スーパーサイエンスハイスク-ル(SSH)に関するお知らせです
出張講義行われる
平成25年3月15日(金)、18日(月)、21日(木)の3日間にわたって、出張講義が行われました。11大学、12学部の先生方から、それぞれの専門分野について、アカデミックな講義を行っていただきました。大学受験に向けて日々努力する栃高生にとっては、受験勉強の「先の世界」に触れることのできる、たいへん貴重な時間となったようです。
出張講義 タイトル一覧(実施日別)
3月15日(金)
・感染症とワクチン
・地球環境修復と両立した再生可能エネルギー(バイオ燃料)生産
・数式で画像を見る
・刑罰が果たすべき役割について考える
3月18日(月)
・ワイヤレスエネルギー転送技術~携帯電話から宇宙開発まで~
・免震・制振技術を用いた建築構造デザインの可能性
・証券投資を通じて学ぶファイナンス
・TDLの政治学
3月21日(木)
・サイボーグ技術と医用福祉機械の展開
・今、シリコンがおもしろい!
・田舎の泌尿器科勤務医の話
・異文化コミュニケーション~自分探しの旅へのパスポート~
出張講義 大学一覧(50音順)
茨城大学 金沢大学 埼玉大学 筑波大学 電気通信大学 東京大学 東京外国語大学 東京工業大学 東北大学 一橋大学 山形大学
ウニの受精と幼生の観察
お茶の水女子大より、「海からの贈り物、ウニの受精実験キット(海洋教育促進プログラム)」
が届きました。早速1年は生物基礎で、2年は生物Ⅰの授業で実験を行いました。実験材料の
ウニの卵と精子は、状態が大変良好で、100%の受精膜の形成率に生徒は感動していました。
特に受精膜の上がりはじめの受精丘も確認できました。
2月21日に受精したものは1週間でプルテウス幼生まで進んでいます。日にちをずらして受精
させたので、胞胚期やプリズム幼生も見せることができました。写真は実験の様子です。
SSHクラブ員、群馬大学工学部へ
群馬大学工学部へ出向いた。
目的はそれぞれが考えてきた研究課題について発表し、大学の先生からのアドバイスを受けることである。
10時に開会し、1人1人が持ち時間2分で発表した。
開会のあいさつ 2分の持ち時間の発表
発表は、50分で終了し、その後、大学の先生方から講評をいただいた。研究に大切な動機が薄いことや、
しっかりとした仮説を立ててみようとか、限られた日数で、ある程度の成果が出せる計画を立てるなど、厳しい
けれど、とても重要なアドバイスを受けることができた。
その後、約1時間、物理・情報、化学、生物の3つに分かれ、それぞれに大学の先生がついてくれて、
話し合う時間を持つことができた。
物理・情報 化学 生物
生徒たちは、先生のアドバイスをもとに、さらに検討を加え、動機、仮説、研究計画を組み立てて、
研究活動に入ります。
足利高校SSH生徒研究成果発表会参加報告
平成24年度足利高等学校スーパーサイエンスハイスクール生徒研究成果発表会への参加報告
平成25年1月22日(火)14:00~15:30、足利高等学校において生徒研究成果発表会が
行われ、出席してきました。足利高校は、SSH初年度の高校で、本校と同じです。
はじめに足利高等学校校長および、科学技術振興機構理数学習支援センター先端学習担当
調査員の田口英彦様より、開会の挨拶がありました。
成果発表は (1)研修報告の部 (2)研究報告の部にわかれて行われました。
研修報告の部14:10~14:40
目次1~6の順番で行い、一つの発表に2,3人の生徒が担当して、流れるように発表していま
した。パワーポイントは、効果的に作成されており、わかりやすかったです。
1 足利学校研究
2 スーパーカミオカンデ、京都大学防災研究所研修
3 宇都宮大学遺伝子解析研修および授業実施報告
4 日本科学未来館
5 オープン理科教室
6 数学オリンピック
足利学校研究 スーパーカミオカンデ研修
日本科学未来館発表者 会場の様子
研究報告の部14:40~15:10
1 環境と健康「イタイイタイ病・水俣病について」 保健体育科課題研究
2 酸化チタンによるメチレンブルーの分解実験について
3 懸垂曲線について
以上3つが報告されました。現在進行中の研究であり、この研究がさらに発展することを
祈っています。
最後に、今回発表した生徒全員が登壇しました。礼をして席に戻ると思いましたが、何と
その場で質疑応答が始まりました。
大学の先生方からの質問に、しっかりと答えていたのが印象的でした。かなり緊張した
のではないかと思いました。
最後に、運営指導委員の明治大学先端数理科学研究科教授 小川知之様より講評が
ありました。
研修および研究を実施し、それを発表して、最後に質疑応答をする。サイエンスリテラシー
の根幹を表現した発表会でした。
科学の甲子園結果報告
栃木高校は8チーム出場(県全体では14校31チーム出場)。
最も良い結果を残したのは、2年生で結成されたチームで第3位。さらに、出場8チーム中6チームが10位以内入るという素晴らしい結果を残すことができました。
来年度は、1年生が中心となり優勝を目指して頑張ってほしいと思います。
3位に入賞した2年生チーム
SS情報Ⅰ 授業風景
3学期となり,SS情報Ⅰにおいて,英語科とのティームティーチング第2弾が始まりました。
プレゼン用発表演習を通して,一人一人が聞き手を意識した分かりやすいプレゼンを堂々と
できるようになることを目指します。
以下の画像は,2学期に行った授業の風景です。
慣れないながらも,英語で発表しています。
サイエンスラボラトリー 群馬大学第2回科学実験教室
サイエンスラボラトリー(SSH事業)
群馬大学第2回科学実験教室
平成24年11月23日(金) 希望生徒157名はバス4台に分乗し群馬大学に行きました。
12時30分から15時30分 各班に分かれて科学実験教室を行いました。実験の様子を紹介します。
1 キレート滴定
キレート滴定法の中で最も一般的に利用されるエチレンジアミン四酢酸を用いて,水の全硬度を算出します。
2 ルミノール反応
ルミノールを合成し,血液の鑑識に利用されているルミノール反応を行って紫青色の発光を確認します。
3 タンパク質の電気泳動
代表的なタンパク質分析法である電気泳動法を学びます。
4 ペーパークロマトグラフィーよる物質の分離と解析
本テーマに関する講義と実験を通じて化学の分野において重要な分離技術の基礎を学びます。
5 ロボット工房
最新のLEGOとプログラミングソフトで,ロボットづくりに挑戦!あなたの手でロボットに命を吹き込もう。
6a 振動現象を利用した測定
振動を利用して何が測定できるか理解し、例としてねじれ振り子を利用して剛性率を測定します。
6b 光の干渉を利用して測定
光の干渉を利用して何が測定できるか理解し、例としてニュートンリングを利用してレンズの曲率半径を求め
ます。
7 災害時避難者のサバイバル能力向上のための体験実習
災害避難時に有効な「生き抜くための自主防災技術」として、空缶と紙パックで米を炊く体験(通称「サバイバ
ルめし」) を行います。
8 Flashを使ったプログラミング体験
Flashを使った未完成のプログラミングを完成させるというスタイルでプログラミングを体験します。
9 電子回路工房
実験では,アンテナ,ダイオード,電子回路から構成される回路を実際に作成し,その動作を理解するとともに
アンテナの特性について実験します。 屋上でラジオを聞きます。聞こえた?
第1回と同じく、今回も9班で実験を行いました。 群馬大学の先生より講評をいただき、
生徒代表がお礼の言葉を述べて、今年度の科学実験教室は終了しました。
群馬大学の先生方、および院生の皆様、大変お世話になりました。そして、ありがとうございました。
科学の甲子園に参加してきました。
本校の物理部と一、二年の希望者が、第二回科学の甲子園栃木県大会に出場しました。
昨年度は3チームの出場でしたが、今年は8チーム(1チーム6名×8=48名)の出場。
出場14校中最多となりました。
競技は以下のような内容で行われました。
<筆記競技>
理科(物理、化学、生物、地学)、数学、情報の問題やその融合問題を6名で分担、協力して解く。
<実技競技>
サイエンスコミュニケーションゲーム
前半は、チーム内の3名が与えられた構造物の説明や組み立て方を、文章で正確に表現。
後半では、残りの3名が前半チームが書いた記述内容を見て、その構造物を再現する。
後半チームが作った構造物が正確に再現されているかで競う。
難しい問題が多く生徒たちは苦戦していましたが、とても楽しんで取り組んでいました。
優勝チームは3月に兵庫県で行われる全国大会に出場となります。
後日発表される結果が楽しみです。
理工系留学生による科学英語講座開催
11月19日(月)午後、SSH事業の一環として1・2年生対象に科学英語講座が開かれました。宇都宮大学工学・農学研究科に学ぶシリアやガボン、モーリタニア、タイ、マレーシア、インドネシア出身の留学生を招き、現在取り組む研究などについて英語で発表をしてもらいました。その後、本校生は苦戦しながらも英語で質問をしていました。
学問研究 つくば・東京
去る11月8日(木)に、一年生SSH行事「学問研究 つくば・東京」を実施しました。
6コースに分かれ、つくば市や都内の大学・研究施設を訪問し、見学・実習を行いました。
Aコースは、筑波学園都市内にある「高エネルギー加速器研究機構」を訪問しました。
当機構の名誉教授で栃木高校のOBでもいらっしゃる高崎史彦先生に講義をしていただきました。午後は、プラスチックシンチレーターと光電子増倍管を使って、実際に宇宙線を検知するという実習を行い、目に見えない素粒子を体感することが出来ました。
Bコースは同じく筑波研究学園都市の「物質・材料研究機構」を訪問しました。
シャルビー衝撃試験や引張試験などの実習や走査型電子顕微鏡、光学顕微鏡を見学しました。
C・Dコースはともに午前に筑波大学を訪問し、大谷奨准教授より大学での学びに関する講話を伺い、大学ギャラリーを見学しました。大学生の日常を垣間見ることができました。
午後は分かれて、Cコースは農業生物資源研究所へと移動し、ブロッコリーのDNA抽出の実験に参加しました。実験の後は、農業生物ジーンバンクへと移動し、資源保全への取り組みについて説明を受け、ジーンバンクを実際に見学しました。
Dコースは作物研究所に移動し、遺伝子組み換え技術に関する講話をいただき、遺伝子組み換え作物の研究施設をバスの車窓から見学しました。
Eコースは先進技術館TEPIAとMicrosoft社、ANA機体メンテナンスセンターに行ってまいりました。
先進技術館TEPIAでは,医療や身近な生活,エネルギー開発などの様々な分野に活用されている最先端の技術を見学しました。
Microsoft社では、インターネットを利用して、海外にいる社員の方に直接質問するという体験ができました。
Fコースでは、清水建設の技術研究所と科学未来館を訪問しました。
清水建設では免震構造についての簡単な講義、研究所の展示場の見学、大型の建築物を設計する際に行われる風洞実験についての説明、風洞での強風体験などを行いました。
科学未来館では各自で常設展示物を見学した後、講義室にて放射線についての講義を受け、同じく放射線に関する実験を体験活動として行いました。
各コースとも普段の生活では学ぶことのできない貴重な経験ができたと思います。
大学での学問や将来の進路を考えるきっかけにしてほしいと考えています。