植物科学科の活動

2021年1月の記事一覧

防風林の管理【植物科学科】


岩舟農場には風を防ぐため水田と果樹園との間に多数の防風林があります。

近年、水田一部は防風林下で朝日が入らず、光が入らない事が起こっています。
植物に光が当たらないことにより、徒長している1つの原因と考えました。

この日は剪定を前もって先生方で部分的に切っておき、生徒実習にて枝の片付け作業を行いました。


細かく枝を分断し、チッパーという機械で粉砕。
枝の跳ね返りや機械への巻き込まれなど、実習を行う際の危険性・注意点をしっかりと認識させ行いました。

MS培地の作製(継代培養用)【植物科学科】

1月25日(月)2年1組の「植物バイオテクノロジー」の授業で、MS培地(継代培養用)を作製しました。

培地とは、植物の細胞などを人工的に育てるための栄養を含んだ土のことで、成長に必要なすべての養分が含まれています。
培地にはたくさんの種類がありますが、植物の組織培養用に開発され、現在最も広く用いられている培地がMS培地です。

MS培地作製の手順は次の通りです。
まずは、ホールピペットやメスピペットを使い、5種類の溶液を一定量はかり取ります。
その後、スクロース(ショ糖)を入れ、混ぜ合わせます。

 

次にpHの調整を行います。簡易pHメーターを使ってpHを計測し、水酸化ナトリウムや塩酸を使ってpH5.8±0.1に調整しています。

 

次にゲランガムという培地を固まらせる固化剤を入れ、ガスバーナーで加熱しながら透明になるまで溶かします。
培地が完全に透明になったら、培養容器に一定量ずつ分注していきます。最後に、アルミでふたをし、日付と班番号を記入します。

  

最後にオートクレーブに入れて滅菌を行います。
完成したMS培地がこちらです。しっかり固まりました♪



次回は、完成した培地を使って、これまで栽培してきたケイトウとヘリクリサムの継代培養を行います!

フラワーアレンジメント実習【植物科学科】

植物科学科2年の園芸植物コース20名は、草花の実習でフラワーアレンジメントを行いました。今回は、栃木市の坂本好花園の坂本様にご講義をいただきました。
ボックスフラワーは、箱を開けた時の感動やサプライズギフトとして人気の高いアレンジメントです。


箱の中にオアシスを入れ、バラ・カーネーション・ガーベラ等をバランス良く指していきます。
 
1時間という短い時間でしたが、全員完成することができました。

麦踏み【植物科学科】

年明け初めての岩舟農場での実習です。

1/12日(火)
1年生総合実習にて麦踏みの実習を行いました。
麦踏みは、ローラーなど今は機械でやる事が主流になっていますが、昔ながらのやり方で足で踏圧しました。
麦踏みをすることによって、根張りをよくし霜柱による根の浮き上がりを防止します。
また分げつの増加や倒伏を防止するなどの効果もあります。

年前に2回行い、今日は3回目の麦踏み。
あと1回程度行います!!!

また次年度の準備として、ハウスのビニールの張り替えを行っています。

この日は、サイドのビニールの取り外しを行いました。
上下のパッカーを外し、ビニールを回収してたたみました。


この後、新しいビニールを取り付けて次年度の育苗管理に備えます!!