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水産科掲示板
水産教育講演会が行われました。
1月11日
本校会議室で水産科の生徒を対象に、水産教育講演会が行われました。
今年度の講師は、元馬頭高校水産科の教員である吉田宰様をお招きし、「課題研究から学ぶ」というテーマで講話をいただきました。
吉田先生は、本校のウナギ研究の第一人者であり、現在も帝京大学にてウナギの研究を継続していらっしゃいます。講話の内容は、ウナギのみならず、これまで馬頭高校水産科の卒業生が築き上げてきた研究の歴史について、生徒たちにわかりやすく、また今後課題研究の授業へのエールをいただくような内容でした。
今年も冬の味覚ができました!
さかのぼること約2週間前。
12月8日。
水産科実習場で今年も馬頭高校の冬の味覚「フレッシュキャビア」の加工が行われました。
今年も水産科3年生、15名の力を借りました。
念入りに自分自身とチョウザメの消毒を行い、作業開始です。
約8キロの個体から、1キロの卵巣が取れました。
優しく卵巣をこして、キャビア1粒1粒にし、ピンセットで不純物を取り除きました。
チョウザメ、生徒の頑張りもあり、無事に40瓶の製品が出来上がりました!
今年は数量限定で一般販売も行います。25グラム入りで6500円になります。
興味のある方は、馬頭高校水産科までご連絡ください。
年に一度の販売です。ぜひご賞味ください。
また、今年も那須にあります「四季の館 風の杜」で本校のキャビアが提供されています。足を運んでいただき、一流シェフの料理を堪能してみるのもいいかもしれません。
問い合わせ先
馬頭高校水産科 担当 長山 0287-92-2009
0からマルシェ(しもつかれブランド会議応援)に参加しました!
12月4日(日)
日光市さがみや大沢店で開催された「0からマルシェ」に水産科3年小川君と古澤君の2名が参加しました。本校で製造したしもつかれ缶詰を「しもつかれブランド会議」ラベルで、地元の皆さんに販売しながら学校PRもさせてもらうことが目的です。日光市のフレンチレストラン「Girouette」様の協力で「しもつかれ入りおいなりさん」も販売しました。とても美味しくお客様にも好評でした。しもつかれブランド会議の皆様にご指導を受けながら参加者2人も頑張っていました。卒業生の小林優作君も一緒に販売してくれて、とても有意義な時間を過ごすことができました。小池校長先生も応援に来てくれ、とても盛り上がりました。今後もしもつかれブランド会議さんと連携を取りながら、郷土料理「しもつかれ」を価値ある食品としてアピールしていきたいと思います。
「0からマルシェ事務局より」下記リンク先をいただきました。当日の様子が閲覧可能です。
【動画】 https://youtu.be/TtZLqei1T5Y
【写真】 https://firestorage.jp/download/f9c2dcff2f8c6abeceb855ec99b82ed1f02ca504
しもつかれのラベルかっこいいです。
左側から水産科3年小川幸宏君、古澤玲央君、OB小林優作君(帝京大学)
画面右上のしもつかれ文化のポスターは渡辺祐亮様から頂き実習場に展示します。(検索:農民イラスト)
最後のじゃんけん大会買ったら割引・・勝っちゃダメでしょ小川君!
出店した皆様との集合写真
サケの採捕採卵を実施しました。
11月17日(木)
水産科3年生がサケの採捕採卵実習を行いました。今回の調査は実習場横の武茂川で、投網と釣りを用いて行いました。
ここ数年は、武茂川ではサケの遡上がほとんど確認できておらず、昨年の採捕採卵実習では1匹もサケを捕獲することはできませんでした。しかし、今年はサケの遡上を数匹確認することができ、1匹のサケを捕獲することができました!
今回はメスを捕獲することができなかったため捕獲したオスは馬頭高校名物の魚醤に加工する予定です。
ここ数年サケの遡上があまり確認されていないので、来年度からは河川環境の改善に力を入れていきたいと思います。
大田原高校SSH中間発表会におけるポスター発表
11月8日(日)
栃木県立大田原高等学校からSSHの中間研究発表会のご案内と発表参加のご依頼をいただき、本校水産科2年生半田大輝さんが参加してきました。
半田さんは過日行われた校内水産科生徒と研究発表会で2位となりました。1位のグループが県代表として関東東海地区大会に出場することもあり、本校代表として半田さんに白名の矢があたりました。
半田さんの研究は「栃木県における微小貝類の採集と観察」というタイトルで、県内のいたるところで採集してきた小型の腹足類について、研究・観察をしてきたことをまとめたものです。
発表は予め作成・送信していたポスター資料を事務局に掲示していただき、見学者が自由に閲覧に回り、各ポスターごとに発表者が説明するという形式でした。
半田さんは何度も訪れる見学者に対し、ポスター以外のことにも触れながら丁寧に説明していました。また、実際にさまざまな種類の貝殻を展示し、見学者に直接触ってもらいながら臨場感を持たせるように工夫していました。
さらに、大田原高校の生徒さんの研究は極めてバリエーションや個性に富んでおり、普段水産科では感じることのできない研究熱のようなものも感じでいました。今後の半田さんのさらなる研究に生かしてほしいと思います。
最後に半田さんのコメントを紹介して報告とします。
「こんなにしゃべったのは記憶にない。明日声が出ないかも。」
水産科2年生、海に行く
場所は、茨城県ひたちなか市平磯海岸です。
ちょうど11時に干潮を迎え、しかも-7センチという絶好のコンディション。
なかなか広大に干出した岩場で、水質調査と生物調査を行いました。
時間の都合上、生息を確認した生物は写真に撮り、水質調査の結果とともに後日まとめることになっています。
予想以上の大収穫で、みんな大いに興奮していました。やっぱり、海はすごい。
羽田ミヤコタナゴ生息地で小学生との交流学習を実施しました
今年度初めての交流学習ということもあり、まずは「お互いを知る」ことからはじめました。オリエンテーションで行った「私は誰でしょう?」というゲームでは、自分の背中に表示された生き物の名前を、友だちにヒントをもらいながら当てるゲームです。高校生は児童たちに分かりやすくヒントを出したり、優しく話しかける姿があり、とても頼もしく、普段の学校生活では見ることのできない3年生の姿に感動してしまいました。その後、羽田沼とミヤコタナゴ生息地に棲む水生昆虫や植物の採集を行い、身の回りの自然の豊かさを改めて確認することができました。
今年度は全5回の実施を予定しています。小学生との交流を通して、生徒たちの今後の成長に期待します。
水産クラブ総会を実施しました
水産クラブは3年生15名、2年生20名、1年生11名の計46名から構成されます。
昨年度50周年記念式を無事終え、新たな水産科を築いていくため、水産への思いと少人数ならではのチームワークを生かして、楽しく過ごしていきたいと思いました。
水産クラブ役員の皆さんです。
水路清掃を行いました
地元水利組合の方にもお手伝いいただき、水路に溜まった泥をひたすら上げました。1年間で溜まった泥はすさまじく、日々の管理の重要性を実感する良い機会となりました。
本校卒業生 本年度東京海洋大学合格
この入試は専門科高校卒業生を対象とした選抜で、高度な知識・能力が問われる厳しい選考試験を突破し、本校卒業生として初めて国立大学法人東京海洋大学に合格しました。今後の活躍を大いに期待しています。
「沼にハマってきいてみた サーモン沼」再放送決定!!
詳細は以下の通りです。見逃した方は是非ご覧ください。
なお、小林君の「しもつかれの研究」は、関東・東海地区生徒研究発表会で見事3位となりました。
2022年1月3日(月)18:55〜19:25
NHK Eテレ 「沼にハマってきいてみた サーモン沼」
冬のご馳走できました。
12月13日にキャビアの採卵実習を行いました。
本校ではオオチョウザメとコチョウザメの交配種であるベステル種というチョウザメを飼育し、採卵しています。
採卵方法は腹を切開し、卵巣ごと取り出します。取り出した卵巣から卵を分離させ、不純物を取り除き、岩塩を加えます。塩分は9%程度加えるのがメジャーですが、本校では3%で行っています。一般的に流通しているキャビアは低温加熱・高塩分(8~9%)で処理されたパストライズキャビアですが、本校では非加熱・低塩分のフレッシュキャビアとして販売します。今回の実習では約12kgの個体から約1.5kgのキャビアの採卵に成功しました。
キャビアは本校の目玉商品の1つのため、今後も研究を継続してより効率的な養殖方法を模索したいと考えています。そして、もっとたくさんの人が気軽にキャビアやチョウザメも魅力を知ってもらえるように努力してまいります。
ありがたいことに出来たキャビアは、県内のホテルに出荷予定で、すでに完売となりました。興味のある方は、ぜひ「ホテル四季の館那須」や「日光金谷ホテル」に足を運んでみて下さい。
加工に協力してくれた水産科3年生の皆さん、本当にありがとうございました!
キャリア形成支援事業・・・鮎のオイル煮のピザづくり
本校では、鮎を使った食品を商品をいくつか製造しており、同時にその商品を使ったアレンジレシピを考えています。その中で鮎のオイル煮をピザに使ったらおいしいのではないかと考え、今日の実習製品である鮎のオイル煮を使ったピザ作りを行いました。
ピザ作りでは、地元貢献でピザ作りを行っている地元企業の株式会社鈴木建設さんにご指導をしてもらいました。鈴木建設さんが持ってきてくださったピザ窯は、大谷石で作られたとても本格的なものでした。鮎のオイル煮を使ったピザは、鮎のオイル煮のハーブ、オリーブオイルがピザとの相性がよく、とても美味しく焼き上がりました。
生徒の中には、オリジナリティ溢れるピザを作っている者もいました。
羽田ミヤコタナゴ生息地の生き物調査を実施しました。
今年はコロナウイルスの影響もあり、9月にリモートで顔合わせをしただけでしたので、羽田小学校4年生12名と馬頭高校ミヤコタナゴ班3名は初対面でした。小学生の元気に助けられ、自己紹介もスムーズに進みました。3班に分かれ、いざ調査開始です。
「ここに水路があるんだね」
「水路の横、歩けるんだ」
「こんな大きな魚がとれたよ」
小学生はここには書き切れないほど、たくさんの”発見”があったようでした。残念ながらミヤコタナゴの姿を見ることができませんでしたが、多くの生き物が観察でき、生き物だけではなく、羽田生息地についても知ってもらうことができたと感じています。
来年度以降も継続して交流、調査を行う予定です。羽田の地にミヤコタナゴが帰ってくるまで、がんばります!
しもつかれ講演会
私達も、地域活動を積極的に行い地元や水産科をもっと盛り上げたいとインスピレーションを受けました。
馬頭中学校の1年生が実習場に来てくれました!
11月18日に馬頭中学校との交流活動を行いました。
馬頭中学校の1年生の皆さんに実習場に来ていただき、実習池やビオトープ、武茂川の説明をしました。中学生は、普段見ることの無い生物に興味津々で楽しく見学していただく事が出来ました。武茂川では、サケの遡上も確認でき、那珂川町の豊かな自然を再度認識してもらうきっかけになったと感じています。
また、しもつかれの研究とピラルクーの研究(21世紀を切り開く新たなる挑戦)の2班による課題研究の紹介も行いました。
新型コロナウイルスの影響もあり、久しぶりの交流活動となりましたが、馬頭高校水産科の魅力をしっかりと伝える事が出来てよかったです。水産科は特色のある学科ですが、地元からの進学者は減少傾向にあります。そのため、地元の小中学生にもっと水産科の魅力をPRし、馬頭高校に通いたいと思ってもらえる様に努力したいです。
3年水産クラブ 小林
サケの採卵実習
生徒は、許可が下りているルアーや投網を手にしてサケを漁獲しに武茂川に行きました。しかし、今年のサケの遡上量が少なかったことや、河川工事による水の濁りであまり姿を見ることはできませんでした。数匹確認できることはできましたが、漁獲することはできなかったため、今回採卵実習をすることはできませんでした。
採卵はできませんでしたが、幸い遡上しているサケを確認することはできたので自然産卵に期待したいと思います。
水産科創設50周年記念式典
本来であれば、卒業生を多数お招きしてみんなでお祝いしたかった創設記念行事でしたが、コロナウイルス感染症予防という止むにやまれぬ事情により、校内のみの開催となりました。それでも、草創の時期から水産科職員としてご尽力くださった旧職員の皆さんにご来賓としてお越しいただくことができ、本当にうれしく思いました。
記念行事の内容を以下に示します。
記念式典 国歌静聴 校長式辞 同窓会長祝辞 水産クラブ長挨拶 校歌静聴
記念講演会 講師 国立研究開発法人 水産研究教育機構中央水産研究所
内水面研究センター漁場研究グループ研究員 坪井潤一 氏
題目 『個性を未来へSDGs』
記念感謝祭 会場 水産科実習場 会食・交流イベント
『水産科創設50周年記念式典』
記念式典 同窓会長祝辞
来賓一覧 左から大金会長 佐藤元校長 笹沼前校長 吉田元教頭 鈴木碧海 水産クラブ長あいさつ
大金先生 鈴木先生 岡先生 講師坪井氏
『水産科創設50周年記念講演会』
国立研究開発法人 水産研究教育機構中央水産研究所
内水面研究センター漁場研究グループ研究員 坪井潤一氏 講演
式典に引き続き、かねてより本校水産科に様々なかたちでご支援をいただいている日光支所の坪井先生を講師として記念講演会を開催しました。坪井先生は水産科創設50年という節目に、2030年までの到達目標であるSDGsへの取り組みをキーワードにして、「これからの50年はあなたたちが築いていくのです」という本校生徒に向けた強いメッセージを下さいました。同時にそれは馬頭高校水産科が今後進むべき50年についての命題ともいえるのではないかと私たちの心に突き刺さるものでもありました。
先生がこれまで取り組まれてきた多数の研究活動の中から魚釣りを題材にした研究の内容を取り挙げ、水産科生徒が夢中になっているブラックバスや渓流魚の釣りが学術的にも注目され、社会的な意義があること、釣られる魚にも個性があることなどを詳細な研究データをもとにご解説されました。『個性を未来へ』を標榜するSDGsにおいて人と違っていたとしても胸を張り、一人ひとりできることを行っていくことが未来をつくっていくのだと訴えかけられました。軽妙な語り口の中にユーモアが散りばめられ、何より先生ご自身が自然やご家族を愛し、楽しみながら研究を継続されてきたことが伺える内容でした。そして先生の自然や地球や生き物への関わり方こそ、目指すべきSDGsへの取り組みなのではないかと痛感させられました。
先生のご希望もあり講演後に行われた質疑応答では、予定された時間いっぱいまで質問が途絶えることなく続きました。生徒が示した質問の数と熱量こそ、坪井先生が生徒たちに投げかけていただいた言葉へのリアクションそのものだと感じました。式典の大金同窓会長のお言葉通り、この50周年記念式典に立ち会った本校生徒にとって新たな行動に向けた出発点となることを願ってやみません。坪井先生、本当にありがとうございました。
『記念感謝祭』
水産科実習場に場所を移し、記念感謝祭を開催しました。
旧職員の方々にもお越しいただき、みんな待ちに待った昼食です。今回は50周年記念ということで地元那珂川町薬利に6月オープンした本校卒業生が営むレストラン「Lighten up and Switch 136」のランチボックスをチョイスしました。わがままを言って本校水産科で育てたチョウザメを食材として取り入れていただきました。快くご承諾いただき、素敵なお祝いメッセージ付きのメニュー表をアレンジして下さったLighten up and Switch 136スタッフの皆さま、心より感謝申し上げます。また、本校水産科OBである神山様からブランドマス「頂鱒」を無償で頂戴しました。この素晴らしく贅沢なご馳走を、なんとご来賓で来られた元校長で元水産科主任の佐藤道夫先生がお刺身にしてくださいました。淡水の「マス」とは思えないくらい本当に美味しく、大好評でした。神山先輩、佐藤先生、本当にありがとうございました。
本校生産チョウザメと地元の食材の贅沢ランチ OBご提供頂鱒(いただきます)の刺身
(神山先輩ありがとうございました!!)
本校水産科で育てたアユの塩焼き なんと、15匹も食べた生徒も!!
記念会食が終わり、いよいよ水産科交流イベントの時間です。例年はニジマス釣りとつかみ取りを行いますが、今年は記念感謝祭ということで水産クラブの役員が種目を決め、多くの時間をかけて準備・製作し、3つのイベントを用意しました(下記写真)。結果は大盛況。1年生から3年生まで学年の垣根を超えて、水産科が一つになりました。長年那珂川町広報課からお越しいただいている広報誌の取材の方から「過去最高に素晴らしい感謝祭だった」とお褒めの言葉をいただきました。表彰式では際立った活躍をした生徒には各賞が授与されましたが、3年小林君の保護者の方から賞品を作製・贈与いただきました。皆さん、本当にありがとうございました。
第1種目 竹渡りスピードコンテスト 第2種目 池10メートル誰が早く渡れるかコンテスト
(撮影者↑:小池校長先生ベストショット!)
最終種目 丸池押し相撲横綱決定戦 MVP決定!! F3金井くん 世界で一つ手作りトロフィー授与
(F3小林君のお父さん作 感謝感謝)
炙ってうまし!!馬頭高校水産科の一夜干し
まだ販売については決まっていませんが気になった方は、お目にかかった際には是非お買い求めください。
校内課題研究発表会が行われました
10月15日に校内課題研究発表会を行いました。課題研究発表会では、2,3年生が課題研究の授業時間や放課後の時間を活用し研究した内容について発表します。
ウナギ養殖や魚の「味変」などの飼育研究、河川の調査、PR動画撮影などのフィールドワーク、しもつかれ缶詰やピラルクーバーガーなどの食品開発等、様々な班がありました。
各班ともに工夫されたスライドを用意しており、「どうすれば伝わるのか?」と考え抜いた結果であると感じました。質疑応答も盛んに行われ意見交換の機会にもなりました。
1,2年生は来年以降にも課題研究の授業や発表会がありますので、今年の研究を参考にしてよりよい発表にして欲しいと考えています。
3年 水産クラブ一同
〈結果〉
第1位 しもつかれの研究
『栃木県の郷土料理であるしもつかれを全国区へ!』という目標を掲げ、地元のしもつかれブランド会議と連携しながら、しもつかれ缶詰やしもつかれアレンジ料理に挑戦した内容でした。
第2位 ミヤコタナゴの保全活動
先輩から引き継いでいるこの保全活動も今年で4年目となりました。ついに羽田ミヤコタナゴ生息地内にビオトープを設計し、3年後のミヤコタナゴ放流に向けて動き出しました。
第3位 武茂川の漁場改善プロジェクト~僕たちの悲しき奮闘記~
実習場横を流れる武茂川で石を積み、竹束を沈めアユや多くの魚類たちのために漁場改善に取り組んだ内容でした。今年度は河川工事の影響を大きく受けながらも、奮闘を重ねた取り組みでした。
第1位になりました水産科3年小林くんは関東・東海地区課題研究発表会へ出場します。今年度も新型コロナウイルスの影響でDVD審査となります。昨年に引き続き全国大会へ出場できるよう、健闘を祈ります。
この写真は、開会式で水産クラブ長のかけ声で「気合い」を入れているところです。小林くん、Fight!!
チョウザメの雌雄判別 実習
馬頭高校で作っているキャビアは、実際に馬頭高校で飼育しているチョウザメから採卵しています。キャビアを作るためには、雌のチョウザメを確保する必要がありますが、チョウザメは外見で雌雄を判断する事が困難なため、腹部を切開する方法で確認します。
今回は、比較的大きな個体を実習池から取り出しFA100を使用して麻酔をし、腹部を切開して生殖腺を直接観察する実習でした。チョウザメの皮膚はサメ肌のように硬く、皮下組織が肉厚なためうまく刃がとおらず、苦戦しました。そして、切開した部分は縫合しなければなりません。合計で5匹切開しましたが、それぞれの個々を違う生徒が担当したため、皆硬い皮膚、厚い皮下組織に苦戦していました。しかし、非常に有意義な経験ができたと思います。雌雄判別をした個体には、識別のためにマイクロチップを埋め込みました。
今回雌雄を確認した個体は、3~4年後に抱卵し、キャビア用として加工されます。今年もキャビアの季節がやってきます。果たして今年の出来栄えはいかがなものでしょうか。
水産科3年生 水産クラブより
水産科2年生 アユの魚醤漬干し
久しぶりの食品実習でしたが、生徒達は楽しそうに、またしっかりと作業をしました。味はいかがだったでしょうか!?感想を聞かせて下さい!
↑背開きの方法を学習中
↑練習中
↑上手く背開きができました!
↑これから乾燥機にかけます
食品製造 鮎の缶詰作り
鮎を捌く工程では最初苦戦するも最後は上手に捌けるようになりました。生徒たちがテキパキ動いてくれたおかげで、たくさんの缶詰ができることと思います。
生徒たちが一生懸命作った缶詰が販売されますので乞うご期待ください。
しもつかれを世界に ~Eテレ放送あり~
小林君は栃木県の郷土料理「しもつかれ」を世界の人に知ってもらいたいという思いで缶詰にして発売しようと考えたそうです。
「しもつかれ」とは、鮭の頭と大豆、根菜、酒粕などを煮込んだ料理です。高校の近くの那珂川にはサケが遡上するためサケの有効活用ができないかと考えたのがきっかけだったそうです。
詳しくは、以下で放送されますので是非ご覧ください。
NHK Eテレ「沼にはまってきいたみた」 (サーモン沼)
10月6日(水) 午後6時55分から放送予定
水産科2年生がインターンシップに行ってきました。
学校では決して学ぶことのできない、現場での体験を通して少しばかり成長したようにも見える16名です。また来年度の進路選択において貴重な体験となりました。
新型コロナウイルスの心配がある中で、生徒を受け入れ、ご指導してくださった企業の方々、本当にありがとうございました。
水産科3年 課題研究紹介 第1弾~ウナギ完全養殖~
課題研究 ウナギの完全養殖
本校では、過去に3回ウナギの孵化に成功させた実績を元に研究を進めています。
研究では、ウナギの雌雄判別や成熟試験を行ったり、これからはウナギが孵化した際のために、好適環境水を用いた成長速度実験を予定しています。ウナギの雌雄判別では、ウナギの雌雄が外見の特徴から判別出来ないことから実験個体にホルモン剤を投与し成熟させることで雌雄判別をし、ペアを作る行程です。成熟試験は、メスの個体に脳下垂体を投与して成熟させる行程です。
以上がウナギの完全養殖の研究です。
三川又用水路の調査(6月)
水産科2年生が水路の調査を行いました。1回目は5月で、今回の調査は2回目です。この用水路は営農のために使用されている水路で、1年中水が流れている訳ではありません。そのため季節ごとに生物相や環境が変化するので、その様子を観察するために調査を行いました。
1回目の調査は、水路の水を引いたばかりで魚類はあまり確認できませんでしたが、水路に水を引いて1ヶ月、生物相に変化が見られました。今月は「ドジョウ祭り」と言わんばかりに、様々なサイズのドジョウが観察されました。その他にもコイやオイカワ、ナマズの稚魚などを見ることができました。この先も月ごとに調査を行って行く予定です。
この先どのように変化するのかとても楽しみです。
↑ガサガサ中
↑ガサガサ中②
↑採集した生き物を調べています
ドジョウの採卵実習
最初は採卵の仕方があまり分からず苦戦しましたが、実習を行ってる内に作業に慣れていき上手く採卵することが出来ました。実際に採卵したドジョウは無事ふ化することが出来ました。
初めての体験で嬉しかったです。ふ化したドジョウが無事に成長することを願います。
↑前日ホルモン剤を投与したメスから卵を絞り出し、精子をかけているところです。
↑授精させた卵です。
アユの商品開発
磯調査に出かけました!
6月11日、磯調査を行いました。
はじめは、砂浜で潮干狩りや海水浴をしました。潮干狩りでは、ハマグリや小さなカニなどが採れました。海水浴では、普段海に触れることが少ないので、とても楽しむことができました。
昼食をとった後は、岩礁で生物採集をしました。生物採集では、カニやアメフラシなどを捕りました。僕の友達HさんとOさんは海藻を食べてしまいました。しょっぱくて、こりこりした感じだったそうです。
今回の磯調査では、生物の生態などを学ぶことできました。みんなも磯調査をしてみてください。
水産科フォトコンテスト始めます!
詳しくは、添付してあるポスターをご覧下さい。
ICTを活用した授業
1年水産科の授業で教育実習で来た先生が、先日導入されたタブレットPCを用いて授業を行いました。
授業では、「日本の排他的経済水域が広い理由」という問いにインターネットを用いて生徒たちは能動的に調べ学習を行うことができました。
生徒たちはそれぞれがタブレットPCで調べ、「日本は離島が多く、沖ノ鳥島、与那国島、南鳥島などがあるので、国土面積の割りに経済水域が広い」という結論に達することができました。
教育実習に来た先生が新しい風を作ってくださり大盛況で終わりました。
水産科交流会
水産科の合同交流会を実施しました。
先日、水産クラブ主催の水産科1~3年生合同交流会を行いました。水産科は縦の繋がりを大切にする伝統があるため、年に数回交流会を行いたいと考えています。今回はその1回目で、1年生との交流をテーマに実施しました。
また、今年から縦割り班システムを導入しました。縦割り班では、1〜3年生を8チームに分けたもので、今年度中の合同行事ではこのチームを使い続ける予定です。縦割り班システムを使う事でより仲の良い先輩、後輩作りに繋がると考えたためです。
交流会の内容としては、クイズを中心に行いました。魚や那珂川に関連したクイズや先生クイズなど水産科だからこそ盛り上がれるクイズを作成出来たと考えています。
しかし、多少の準備不足もあり、思っていたようなスムーズな運営が出来ませんでした。水産クラブ主催のイベントは今後も複数実施予定なので、今回の反省を生かしてより良いイベント運営を行いたいです。
水産クラブ3年 小林
動き出す新たな製品制作
~今週の水産科3年生~
本日3年水産科で新たな実習製品の作成を行った。6センチ程度のアユを開き、魚醤で味付けをし、アユの一夜干しを製作した。捌く担当、開いたアユを洗う担当など役割ごとに作業を分けて効率よく製品を作成した。前回同様の製品の試作品を学校の先生方に配布した際、「お酒に合う」や「とてもおいしかった」など好評だったため、製品販売が楽しみだ。
水産科3年 カヌー実習
5月14日(金)に3年生水産科の生徒19名でカヌー実習を実施しました。
天候にも恵まれ、絶好のカヌー日和でした。
八溝大橋からスタートして、那珂川町から那須烏山市まで計4時間12キロの区間でカヌーの実習を行いました。
今年はチンする(ひっくり返ってしまう)生徒が多かった等ハプニングはありましたが、生徒は楽しそうにカヌー操作技術を安全に学ぶことができました。そして、那珂川町から那須烏山の美しい自然を1日身近に感じ、自然の素晴らしさを改めて感じられました。
また、仲間との集団の中での自分の役割や関わり方を学ぶことができました。
終わりにはみんな肌を真っ赤に日焼けをしました。
貴重な体験ができて、生徒は満足そうにしていました。
アユの放流
今回教えていただいたことを、今後の活動に役立てていきたいと思います。水産試験場の方々ありがとうございました!
水産クラブ 大森 小川 佐藤 でした☆
里山のサワガニ取り
生徒21名と教員5名で約1時間程度、計58個体のサワガニが採集できました。今回はあえてピンポイントで生息箇所を見つけるようにするため網を使わず、素手で採集しました。一番たくさん採った生徒は16個体、全くとれない生徒もいました。
生徒の感想には「見方によって採集数に大きな差がつく」というコメントもあり、生物採集の醍醐味も少しだけ味わってくれたようです。県外の東京、神奈川から入学してきた2名の生徒は、学校から歩いてサワガニが捕れる衝撃を口にしていました。
まとめでは、コドラート法という簡易的な生息数を推測する調査法を紹介し、その原理からこの細流には1㎡あたり2個体のサワガニが生息すると想定しました。そして、小さな山の小さな自然に様々な生物が生息し、私たち人間の生活や活動にうまく順応しながら代を重ねていることを生徒たちは体感してくれたのではないでしょうか。同時にそのような自然を知り、自然や生き物に目を向けられる人でいてほしい。そのための勉強をこれから送りましょうと結びました。
水路清掃
アユの塩焼き
作:佐藤 成功例
はじめは一定の太さで削るのが苦戦しましたが、
時間が経って慣れていくうちに上手く削れるようになりました。
次は,アユを串に刺しました。
皆、刺すのに慣れていなくて上手く刺すことが出来ませんでした。
次は、アユを炭火で焼きました。
そして、皆でおいしくいただきました。
午後は、皆でガサガサをしました。
皆楽しく網で生き物を採集し、観察をしました。
水産科1年佐藤、小川、大森でした
サケの放流
2020年11月12日に水産科3年生が行った「サケの採集」にて捕獲したサケから、卵と精子を取り、人工受精にてふ化したサケの稚魚をある程度のサイズにまで成長させ、2021年3月12日に武茂川に約90匹放流しました。
本校におけるサケの放流は、資源の維持を図るという目的で実習として行っています。
サケには、「母川回帰」という、海に降った後産まれた川に戻ってくる習性があります。そのため今回放流したサケは4年後大人になってからまた武茂川に戻ってくるはずです。
しかし、無事に海から産まれた川に帰って来れるのは、良くて100匹に1匹ととても少ないです。なので今回放流したサケ約90匹のうち1匹でも武茂川に戻って来ることが出来れば、大成功と言えます。
サケの放流後、クラス全員で自然に産まれたサケの稚魚を探しました。
たくさんの稚魚を見つけることは出来ませんでしたが、数匹サケの稚魚を確認することが出来ました。
(水産クラブ会長 鈴木)
未来の職業人育成事業 3日目
「オニテナガエビで町おこし」というテーマをもとに、今年度オニテナガエビの養殖に励んできました。
稚エビから育てたエビが親となり、採卵することができました。生存率は低いものの、養殖方法を確立させることができました。
この1年間、大きな成果を残すことはできませんでしたが、確実に前進をしていると感じることのできた1年間でした。
3回目の本事業。今回のテーマは「普及」。
と言うことで、本校で飼育したオニテナガエビが「なかがわ水遊園」で展示されることになりました。
新型コロナウイルスの影響で、生徒たちが直接持参することはできませんでしたが、無事に水遊園に到着。今後も継続して連携を図っていきたいです。
コロナウイルスの影響が少し落ち着いた頃に、ぜひ足を運んでみてください。
↑飼育員さんとオニテナガエビ
↑オニテナガエビの子どもたち
今日の実習(水産科1年生)
1月27日(水)
水産科1年生が実習でアユを捌きました。
今回使用した冷凍アユは、去年の7月に1年生が取り上げ、冷凍したアユです。
小さく、また解凍アユということもあり、難易度は高め。
人生で初めて、魚を捌いた生徒もいましたが、無事成功!
回数を重ね、より一層上達する君たちを楽しみにしています。
水産科1年生 石、積みました
12月16日 実習題目「巨石を積む」
水産科1年生が実習で石を積みました。
なぜ川に石を積むのかと言うと、、、
生きもの豊富な武茂川を目指しているからです。
まずは佐々木先生からレクチャーを受けます。
巨石とは250mm以上の石であり、石があることで魚の餌場や隠れ場ができます。
平らで流れの変化のない川は、生きものにとって餌場や隠れ場が少なく、生きづらい環境です。そのために石を積み、生きものが安心して生息できる川作りをしているのです。
流されない石の組み方や組んだ石による水流の変化について話を聞き、いざ極寒の川へ。
まずはみんなで石拾い。各々目的の石を見つけ、協力して運んできます。
今日はあまりにも寒いので、佐々木先生が極寒の川に手を入れ、石を積んでいきます。
今日は水深が浅いため、石を積んだ効果はこれから春先にかけて分かってくるのではないでしょうか。
釣り人が好む、生物豊富な武茂川になれるか。佐々木先生の挑戦は続きます。
~番外編~
①餃子石と喜んで運んできたおちゃめな生徒
②大きなサワガニをゲット!そのサワガニを飼育しようとしているご満悦な生徒
冬のご馳走できました
12月7日に、馬頭高校、冬の恒例行事となりつつあります、「チョウザメの採卵実習」が水産科3年生12名によって行われました。
11月26日に抱卵個体の確認を行い、加工するために泥抜きを開始。
約12kgの個体から約1.7kgのキャビアを加工することができました。
出来たキャビアはすでに完売となりました。本当にありがとうございます。
もし興味のある方は、本校のキャビアを使用してくれています、
「ホテル四季の館那須」へ足を運んでみてください。
最高の料理があなたを待っています。
↑慎重に腹部を切り開いています
↑取り出した卵巣をふるいにかけています
↑キャビアをきれいに洗浄中です
↑協力してくれた3年生、ありがとう!!
水産科3年永田くんの活動について
永田くんの研究活動は、10/8と10/20に紹介したとおりです。校内発表大会で1位となり、関東東海地区大会に事前撮影の動画で出場し、各校長先生方の審査の結果、2位の報をいただきました。また、20日に掲載しました大田原市自然観察館の展示の様子は、下野新聞の取材を受けて25日の朝刊に掲載されました。
残念ながら、12月14・15日に静岡県焼津水産高校で開催予定の全国大会も事前撮影動画による出場となりました。練習を重ね、校内発表からさらにブラッシュアップして充実した発表ができるよう努力していきたいと思います。
第2回未来の職業人育成事業2日目
11/19(木)
馬頭中学校の実習場見学に合わせて、第2回目の未来の職業人育成事業を行いました。
今回は地元中学生にオニテナガエビを知ってもらい、興味を持ってもらうことを目標に、PRを行いました。
実習場見学も含め、この企画がこの先、地元を担う若者に水産業に興味を持ってもらうきっかけになったでしょうか!?
僕たちと一緒にオニテナガエビの養殖をしてくれる人、大募集中です。
次なる3回目にはオニテナガビを食することはできるでしょうか。養殖奮闘中です。
馬頭中学1年生水産科実習場見学
馬頭中学校の1年生65名が馬頭高校水産科実習場を訪れてくれました。地元を知ろう!という授業内容で高校に目を向けてくれたことにまず感謝です。
今回は3年生12名が、65名を受け入れました。3班に分かれて高校生4人ずつで水産科のことを説明しました。1時間強という短い時間でしたので20分ごとに、Ⅰ活動内容紹介 Ⅱ実習池見学 Ⅲ実習場隣設ビオトープ見学 の3つをローテーションで学んでもらいました。
当日は校長先生にお越しいただいたほか、馬頭ケーブルテレビも取材に訪れてくれました。本校生徒にとっても、自分たちの学校や活動を自分たちで説明する良い機会となりました。中学生は本当に熱心に話を聞いてくれました。この中から何とか馬頭高校水産科に入学してくれるといいなと、真剣にメモを取る中学生を見て思いました。
海洋生物 最後のガサ授業
水産科3年生「海洋生物」の授業で、この授業としては高校最後の水辺のガサガサによる水生生物採集を行いました。水産科実習場周辺の農水路やビオトープにおいて、自由に生物を採集するという授業です。与えられた課題はちょうど一時間をかけて誰が一番多くの種類を捕まえることができるか。水温の低くなったこの時期、どのような水生生物がどこにどのようなかたちで生息しているかを推測し、採集するというものです。採集した後は、用意された各種図鑑をもとに種の同定を行います。採集方法と場所は自分で考えます。一番多くの種類を見つけることができた人に豪華賞品をプレゼントするという人気企画です。
結果、クラス全体で合計41種類の生物を採集、同定できました。種は間違いなく違うけど同定できなかった生物もいましたので、実際にはもっと多くの種類が見つかっていたのかもしれません。内訳は次の通りです。
甲殻類3 アミメカゲロウ1 カゲロウ3 カメムシ3 カワゲラ2 トビケラ1 コウチュウ2
トンボ9 ハエ類1 軟体動物5 両生類2 魚類6
このうち、両生類でカジカガエルおよびヤマアカガエルが捕れるのはこの時期ならではであることと、山間部であることを示しているのかもしれません。魚類はカジカとアブラハヤが捕れました。アブラハヤは最近姿をなかなか見ることができなくなりました。レッドデータブックで栃木県では要注目となっていますが、より上位にしてもよいのではというくらい数が減りました。武茂川系の水路にいたことが非常に良かったです。
今回の授業は2つのことを示してくれたと思います。ひとつは八溝の自然が豊かであること。この短時間でこれだけの種類が見つかるということ。希少な種も含まれること。改めてこの自然を大切にしたいです。もうひとつは、生徒の知識と経験と技術。3年間で様々なことを学び、教員のアドバイスを受けずに41種を集めることができたことを頼もしく思いました。ちなみに、最も多くの種類を見つけたのは3人で、それぞれ31種でした。
最後は、生物が生息していた場所に生きたまま戻しました。
水産科3年サケ採集
今年はサケの遡上数が激減し、昨年まであれだけたくさん遡上していたサケの群れが全くといっていいほど見られませんでした。わずかに見られるサケを採集し、人工授精を行いました。今後ふ化させた稚魚を飼育し、ある程度のサイズに成長させて再度武茂川に放流することにより、資源の維持を図るという目的で実習を行っています。
人工採卵が終わったサケは、小さく切り刻み、魚醤の製造に活用します。採集することは一見残酷なようですが、親魚を確保することで資源を維持し、本来ならば川の異臭につながる産卵を終えたサケの亡骸を生じさせずに有効活用することができるのです。
しかしながら、サケの遡上数が大きく減少していることは極めて大きな問題です。原因は多種多様に考えられているところだと思います。原因が何であれ、いろいろなことを考えさせられます。治水工事は本当に大切ですが、サケやアユなど水産上重要種はもちろん、生物多様性を大切にした河川のあり方の論議は必要だと思います。また、コクチバスをはじめとした外来魚の生息がサケの稚魚期に及ぼす影響も詳しく調査する必要があるかもしれません。その他挙げたら五指では足りないのでしょうが、いずれにせよ、生徒にとってはそのすべてが勉強です。ひとつひとつを大切に学んでほしいです。
馬頭小学校交流 サケの観察
前半は、1組が武茂川を遡上してきたサケが泳ぐ様子や産卵床などを観察し、武茂川の環境、サケ漁の仕方や道具などの解説を本校生が行いました。2組はサケの一生についての解説を聴き、武茂川で生まれたサケがアラスカ周辺まで回遊した後数年かけてもう一度武茂川に戻ってくることを学びました。実際に投網で捕まえたサケを観察し、雄と雌の特徴や違いについてスケッチを通して学習しました。後半はクラスを変えて同じ学習活動を行いました。小学生はサケの大きさやかっこよさに大きな歓声を上げ、中には鋭い質問で高校生が答えられない場面もありました。
最後には、那珂川町にはサケが遡上する素晴らしい川があること、そしてサケが遡上し続ける環境をみんなが守ってほしいというメッセージを伝え、交流授業を終えました。本校生にとっても、学んだことを小学生に伝える本当によい機会となりました。