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部活動日誌
(高)野球部~選手権栃木大会を終えて~
終業式から1週間が経ち、夏季補講が終わりました。
午前中はグラウンドや体育館、音楽室から「解放感」ともとれるようなにぎやかな声が聞こえてきますが、午後の校舎にはひとときの静けさがあります。いよいよ今年も本格的な夏休みに入ったな、と感じさせられる今日この頃です。
さて、高校野球部より、7月10日(木)から7月27日(日)にかけて行われた、「第107回全国高等学校野球選手権栃栃木大会」の報告となります。
今大会では、本校マネージャーの田邉知佳さん(3年)が開会式で総合司会を務めました。積極的に大会運営に携わる大会補助員として活躍してきた実績を評価されての抜擢で、華々しくも規律のとれた開会式を見事に進行していました。その堂々とした姿は、顧問として、大変誇らしく感じました。
(記事URL:https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/1147956)
本校(黒羽高校との連合チーム)の初戦は、7月13日(日)、宇都宮高校との試合でした。
結果としては、残念ながら、持ち味を出せずに大敗を喫し、一回戦敗退となりました。しかしながら、大会に向けての過程の中で、「今しかできない」高校野球を楽しんでくれたように感じます。
試合後のミーティングでは、生徒たちに「ひたむきさ」と「損得感情なしに応援してもらえること」が高校野球の魅力だと諭しました。
これからの人生でも、泥臭く汗をかき、一生懸命に頑張ることを恥ずかしいと思わずに、ひたむきに物事に取り組み、周りの人から応援される人間になれるよう、願いました。
吹奏楽部、生徒会をはじめとする学校のみなさま、保護者、OBのみなさまなど、多数の方々に応援に駆けつけていただきました。選手たちは、本当に心強かったことと思います。感謝申し上げます。
日頃より、選手たちには《野球における「人間が得点する球技」であることの特異性》について、意識づけてきました。
野球は、人間がときに自己犠牲をともないながら自分以外の人間を進め、自分以外の人間がホームベースを無事に踏んで得点したときに一緒になって喜びを分かち合うスポーツです。逆に言えば、自分だけではなかなか成功がおさめられず、得られる喜びも少なく、いろいろな意味で効率の悪いスポーツです。しかし、それだけに得られる喜びもひとしおです。
部活動での経験を通して、「一見無駄に見えるものの中にある豊かさ」について、少しでも感じることがあったならば、と願うばかりです。
今大会をもって、3年生4名(選手3名、マネージャー1名)は引退となりました。1年生8名(選手7名、マネージャー1名)、2年生4名(選手1名、マネージャー3名)の計12名での新チーム発足となります。
末筆にはなりますが、今大会の運営にあたってくださった高野連理事ならびに加盟各校の顧問の先生方、保護者、学校関係者のみなさまに感謝申し上げ、活動報告といたします。
今後とも、矢板東高校野球部をどうぞよろしくお願いします!
文責:顧問(監督)星野廣之
※記事写真は下野新聞社様から二次利用許可許諾済みです。