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食品科学科の日誌

食品科学科・HACCP講習会実施!

 2月28日(水)に食品科学科2年生で『HACCP講習会』を実施しました。

 栃木県保健福祉部生活衛生課の大森さん、中平さんを講師としてお招きし、「HACCP」による衛生管理についての講話や、食中毒菌汚染などの危害要因を分析・把握する講習も交えて学習しました。

 グループワークの際には、生徒同士で様々な視点から危険要因となる事柄を出し合い、どのように管理するか・排除するかなどを話し合い、より深く食中毒や衛生管理について理解を深めようとする姿勢が見られました。

       

 その他にも、衛生管理計画の策定方法や効果的な手洗い方法など、食品の安全性を確保する衛生管理方法を多く学ぶ事が出来、とても有意義な講習会となりました。

 大森さん、中平さんお忙しい中ありがとうございました。

 

食品科学科・食品製造【みそ仕込み実習】

 毎年1月中旬~2月上旬にかけて行っている恒例の『みそ仕込み実習』を、食品科学科全学年の実習で実施しました。

 米を洗米・蒸米してから種麹を付け、”床もみ”や”切り返し”をして麹を作り、さらに塩と混ぜ合わせ「塩きり麹」とし、「蒸煮大豆」とよく混ぜ合わせ、にぎりこぶし大のみそ玉にしてから発酵容器内に空気が入らないよう隙間なく詰めていきました。

 その後、塩でふたをしてから重石を乗せ、みその仕込みが終了しました。

 みその原材料の米は、農業経営科が高根沢農場で栽培・収穫したものを使用しました。

     

                  〈麹作りの工程の様子〉

    

               〈様々な工程を経てみそ仕込み終了!〉

 

 麹作り実習では麹菌の菌糸の状態を観察し、仕込み実習では実際に手で蒸煮大豆と麹、塩を混ぜ合わせ生産する大変さを体感しました。また、異物の混入が無いよう衛生面にも細心の注意を払い、食の安全性・衛生管理の重要性も学びながら実習を進めていました。

 今後は、麹菌の酵素や酵母・乳酸菌などの働きによって、発酵・熟成された美味しいみそが作られていきます。

 今回仕込んだみその色や香りが発酵によってどのように変化していくのか、製品とした時はどのように変化したのかなどを、実習を通してよく観察し感じ取ってほしいです。

 

食品科学科・課題研究発表会

 1月16日に食品科学科3年生の課題研究発表会が行われました。

 「課題研究」とは、班または個人でテーマを決定し、研究活動を行う科目です。

 何度も実験や試作を繰り返し行ったり、地域の方や他学科と連携を取ったりと、それぞれの班で活動を行ってきました。また、授業時間だけでは無く、放課後や夏休みなどの長期休業中も利用し、最後まで一生懸命取り組んできました。

 発表会では、各班で取り組んだ研究内容や実験実習方法、結果のデータなどを先生方の指導を受けながらプレゼン資料を作成し、クラス全員の前で成果を発表しました。

 生徒たちは緊張しながらも、堂々と発表していました!

     

     

    

 3年生のみなさん、お疲れさまでした!!

 1・2年生は後日、録画したビデオを授業で見る予定です。

 【令和5年度の研究テーマ】

 「食品製造分会」

  〇新たなレモンの産地宇都宮から「宮れもん」を活用した商品開発! 

   ~地域活性化と地産地消食育プロジェクト The Final~

  〇地域連携!野菜の特性を活かしたレシピ開発!!

  〇地域連携/学科間連携/地産地消/地域活性化アップサイクルプロジェクト

   規格外トマトを活用した地産地消うどんの開発

 「食品化学分会」

  〇大豆石鹸について

  〇ぬか漬けによるビタミンB1の移行について

  〇食物繊維を摂取して健康な体を作ろう!

 「微生物分会」

  〇酵素シロップから乳酸菌を見つけよう

  〇生きて腸まで届く乳酸菌

  〇花酵母で作る化粧水

  〇くんせいの静菌効果について

食品科学科・出前講座『デコレーション講習会』を開催(食品科学部)

 食品科学部の部員6名が、12月22日(金)終業式後に、簗瀬コミュニティセンターで地域の子育て世代とそのお子様を対象に「デコレーションケーキ講習会」を開催しました。授業で製造したスポンジケーキに生クリームを塗り、フルーツやお菓子を飾って、1家族1台デコレーションを実施しました。簗瀬小学校が母校の部員もおり、学科の学習で学んだことを基に地域の方々と交流を持つことができました。

   

      デモンストレーション           デコレーション

 完成したケーキ

食品科学科・食品製造【キムチ製造実習】

 食品科学科1・2年生で『キムチ製造』実習を実施しました。

 実習に使用した白菜は、1年生の農業と環境で栽培した物と、農業経営科野菜部で生産した物です。

 はじめに白菜の下漬けとして、4つ割りの白菜に塩を塗ってから樽に隙間なく詰め、数日間重石を乗せ漬けこみを行いました。

   

             〈白菜下漬けの様子〉

 キムチの味付けに必要な「ヤンニョム」は、生徒が協力して野菜類を千切りにし、白菜とより密着するための糊や調味料などを混ぜ合わせて作り、水気を良く絞った下漬け後の白菜の葉の間に塗っていきました。全ての葉の間に均等に塗り付け、大きな葉で全体を包みキムチが完成しました!

    

   

  

          〈様々な工程を経てキムチの完成です〉

 生徒たちは持ち帰った後、2~3日味をなじませてから試食をするよう説明を受け、実習は終了しました。

 栽培・生産された作物を、保存性をもたせるような食品加工の技術についても知識を得られた実習となりました。