お知らせ

スーパーサイエンスハイスク-ル(SSH)に関するお知らせです

SSHシンガポール・マレーシア海外研修5・6日目

 研修5日目はマレーシアで多く産出するスズの加工工場を見学しました。ピューター製品の歴史や特性、製造工程を学んだ後、実際に加工体験を行いました。午後は最後の研修としてマレーシア国立大学(UKM)を訪れ、教育活動全般について説明を受けた後、大学のキャンパス内で実験的な教育を行っているPERMATApintar Negaraに向かいました。この学校の革新的な教育カリキュラムやその成果について話を聞き、次に栃高の生徒がSSHクラブの研究について、そして現地の高校生がこれまでに参加した世界大会についてプレゼンを行いました。その後学内の施設や授業を見学し、交流を深めました。これで全ての研修を終え、プトラジャヤでの夕食後、夜11時半出発の飛行機で帰路に就きました。
 約6時間のフライトで成田空港に到着し、10時半過ぎには全員元気に栃木高校に帰ってきました。
  

  

SSHシンガポール・マレーシア研修2日目

 午前中にバイオポリスにある早稲田大学バイオサイエンスシンガポール研究所とフージョノポリス内の日立アジアR&Dセンターを訪問しました。午後はマリーナバラージを訪れ、水資源確保のための取り組みについて学びました。その後、空路マレーシアのクアラルンプールに移動し、研修2日目の日程を予定通り終了しました。
  

  

SSHシンガポール・マレーシア研修1日目

 早朝まだあたりが真っ暗な中栃木高校を出発し、現地時間の夜10時(日本時間夜11時)過ぎにシンガポールのホテルに着きました。7時間半と1時間のフライトを乗り継ぎ、途中クアラルンプールの空港で夕食をとり、全員元気にシンガポールに入りました。
 
 

理工系留学生による科学英語講座

11月25日(月)、昨年に引き続き宇都宮大学大学院工学・農学研究科に学ぶ6名の留学生をお呼びし、科学英語講座を実施しました。マレーシアやインドネシア、バングラデシュ、チュニジア出身の留学生が、1・2年生を相手に自分が取り組む研究やその魅力について英語でプレゼンをし、本校生が英語や日本語で質問をしました。その後それぞれの国の紹介もしていただきました。

  
  

外部講師による科学英語プレゼン講座

11月23日(土)SSH事業の一環として、プレゼン指導に定評のあるギャリー・ヴィアヘラー、幸代・ヴィアヘラーご夫妻を講師にお招きし、科学英語プレゼン講座が行われました。参加者は5~6人一組で即興のプレゼンを行い、一人一人丁寧に指導をしていただきました。エネルギー溢れるギャリー先生の指導と、プレゼン技術にとどまらずさりげなく人生訓にまで触れる絶妙な幸代先生のフォローのお陰で、参加した者にとってまたとない貴重な機会となりました。
  

科学の甲子園栃木県大会

今年も、科学の甲子園栃木県大会に参加してきました。
会場は、栃木県総合教育センターで、県内高校15校から28チーム、1チーム6人構成ですから、総勢168人が競技に挑みました。本校からは2年生チームが3つと1年生チームが1つ、計4チームが参加しました。
開会式の後、午前中は筆記競技を行いました。物理、化学、生物、地学、数学、情報の6科目に6人のチームで取り組みました。昼食の後、午後は実技競技に取り組みました。今年の課題は岩塩からイオン半径をもとめるというものでした。筆記競技も実技競技もグループのメンバーとは自由に相談でき、協働して解答を作りました。
競技場内は撮影が禁じられ、掲載写真は競技前に玄関脇で撮ったものです。結果は12月中旬までに学校宛に通知されるとのことです。
参加したメンバー

SSHクラブ「とちぎ協働まつり」に参加

                   SSHクラブ「とちぎ協働まつり」に参加

 10月27日(日)台風一過のすばらしい青空の中で「第10回とちぎ協働まつり 2013」に参加してきました。
(とちぎ協働まつり2013実行委員会および栃木市主催)
 「協働」とは協力して働くということで、市民・NPO・ボランティア・行政・企業が連携し、子供から大人まで
楽しめる「まつり」となっています。私たち栃木高校SSHクラブは、企画の一つである、「キッズワークエリア」
の、「研究室」を任されました。他には、警察・消防・営業・レストラン・保育士・新聞記者・病院・歯医者・大工
のエリアがありました。
 11時と12時の2回、それぞれ、小学生5名で、活動時間は50分です。今回の研究は、生物班が「不思議
生物ネンジュモの観察」と、物理班が「わくわくどきどき光の回折実験」を行いました。
                
        キッズワークエリアのテント               栃木高校のテント

               
        11時スタートの集合写真             12時スタートの集合写真

                  
      顕微鏡でネンジュモの観察           ネンジュモの説明をしています

               
      紙コップで実験器具を作り、青空を見ると(太陽を直接見てはだめですよ)虹が見えます

   参加してくれた小学生たちはとても熱心で、楽しそうに活動していました。各班は50分の半分ずつを
 受け持ったので、参加小学生がいないときには、一般の親子連れや、おじいちゃん、おばあちゃんまで
 顕微鏡をのぞいたり、生徒の説明をきいたりしてくれました。大変よい経験になったと思います。

第3回群馬大学実験講座

           サイエンスラボラトリー(SSH事業) 第3回群馬大学実験講座    

  平成25年10月26日(土)台風が太平洋岸を通過していく中、10時より12時まで、本校において
 第3回群馬大学実験講座が行われました。自然科学への高い興味関心を持つ生徒を増やし、より
 優れた科学的問題解決能力をもつ生徒集団を育成するのが目的で、今年度のこの事業は今回が
 最終となります。参加生徒は、1年生の理系希望者です。

  講座名 講師、(参加生徒数)は以下のとおりで、4講座実施しました。 
                1,「重金属の分析と除去について」  (36名)
             群馬大学理工学部教授  板橋 英之

        2,「生物の観察について」         (38名)
             群馬大学理工学部教授 大澤  研二
                                TA   理工学府分子科学部門修士1年 沖森  健輔、 竹内 仁 

        3,「流れの可視化について」       (35名)
             群馬大学理工学部教授 石間  経章
                                TA   理工学府知能機械創製部門修士1年 島方 大、 山田 表

        4,「アルゴリズムについて」       (30名)
             群馬大学理工学部教授  山崎  浩一
 
講座の様子を見てみましょう。
 
 1,「重金属の分析と除去について」  
   渡良瀬川流域の銅イオンの抽出と、フミン酸による銅イオンの吸着の実験をしました。
       
   説明を聞きながら、実験を始めています
     
                       結果はどうでしょうか

 2,「生物の観察について」        
   スンプ法(スンプはこの実験方法を考えた学者の名前です)で、植物を観察しました。接着剤を植物の
 葉の表面に塗り、乾いたら引きはがし、接着剤についた葉の微細な型を観察する方法です。
             
    説明を聞きます                    スンプ法を実施中
             
                  顕微鏡で観察しています

 3,「流れの可視化について」     
   水蒸気を発生させて、送風機で空気の流れを作り、レーザー光を当てるときれいな緑色で流れが
  よく見えました。流れの途中にペットボトルやピンポン球を置くと流れが変わり渦も見えました。
   また、牛乳の表面に牛乳を1滴垂らして、ミルククラウンを撮影しました。
        
      ピンポン球               ペットボトル            段差
                   
    水蒸気発生装置と送風機           ミルククラウンの撮影

 4,「アルゴリズムについて」       
   アルゴリズムとは「考え方」の学習です。次は、今回の問題例です。  


 以下の処理手続きはA、Bが以下の表の時、停止する場合は○を、しない場合は×をつけよ
  処理1.紙Aと紙Bにそれぞれ1以上の整数が書いてある。
  処理2.紙Aの数字=紙Bの数字の時は処理を停止する。
  処理3.紙Aと紙Bがイコールではないとき、以下のいずれかである。
    3.1 「紙Aの数字> 紙Bの数字」の場合は[紙Aの数字]を[紙Aの数字-紙Bの数字] に
       書き換えて 処理2.に戻る。
     3.2 「紙Aの数字< 紙Bの数字」の場合は[紙Aの数字]を[紙Aの数字の10倍の数字]に
       書き換えて 処理2.に戻る。     


         

         
  
   生徒たちは熱心に取り組んでいました。科学への興味関心を高め、大学の学部学科選択や、
 将来の職業にまで、思いを巡らしてほしいと思います。また、SSHクラブに入って積極的に実験を
 しましょう。研究者には楽しい発見が待っています。 


第1回栃木高校SSH科学実験教室

               第1回栃木高校SSH科学実験教室

   本校では昨年度より文部科学省からSSH事業の指定を受け、様々な科学関連事業を企画・実施して
います。今年度はその一環として、主に科学に興味を持つ中学生を対象に、「栃木高校SSH科学実験
教室」を開催しました。各実験講座を任された本校生はSSHクラブに所属し、各研究分野で研究を行っ
ています。参加してくれた中学生は31名でした。
   (講座1) 16名、(講座2) 7名、(講座3) 4名、(講座4) 3名、(講座5) 1名
     10月5日(土)  9:00~  受付  
                9:30~  開会式 開会の言葉 日程の説明  
                      (司会、開会の言葉、日程説明を本校生が行いました)
                9:50~  移動 生徒が各会場へ誘導
               10:00~  科学実験教室 開始
    各実験講座の様子を報告します。
      
 実験講座1   酸化物超伝導体の性質        SSH物理班     
   本校の物理部では、酸化物超伝導体の研究を行っています。今回は、超伝導体を -196 ℃の
 液体窒素により冷却し、マイスナー効果や電気抵抗が0になることを 確認する実験を行い、また
 液体窒素を使った楽しい様々な実験も行いました。
          実験説明をしています                  液体窒素注入中
                       
                                               真剣に聞いている中学生
                           

 実験講座2    光の回折実験         SSH物理班         
  私たちの日常に存在する光は、さまざまな性質を持ちます。今回は、その中でも 光が波のように
  振る舞う様子を実験で確認しました。光の当たり前のようで特殊な性質を実験を通して楽しく理解
 できるように工夫してみました。                      
                                実験の説明をしています
                                                 
                      紙コップを使って分光器の作成中
                             
         

 実験講座3    分子模型をつくろう        SSH化学班         
   水や二酸化炭素、アミノ酸、etc。わたしたちの身の回りにはたくさんの分子が あふれています。
 色をつけた発泡スチロールを使って様々な分子をつくってみました。
                                      スチロールカッターで球を切断
                    
           分子模型を作製しています
               

 実験講座4    ネンジュモの観察          SSH生物班       
  栃高の校庭には、シアノバクテリアの仲間のネンジュモが豊富に繁殖しています。 私たちは、
 この生物の生態を研究しています。今回は、まず校庭の生息場所を観察してから、顕微鏡を使っ た
 観察を行いました。 
           顕微鏡を使っての観察               実験の説明をしています。
               
           ネンジュモの説明をしています           ネンジュモの顕微鏡写真
              

 実験講座5   呼吸による酸素消費量の測定       SSH生物班       
  生物の好気呼吸では酸素を利用してATPを作り出しています。大気中の酸素濃度は約21%
 ですが、実際にはその内どのくらいの酸素を消費しているかを実測して、酸素消費量が以外と
 少ないことを実感することができました。
                     
          測定器具類                       作成中です
                
        
    中学生たちは、とても興味関心が高く、熱心に取り組んでいました。11:40に実験が終了し
   アンケート記入をお願いしました。

     12:00   講堂へ移動後閉会式が行われました。
       式の前に生徒がSSHの説明をしました            閉会のあいさつ 
                
         校長より、お礼の言葉                     実験講座終了です
                

       第1回ということで、生徒たちはしっかりと準備を重ねてきました。でもまだ不十分なところが
     あったと思います。実験をしているときの中学生の熱心さには感動しました。参加ありがとうご
     ざいました。これからもよろしくお願いします。
                 参加中学生、本校生徒、職員の集合写真です
                      

                                  

SSH第2回群馬大学実験講座

 7月6日(土)にSSH第2回群馬大学実験講座が行われました。実験講座は第1回と同じですが、生徒
たちの意気込みは2倍以上でした。今回は写真を多く紹介して、少しでも生徒たちの熱気が伝わるように
したいと思います。

 10時に群馬大学に到着。教室集合後、さっそく大学研究の話が始まりました。石間先生のレーザーの話。
(中央写真)、右は大沢先生の、バクテリアの鞭毛を動かすモーターの研究。ともに研究への強い思い入れ
が感じられました。 
      
  
  それでは各実験班の様子を紹介しましょう。

「キレート適定」危険な薬品を扱うので、説明をよく聞き、ゴーグルをしっかりつけて、実験です。
      

「電気泳動実験」マイクロピペットを正しく扱い、電気泳動装置のゲルのスリットにタンパク質を注入
    します。5つの青いバンドが注入した部分です。
        
    

「顕微鏡でのぞくミクロの世界」解像度の優れた顕微鏡で牛乳の白濁の原因を探ります。見えましたか?
          

「ペーパークロマトグラフィーによる物質の分離と解析」葉より葉緑素を取り出し、分離します。色素が
 上昇し、うまく分離しそうです。
      

「ワイヤレス電力伝送実験」スイカ等の必須の技術を、ワイヤーをぐるぐる巻いて学びます。回路の作製
 もしています。ちょっと難しいけどがんばっています。
      

「Flashを使ったプログラミング体験」正確に入力しないと動きませんよ。真剣そのものです。
      

「金属引っ張り実験」引っ張り試験を行っています。強度も調べています。(a班)
          
  b班では金属の破断面を電子顕微鏡で観察しています。
      

「堰を超える流れに関する水理実験」人工の水路に実際に水を流して調べます。頭をつっこんで
  水深を図っています。
      
  
「光の干渉を利用した測定」a班ニュートンリングを使ってレンズの曲率半径を算出する。難しいけれど
  答に行き着くためにはグラフが必要です。説明をよく聞き、グラフ作成だ!
       
  b班は、ちょっと奥まった部屋で回折格子を使って、原子から出る光の波長を測定している。これも
  難しそうです。がんばれ。
      

16時。すべての実験が終了しました。大沢先生からの講評です。そして生徒代表が今日の体験の
 まとめと大学への感謝の挨拶をしました。挨拶も貴重な体験です。
      

18時、全員無事に帰ってきました。ゴーグルや白衣の片付けご苦労様です。最後まできちんとやりましょう。