところ、女子生徒は全員「Girl friend!」 と答えていました。

一方、デリアン先生に生徒の印象を聞いてみると、「すごくいい子たち。答えがわからなくても何度でもトライしてくる。授業に興味を持ち、楽しんでいるのが印象的。」と答えてくれました。


高3「フードデザイン」の授業見学

火曜の3,4限目は、恒例の高3「フードデザイン」(森戸先生)の授業があります。
今日は、「コロッケとコンソメスープ」です。

今回はコロッケなので、衣を付けたり、油で揚げたり、一気に難易度が上がったような気がします。


まずは、コロッケの材料であるジャガイモ(皮をむいて茹でる)とタマネギ(みじん切り)、コンソメスープの材料のにんじん・タマネギ・セロリ・インゲン(1cm角切り)を準備します。


次に、コロッケの材料のタマネギとひき肉を炒めます。炒める手つきもだんだん堂に入ってきました。


茹でたジャガイモを炒めたタマネギ・ひき肉とよく混ぜ、形を整えたものに衣をつけていきます。この時、衣をつける順番が今回のポイントの一つだそうです。


油の温度は180℃、温度計を使って計測します。コロッケを油に入れる時、油がはねないようにするのも、今回のポイントです。


並行して、コンソメスープもつくっています。コロッケも完成です。使い終わった油は、「固めるテンプル」の粉末を入れて固めます。固めると生ごみとして捨てることが出来ます。


さて、いよいよ試食です。この瞬間のために、生徒たちは頑張ってきました!
皆、出来栄えには自信がありそうです。


最後に今回の感想を聞いてみました。
「油で揚げるのは初めてでしたが、やってみるとそれほど難しくはありませんでした。」「難易度は、3段階の2くらいです。」「コロッケがこんなに簡単にできるとは思いませんでした。」「おいしくできました!」

どの生徒からも満足そうな答えが返ってきました。毎週、火曜日の4時間目の調理室には、幸せな雰囲気が溢れています。

旭城祭~野球部招待試合

本日、旭城祭の企画の最後を飾る「野球部の招待試合」が本校の野球場で行われました。
3年生が引退した本校の野球部は、1,2年生で7名となりましたので、足利清風高校との合同チームを組むことになりました。本日は、宇都宮東高校(壬生高校との合同チーム)と矢板東高校を招待し、県立中高一貫教育校3校での練習試合を行いました。



試合は、9時少し前から、「佐野高・足利清風高合同チーム」対「宇都宮東高・壬生高合同チーム」の対戦から開始しました。空には秋を思わせる雲が見られましたが、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や気圧の谷の影響で、すぐに厚い雲が垂れ込めてきました。

3試合目の「佐野高・足利清風高合同チーム」対「矢板東高チーム」の対戦は、3時過ぎに雷雨のため8回で終了しました。来週末から、新人大会が始まりますので、各チームとも真剣に取り組んでいました。

なお、新人大会では、本校(足利清風高との合同チーム)は、9月12日(土)に足利工業高と対戦します。

身近な風景 ~セミの抜け殻調査③

セミの抜け殻調査の続報です。テーマは「ミンミンゼミの謎」でしたね。

(これまでの復習)
本校の前庭ではセミの鳴き声がうるさいほど聞こえます。特に、ミンミンゼミです。
そこで、前庭でセミの抜け殻調査を行ったところ、意外にも、ミンミンゼミの幼虫の抜け殻は少ないことが判明しました。9月1日までの抜け殻の写真を見れば、一目瞭然ですね。なぜ、たくさん鳴いている(=成虫は一定数存在する)のに、幼虫の抜け殻が少ないのか、これが「ミンミンゼミの謎」です。

<アブラゼミ> メス112、オス107、計219


<ミンミンゼミ> メス6、オス6、計12


アブラゼミとミンミンゼミの中で、ミンミンゼミの占める割合(ミンミン率)は、約5.2%でした。さすがに、少ないですね。

今回、その謎を解く鍵を発見しました! 以下に紹介します。

私は、「セミの成虫は、羽化した場所だけで生活するのではなく、ある程度の範囲(生活圏)で生活している」という仮説を立てました。
つまり、成虫は空を飛べるので、他から佐高の前庭まで飛んできて、そこで鳴いているのではないか、ということです。

さて、佐高の周囲の状況を見てみましょう。西隣には、朝日森天満宮の周囲の森(鎮守の森)が広がっています。そこからも、ミンミンゼミの鳴き声が盛大に聞こえてきます。

(yahoo 地図を使って加工しました)
距離にして50~100m程ですので、セミが飛んでくることも可能なのではないかと推測しました。そこで、朝日森天満宮の境内で、セミの脱け殻調査(9月1日の夕方)を行いました。

探してみると、ここでも抜け殻は見つかりました。
時間にして10分程度の調査でしたが、妙なことに気づきました。


ミンミンが多い!
アブラゼミとミンミンゼミの幼虫の区別は、触覚の太さなどで見分けることができます。最初は実体顕微鏡を使っていましたが、最近は、肉眼でパッと見て大体わかるようになってきました。しかし、持ち帰って実体顕微鏡で確認しました。結果は以下の通りです。

アブラゼミ23、ミンミンゼミ13。 ミンミン率は36%
わずか10分程度の簡易的な調査でしたが、佐高の前庭のミンミン率5%に比べると、朝日森天満宮のミンミン率は圧倒的に高いです。しかも、両種のメスの数は同数でしたので、ミンミンゼミのオスの数は実際はもっと多い可能性もあります。

これらのことから、朝日森天満宮で羽化したミンミンゼミが、佐高にも飛んできて鳴いている、という仮説に対する、一つのエビデンス(証拠)を得ることができました。しかし、実際のところは、これで証明できたわけではなく、せいぜい仮説が否定されなかったというレベルですので、さらなる調査が必要となるでしょう。次回の報告ができるよう、次の一手を考えてみます。

本校では、全員がテーマを決めて課題研究を行っていますので、私もやってみました。セミの抜け殻をきっかけに、いろいろなことがわかってきましたが、正解は一つとは限りません。失敗もあります。
でもそれが研究の面白さであることは言うまでもありません。


皆さんも楽しんで課題研究をやりましょう!

こうした体験は、社会に出ても必ず役に立ちます。

中2理科(実験・観察レポート)

今回は、中学2年1組の理科の授業見学(中村先生)と実験・観察レポートについて紹介します。

見学した授業は、8月24日(月)の3,4限目が連続で行われました。本校では、理科は各学年とも2時間連続の授業があり、じっくりと実験・観察、レポート作成等に取り組むことができます。また、本校には、一人一台、新しい顕微鏡が用意されているのも魅力です。

この日の実験・観察は、「植物と動物の細胞のつくり」で、植物と動物の細胞のつくりを顕微鏡で観察して、共通点や相違点を見つけることがねらいです。



さて、附属中生は、どんな風に実験・観察に取り組み、「実験・観察レポート」を仕上げるのでしょうか? 今回は、「実験・観察レポート」の内容にも注目してみたいと思います。

実験観察の材料(対象)は、タマネギ、オオカナダモ、ヒトのほおの内側の粘膜です。

タマネギとオオカナダモは、まず、水で封じたプレパラートで観察しました。
下の写真は、生徒が観察している顕微鏡の接眼レンズに、デジカメを押し当てて撮影しました。

水で封じたタマネギの細胞とオオカナダモの細胞

次に、酢酸オルセインを1滴たらし、5分間染色したものです。

タマネギは、核が赤く染まっていますが、オオカナダモの方は、葉緑体が多いため、はっきりと核を見つけることが難しかったようです。生徒たちは、これが核ではないか、というものを見つけた人の顕微鏡を見せてもらっていました。ところで皆さん、どれが核かわかりますか


こちらは、ヒトのほおの内側の粘膜の細胞です。一つの細胞に一つの核が、しっかりと赤く染まっています。細胞壁はなく、細胞同士が細胞膜を境に隣接しています。一つの細胞にたくさんの核があるわけではありません。

こうした実験・観察から、生徒はレポートを作成して提出します。
こんな感じです。


生徒は、実験・観察の結果や考察について、とても丁寧に書いています。
今回は、2年1組全員分のレポートをお借りし、じっくり読ませてもらいました。
あまりに素晴らしかったので、一人一人にコメントを付け、返してもらいました。

以下に、2年1組の約3分の1の生徒のレポートを紹介します。(本人たちには了解済みです)なお、たまたま、1組の授業を見学しましたが、他のクラスも同様です。

実験観察レポート(2年1組).pdf

(追記)
多くのレポートでは、オオカナダモの細胞は、酢酸オルセインで染色しても、核が見つからなかった、ということが書かれていました。
そこで、どうすれば、オオカナダモの核を染色することができるかを、リサーチクエスチョンとして、放課後、ミニ探究学習を行いました。


通常は、オオカナダモの葉に、酢酸オルセイン溶液を1滴たらし、5分間ほど、静置します。しかし、これだけだと、こんな見え方でした。

赤丸の中に見えるのが、核ではないかと思いますが、これを見つけるのは確かに難しいですね。そのとき、実習助手の田所さんが、湯煎すればどうでしょうか?という提案をしてくれました。湯煎とは、酢酸オルセイン溶液と、オオカナダモの葉を入れた小さなビーカーをお湯を入れた大きめのビーカーに入れて、暖めることです。染色は化学反応ですから、暖めると染まりやすくなります。早速やってみました。


これで、5分間湯煎します。

さて、こんどはどうでしょうか?

これなら、核を見つけられますね。明らかに染まり方が違います!

*実験・観察というのは、例えば、「こうすれば核が染まる」と教科書に書いてあったとしても、その通りになるとは限りません。むしろ、うまくいかないことの方が普通です。授業では、うまく見ることができなくても、条件や方法を変えれば、うまくいく、ということがよくあります。実は、それが科学の面白さでもあります。

つまり、うまくいかなかった、うまく見えなかった、ということを経験することの方が、科学は発展するのです。授業中の実験や観察でも、うまくいかなかったことを正確に記録し、その理由を考えてみることの方が、はるかに重要であると思います。

皆さんの「実験・観察レポート」には、そういうことがきちんと書かれていることが、素晴らしいなと思いました。

旭城祭ご協力ありがとうございました

保護者の皆様へ

8月30日、今年の旭城祭の「校内公開(保護者を含む)」が終了しました。
今回は、コロナ禍の中での実施ということで、保護者(2名まで)に入場を限定した形で公開いたしました。事前アンケートによる参加希望者数とほぼ同数の800名弱の保護者にご来場いただきました。受付や校内の見学等に際して、ご理解、ご協力をいただきまして、大変ありがとうございました。この場をお借りして感謝いたします。

お陰様で、今回の旭城祭は「感染症の予防と学びの保障の両立」という壮大なテーマに対して、生徒たちは見事に応えてくれたと思っています。

また、当日は、下野新聞の佐野支局から取材があり、旭城祭実行委員長(高校)の熊倉君高校生徒会長の齋藤さん、そして実行委員会でコロナ対策を担当した関谷さんの3人がインタビューを受けました。3人が、今回の旭城祭でのコロナ対策で工夫した点などについて、熱く語ってくれました。その後、校内を案内し、実際にどんなふうにコロナ対策を行っていたのかを記者さんに説明してくれました。



記者さんは40分以上かけて、丁寧に話を聞き、現場を見てくださいました。
帰り際に、記者さんから、「生徒たちの頑張る姿は、本当にすがすがしかったです。明るい希望を感じました。このような生徒たちの姿を見せてくれてありがとうございました。」と、逆にお礼の言葉をいただきました。

本日の下野新聞に記事が掲載されていますので紹介いたします。
記事のタイトルの「密回避 生徒が全力」という言葉に、記者さんの思いが集約されていると感じました。ちゃんとわかってくれたんだなあと思いました。


(下野新聞8月31日付け21面 利用許諾済)
旭城祭 下野 HP用.pdf

下野新聞のHPでもカラー写真付きで掲載されています。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/353193


最後に、閉祭式での校長の講評を掲載します。
R2旭城祭閉祭式 講評.pdf

校内のエアコンの状況について

昨日公開しました「いじめ・教育相談に関するアンケート」結果の自由記述の中で、「暑い」「教室のクーラーが効かない」という生徒の意見、要望等が多数あり、生徒の皆さんには大変ご不便をおかけしています。このことについて、学校としての対応状況について簡単にご説明いたします。

本校では、毎朝、7時過ぎからエアコンのスイッチを入れ、生徒が登校する前に教室を冷やしています。しかし、今年の酷暑による外気温の上昇、生徒の学習活動による熱気に加え、コロナ対策で、エアコン稼働中も窓の一部を空けておいたり、休み時間に空気の入れ換えをしたりする等の要因もあるため、エアコンの消費電力が想定以上に大きくなり、消費電力の上限値(デマンド値)を超えてしまうと、エアコンの室外機に自動制御がかかり、エアコンが効かない状況(教室の室内機からは風がでてくるだけ)となってしまいます。さらに、マスクをつけていることにより、体に熱がこもりやすく、体感温度が上昇するなど、例年にはないマイナスの要因があります。

そのため、先日、校内の消費電力の上限値(デマンド値)を大幅に上げる工事を行いました。それ以降、通常の授業ではある程度は状況が改善されつつあります。それでも冷房が効かなくなると、教室ごとに冷え具合を教職員が確認しながら、職員室のエアコンや照明を消したり、冷えている教室の温度設定を1~2℃上げる代わりに、冷えていない教室の温度設定を1~2℃下げたりするなど、こまめに対応することで、室外機の能力を最大限に引き出す工夫を行っています。

今年度の旭城祭(8月30日)は校内公開(保護者を含む)という形で実施しますが、教室の人の出入りが多いことが想定されますので、エアコンが効きにくい状況となることが予想されます。基本的には、旭城祭当日も上記のような対応をしたいと考えていますので、ご理解をいただければと思います。

旭城祭の開祭式

本日、11時より、旭城祭の開祭式が行われました。

1 開式の言葉(中学実行委員長 中3-3 若林仁瑛)
2 校長挨拶
3 生徒会長挨拶
4 実行委員長旭城祭開祭宣言(実行委員長 高3-1 熊倉幸寛)
5 表彰
  ・ポスター原画最優秀賞(高2-1 福島陽斗)→ポスター
  ・ポスター原画優秀賞(高3-2 野城杏奈)→リーフレット表紙
  ・テーマ最優秀賞(高1-2 藤原遼太)→「祭生」
  ・キャッチコピー最優秀賞(中3-1 大川隼)→「思い出が密です」
6 閉式の言葉(中学副実行委員長 中3-3 清水健成)
オープニングセレモニー(映像ショー、吹奏楽部演奏)
各会場の準備について(実行委員長 高3-1 熊倉幸寛)



以下は、校長挨拶の全文です。

皆さんこんにちは。
 いよいよ旭城祭が始まります。今年もこうして開祭式を迎えることができました。生徒の皆さんの努力はもちろんですが、企画・運営に携わってくれた旭城祭実行委員および生徒会役員の皆さん、そして多くの先生方の努力に、心から感謝したいと思います。

 今年の旭城祭のテーマは「祭生(さいせい)」です。これを考えてくれた高校1年2組の藤原遼大くんによると、「祭生」には、新型コロナの影響で様々な制約を受けている現在の世の中を、祭からあふれ出る生命力や生きる希望などによって「再生する」、「新しく生まれ変わらせよう」という思いが込められているそうです。実に素晴らしいテーマだと思います。
 また、キャッチコピー「思い出が密です」を考えてくれた中学3年3組の 大川隼くん  は、旭城祭によって、かけがえのない思い出に満たされて欲しい、思い出だけは3密、というストレートな気持ちを表現してくれました。
 
 そして、ポスター原画は、高校2年1組の福島陽斗くんが作成してくれました。このポスターには、青い空とそこに浮かんだ白い雲、それを見上げる人物が描かれています。この人物は私たちだそうです。私たちが空や雲を見る時、顔を上げて見ますよね。今年のテーマ「祭生」を目指すとき、下を向いて、狭い視野で考えるのではなく、大きなもの、広いものを感じることが大切だということを福島君は伝えたかったそうです。青い空と白い雲がその気持ちを表しています。
 また、パンフレット原画を作成してくれたのは、高校3年2組の野城杏奈さんです。「思い出が密です」というキャッチコピーに合わせて、思い出があふれ出てくるような旭城祭にしよう、という気持ちを込めました。

 今、紹介した4人には、おそらく共通する思いがあるのではないかと思います。今日の開祭式を始め、クラス展示や催し物など、様々なパフォーマンスには、皆さんの生命力や生きる希望、そして何よりも「熱い思い」があふれていると思います。そうした思いは、皆さんの「よき思い出」になるばかりでなく、世の中を「祭生」させる力になると、私も信じています。

 最後に、皆さんにお願いがあります。今回は保護者を含む校内公開ということですが、800名程度の保護者が来校される予定です。保護者の皆さんが安心して楽しめるよう、細心の注意を払って、おもてなしをしていただきたいと思います。

 また、皆さんが、この学校に入って良かったと感じることができる旭城祭となることを期待して、校長挨拶とします。




いじめ・教育相談アンケート

8月21日に実施した中高の全生徒を対象に実施した「いじめ・教育相談アンケート」の集計結果について、個人情報に配慮した形で公表いたします。

本アンケートは、いじめをゼロにすることを目指すものではなく、いじめは、いつ、どこでも、だれにでも起こりうるものであることから、その早期発見、早期対応を目的としています。
スクールカウンセラーや教員等との面談の希望がある場合には、即座に対応しています。

R2.8.21 いじめ・教育相談アンケート結果(中学).pdf
R2.8.21 いじめ・教育相談アンケート結果(高校).pdf
R2.8.21 いじめ・教育相談アンケート結果・自由記述.pdf


今回の調査で、「いじめを受けた」という生徒が中3で1名いましたので、担任等が本人および関係する生徒から聞き取りを行うなどの対応をしています。また、スクールカウンセラーとの面談を希望していた高校生の1名には、面談日時を調整しています。

自由記述欄については、担任だけでなく、生徒指導部長、教頭、校長が全生徒の回答に目を通し、生徒の心身の健康状態の把握に努めています。



*なお、今回のアンケート結果については、本HPのメニューにある「いじめ・教育相談アンケート」に収納しています。