拓陽日記

拓陽のできごと

令和3年度1学期始業式_学校長あいさつ

おはようございます。コロナウイルス感染症と向き合って一年経過しました。なかなか手強く、今年も正しく恐れながら、できることを着実に進めていく一年となると思います。みなさん一人一人の意識と行動がその原動力となりますのでよろしくお願いします。

 

◆さて、今日は年度初めということで、身近に季節を感じることもあるのではないかと思います。そのようなことに目を向けてほしいと思い、お話をします。

(別に資料を配付しましたので、後でご活用ください。)

 春と言えば桜、ソメイヨシノの開花が目につきます。誰もが春が来たと感じる毎年の出来事です。今年は例年より2月、3月の気温が高かったこともあり、拓陽高の桜は花も散り始め、葉桜となっています。

このような生き物が関わる季節感は、日本の伝統的な農業、稲作にとって大切なもので、一年を七十二に区分した「七十二候(しちじゅうにこう)」といものがあります。そして、桜の開花のたよりが聞かれるようになる3月25日頃を「桜始開(さくらはじめてひらく)と呼ぶそうです。

私が生まれた1960年代の宇都宮のソメイヨシノの開花日の平均は46日でした。今は2020年までの30年平均で開花の平年値が41日となっています。この50年で5日以上早まっています。先ほどの七十二候が一つずれる、季節感が変わってしまうことを意味します。

この気候変動は、日本だけではなく、地球規模で起こっているのではないかという問題意識が2000年代から一般的となっています。そして、国際的な枠組みで気候変動対策をしようという機運も高まっています。国・地方公共団体や企業もSDGs(エスディージーズ)を掲げ、再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会を目指した施策や取り組みを進めています。

◆最近、SDGsのカラフルなロゴを目にする機会が増えてきました。そして、国内で最も関心を持っているのは大学生、高校生という調査結果もありますので、皆さんの取り組みに期待が高まります。

◆身近に感じる季節感から気候変動、SDGsと話は広がりましたが、「サステイナブル(持続可能)」は現在、そして未来を大切にして環境、社会、生活と向き合う上での大切な視点です。私たち一人一人の考え方や日々の取り組みが日本中、世界中に広がるということは、けっして夢物語ではないと思います。

●季節も変わる年度初め、気持ちを切り替えて取り組むチャンスです。そして、皆さん一人一人がアクションを起こす主体です。それぞれのゴールを定めて、今日がその一歩となるよう取り組みましょう。

 

[令和3年4月8日 学校長]

PTA春季支部会の開催について

  時下、皆様におかれましては益々御清祥のこととお喜び申し上げます。日頃よりPTAの活動に御協力を賜り誠にありがとうございます。
  さて、恒例の春季支部会を開催することになりましたので、万障お繰り合わせの上御出席くださいますようよろしくお願いいたします。
 日時・会場等については、こちらをクリックしてご確認ください。

乃木農場【春の便り】

◆令和元(2019)年は、暖冬で雪の少ない冬でした。今年12月は16日から日本海側で大雪を伴う強い寒気、1月は10日を中心に九州までの広い範囲で強い寒気と記録的な大雪となりました。
◆2月の気温は北海道と東北で平年並の予想、北陸は平年より高い予想、関東・甲信から九州は平年並または高い予想、沖縄・奄美は平年より高いと予想されています。(1月25日気象庁発表)
◆2月中旬からいわゆる「三寒四温」、寒い日と暖かい日が混在するようになります。いよいよ春が近づきます。

★乃木農場の梅(主に白加賀[しらかが])が開花しました。6月の収穫が楽しみです。

「海からの贈り物(ウニ)」

●1年生の普通科の授業でウニ(バフンウニ)の発生実験を行いました。
●小学校ではメダカの発生のようす、中学校では生殖と発生のしくみを学んでいます。
●保健体育ではヒトの誕生について学びます。
★このような学習と関連づけて、今回、海の生物であるウニの発生について学びました。
(予定)実習がうまく進むと、以下のような変化が観察できます。
Step1 受精のようすの観察、初期発生の観察
    (左:未受精卵 右:受精卵 ※形成された受精膜と周りに精子が見られる)

Step2 幼生の飼育 受精後11日経過のプルテウス幼生(4腕から6腕へ)
 
Step3 飼育途中の幼生の観察(3月2日 受精後約4週間経過)
    液晶液晶ディスプレーで観察しました。
    ※状態が悪化ぎみです。飼育終了としました。(3月5日)
 

    
(紹介)
◆今回の実習は、お茶の水女子大学の海洋教育促進プログラム(日本財団助成事業)に応募して行うことができました。
◆実習の様子は、本校のホームページで紹介するほか、お茶の水女子大学湾岸生物教育センターにも報告します。
(コロナウイルス感染症対策)
※緊急事態宣言下のため、生物工学科から顕微鏡観察装置をお借りし、液晶ディスプレーで提示する形式で行いました。

家庭科【食物文化科】便り〔1月〕

★テーブルコーディネート班
・今月のテーマは「キャラ弁」です。
・「キャラ弁」とは、
弁当の中身を漫画、アニメ、芸能人等のキャラクター、乗り物、風景などに模してつくるものです。
・第二次世界大戦後
から、子供向けの弁当を作る際に子供を喜ばせたり、嫌いなものも自主的に食べるようにするために、おかずなどのデザインを工夫することが行われてきましたが、「キャラ弁」と呼ばれるようになったのは比較的新しいことです。
・課題研究で「キャラ弁」に注目して研究しているグループが、今回、校長室のテーブルコーディネートに取り組みました。実際につくったお弁当の写真を添え、模型を飾ってくれました。

 

今月のテーブルコーディネート       メンバー

ハーバリウム班
・ハーバリウムとはガラスの可愛い小瓶にお花をオイル漬けしたもので、手入れせずともお花の美しい姿を保ち続けるというものです。
・おうち時間が増えたこともあり、観葉植物の栽培と並んでハーバリウム制作が注目されています。
・課題研究で取り組んでいる生徒の皆さんが、校長室に届けてくれました。
・オイルは家庭で使わなくなったベビーオイルを回収して用いました。 


 
メンバー                 校長室に展示しているハーバリウム

(学校長コメント)
・今月は特別企画の展示となりました。
・「キャラ弁」と「ハーバリウム」を課題研究で取り組んでいる二つの班が、校長室に作品を展示してくれました。
・校長室にいらっしゃるお客様、先生方、清掃班の生徒たちにも好評です。
・1月21日の発表会も楽しみです。