日誌

水産科掲示板

動き出す新たな製品制作

今年から、木曜日に水産科3年生がHPを更新します!
~今週の水産科3年生~

本日3年水産科で新たな実習製品の作成を行った。6センチ程度のアユを開き、魚醤で味付けをし、アユの一夜干しを製作した。捌く担当、開いたアユを洗う担当など役割ごとに作業を分けて効率よく製品を作成した。前回同様の製品の試作品を学校の先生方に配布した際、「お酒に合う」や「とてもおいしかった」など好評だったため、製品販売が楽しみだ。

水産科3年 カヌー実習


5月14日(金)に3年生水産科の生徒19名でカヌー実習を実施しました。
天候にも恵まれ、絶好のカヌー日和でした。

八溝大橋からスタートして、那珂川町から那須烏山市まで計4時間12キロの区間でカヌーの実習を行いました。

今年はチンする(ひっくり返ってしまう)生徒が多かった等ハプニングはありましたが、生徒は楽しそうにカヌー操作技術を安全に学ぶことができました。そして、那珂川町から那須烏山の美しい自然を1日身近に感じ、自然の素晴らしさを改めて感じられました。

また、仲間との集団の中での自分の役割や関わり方を学ぶことができました。

終わりにはみんな肌を真っ赤に日焼けをしました。

貴重な体験ができて、生徒は満足そうにしていました。


アユの放流

 ゴールデンウィークは終わりましたが、この記事はゴールデンウィーク前の話です。4月30日にアユの放流を行いました。
 この日は水産試験場の方々から指導を受けて、2・3年生でアユの放流を行いました。今回は実習場横の武茂川に放流しました。放流したアユは、3月末にフィンカット(標識)をして実習場で飼育していた個体10,000尾です。死亡してしまった個体ありましたが、多くの鮎がすくすく育ちました。
 事前説明を受けて、いよいよ放流です。10㎝程のアユをバケツに移し、武茂川までダッシュ!ゆっくりとバケツを傾け、アユが泳ぎ出すのを見守りました。放流した地点の近くに、実習で石を積んで環境改善をしたポイントがあります。今後は放流した個体を観察しながら、実際に釣りをしてヒレの有無を確認することで、釣りやすさや、定着の度合いを調査していきます。釣りに向けてやる気を見せている生徒そして教員にとっては、解禁日を心待ちにしているのではないでしょうか。
 今回教えていただいたことを、今後の活動に役立てていきたいと思います。水産試験場の方々ありがとうございました!

水産クラブ 大森 小川 佐藤 でした☆



里山のサワガニ取り

 4月28日(火)水産科1年生の「水産海洋基礎」の授業で、馬頭高校の裏山にサワガニ捕りに行きました。学校から歩いてすぐの場所で、「里山を体感する」というテーマです。小さな山から湧水が生じ、那珂川の一次支流である武茂川に注ぎます。生息するサワガニは一年中枯れることのない細流に定着しています。
 生徒21名と教員5名で約1時間程度、計58個体のサワガニが採集できました。今回はあえてピンポイントで生息箇所を見つけるようにするため網を使わず、素手で採集しました。一番たくさん採った生徒は16個体、全くとれない生徒もいました。
 生徒の感想には「見方によって採集数に大きな差がつく」というコメントもあり、生物採集の醍醐味も少しだけ味わってくれたようです。県外の東京、神奈川から入学してきた2名の生徒は、学校から歩いてサワガニが捕れる衝撃を口にしていました。
 まとめでは、コドラート法という簡易的な生息数を推測する調査法を紹介し、その原理からこの細流には1㎡あたり2個体のサワガニが生息すると想定しました。そして、小さな山の小さな自然に様々な生物が生息し、私たち人間の生活や活動にうまく順応しながら代を重ねていることを生徒たちは体感してくれたのではないでしょうか。同時にそのような自然を知り、自然や生き物に目を向けられる人でいてほしい。そのための勉強をこれから送りましょうと結びました。
  

水路清掃

 4月15日(水)終日、水産科3年生が水路清掃を行いました。馬頭高校水産科実習場は、那珂川の支流武茂川から水を取り入れています。取り入れ口や実習場の水槽に溜まった泥やゴミを取り除き、きれいな水が流れ込むように熱心に作業を行いました。
   

アユの塩焼き

この日は1年水産科全員で鮎を焼くのに欠かせない竹串を作りました。
 
  作:佐藤         成功例

はじめは一定の太さで削るのが苦戦しましたが、
時間が経って慣れていくうちに上手く削れるようになりました。
次は,アユを串に刺しました。
皆、刺すのに慣れていなくて上手く刺すことが出来ませんでした。
次は、アユを炭火で焼きました。

そして、皆でおいしくいただきました。
午後は、皆でガサガサをしました。
皆楽しく網で生き物を採集し、観察をしました。

水産科1年佐藤、小川、大森でした

サケの放流


2020年1112日に水産科3年生が行った「サケの採集」にて捕獲したサケから、卵と精子を取り、人工受精にてふ化したサケの稚魚をある程度のサイズにまで成長させ、2021年3月12日に武茂川に約90匹放流しました。

 本校におけるサケの放流は、資源の維持を図るという目的で実習として行っています。

 サケには、「母川回帰」という、海に降った後産まれた川に戻ってくる習性があります。そのため今回放流したサケは4年後大人になってからまた武茂川に戻ってくるはずです。

 しかし、無事に海から産まれた川に帰って来れるのは、良くて100匹に1匹ととても少ないです。なので今回放流したサケ約90匹のうち1匹でも武茂川に戻って来ることが出来れば、大成功と言えます。

 サケの放流後、クラス全員で自然に産まれたサケの稚魚を探しました。

たくさんの稚魚を見つけることは出来ませんでしたが、数匹サケの稚魚を確認することが出来ました。
(水産クラブ会長 鈴木)

未来の職業人育成事業 3日目


「オニテナガエビで町おこし」というテーマをもとに、今年度オニテナガエビの養殖に励んできました。
稚エビから育てたエビが親となり、採卵することができました。生存率は低いものの、養殖方法を確立させることができました。
この1年間、大きな成果を残すことはできませんでしたが、確実に前進をしていると感じることのできた1年間でした。

3回目の本事業。今回のテーマは「普及」。
と言うことで、本校で飼育したオニテナガエビが「なかがわ水遊園」で展示されることになりました。
新型コロナウイルスの影響で、生徒たちが直接持参することはできませんでしたが、無事に水遊園に到着。今後も継続して連携を図っていきたいです。
コロナウイルスの影響が少し落ち着いた頃に、ぜひ足を運んでみてください。


 ↑飼育員さんとオニテナガエビ        

 ↑オニテナガエビの子どもたち

今日の実習(水産科1年生)


1月27日(水)

水産科1年生が実習でアユを捌きました。
今回使用した冷凍アユは、去年の7月に1年生が取り上げ、冷凍したアユです。
小さく、また解凍アユということもあり、難易度は高め。
人生で初めて、魚を捌いた生徒もいましたが、無事成功!
回数を重ね、より一層上達する君たちを楽しみにしています。


水産科1年生  石、積みました


12月16日  実習題目「巨石を積む」

水産科1年生が実習で石を積みました。
なぜ川に石を積むのかと言うと、、、
生きもの豊富な武茂川を目指しているからです。

まずは佐々木先生からレクチャーを受けます。
巨石とは250mm以上の石であり、石があることで魚の餌場や隠れ場ができます。
平らで流れの変化のない川は、生きものにとって餌場や隠れ場が少なく、生きづらい環境です。そのために石を積み、生きものが安心して生息できる川作りをしているのです。
流されない石の組み方や組んだ石による水流の変化について話を聞き、いざ極寒の川へ。

まずはみんなで石拾い。各々目的の石を見つけ、協力して運んできます。

今日はあまりにも寒いので、佐々木先生が極寒の川に手を入れ、石を積んでいきます。

今日は水深が浅いため、石を積んだ効果はこれから春先にかけて分かってくるのではないでしょうか。

釣り人が好む、生物豊富な武茂川になれるか。佐々木先生の挑戦は続きます。

~番外編~
①餃子石と喜んで運んできたおちゃめな生徒  

②大きなサワガニをゲット!そのサワガニを飼育しようとしているご満悦な生徒

冬のご馳走できました


12月7日に、馬頭高校、冬の恒例行事となりつつあります、「チョウザメの採卵実習」が水産科3年生12名によって行われました。
11月26日に抱卵個体の確認を行い、加工するために泥抜きを開始。
約12kgの個体から約1.7kgのキャビアを加工することができました。
出来たキャビアはすでに完売となりました。本当にありがとうございます。
もし興味のある方は、本校のキャビアを使用してくれています、
「ホテル四季の館那須」へ足を運んでみてください。
最高の料理があなたを待っています。


↑慎重に腹部を切り開いています

↑取り出した卵巣をふるいにかけています

↑キャビアをきれいに洗浄中です

↑協力してくれた3年生、ありがとう!!

水産科3年永田くんの活動について

 11月12日、令和2年度関東東海地区水産海洋高等学校生徒研究発表大会の審査がリモートで行われ、水産科3年永田旭くんが見事2位(優秀賞)となり、全国大会出場権を得ました。
 永田くんの研究活動は、10/8と10/20に紹介したとおりです。校内発表大会で1位となり、関東東海地区大会に事前撮影の動画で出場し、各校長先生方の審査の結果、2位の報をいただきました。また、20日に掲載しました大田原市自然観察館の展示の様子は、下野新聞の取材を受けて25日の朝刊に掲載されました。
 残念ながら、12月14・15日に静岡県焼津水産高校で開催予定の全国大会も事前撮影動画による出場となりました。練習を重ね、校内発表からさらにブラッシュアップして充実した発表ができるよう努力していきたいと思います。

第2回未来の職業人育成事業2日目


11/19(木)
 馬頭中学校の実習場見学に合わせて、第2回目の未来の職業人育成事業を行いました。
 今回は地元中学生にオニテナガエビを知ってもらい、興味を持ってもらうことを目標に、PRを行いました。
 実習場見学も含め、この企画がこの先、地元を担う若者に水産業に興味を持ってもらうきっかけになったでしょうか!?
 僕たちと一緒にオニテナガエビの養殖をしてくれる人、大募集中です。
 次なる3回目にはオニテナガビを食することはできるでしょうか。養殖奮闘中です。

馬頭中学1年生水産科実習場見学

11月19日(木)
 馬頭中学校の1年生65名が馬頭高校水産科実習場を訪れてくれました。地元を知ろう!という授業内容で高校に目を向けてくれたことにまず感謝です。
 今回は3年生12名が、65名を受け入れました。3班に分かれて高校生4人ずつで水産科のことを説明しました。1時間強という短い時間でしたので20分ごとに、Ⅰ活動内容紹介 Ⅱ実習池見学 Ⅲ実習場隣設ビオトープ見学 の3つをローテーションで学んでもらいました。





 当日は校長先生にお越しいただいたほか、馬頭ケーブルテレビも取材に訪れてくれました。本校生徒にとっても、自分たちの学校や活動を自分たちで説明する良い機会となりました。中学生は本当に熱心に話を聞いてくれました。この中から何とか馬頭高校水産科に入学してくれるといいなと、真剣にメモを取る中学生を見て思いました。

海洋生物 最後のガサ授業

11月19日(木)
 水産科3年生「海洋生物」の授業で、この授業としては高校最後の水辺のガサガサによる水生生物採集を行いました。水産科実習場周辺の農水路やビオトープにおいて、自由に生物を採集するという授業です。与えられた課題はちょうど一時間をかけて誰が一番多くの種類を捕まえることができるか。水温の低くなったこの時期、どのような水生生物がどこにどのようなかたちで生息しているかを推測し、採集するというものです。採集した後は、用意された各種図鑑をもとに種の同定を行います。採集方法と場所は自分で考えます。一番多くの種類を見つけることができた人に豪華賞品をプレゼントするという人気企画です。


 結果、クラス全体で合計41種類の生物を採集、同定できました。種は間違いなく違うけど同定できなかった生物もいましたので、実際にはもっと多くの種類が見つかっていたのかもしれません。内訳は次の通りです。
甲殻類3 アミメカゲロウ1 カゲロウ3 カメムシ3 カワゲラ2 トビケラ1 コウチュウ2
トンボ9 ハエ類1 軟体動物5 両生類2 魚類6
 このうち、両生類でカジカガエルおよびヤマアカガエルが捕れるのはこの時期ならではであることと、山間部であることを示しているのかもしれません。魚類はカジカとアブラハヤが捕れました。アブラハヤは最近姿をなかなか見ることができなくなりました。レッドデータブックで栃木県では要注目となっていますが、より上位にしてもよいのではというくらい数が減りました。武茂川系の水路にいたことが非常に良かったです。
 今回の授業は2つのことを示してくれたと思います。ひとつは八溝の自然が豊かであること。この短時間でこれだけの種類が見つかるということ。希少な種も含まれること。改めてこの自然を大切にしたいです。もうひとつは、生徒の知識と経験と技術。3年間で様々なことを学び、教員のアドバイスを受けずに41種を集めることができたことを頼もしく思いました。ちなみに、最も多くの種類を見つけたのは3人で、それぞれ31種でした。
 最後は、生物が生息していた場所に生きたまま戻しました。

水産科3年サケ採集

 11/12(木) 毎年水産科3年生の恒例実習、武茂川遡上サケの採集を行いました。
 今年はサケの遡上数が激減し、昨年まであれだけたくさん遡上していたサケの群れが全くといっていいほど見られませんでした。わずかに見られるサケを採集し、人工授精を行いました。今後ふ化させた稚魚を飼育し、ある程度のサイズに成長させて再度武茂川に放流することにより、資源の維持を図るという目的で実習を行っています。
 人工採卵が終わったサケは、小さく切り刻み、魚醤の製造に活用します。採集することは一見残酷なようですが、親魚を確保することで資源を維持し、本来ならば川の異臭につながる産卵を終えたサケの亡骸を生じさせずに有効活用することができるのです。

 しかしながら、サケの遡上数が大きく減少していることは極めて大きな問題です。原因は多種多様に考えられているところだと思います。原因が何であれ、いろいろなことを考えさせられます。治水工事は本当に大切ですが、サケやアユなど水産上重要種はもちろん、生物多様性を大切にした河川のあり方の論議は必要だと思います。また、コクチバスをはじめとした外来魚の生息がサケの稚魚期に及ぼす影響も詳しく調査する必要があるかもしれません。その他挙げたら五指では足りないのでしょうが、いずれにせよ、生徒にとってはそのすべてが勉強です。ひとつひとつを大切に学んでほしいです。

馬頭小学校交流 サケの観察

 11月10日(火)風の冷たさを感じつつも快晴の日差しを浴びる天候に恵まれ、馬頭小学校の4年生49名と本校水産科3年生12名が武茂川河川敷にて交流授業を行いました。
 前半は、1組が武茂川を遡上してきたサケが泳ぐ様子や産卵床などを観察し、武茂川の環境、サケ漁の仕方や道具などの解説を本校生が行いました。2組はサケの一生についての解説を聴き、武茂川で生まれたサケがアラスカ周辺まで回遊した後数年かけてもう一度武茂川に戻ってくることを学びました。実際に投網で捕まえたサケを観察し、雄と雌の特徴や違いについてスケッチを通して学習しました。後半はクラスを変えて同じ学習活動を行いました。小学生はサケの大きさやかっこよさに大きな歓声を上げ、中には鋭い質問で高校生が答えられない場面もありました。
 最後には、那珂川町にはサケが遡上する素晴らしい川があること、そしてサケが遡上し続ける環境をみんなが守ってほしいというメッセージを伝え、交流授業を終えました。本校生にとっても、学んだことを小学生に伝える本当によい機会となりました。

水産科3年生那珂川カヌー下り

 11月5日(金)快晴のベストコンディションの中、毎年恒例の那珂川カヌー下りが実施されました。本来ならば、アユ釣りが解禁される直前の5月末に実施される予定でしたが、コロナウイルス感染対策として延期となっていました。最も心配だったことは11月になったことによる水温低下と天候の悪化でしたが、生徒の日ごろの行動が良かったのか、これ以上ないほどの雲と風のない温暖な一日となりました。
 変更は時期だけでなく、航程自体も大幅に縮小しました。水産科3年生は、全部で12名。担任と指導教員と合わせ、15艇のカヌーが例年よりもゆっくりと大松橋から那須烏山市落石地区までのおおよそ14㎞を、時間をかけて下りました。ちょうどアユが産卵のため川を下り始めており、アユ釣り師の姿はまばらとなり、興野大橋下の堰には落ちアユを待つ投網を持った漁師が並んでいました。一方で上流とへ向かう大魚を凝視する釣り師の姿も見られました。ここ数年、すっかり遡上数を減らしてしまっているサケを狙っているようです。例年ならば新緑の中をですが、今年は赤く色づき始めた山々を背後に、生徒たちは瀬に見え隠れする岩や変化に富んだ流れにも集中しながら、3年余りを共にしてきた仲間とともに雄大な那珂川を下りました。


なお、当日は下野新聞社や那珂川テレビの取材を受けて報道されました。新聞のリンクは下記の通りです。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/381166

令和2年度高校生未来の職業人育成事業1日目

今年度、本校で初めて高校生未来の職業人育成事業に応募し、昨年度から養殖に取り組んでいるオニテナガエビについて「オニテナガエビの養殖改善と普及」を目標に掲げ、活動を始めました。

10月27日(火)
初回となるこの日は、地元川魚店である林屋さんとなかがわ水遊園さんをお迎えして、本校の取り組みと課題について意見交換会を行いました。いただいたアドバイスをもとにまずはふ化幼生の生存率向上に向けて養殖方法を改善していきたいと思います。
今後予定されている2回目には成長した稚エビを見せられるよう頑張っていきたいです。

課題研究発表会が行われました


10月15日【木】
本校で課題研究発表会が行われました。
今年はコロナウイルスの影響もあり、満足のいく研究が出来なかった背景もありますが、水産科の2・3年生および水産科学研究部のメンバーが発表をしました。
結果は以下のようになりました。

1位 「那須・大田原のイシガイ類の保全に向けて」
生息数が減少しているイシガイ類を市役所や漁協と連携し、保全を行っていこうという内容で、2年間の集大成となる発表でした。
研究者である永田くんは、関東・東海地区への出場権を獲得したました!今年度はビデオ審査となりますが、より発表態度を磨き上げてほしいと思います。


2位「オニテナガエビで町おこし」
こちらも3年生による継続研究です。昨年度ふ化に失敗した経験から、飼育方法を改善し、見事ふ化、稚エビ、親エビへと成長させることができました。那珂川町の名産品になる日は近いかも!?


3位「内水面漁業の振興~鮎釣りをもっと身近に~」
2年生による新規の研究です。高額で費用のかかる鮎釣りの道具を、安価な値段で購入出来る道具を代用して、気軽に鮎釣りを楽しもうという研究。見事手作り竿でアユを釣ることができました。来年に期待です。

水槽展示はじめました


水産科1年生が実習の中で、それぞれのコンセプトにもとづいた水槽を作りました!
まずはガサガサをして展示する生き物を採集します。

実習場横のビオトープにでかけ、思い思いに網を投入。
ガサガサのベテランである、佐々木先生や齋藤先生の動きや採集量に圧倒されながらもなんとか生き物を採集。
実習場に持ち帰り、展示する生き物を選んでいきます。

午後は川原に出かけ、展示に使う石や流木を集めました。

いざ水槽作り。
出来た作品がこちらです。
それぞれコンセプトと一押しポイントです。
本人たちは楽しかったようで、ぜひ作品をご覧ください。

●タイトル:「河川敷アニキ」
●ポイント:「どこにでもある日常的な風景にありがたみを感じる」ということをイメージして作りました。名前の理由は、河川敷のどこにでもいるアニキが普段見ている風景を再現したのでこの名前にしました。
●メンバー:丸山、大森、大澤、神田、齋藤


●タイトル:「池の中」
●ポイント:生徒が採集してきたコイ、カニを見て下さい。
●メンバー:小川、佐藤、古澤、溝江、坂入


●タイトル:「Fish Forest」
●ポイント:水草が森の葉のように見え、流木を入れることで自然豊かな地形を作り出しました。
●メンバー:相田、樽見、鈴木、小杉、矢内、笹﨑

和船とカヌー実習

10月9日(金)にカヌーと和船の操縦法を体験的に学びました。


カヌーでは、思った方向にいかなかったり、川の流れに逆らうときには前に進まなかったりと苦戦する様子が覗えましたが、最後はなんとかカヌーの操縦を体験的に理解することができました。


また、和船では、佐藤様を講師に迎えて実習を行いました。


和船実習の前には講師の佐藤様より天然の鮎の塩焼きをいただき、頭から内臓、尻尾まで美味しくいただきました。

この美味しい鮎も那珂川がきれいに保たれているからだそうです。逆を言えば、人間が川を汚することは、鮎が食べられなくなるといった食という形でも人間に返ってくる話を聞き、とても考え深い学習ができました。


和船の実習では、初めての体験をして操縦の難しさを学ぶことができました。
思った方向に行かず、講師の先生に手伝ってもらうことも多々ありましたが、貴重な経験ができ、生徒たちは充実した1日を過ごすことができました。

  

大田原市自然観察館への展示


10月6日(火)より大田原市ふれあいの丘内、大田原市自然観察館にて水産科3年永田旭君の活動記録の展示を行っています。
 9月に永田君が大田原市理科クラブおよび大田原市自然観察館共催の古墳に関するイベントにおいて活動を発表したことから、自然観察館にて展示も行ってみては、というお誘いをいただき、実現しました。
 永田君の活動は、那須地区や大田原市などに生息する淡水二枚貝を保護しようという活動です。展示内容はポスターで活動内容を示し、代表する二枚貝数種の貝殻を展示するというものです。
 皆さん、お時間がありましたら、ぜひ大田原市自然観察館まで足をお運びください。展示は現在のところ期限が定められておりません。

交流教育

9月25日(金)に南那須特別支援学校と水産科実習場にて交流教育を行いました。

3班に分かれて、実習場見学と金魚すくい、マス釣りを行いました。

実習場見学では、生け簀の魚について、説明をしました。大きなチョウザメには驚いた様子でした。
金魚すくいでは、1人で5匹以上すくった名人も現れました。
マス釣りでは、たくさんのマスが釣れて生徒たちはとても楽しそうにしていました。

今日は、南那須特別支援学校の生徒とたくさん交流ができ、馬頭高校の生徒も楽しそうでした。コロナの影響で行事がなくなる中で、楽しい思い出ができました。


水産科感謝祭開催

9月11日(金)水産科実習場にて、毎年恒例の水産科感謝祭を行いました。
 今年は、コロナウイルス感染対策のため、内容を縮小して実施しましたが、水産クラブの生徒を中心に実施内容を工夫して、3学年全員が一緒になって感謝祭を盛り上げ、素晴らしい一日となりました。開会式の水産クラブ長3年後藤君の挨拶から始まり、実習場で育てたアユを3年生が授業で作った竹串で刺して炭をおこし、塩焼きにしました。おいしい鮎を頬張りながら水産科全体で水産物への感謝を新たにし、行事に移ります。例年は金魚すくいを行っていますが、今年はザリガニ釣りに変更し、9号池にてニジマス釣り、つかみ取りと続きましたが、ちょうど雷が鳴って一足早く終了となりました。しかしながら、楽しい中に自然の猛威も体験し、それもかえってよい思い出となりました。


ウナギの解剖

9/10(木)
 水産科3年生が「海洋生物」および「総合実習」の授業でウナギの解剖をおこないました。解剖に先立った講義では、魚類の概説からはじまり、ウナギの生物学、国民食ともいえるウナギ資源の動向や完全養殖などを広く学び、ウナギの特殊性について理解しました。
 その後、観察・解剖に移ります。研究用に飼育している若ウナギ(1年魚)を2人で1尾ずつ、まずは外部形態について観察しました。

 ウナギは、体形がいわゆるウナギ型ですが、他の淡水魚と比較して様々な特色があります。まずは、顎。上顎よりも下顎が前に突き出ます。他の淡水魚は鰓蓋を開くと4対の鰓弁が見えますが、ウナギの場合は鰓蓋は袋状となり、胸鰭の陰に隠れるように丸く鰓蓋孔が開き、ピンセットでつままないと鰓を確認できません。また、腹鰭はなく、背鰭はありますが、そのまま長く延長し、尾鰭とつながります。水の中から出すと背鰭が体にくっついてしまってよくわかりませんが、ほかの魚と同様に背鰭には軟条とよばれる支柱のようなものがあり、切り取って顕微鏡で観察しました。そして、最大の特徴ともいえる表面のぬめりですが、粘液が体表を覆い、鱗は皮下に埋没しています。表面をメスでサッサと削るようにすると皮下から鱗が剥げ落ちます。それを顕微鏡で観察しました。形は楕円形ですが、立派な円鱗を観察することができました。
 次に、解剖に移ります。生徒たちは、様々な水産生物の解剖を体験していますが、ウナギは初めてとあって、メスとハサミを手にみんな無心・夢中になっていました。一番、注目をしていたのが生殖巣の痕跡を見つけることでした。もともとウナギの雌雄は非常に判別しにくく、河川で生活しているウナギの雌雄はわかりません。今回の材料は1年魚であり、生殖腺がみつからないということを実際の観察を通して明らかにすることが一つのテーマとしてありました。結果、見つけることができず、ほかの臓器を確認・観察して授業を終えました。
 生徒にとってはまた一つ貴重な体験と学習ができたと思います。今後も魅力的な教材を得て、多様な実験・実習を行います。

マリンチャレンジ2020関東大会出場

 水産科3年後藤晴希を中心に同じく高野侑真、永田旭を加えた3名が日本財団・㈱リバネス主催、マリンチャレンジプログラム2020に「農業用堰で遮断された河川上流域に生息するドジョウの系統」というテーマで応募し、指定研究に認定されました。


9月5日(土)、その関東大会が遠隔発表会として開催されました。関東地区で指定研究に選出されたのは12チームで、3名は8番目に馬頭高校コンピュータ室のモニター越しにプレゼンテーションを行いました。
 3名は馬頭高校のすぐ下を流れる矢又川という山間部から染み出た那珂川水系の3次支流に生息するドジョウが在来種ではないか、と仮説を立てて研究を進めました。矢又川は堰が多く、本来は生物の遡上の障壁となる堰が外来ドジョウの侵入を食い止めてきたのではないかと考えました。まず初めに外部形態の比較により在来種であるか外来種であるか目安を立て、日大生物資源学部に協力を仰ぎ、遺伝子解析を行い、系統樹の作成に進みました。
 ドジョウの採集から形態比較、DNA抽出、結果の解析からプレゼンシートの作成まで時間をかけて行い、何度も練習を重ねて発表練習に励みました。当日の発表も、練習の成果を発揮し、納得のいくものでした。しかしながら、さすがに関東大会。他校も非常にレベルが高く、中には大学生のレベルに到達しているのではないかという研究もありました。結果、残念ながら全国大会選出の優秀賞の獲得はなりませんでした。
 ただ、㈱リバネス中嶋さんと東北大学西田さんの本当に丁寧で適切なアドバイスのおかげで自分たちの研究を十分にまとめることができたことに一定の満足間を得ることができたようです。そして、もっともっともっと勉強を重ねなくては、と強い決意を感じることができたこと、それが彼らにとって最大の財産となったと思います。水産科ではこれからも多くの研究にチャレンジしていこうと思います。

リバーマップ完成しました!


昨年卒業した嶋﨑由海先輩と瀧澤大倭先輩が作成していたリバーマップがついに完成しました。
こちらです↓
    (表紙)          (おすすめページ)



2年間かけて作り上げた超大作!
子供たちが安全かつ楽しく川遊びができるよう、採集のポイントや川で活動する場合の決まり事などを図を用いて分かりやすく掲載しています。
那珂川町のおすすめポイントも掲載しています。
那珂川町の小学校にお届けしましたが、大好評をいただきました。

本校にオニテナガエビの稚エビが届きました。


本校で昨年度から取り組んでいるオニテナガエビの養殖。
新しく稚エビを購入するにあたり、各企業に問い合わせをしたところ、兵庫県にあります「株式会社 GEO NOTES」さん(https://geonotes.net/)から稚エビ500尾を無償で提供していただけることになりました。
本当にありがとうございます。
届いた稚エビとともに、飼育マニュアルや飼料もご提供いただきました。ジオノーツ様のご厚意により一層のやる気が出てきました。
これまでコロナウイルスの影響で生徒の声が聞こえない寂しい学校でしたが、ついに6月から通常授業が始まる予定です。生徒に早く頂いた稚エビを見せてあげたいです!!
生徒と一緒に試行錯誤を繰り返しながら、いただいた命しっかりと育て上げたいと思います。
ご協力いただきました森田圭一様をはじめとするジオノーツの皆様。本当にありがとうございます。良い報告ができるよう、精一杯がんばりたいと思います!!

水産科1年 栃木県水産試験場見学

2月3日(月)
 水産科1年が栃木県水産試験場を見学に行きました。
 はじめに、土居隆秀場長からごあいさつをいただき、次いで久保田仁志部長から、県水産試験場の業務全般と中心となるアユに関する取組について、スライドショーにより詳しく教えていただきました。
 さらに、水産試験場が3年間の研究の末成功させたアユの全雌生産について、水産研究部石原学さんからご説明いただきました。簡単な内容からかなり専門的な部分まで非常に貴重な勉強をさせていただきました。



次に、希少種保護活動に関して、飼育槽のミヤコタナゴを実際に見学させていただきました。
ミヤコタナゴは、栃木県に生息する天然記念物で、複数の種系統毎に個別の水槽で管理されているという説明を希少種担当の小原明香さんからいただきました。


 学校では広く水産の勉強を行いますが、意外に栃木県の水産の状況を勉強する機会が少ないのかなと改めて感じました。その意味で1年次に水産試験場で勉強できたことは視野を広め、多角的な学習ができるよい体験でした。お忙しい中、貴重なお時間を頂戴した水産試験場の方々に改めて感謝申し上げます。

「生きものの “つぶやき” フォトコンテスト」

生物科学学会連合主催 第一回「生きもののつぶやきフォトコンテスト」の審査結果が発表されました。全国から315作品の応募があり、本校からも数人の水産科生徒が応募しました。このたび、28作品(26名)が優秀賞として選出され、見事、本校水産科2年添田くんが優秀賞を受賞しました。

 以下、主催者側のコメントです。
【作品の中には本当に「生きもののつぶやき」が聞こえているのではないかと、思ってしまうような作品もあり、高校生の皆さんの生きものや自然に対する感性の豊かさに驚かされました。自然の素晴らしさに感動する心を大切にして、私たちの生きものの星「地球」をいつまでも守っていけたらいいですね。】
 添田くんの作品は下記の通りです。
http://seikaren.org/wp/wp-content/uploads/2019/12/photo_con/27_218.pdf

 

関東・東海地区課題研究発表会に行ってきました!


11月12日~13日にかけて、静岡県焼津市で行われた関東・東海地区課題研究発表会に校内発表1位になりました水産科3年嶋﨑くん瀧澤くんのペアが参加してきました。
「川から町をPR」と題し、自然豊かな那珂川町を水産科生だからこその視点で、地域活性化を目指し、リバーマップの作成やグリーンツーリズムの企画・運営に取り組んだ2年間をまとめた発表でした。
これまでの発表の中で一番の素晴らしい発表ができた!と思うほど素晴らしい発表でした。
結果は見事最優秀賞!!馬頭高校初の全国大会への切符を手にしました!
12月に山口県で行われる全国大会に向けて、さらに頑張っていきたいと思います!
全国大会での更なる活躍に期待していてください!


素敵な2人の表情にご注目ください!


発表前日に神社でお参り。神様も2人に力をくれたのでしょうか。

課題研究発表会

10/18 本校講堂にて、課題研究発表会が行われました。
今回の課題研究発表会は3年生との格差を感じてしまう、尊敬してしまうような発表が多いものでした。発表の仕方や態度、スライドの作り方に大きな差を感じましたが、それでも2年生として非常に刺激され、次回に生かしていけるように思いました。2年生としても、しっかりとした手応えを得たので、来年も頑張っていきたいです。
今回の発表会の1位は「川から町をPR」でした。11月に行われる静岡県の発表会に出場します。発表会では全力を出し切って、頑張って下さい!!優勝という報告を待っています!!
2位は「ミヤコタナゴ班」3位は「オニテナガエビ班」でした。いずれも甲乙つけがたい高いレベルの発表でした。
私たちは来年があります。来年こそは1位を取れるよう、頑張っていきます。

以上、水産クラブ2年後藤でした。

1位「川から町をPR」


2位「羽田ミヤコタナゴ生息地を用いた環境教育プロジェクト」


3位「オニテナガエビの繁殖計画」

馬頭小学校4年生との交流学習


9月12日(木)
馬頭高校水産科実習場に隣接するビオトープを舞台に、馬頭小学校4年生と水産科2年生との交流学習を行いました。このビオトープは、久那瀬農地水組合のみなさんが学習フィールドとして開放して下さっている場所です。武茂川に魚道を通してつながっているため、淡水魚が自然に遡上し、多様な生態系をつくりだしています。

内容は、魚道についての学習と水質検査、そして、生物採集を行いました。本校水産科生徒が先生役となり、一緒にビオトープに入り、小学生に検査の方法や採集した生物の名前を教えたりしました。子供たちは目を輝かせながら夢中で網を入れ、タガメやクロゲンゴロウが採れたときには、ひときわ大きな歓声が上がりました。

本校生にとっても普段学習していることを子供たちに伝えることができ、非常に充実した表情をしていました。
最後になりますが、草刈り等事前整備をしていただいた、益子様をはじめ農地水組合の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

第21回ジャパンインターナショナルシーフードショー

8/22(木)・23(金) 2日間にわたって、東京ビッグサイトで行われた標記のイベントに目的は水産科のPRとして水産科2年生6名が参加してきました。

インターナショナルという名前の通り、思っていた以上にかなり大きなイベントで3万3千人を超える方が来客されたそうです。その巨大なイベントにブースの一角をお借りして、キャビア、魚醤や缶詰、そして僕たちの活動についてPRすることができたことは本当に貴重なことだと思いました。様々なお客様がお越しになり、びっくりするくらいお褒めの言葉をいただきました。とても自信になったと同時に、これからもたくさんのイベントに参加していこうと思いました。

鮎とマスのつかみ取り


8月11日(日) 那珂川町那珂川橋址付近にて

     鮎とマスのつかみ取り

のお手伝いをしてきました。

馬頭高校の生徒は、8名が参加し、ため池への鮎やマスの放流や監視員、金魚すくいの催し物のお手伝いをしました。

那珂川町の人たちと交流を深めることができたり、鮎やマスといった魚に触れられたりと魅力的な町であることを感じたようでした。

 
 

普通科水産科合同生物調査

7月22日月曜日、水産科実習場の隣接ビオトープにて、普通科水産科合同企画を行いました。
以下に、その報告を記します。


普通科・水産科合同生物調査~水産科実習場隣接ビオトープにおける小型貝類の調査~

1 目的

① 水産科で継続的に行っている那珂川水系における水辺の生物の生息データの蓄積

② 普通科生徒に自然観察や生物調査を体験させること

③ 水産科生徒が普通科生徒に観察や調査の支援を行うことで、主体性や自己有用感を喚起し、また、普通科生徒と水産科生徒の交流を図ること

2 調査場所  馬頭高校水産科実習場隣接ビオトープ  那珂川町久那瀬

3 調査日時  令和元年722日(月)9001200

4 調査内容  微小貝類の生息調査を中心に、付随して採集できた生物についての観察を行う

5 対象生徒  普通科有志者 水産科有志者

6 参加者  普通科2-1 2名 2-2 2名 水産科2-F 5名 1-F 6名 計15

7 採集結果

①ハブタエモノアラガイ


 今回の調査で2個体発見。いずれも農水路のコンクリート壁で採捕されたが、1個体は水底基底、1個体は飛沫域(水面よりも上部)であった。

北米原産の外来種であるが、栃木県内では幅広い場所で生息が確認されているようだが、調査からは生息数はそれほど多くない。

形はモノアラガイより殻径が狭く、螺塔と体層との比率はモノアラガイが19くらいで殻高の大半が体層となる一方、ハブタエモノアラガイは37くらいとなり螺塔が三角形に尖る。

また、個体差も大きいもののモノアラガイは貝殻表面にやや大粒の斑紋が多くあらわれるが、ハブタエモノアラガイはより黒色で模様に乏しい。

 那珂川町として、初の標本となるとみられている。

② ナガオカモノアラガイ

 

 今回の調査で稚貝から成貝まで10個体以上採捕した。マコモダケを中心に、水草の水面から上部の茎に付着していた。

本種の同定(種特定)においては、オカモノアラガイとの違いがポイントとなる。細長い形状からナガオカモノアラガイと判断したが、正式には博物館ならびに遺伝子の情報をもって結論付けられるものである。

 また、栃木県においては黒羽地内において唯一採捕データが存在し、それ以外については全く存在しないことから今回の採捕は極めて重要な意味があったと判断できる。

 採集地点は、かつては水田であったところにマコモダケを移植したことで形成されたビオトープであり、ナガオカモノアラガイがどのように定着したかについては定かではない。マコモダケは周年性植物であり、秋になり収穫を終えると、刈り取りが行われる。翌年まで個体群を維持する機構については不明であるが、成貝や仔稚が何らかの方法で越冬し、または卵などのかたちで次のシーズンを待ち、数年にわたって定着しているものと考えられる。ビオトープの保存が求められる。 

③ その他の貝

 今回の調査でターゲットの一つに加えていたヒメモノアラガイおよびカワネジガイ等については見つけることができなかった。今後は、これらの貝に採捕対象を絞って、適地を選定し、採集を試みることが必要と言える。

8 事後処理

  サンプルの①②については、栃木県立博物館に寄贈する。

  生徒の活動については、この報告書とともにポートフォリオに記録させる

9 懇親会
 せっかく普通と水産科、そして学年の枠を超えて一緒に調査を行ったので、すべての作業終了後に流しそうめんを 行い、雨の中みんなで食べました。とても楽しいイベントとなりました。今後もこのようなイベントを開催したいと思いますので、今回参加しなかった人も含め、次回の参加を心待ちにしております。


 

サバからマグロ!?


7/4 馬頭高校にて、宇都宮大学バイオサイエンスセンターの松田勝先生による「生殖幹細胞移植」についての講話が行われました。
タマネギのDNA抽出実験も取り入れていただき、遺伝子について優しく、時に専門的にハイレベルな内容を教えていただきました。
東京海洋大学で成功した「ヤマメから産まれたニジマス」の話をして下さり、生徒は興味津々。専門用語が飛び交う中、何とか理解しようと奮闘する生徒の姿が印象的でした。
希少種の保護や養殖の簡易化のために行われている事を知り、生徒達の興味・関心は更に広がったのではないでしょうか。
松田先生、貴重なお話ありがとうございました。


水産・海洋系高等学校意見・体験発表会に参加してきました。

真珠で有名な三重県鳥羽市。
この地で水産科3年生の嶋﨑由海くんが馬頭高校の代表として発表をしてきました。
タイトルは「アガりたかったら賽をふれ」
中学生の時に参加した留学の経験や学校代表として参加した商談会、1人旅の経験を経て、将来の自分を夢見て、実現するための挑戦に関する話でした。
しっかりと自分の言葉で、堂々とした発表でした。
結果は見事「優秀賞」!
お疲れ様でした。

水産科交流会(ドッジボール)大会


6月19日(水) 天候にも恵まれて、水産クラブ主催水産科交流のドッジボール大会が行われました。

各学年の水産科の生徒で合同チームを4組作り戦いました。
どのチームも優勝を目指し、白熱した試合がみられました。

優勝したチームは、水産科の先生方のチームとドッジボールを行いました。

1年生は初めてのドッジボール大会で、先輩が投げるボールに怖がりながらも交流を深めることができました。どの学年の生徒も楽しんでいる様子でした。



 
 

水産科定例総会を開催


 今回、1年生には初めての定例総会でした。定例総会は今年度の行事や予算を決めたり、昨年度の振り返りをします。総会の中盤には水産科クラブ副会長の言い間違いが多発する事態が発生!?でも、無事に最後までしっかりと読み終えていました。今回の総会では、全て滞りなく承認されました。今年は、3学年合同のレクリエーションが計画され、水産科全体の親睦を深められたら、いいなと思います。
 水産科2年、後藤晴希、添田悠史、永田旭でお送りしましたー。




【今年度の総会資料表紙】 水産科3年 瀧澤大倭くんの作品

カヌー実習

 水産科3年は、5月16日~17日の2日間、カヌー実習を行いました。今年度のスタートは渇水の影響もあり大松橋!1日目は矢沢のやなで食事をとり、そこからふるさとセンター茂木へカヌーで下り、1泊しました。多くの保護者の方も見に来てくれ、心も体も温まる豚汁を作ってくれました!とてもおいしかったです!ありがとうございました!
 2日目は、宿で朝食をとり、カヌー実習のゴール「道の駅桂」を目指し、先生と話したりそれぞれ楽しく下りました。何度か沈没した生徒もいましたが、けがもなく全員でゴールすることができました。
 本日の担当は水産科3年 石田洸希 本澤章斗でした。



水産科2年生矢又川調査行いました!

5月16日(木)、3年生がカヌー実習のため、バスが使えない2年生が校門前の矢又川を調査しました。出発前に田中先生から矢又川の環境の特殊性とそこに生息する生物の特徴について説明を受けました。矢又川は多くの堰で区切られている事から閉鎖性が高く血統的に貴重な純血種が多く生息している可能性や下流から遡上出来る種が限られている事を学びました。矢又川ではシマドジョウやホトケドジョウ、カジカ、アブラハヤ、アカハライモリサワガニ、ヒキガエルのオタマジャクシ、ヤゴ(オニヤンマギンヤンマハグロトンボ等)ヌマエビ、カワムツ等採捕しました。天気も良く、身近な河川の環境について学ぶ良い機会となりました。同定作業ではマメシジミを発見、ハブタイモノアラガイやカワリヌマエビ類等の外来種の発見がありました。2メートル以上の堰で始まり多くの堰で区切られている矢又川には新たな発見がありました。データの蓄積も3年目となり、今後も有効な調査なると思います。


新水産クラブ役員が決定しました

クラブ役員           クラブ役員の紹介
・クラブ長   水産科3年 本澤章斗         釣り師     
・副クラブ長 水産科2年 添田悠史         笑顔が素敵
・書   記   水産科3年 石田洸希         筋肉痛が快感
・会  計   水産科2年 永田旭           爬虫類フェチ
・監  事   水産科3年 藤原鼓太郎                  メダカと共に生きる男
・監  事   水産科2年 後藤晴希           農業入魂

今後の記事は水産クラブ役員が担当します。
個性豊かな役員が水産科を盛り上げていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。
本日の担当は、本澤と石田でした。

馬頭小学校・馬頭中学校にチョウザメ展示しました。


水産クラブの水槽を使って、地元の馬頭小学校、馬頭中学校にチョウザメを展示しました。小学校には昼休みを使って魚を運びました。5年生6年生の飼育係の皆さんが出迎えてくれ、水産科2年の山本君、嶋崎君が餌のやり方や注意事項を説明していると低学年の小学生まで集まってきて大人気でした。その後下野新聞の取材を受けました。二人とも「将来、馬頭高校水産科の後輩になるような子が出て欲しい」とか「水槽を見て魚に興味を持ってほしい」と良いコメントしてくれました。明日の下野新聞に掲載される予定です。

平成最後のキャビアができました!


1月15日に水産科実習場において、チョウザメ班の生徒5名がフレッシュキャビアの製造を行いました。
今年で3回目の加工。少量ではありますが、安定してキャビアを採卵できていることに驚いています。
7kg前後のチョウザメ2尾から合計約1.6kgのキャビアがとれました!チョウザメ班のメンバーは2年生から研究をしており、今年で2度目の採卵!慣れた(?)手つきで丁寧に処理を進めていきました。
食品検査を実施後販売となります。1瓶25g入りです。価格は現在未定です。
興味のある方は馬頭高校水産科実習場(TEL:0287-92-3362)までご連絡下さい。
高校生が丹精込めて育てたキャビアをぜひ一度ご賞味ください!



栃木県産業教育振興会 栃木那南支部に参加してきました!


11月13日
水産科2年生の嶋﨑くんと瀧澤くんが課題研究でまとめた「川からPR」を発表をしてきました。
元気モリモリ、営業マンのような発表を嶋﨑くんが繰り広げ、瀧澤くんが冷静沈着なパソコン操作を披露してきました。
他校の取り組みを知ることができ良い機会となりました。

羽田ミヤコタナゴ生息地で活動してきました!


12月13日
水産科2年生24名が、ミヤコタナゴ保全活動に参加してきました。
今回は水路の泥あげおよび貝調査を行いました。
ミヤコタナゴ調査の日は必ずと言って良いほどの雨ばかりでしたが、今回は晴れ。寒さが厳しい中にも、日差しの暖かさ、そして保存会をはじめとする多くの方々の優しさに触れることができました。
生徒達のおかげで水路の泥もきれいになり、産卵母貝となるヨコハマシジラガイの稚貝が見つかり、少しずつミヤコタナゴの再定着に向けて進んでいると感じました。

涸沼に行ってきました!


少し前のお話ですが、水産科2年生が涸沼および涸沼川調査に行ってきました!
今年は大涸沼漁協さんにご協力いただき、涸沼やヤマトシジミ漁について説明していただきました。シジミ漁の動画を生徒は歓声をあげながら見ていました。
涸沼の水質現状や卸売価格、料理法まで様々な事を教えていただきました。
大涸沼漁協の櫻井さん、本当にありがとうございました。

午後は涸沼川に移動し、水質・生物調査をしました。
今年も様々な生き物たちを見ることができました。



チョウザメラーメン完成!

すでにTVや新聞で見て下さったかたも多いかと思います。
先日本校にて宇都宮のらあめん厨房どる屋の落合店主にご来校いただき、生徒と共にチョウザメラーメンの試食会を行いました。
本校で養殖したチョウザメを出汁に使い、あっさりとした中にもうま味のつまった黄金色のスープが完成しました。
試食した生徒は「おいしい!チョウザメがラーメンになるなんて・・・」と驚きと幸せな気持ちでいっぱいでした!
チョウザメラーメンは2/17、18、19にらあめんどる屋で提供されます。
限定販売ですので、ぜひこの機会に足を運んでみて下さい!決してがっかりさせない味になっていますよ!落合さんと生徒のコラボレーション、ぜひ味わってみて下さい!



キャビア採卵実習を行いました。

新聞で見ていただいた方もたくさんいらっしゃると思いますが、
今年もキャビアの採卵・加工実習を行いました。

今年は抱卵個体が2尾!!
合わせて1.8kg、70瓶の製品が完成しました。
立ち会った生徒たちと共にちょっと豪華に、親子カナッペを作り試食してみました。
フレッシュキャビアならではのクリーミーな味わいに大満足でした。
生徒たちはチョウザメの刺身にも大感激!本当に良い実習となりました。

食品検査を実施し、今年中の販売を予定しています。
すでに多くの方々からお問い合わせをいただきましてありがとうございました。




ミヤコタナゴについて学んできました。


栃木県に生息している天然記念物「ミヤコタナゴ」について、栃木県水産試験場の阿久津さんにご協力いただき、水産科3年生と水産基礎を選択する3年生が話を伺ってきました。
ミヤコタナゴの現状、水産試験場の取り組みなど、直接話を伺わなければ分からないことがたくさんあり、とても貴重な体験となりました。
実際にミヤコタナゴの繁殖をしている希少魚棟も見学をさせていただき、実際に「見て」学ぶことの大切さを改めて実感しました。

お忙しい中ご協力いただきました、水産試験場の阿久津さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。


水産科1年生がヒメマス採卵実習を行いました。

9月25日
水産科1年生の日頃の行いが良いのでしょうか・・・?
またしても天候に恵まれ、中禅寺湖漁業協同組合の方々にご協力いただき、ヒメマス採卵実習を行いました。

昨年度から天然新魚の遡上が良好で、今年度もたくさん遡上している姿を見ることができました。中禅寺湖に着いた瞬間から生徒の表情が生き生きしはじめ、川を遡上するヒメマスに心を奪われていました。
午前中はヒメマスの現状や東日本大震災の影響について講話をいただき、午後から採卵を開始。
ここでしか体験できない貴重な経験となりました。





後日、採卵実習で用いたヒメマスを加工しました。
「さばくのは難しい、でもまたやりたい!」と多くの生徒から。
またやりましょう!

最優秀賞に選ばれました。


本校水産科3年生 生井美沙季(なまい みさき)さんが
「平成29年度関東・東海地区 水産・海洋系産業教育意見・体験発表会」にて最優秀賞を受賞しました!
今年度の意見体験発表会は、623日に馬頭高校を主管校として、
18県、全10校の代表生徒が、水産に関する様々な活動を通じて感じた事柄を意見にまとめ発表しました。
本校生徒、生井さんは「好きなことに一生懸命になりなさい」というタイトルで、チョウザメ課題研究の取り組み、背中を押してくれた母への感謝の気持ちについて発表しました。
他校の生徒も皆素晴らしい発表で、聞いている私たち全員が胸を打たれました。

この後生井さんは、82日~4日に千葉県で開催される、「全国水産・海洋系産業教育意見・体験発表会」に出場します。
皆さん!応援よろしくお願いします!



 



水産教育講演会が行われました

1月13日(金)
今年度は、ウナギ研究の最先端、日本大学生物資源科学部 塚本 勝巳先生がご来校なさり、「研究」のススメという題で講演をしてくださいました。
ウナギクイズやこれまでの研究内容、今後の展望などとても興味を引かれる内容ばかりでした。
講演の最後に
研究とは”人生を楽しく豊かにするもの””研究する態度・姿勢でいよう”というメッセージを頂きました。この言葉を胸に、今後の課題研究、今後の人生について考えていく機会となりました。

「研究」のススメ
 強く望むこと(高いモチベーション)
 深く考えること(研究の姿勢)
 いつまでも好きでいること(継続性)


淡水シジミ類の研究第59回日本学生科学賞栃木県展覧会教育長賞受賞

第59回日本学生科学賞栃木県展覧会に「シジミ類の研究」で出展していた
水産科3年 阿久津 大晟君、鈴木凜太郎君が教育長賞受賞を受賞しました。
本日(10月22日)、栃木県教育センターで行われた授賞式に、2年間にわたり指導にあたった田中邦幸先生引率で参加しました。
2名は2年生からシジミ類の研究に2年間を費やしての受賞です。長期休業中はもちろん、休日返上で努力した地道な研究が実を結びました。
詳しくは10月22日付読売新聞(栃木県版)にも取材記事が掲載されています。
明日(10月23日)は校内の生徒研究発表会です。「シジミ班」を上回る成果を残した研究班がでてくるか楽しみです。

本校のチョウザメからキャビアが!


馬頭高校水産科では、長年にわたってチョウザメの研究を行っていました。
ついこの間、体の大きなチョウザメの腹部切開を行うと、なんと中から黒いつぶつぶが。
まさしくキャビアでした。
現在のところこの1尾だけが、成熟している様子。
これはキャビア生産への第一歩!あきらめかけていた情熱が戻ってきました。
大量生産できる日を目指してさらにがんばっていきたいと思います。

高大連携~ナマズ採卵実習~

昨年度に引き続き、今年度も日本大学生物資源科学部形容生物資源科学科 水圏生物病理学研究室の間野先生および同研究室の4年生4人が馬頭高校水産科実習場に来校されました。

 実習内容はナマズ親魚にホルモン注射を行い、翌日に排卵・受精を確認するというものでした。病理学研究室に所属していると言うこともあり、注射をするのがとても上手でした。また、実習中は熱心にメモをとり、終了後も質問をたくさんしていました。今回の実習が研究のお役に立てればと思います。

宇都宮グランドホテルにご招待いただきました。


今年度から、本校のチョウザメが宇都宮グランドホテルに出荷され、美味しい料理となって提供されています。
なんと先日、その宇都宮グランドホテルさんのご好意で、本校チョウザメガール(水産科2年 助川・相馬・野土谷)と教員を招待していただき、本格的なチョウザメを使ったフランス料理をいただくこととなりました。

メニューは「チョウザメの燻製」、「チョウザメのロースト」、スープやデザートまで。
おいしい料理に生徒共々「幸せ」「美味しい」が止りませんでした。
また、シェフの方にも様々な質問に答えていただき、とても貴重な時間を過ごさせていただきました。

生徒は今回をきっかけにさらにやる気がアップしました。
素敵な機会を設けてくださり、ありがとうございました。